9.68 V$SQLAREA

V$SQLAREAは、共有SQL領域の統計情報を示し、SQL文字列ごとに1行ずつ表示します。メモリー内にあり、解析済で、実行準備のできているSQL文に関する統計情報を提供します。

データ型 説明

SQL_TEXT

VARCHAR2(1000)

カレント・カーソルのSQLテキストの最初の1000文字

SQL_FULLTEXT

CLOB

カレント・カーソルのSQLテキストのすべての文字

SQL_ID

VARCHAR2(13)

ライブラリ・キャッシュ内の親カーソルのSQL識別子

SHARABLE_MEM

NUMBER

カーソルが使用している共有メモリーの量。子カーソルが複数存在する場合の、すべての子カーソルに使用される、すべての共有メモリーの合計。

PERSISTENT_MEM

NUMBER

オープン・カーソルの存続期間に使用されるメモリーの固定量。子カーソルが複数存在する場合は、すべての子カーソルの存続期間に使用される、メモリーの固定合計。

RUNTIME_MEM

NUMBER

カーソルの実行時に必要なメモリーの固定数。子カーソルが複数存在する場合は、すべての子カーソルの実行時に必要な、すべてのメモリーの固定合計。

SORTS

NUMBER

すべての子カーソルについて、実行されたソートの合計

VERSION_COUNT

NUMBER

この親の下でキャッシュ内にある子カーソルの数

LOADED_VERSIONS

NUMBER

キャッシュ内にあり、ロード済コンテキスト・ヒープを持つ子カーソルの数

OPEN_VERSIONS

NUMBER

この親の下で現在オープンしている子カーソルの数

USERS_OPENING

NUMBER

子カーソルをオープンしているユーザーの数

FETCHES

NUMBER

SQL文に関連するフェッチ数

EXECUTIONS

NUMBER

すべての子カーソルについて、実行の合計数

PX_SERVERS_EXECUTIONS

NUMBER

パラレル実行サーバーで処理された実行の合計数(文がパラレル実行されなかったときは0)

END_OF_FETCH_COUNT

NUMBER

カーソルがライブラリ・キャッシュに入れられた後で、このカーソルが完全に実行された回数。カーソルが正常に実行されなかったか、カーソルがクローズまたは再実行される前にこのカーソルによって生成された先頭の数列のみフェッチされたため、カーソルが部分的に実行された場合、この統計の値は増分されない。END_OF_FETCH_COUNT列の値は、EXECUTIONS列の値以下に定義される。

USERS_EXECUTING

NUMBER

すべての子カーソルについて、文を実行しているユーザーの合計数

LOADS

NUMBER

オブジェクトがロードまたは再ロードされた回数

FIRST_LOAD_TIME

VARCHAR2(76)

親の作成時刻のタイムスタンプ

INVALIDATIONS

NUMBER

すべての子カーソルについての、無効性の合計数

PARSE_CALLS

NUMBER

この親の下の子カーソルすべてへの解析コールの合計数

DISK_READS

NUMBER

すべての子カーソルについて、ディスク読取りの合計数

DIRECT_WRITES

NUMBER

すべての子カーソルについて、ディスク書込みの合計数

DIRECT_READS

NUMBER

すべての子カーソルについて、直接読取りの合計数

BUFFER_GETS

NUMBER

すべての子カーソルについて、取得したバッファの合計数

APPLICATION_WAIT_TIME

NUMBER

アプリケーションの待機時間(マイクロ秒)

CONCURRENCY_WAIT_TIME

NUMBER

同時実行性待機時間(マイクロ秒)

CLUSTER_WAIT_TIME

NUMBER

クラスタの待機時間(マイクロ秒)

USER_IO_WAIT_TIME

NUMBER

ユーザーI/O待機時間(マイクロ秒)

PLSQL_EXEC_TIME

NUMBER

PL/SQL実行時間(マイクロ秒)

JAVA_EXEC_TIME

NUMBER

Java実行時間(マイクロ秒)

ROWS_PROCESSED

NUMBER

このSQL文で処理された行の合計数

COMMAND_TYPE

NUMBER

Oracleコマンド・タイプ定義

OPTIMIZER_MODE

VARCHAR2(10)

SQL文が実行されたモード

OPTIMIZER_COST

NUMBER

オプティマイザによるこの問合せのコスト

OPTIMIZER_ENV

RAW(2000)

