2.6 クラスタ用Oracle Grid Infrastructure

Oracle Database 12cリリース2 (12.2)のクラスタにおいては、次に示すOracle Grid Infrastructureの問題に注意してください。

2.6.1 Oracle ACFSおよびOracle Clusterwareの停止

Oracle Grid Infrastructureで使用されていない一部のマウント・ポイントでは、カーネルでボリュームのアンマウントおよび無効化ができない場合があります(Bug#8651848参照)。

次に、Oracle Grid Infrastructureで使用されていないマウント・ポイントの例を示します。

  • ネットワーク・ファイル・システム(NFS)

  • Samba/共有インターネット・ファイル・システム(CIFS)

このような状況の場合、停止、ファイル・システムのアンマウントまたはボリュームの無効化を起動する前にこの機能の使用を停止します。

また、特定のユーザー・スペース・プロセスおよびシステム・プロセスでは、Oracle Grid Infrastructureがパッチ適用やアップグレード中に停止しないように、ファイル・システムまたはボリューム・デバイスを使用できる場合があります。これが発生した場合は、lsofおよびfuserコマンド(LinuxおよびUNIX)か、handleおよびwmicコマンド(Windows)を使用して、Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)ファイル・システムとOracle ASM Dynamic Volume Manager (Oracle ADVM)ボリューム上でアクティブなプロセスを特定してください。これらのプロセスを確実に停止するには、すべてのOracle ACFSファイル・システムまたはOracle ADVMボリュームをディスマウントし、Oracle Clusterwareの停止を発行します。このようにしないと、Oracle Clusterwareの停止時にOracle ACFSファイル・システムまたはOracle ADVMボリュームのアクティビティに関してエラーが発生する場合があり、Oracle Clusterwareの正常な停止を妨げることになります。