カーネル・パラメータ値の変更
カーネル・パラメータ値が推奨される最小値とは異なる場合に、カーネル・パラメータ値を表示および変更するには、次の手順を使用します。
カーネル・パラメータの現在の値を表示するには、次のコマンドを使用します。
表A-2 カーネル・パラメータの値を表示するためのコマンド
| パラメータ | コマンド | 
|---|---|
| semmsl、semmns、semopmおよびsemmni | # /sbin/sysctl -a | grep semこのコマンドでは、リストされた順にセマフォ・パラメータの値が表示されます。 | 
| shmall、shmmaxおよびshmmni | # /sbin/sysctl -a | grep shmこのコマンドでは、共有メモリーのセグメント・サイズの詳細が表示されます。 | 
| file-max | # /sbin/sysctl -a | grep file-maxこのコマンドでは、最大ファイル・ハンドラ数が表示されます。 | 
| ip_local_port_range | # /sbin/sysctl -a | grep ip_local_port_rangeこのコマンドでは、ポート番号の範囲が表示されます。 | 
| rmem_default | # /sbin/sysctl -a | grep rmem_default | 
| rmem_max | # /sbin/sysctl -a | grep rmem_max | 
| wmem_default | # /sbin/sysctl -a | grep wmem_default | 
| wmem_max | # /sbin/sysctl -a | grep wmem_max | 
| aio-max-nr | # /sbin/sysctl -a | grep aio-max-nr | 
Oracle Preinstallation RPMを使用してインストール前の構成タスクを完了すると、Oracle Preinstallation RPMによりカーネル・パラメータが設定されます。ただし、Oracle Preinstallation RPMを使用しない場合、またはカーネル・パラメータが最少推奨値と異なる場合、これらのカーネル・パラメータの値を次のようにして変更します。
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                        Oracle Preinstallation RPMを使用した場合、カーネル・パラメータ設定は /etc/sysctl.d/99-oracle-database-server-12cR2-preinstall-sysctl.confファイルにあります。
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                        変更するカーネル・パラメータ値の行のみを含めます。セマフォ・パラメータ(kernel.sem)の場合は、4つの値をすべて指定する必要があります。現行の値のいずれかが最小値より大きい場合は、大きい方の値を指定してください。 
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                        /etc/sysctl.confファイルは非推奨となりました。
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                        /etc/sysctl.d/以下にある複数のファイルにカーネル・パラメータ値を設定することは避けてください。/etc/sysctl.d/以下にある名前が辞書順で後に来るファイルがまず優先され、それから/etc/sysctl.confと続きます。OracleではOracle Preinstallation RPMを使用することをお薦めします。これは、他にデータベース・インストールのカーネル・パラメータの値の設定などのインストール前タスクも行います。関連項目: 詳細は、sysctl.conf(5)およびsysctl.d(5)manページを参照してください
親トピック: Linuxのカーネル・パラメータの構成