オプティマイザ環境

OPTIMIZER_ENV_HASH_VALUE

NUMBER

オプティマイザ環境のハッシュ値

PARSING_USER_ID

NUMBER

この親の下の一番最初のカーソルを解析したユーザーのユーザーID

PARSING_SCHEMA_ID

NUMBER

この子カーソルの解析に使用されたスキーマID

PARSING_SCHEMA_NAME

VARCHAR2(128)

この子カーソルの解析に使用されたスキーマ名

KEPT_VERSIONS

NUMBER

DBMS_SHARED_POOLパッケージを使用して保存するようにマークされた子カーソルの数

ADDRESS

RAW(4 | 8)

このカーソルの親に対するハンドルのアドレス

HASH_VALUE

NUMBER

ライブラリ・キャッシュ内の親文のハッシュ値

OLD_HASH_VALUE

NUMBER

古いSQLハッシュ値

PLAN_HASH_VALUE

NUMBER

このカーソルに対する現在のSQLプランの数値表現。PLAN_HASH_VALUEの値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。

FULL_PLAN_HASH_VALUE

NUMBER

このカーソルに対する完全なSQLプランの数値表現。あるFULL_PLAN_HASH_VALUEの値を別の値と比較すると、2つのプランが同じかどうかを(2つのプランを行単位で比較するより)容易に識別できる。FULL_PLAN_HASH_VALUEは、複数のデータベース・リリースにまたがって比較することはできないので注意。下位互換性はない。

MODULE

VARCHAR2(64)

SQL文の初回解析時に実行中であり、DBMS_APPLICATION_INFO.SET_MODULEをコールして設定したモジュールの名前を含む

MODULE_HASH

NUMBER

MODULE列に指定されているモジュールのハッシュ値

ACTION

VARCHAR2(64)

SQL文の初回解析時に実行中であり、DBMS_APPLICATION_INFO.SET_ACTIONをコールして設定したアクションの名前を含む

ACTION_HASH

NUMBER

ACTION列に指定されているアクションのハッシュ値

SERIALIZABLE_ABORTS

NUMBER

すべての子カーソルについて、トランザクションの直列化に失敗してORA-08177エラーとなった回数

OUTLINE_CATEGORY

VARCHAR2(64)

アウトラインがカーソルの指示中に適用された場合、この列はアウトラインのカテゴリを示す。そうでない場合、この列は空白のまま。

CPU_TIME

NUMBER

このカーソルが解析、実行およびフェッチのために使用するCPU時間(マイクロ秒)

ELAPSED_TIME

NUMBER

解析、実行およびフェッチに対してこのカーソルで使用される経過時間(マイクロ秒)です。カーソルがパラレル実行を使用する場合、ELAPSED_TIME_TOTALは、問合せコーディネータへの時間にすべてのパラレル問合せスレーブ処理を加えた累積時間です。

OUTLINE_SID

VARCHAR2(40)

アウトライン・セッション識別子

LAST_ACTIVE_CHILD_ADDRESS

RAW(4 | 8)

グループで最後にアクティブになった子カーソル(つまり、V$SQLの統計情報が更新された子カーソル)のアドレス(識別子)

REMOTE

VARCHAR2(1)

カーソルがリモート・マップされているか(Y)されていないか(N)

OBJECT_STATUS

VARCHAR2(19)

カーソルのステータス:

  • VALID - 有効かつ認可、エラーなし

  • VALID_AUTH_ERROR - 有効かつ認可、ただし認可エラーが発生した

  • VALID_COMPILE_ERROR - 有効かつ認可、ただしコンパイル・エラーが発生した

  • VALID_UNAUTH - 有効、ただし無認可

  • INVALID_UNAUTH - 無効かつ無認可

  • INVALID - 無効かつ無認可、ただしタイムスタンプを保持

LITERAL_HASH_VALUE

NUMBER

CURSOR_SHARINGが使用されている場合、システム生成のバインド変数と置換され、一致させる必要があるリテラルのハッシュ値。この値は、SQL文のハッシュ値ではない。CURSOR_SHARINGが使用されていない場合、この値は0

LAST_LOAD_TIME

DATE

問合せプランがライブラリ・キャッシュにロードされた時刻

IS_OBSOLETE

VARCHAR2(1)

カーソルが廃止になったかどうか(Y | N)。子カーソルの数が多すぎると、カーソルが廃止になることがある。

IS_BIND_SENSITIVE

VARCHAR2(1)

