1.230 PARALLEL_DEGREE_LIMIT

オプティマイザで使用する並列度をPARALLEL_DEGREE_LIMITによって制限し、パラレル・サーバー・プロセスによってシステムでフラッドが生じないようにします。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

PARALLEL_DEGREE_LIMIT = { CPU | AUTO | IO | integer }

デフォルト値

CPU

変更可能

ALTER SESSIONALTER SYSTEM

PDBで変更可能

はい

基本

いいえ

自動並列度によって、文をパラレル実行するかどうか、および文で使用する並列度が自動的に判定されます。オプティマイザは、文のリソース要求に基づいて文の並列度を自動的に判断します。ただし、PARALLEL_DEGREE_LIMITによって、オプティマイザで使用される並列度の制限が設定されます。

値:

  • CPU

    最大並列度は、システムのCPU数によって制限されます。この制限を計算する式は、PARALLEL_THREADS_PER_CPU×CPU_COUNT×使用可能なインスタンス数です(使用可能なインスタンスとは、デフォルトでは、クラスタでオープンされているすべてのインスタンスですが、PARALLEL_INSTANCE_GROUPまたはサービス仕様を使用して制約することができます)。これはデフォルトです。

  • AUTO

    この値は、CPU値と同等です。

  • IO

    オプティマイザが使用可能な最大並列度は、システムのI/O容量によって制限されます。この値は、総システム・スループットを1プロセス当たりの最大I/O帯域幅で割って算出されます。IO設定を使用するには、システムでDBMS_RESOURCE_MANAGER.CALIBRATE_IOプロシージャを実行する必要があります。このプロシージャは、総システム・スループットと1プロセス当たりの最大I/O帯域幅を計算します。

  • integer

    このパラメータの数値は、自動並列度がアクティブな場合にオプティマイザがSQL文に対して選択可能な最大並列度を示します。自動並列度は、PARALLEL_DEGREE_POLICYADAPTIVEAUTOまたはLIMITEDが設定されている場合にのみ使用可能になります。

関連項目: