DROP RESTORE POINT

目的

DROP RESTORE POINT文を使用すると、通常のリストア・ポイントまたは保証付きリストア・ポイントをデータベースから削除できます。

  • 通常のリストア・ポイントは、ユーザーが削除する必要はありません。必要に応じて古いものから順に自動的に削除されます(restore_point」の説明を参照)。ただし、同じ名前を再利用する必要がある場合は、通常のリストア・ポイントをユーザーが削除することもできます。

  • 保証付きリストア・ポイントは、自動的に削除されません。したがって、保証付きリストア・ポイントをデータベースから削除するには、明示的にこの文を使用する必要があります。

関連項目:

リストア・ポイントの作成方法および使用方法については、「CREATE RESTORE POINT」「FLASHBACK DATABASE」および「FLASHBACK TABLE」を参照してください。

前提条件

通常のリストア・ポイントを削除するには、SELECT ANY DICTIONARYFLASHBACK ANY TABLESYSBACKUP、またはSYSDGシステム権限が必要です。保証付きリストア・ポイントを削除するには、SYSDBASYSBACKUP、またはSYSDGシステム権限が必要です。

マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)に接続しているときに、次のようにリストア・ポイントを削除できます。

  • 通常のCDBリストア・ポイントを削除するには、現在のコンテナがルートである必要があります。また、SELECT ANY DICTIONARYまたはFLASHBACK ANY TABLEシステム権限(共通に付与されている権限か、ルートでローカルに付与されている権限のいずれか)または共通に付与されているSYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限が必要です。

  • 保証されたCDBリストア・ポイントを削除する場合は、現在のコンテナがルートである必要があります。また、共通に付与されているSYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限が必要です。

  • 通常のPDBリストア・ポイントを削除するには、現在のコンテナがルートである必要があり、共通に付与されているSELECT ANY DICTIONARYFLASHBACK ANY TABLESYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限があるか、または現在のコンテナがリストア・ポイントを作成するPDBである必要があり、SELECT ANY DICTIONARYFLASHBACK ANY TABLESYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限(共通に付与されている権限か、そのPDBでローカルに付与されている権限)が必要です。

  • 保証されたPDBリストア・ポイントを削除するには、現在のコンテナがルートである必要があり、共通に付与されているSYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限が必要であるか、または現在のコンテナがリストア・ポイントを作成するPDBである必要があり、SYSDBASYSBACKUPまたはSYSDGシステム権限(共通に付与されている権限か、そのPDBでローカルに付与されている権限)が必要です。

構文

drop_restore_point::=

セマンティクス

restore_point

削除するリストア・ポイントの名前を指定します。

FOR PLUGGABLE DATABASE

この句を使用すると、ルートに接続されている場合にPDBリストア・ポイントを削除できます。pdb_nameには、削除するリストア・ポイントが含まれているPDBの名前を指定します。

リストア・ポイントを削除するPDBに接続されている場合、この句を指定する必要はありません。ただし、この句を指定する場合は、接続しているPDBの名前を指定する必要があります。

リストア・ポイントの削除: 例

次の例は、good_dataリストア・ポイント(「リストア・ポイントの作成および使用方法: 例」で作成)を削除します。

DROP RESTORE POINT good_data;