1.73 DB_FILE_NAME_CONVERT

DB_FILE_NAME_CONVERTは、リカバリ用の複製データベースの作成に役立ちます。これは、プライマリ・データベース上の新しいデータファイルのファイル名をスタンバイ・データベース上のファイル名に変換します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

DB_FILE_NAME_CONVERT = 'string1' , 'string2' , 'string3' , 'string4' , ...

各要素の意味は次のとおりです。

  • string1は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string2は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string3は、プライマリ・データベース・ファイル名のパターン。

  • string4は、スタンバイ・データベース・ファイル名のパターン。

各文字列は、一重引用符または二重引用符で囲みます。

必要な数のプライマリとスタンバイの置換文字列のペアを指定できます。ただし、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、Oracleでは、ペアの数を99に制限することをお薦めします。

例:

DB_FILE_NAME_CONVERT = '/dbs/t1/','/dbs/t1/s','dbs/t2/','dbs/t2/s'

デフォルト値

デフォルト値はありません。

変更可能

ALTER SESSION

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

データファイルをプライマリ・データベースに追加した場合は、それに対応するファイルをスタンバイ・データベースに追加する必要があります。スタンバイ・データベースが更新されたとき、このパラメータによりプライマリ・データベース上のデータファイル名がスタンバイ・データベース上のデータファイルに変換されます。スタンバイ・データベース上にはこのファイルが書込み可能な状態で存在している必要があります。存在しない場合は、エラーが発生してリカバリ・プロセスが停止します。

このパラメータの値を1つ以上の文字列のペアに設定します。ペアの最初の文字列は、プライマリ・データベース上のデータ・ファイル名にあるパターンです。ペアの2番目の文字列は、スタンバイ・データベース上のデータ・ファイル名にあるパターンです。

奇数の文字列を指定した(最終文字列に対応する置換文字列が存在しない)場合、起動中にエラーが返されます。変換中のファイル名が、パターン/置換文字列リストの2つ以上のパターンに一致した場合、最初の一致パターンが有効になります。このパラメータで指定できる組合せの数に、複数値パラメータの最大長に関する厳密な制限以外の制限はありません。ただし、Oracle Database 12cリリース2 (12.2)以降では、Oracleでは、ペアの数を99に制限することをお薦めします。

DB_FILE_NAME_CONVERTを使用すると、表領域のPoint-in-Timeリカバリ時にクローン・データベースを設定する場合に、クローン制御ファイル内のデータ・ファイルの名前を変更できます。

関連項目: