バージョン問合せ疑似列
バージョン問合せ疑似列は、Oracleフラッシュバック問合せの一形態であるOracle Flashback Version Queryでのみ有効です。バージョン問合せ疑似列には、次のものがあります。
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VERSIONS_STARTSCNおよびVERSIONS_STARTTIME: 行バージョンが作成されたときの最初のシステム変更番号(SCN)またはTIMESTAMP。この疑似列によって、データの値が最初に行バージョンに反映された時間が識別されます。この疑似列を使用して、Oracle Flashback TableまたはOracle Flashback Queryにおける過去のターゲット時間を指定できます。この疑似列がNULLの場合、行バージョンは開始前に作成されました。 -
VERSIONS_ENDSCNおよびVERSIONS_ENDTIME: 行バージョンの期限が切れたときのSCNまたはTIMESTAMP。疑似列がNULLの場合、行バージョンが問合せの時点で現行のものであったか、行がDELETE操作に対応しているかのいずれかです。 -
VERSIONS_XID: 行バージョンが作成されたトランザクションのID(RAW番号)。 -
VERSIONS_OPERATION: トランザクションで実行された操作。挿入の場合はI、削除の場合はD、更新の場合はUです。バージョンは、挿入、削除または更新された行のバージョンです。つまり、INSERT操作後の行、DELETE操作前の行、またはUPDATE操作の影響を受ける行です。ユーザーによる索引キーの更新の場合、Oracle Flashback Version Queryでは、
UPDATE操作がDELETEおよびINSERTの2つの操作として処理される場合があり、Dの後にIのVERSIONS_OPERATIONが続く、2つのバージョンの行で表されます。
関連項目:
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バージョン問合せの詳細は、「flashback_query_clause」を参照してください。
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Oracle Flashback Version Queryの詳細な使用方法については、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。
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VERSIONS_OPERATION疑似列の値の照合導出ルールは、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』の付録Cを参照してください。