カーソルがバインド・センシティブかどうか(Y | N)。述語の選択を計算するときにオプティマイザがバインド変数値の1つを照合する場合、およびバインド変数値の変更によってオプティマイザが別のプランを生成する場合、問合せはバインド・センシティブとみなされる。

IS_BIND_AWARE

VARCHAR2(1)

カーソルがバインド対応かどうか(Y | N)。問合せが拡張カーソル共有を使用するようにマークされている場合、問合せはバインド対応とみなされる。この問合せは、バインド・センシティブとしてすでにマークされている。

CHILD_LATCH

NUMBER

カーソルを保護している子ラッチ番号。この列は廃止されたが、旧バージョンとの互換性を保つために残されている。

SQL_PROFILE

VARCHAR2(64)

この文に使用されるSQLプロファイル(ある場合)

SQL_PATCH

VARCHAR2(128)

この文に使用されるSQLパッチ(ある場合)

SQL_PLAN_BASELINE

VARCHAR2(128)

この文に使用されるSQLプラン・ベースライン(ある場合)

PROGRAM_ID

NUMBER

プログラム識別子

PROGRAM_LINE#

NUMBER

プログラム行番号

EXACT_MATCHING_SIGNATURE

NUMBER

CURSOR_SHARINGパラメータがEXACTに設定されたときに使用されるシグネチャ

FORCE_MATCHING_SIGNATURE

NUMBER

CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEに設定されたときに使用されるシグネチャ

LAST_ACTIVE_TIME

DATE

問合せプランが最後にアクティブになった時刻

BIND_DATA

RAW(2000)

バインド・データ

TYPECHECK_MEM

NUMBER

タイプ・チェック・メモリー

IO_CELL_OFFLOAD_ELIGIBLE_BYTES

NUMBER

Exadataストレージ・システムによるフィルタリングが可能なI/Oのバイト数

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_INTERCONNECT_BYTES

NUMBER

Oracle Databaseとストレージ・システムの間で交換されたI/Oのバイト数

PHYSICAL_READ_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された物理読取りI/O要求の数

PHYSICAL_READ_BYTES

NUMBER

監視対象のSQLによってディスクから読み取られたバイト数

PHYSICAL_WRITE_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された物理書込みI/O要求の数

PHYSICAL_WRITE_BYTES

NUMBER

監視対象のSQLによってディスクに書き込まれたバイト数

OPTIMIZED_PHY_READ_REQUESTS

NUMBER

監視対象のSQLによって発行された、データベース・スマート・フラッシュ・キャッシュからの物理読取りI/O要求の数

LOCKED_TOTAL

NUMBER

子カーソルがロックされた合計回数

PINNED_TOTAL

NUMBER

子カーソルが確保された合計回数

IO_CELL_UNCOMPRESSED_BYTES

NUMBER

Exadataセルにオフロードされる非圧縮バイト数(解凍後のサイズ)

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

IO_CELL_OFFLOAD_RETURNED_BYTES

NUMBER

通常のI/Oパスを通してExadataセルから戻されるバイト数

関連項目: 詳細は、Oracle Exadata Storage Serverのソフトウェアのマニュアルを参照。

CON_ID

NUMBER

データが関係するコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、CDB全体に関連するデータを含む行に使用される。この値は、非CDB内の行にも使用される。

  • 1: この値は、ルートのみに関連するデータを含む行に使用される

  • n: nは、データを含む行に適用されるコンテナID

IS_REOPTIMIZABLE

VARCHAR2(1)

この列には、この子カーソルと一致する次回実行によって再最適化がトリガーされるかどうかが示される。値は、次のとおり。

  • Y: 次回実行によって再最適化がトリガーされる場合

  • R: 子カーソルには再最適化情報が含まれているが、カーソルがレポート・モードでコンパイルされたために再最適化がトリガーされない場合

  • N: 子カーソルに再最適化情報が含まれていない場合

IS_RESOLVED_ADAPTIVE_PLAN

VARCHAR2(1)

この列は、プランのすべての適用可能部分が最終プランに解決されたかどうかを示す。プランが解決された時点で、DBMS_XPLANによって表示されるプラン・ハッシュ値とプランは実行が終了するまで変更されなくなる。この列の値は次のとおり。

  • NULL: プランが適用可能ではない場合

  • Y: プランが完全に解決されている場合

  • N: プランがまだ完全には解決されていない場合

関連項目: DBMS_XPLANパッケージの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。

関連項目: