4.29 DBA_ADVISOR_RECOMMENDATIONS

DBA_ADVISOR_RECOMMENDATIONSは、データベース内のすべての推奨項目の分析結果を示します。

推奨項目には、複数のアクションを対応付けることができます。アクションについては、DBA_ADVISOR_ACTIONSに関する説明を参照してください。推奨項目は、その正当な理由を表す一連の根拠も示します。この根拠は、DBA_ADVISOR_RATIONALEビューに含まれます。

関連ビュー

USER_ADVISOR_RECOMMENDATIONSは、現行のユーザーが所有する推奨項目の分析結果を示します。このビューは、OWNER列を表示しません。

データ型 NULL 説明

OWNER

VARCHAR2(128)

タスクの所有者

REC_ID

NUMBER

NOT NULL

推奨項目の一意の識別子

TASK_ID

NUMBER

NOT NULL

推奨項目を所有しているタスク

TASK_NAME

VARCHAR2(128)

タスク名

EXECUTION_NAME

VARCHAR2(128)

このエントリ(行)に関連するタスク実行の名前

FINDING_ID

NUMBER

検出結果の一意の識別子

TYPE

VARCHAR2(30)

推奨項目のタイプ

RANK

NUMBER

タスクに対し生成された一連の推奨項目の重要度に関するランキング

PARENT_REC_IDS

VARCHAR2(4000)

カンマで区切られた、親推奨項目の推奨項目IDのリスト。この列がゼロ以外の場合、推奨項目は親によって異なるため、親が受け入れられない場合は受け入れられません。

BENEFIT_TYPE

VARCHAR2(4000)

推奨項目を実行することにより得られるメリットを示す。

推奨項目に一連の親が存在する場合、メリットは累積される(この推奨項目および優先する親のすべての推奨項目が受け入れられた場合、システムのパフォーマンスが改善される)。

他の推奨項目に関係なくこの推奨項目が受け入れられると、親が存在しない場合でも、システムのパフォーマンスが改善される。

BENEFIT

NUMBER

算出されたメリット値

推奨項目のすべてのアクションが実装されている場合、この列には、システムの合計アクティビティ(またはロード)の削減の見積りが表示されます。

推奨項目は付加的ではありません。つまり、ある推奨項目のメリットが別の推奨項目のメリットと重複する可能性があります。たとえば、Oracleでは共有プール・サイズを増やすことやハード解析を削減することを(リテラルを使用しない場合)を推奨する可能性があり、両方の推奨項目によって、解析に関連するワークロードの同じ部分が削減される可能性があります。

メリットは、純粋なアクティブ・セッションと、分析期間の平均アクティブ・セッションの割合の両方で示されます。したがって、メリットがアクティブ・セッションの20%である場合、Oracleでは、同じワークロードにアクションを適用すると、サーバー上の平均アクティブ・セッションが20%削減されると推定します。DBA_ADDM_TASKSビューには、ADDMタスクの平均アクティブ・セッションが表示されます。

ANNOTATION_STATUS

VARCHAR2(11)

タスクが完了すると、推奨項目にACCEPTマークが設定される。この状態は、後でMARK_RECOMMENDATIONプロシージャを使用して変更可能。

  • ACCEPT - 現行の推奨項目が実装できる状態。この推奨項目は、将来の分析操作のアドバイスとしても使用できる。

  • REJECT - 現行の推奨状項目はユーザーに受け入れられないため、実装スクリプトから除外される。この推奨項目は、将来の分析操作のアドバイスとしても使用できる。

  • IGNORE - 現行の推奨項目は拒否されてはいないが、スクリプト生成時に無視され、将来の分析操作でアドバイスとして使用されることはない。

FLAGS

NUMBER

アドバイザ固有のフラグ

FILTERED

VARCHAR2(1)

Yは、ビュー内のその行がディレクティブまたはディレクティブの組合せによってフィルタリングされたことを示す。値Nは、その行がフィルタリングされていないことを示す。

REC_TYPE_ID

NUMBER

推奨タイプID

この列は、Oracle Database 12c リリース2 (12.2.0.1)以降で使用できます。

関連項目: