DBCAの要件の検証

DBCAを使用してOracle RACデータベースを作成する前に、構成を変更する準備がシステムで完了していることを検証します。

Database Configuration Assistant (DBCA)を使用してデータベースの構成を変更する場合は、構成を変更する準備がシステムで完了しているかどうかを検証するために、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)で次のコマンド構文を実行します。

/Grid_home/bin/cluvfy stage -pre dbcfg -fixup -n node_list -d Oracle_home [-verbose]

前述の構文例で、Grid_home 変数はOracle Grid Infrastructureホーム、node_list変数はクラスタ内のノードのカンマ区切りリスト、Oracle_home変数はOUIでデータベースを作成または変更するOracleホーム・ディレクトリのパスです。-fixupフラグにより、修正スクリプトが生成されます。これは、チェックの前に多くのオペレーティング・システムの構成タスクが完了していない場合、それらのタスクを処理するためにrootとして実行されます。

たとえば、node1およびnode2で構成され、Oracle Grid Infrastructureホームのパスが/u01/app/12.2.0/grid、Oracleホームのパスが/u01/app/oracle/product/12.2.0/db1の2ノードのクラスタのシステムで、Oracle DatabaseおよびOracle RACのインストールのための準備が完了しているかどうかを検証するには、次のコマンドを入力します。

$ /u01/app/12.2.0/grid/bin/cluvfy stage -pre dbcfg -fixup -n node1,node2 -d\
/u01/app/oracle/product/12.2.0/db1

-verboseオプションを選択すると、CVUによるシステム検証の進捗状況および検証結果の詳細を表示できます。

CVUのサマリーにクラスタ検証の失敗が表示され、修正スクリプトを実行してもこれらの問題を解決できない場合は、該当するシステム構成手順を確認および修正して、再度テストを実行します。