Oracle Preinstallation RPMについて

ご使用のLinuxディストリビューションがOracle LinuxまたはRed Hat Enterprise Linuxで、Oracle Linuxサポートを使用している場合は、使用しているリリース用のOracle Preinstallation RPMで、インストール前のほとんどの構成タスクを完了できます。

Oracle Preinstallation RPMは、Oracle Linux NetworkまたはOracle Linux DVDから入手できます。Oracle Preinstallation RPMの使用は必須ではありませんが、クラスタ・サーバーの設定の時間を節約するため、使用をお薦めします。

インストールされると、Oracle Preinstallation RPMでは次の操作が実行されます。

  • Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストールに必要な追加のRPMパッケージが自動的にダウンロードおよびインストールされ、依存性が解決されます。

  • oracleユーザーが作成され、そのユーザーのoraInventory(oinstall)およびOSDBA(dba)グループが作成されます。

  • 必要に応じて、sysctl.confの設定、システム起動パラメータおよびドライバ・パラメータの値が、Oracle RDBMS Pre-Installプログラムの推奨値に基づいて設定されます。

  • ハードリソース制限およびソフトリソース制限を設定します。

  • カーネル・バージョンに応じて、他の推奨パラメータを設定します。

ノート:

Oracle Grid Infrastructureのインストールに必要なOpenSSHは、Oracle Preinstallation RPMではインストールされません。Linuxの最小インストールを実行し、使用しているリリース用のOracle Preinstallation RPMをインストールした場合、手動でOpenSSHクライアントもインストールする必要があります。RSHの使用はサポート対象外となりました。

Oracle Linux Networkを使用するには、営業担当者に連絡するか、または次のOracle Linuxストアからライセンスを購入します。

https://shop.oracle.com/product/oraclelinux

ご使用のサーバーをUnbreakable Linux Networkに登録するか、または詳しい情報を検索するには、次のURLを参照してください。

https://linux.oracle.com

Oracle Linux 5.2以上のリリースを使用する場合、Oracle Preinstallation RPMはインストール・メディアに含まれています。

ノート:

各Oracle Databaseリリースに指定されたOracle Preinstallation RPMでは、ユーザー・アカウントoracleにのみカーネル・パラメータとリソース制限が設定されます。複数のソフトウェア・アカウント所有者を使用する場合、他のアカウントに対してはシステム構成を手動で行う必要があります。