SQL*Plus®

リリース・ノート

リリース12.2

E81322-04(原本部品番号:E85818-01)

2017年5月

このリリース・ノートについて

このドキュメントでは、要件、SQL*Plusとそのドキュメントに記述されている機能との違い、今回のリリースの新機能およびサポート情報について説明します。

次の項目が含まれます。

ドキュメントのアクセシビリティ

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

お客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。

動作保証

SQL*Plusは、オペレーティング・システム固有のOracle Databaseドキュメントに記載されているオペレーティング・システムで動作保証されています。

SQL*Plusは、Oracle Database 12c リリース2 (12.2)およびサポート対象のすべてのOracle Serverで動作保証されています。

SQL*Plus 12.2.0.1.0製品版の新機能

SQL*Plusリリース12.2.0.1は、SQL*Plusリリース12.1のスーパーセットです。

この項では、今回のリリースのSQL*Plusで導入された新機能について説明します。一部の機能は、SQLPLUSCOMPATIBILITY設定によって影響を受ける場合があります。SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンスの第12章「SQL*Plusコマンド・リファレンス」の「SET SQLPLUSCOMPATIBILITYのマトリックス」を参照してください。

コマンド履歴のサポート

SQL*Plusでは、コマンド履歴がサポートされるようになりました。コマンド履歴機能によって、ユーザーは以前使用したSQL*Plus、SQLまたはPL/SQLのコマンドを現在のセッションの履歴リストから実行、編集または削除できます。

長い識別子のサポート

SQL*Plusでは、オブジェクトの長さが128バイトまでサポートされるようになりました。以前のリリースでは、オブジェクトの長さの制限は30バイトでした。

パフォーマンスを向上させるコマンド

SQL*Plusでは、特定のケースでパフォーマンスを向上させる新規コマンド(SET LOBPREF[ETCH]、SET ROWPREF[ETCH]およびSET STATEMENTC[ACHE])が用意されています。

新規コマンドにより、ユーザーは行およびLOBのプリフェッチ、ならびに文のキャッシュを制御できます。

新しい管理権限

SQLPLUSコマンドおよびCONNECTコマンドで、既存のSYSBACKUP |SYSDG |SYSKM |SYSASM |SYSDBA |SYSOPER権限に加えて、新たにSYSRACユーザー権限がサポートされるようになりました。

入力バインドのサポート

VARIABLEコマンドを使用した入力バインディングのサポート。VARIABLEコマンドでは、SQL文およびPL/SQL文で使用できる入力バインディングがサポートされるようになりました。

CSV形式でのデータ抽出のサポート

CSV形式データのサポート。SET MARKUPコマンドにより、CSV形式でのデータの表示がサポートされます。

問合せで返されたデータの抑制のサポート

データの表示を抑制するSET FEEDBACKオプションのサポートです。SET FEEDBACKコマンドの新規ONLYオプションは、問合せで返されたデータの表示を抑制します。選択され問合せにより返された行の数が表示されます。

アプリケーション・コンティニュイティのサポート

アプリケーション・コンティニュイティのサポート。SQL*Plusコマンドライン・オプション–ACは、セッション内のアプリケーション・コンティニュイティを有効にします。アプリケーション・コンティニュイティの詳細は、Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイドを参照してください。

一般パフォーマンスの向上

SQL*Plusコマンドライン・オプション –F[ast]により、一般パフォーマンスが向上します。

旧リリースの新機能

この項では、以前のリリースのSQL*Plusで導入された新機能を示します。

SQL*Plus 12.1製品版の新機能

  • 暗黙的結果のサポート

  • 最終ログイン時間

  • 非表示列の表示

  • プラガブル・データベースのサポート

  • 新しい管理権限

SQL*Plus 11.2製品版の新機能

  • SET XMLOPTIMIZATIONCHECK

  • エディションのオプション

  • SET EXITCOMMIT

  • FAILOVERオプションは削除されました。Oracle RACデータベースのFANイベントがUNIX/Linux上で永続的に有効化されるようになりました。

既知の問題

バグ24602051 - アプリケーション・コンテナ・ルートに接続しているとき、STARTUP OPEN RESTRICTEDは構文エラーを返す必要がありします。かわりに、PDBが標準モードで開きます。

回避策: STARTUP OPEN RESTRICTまたはALTER PLUGGABLE DATABASE <pdb name> OPEN RESTRICTEDを使用します。

修正されたバグ

次の項では、SQL*Plusで修正されたバグについて説明します。問題の説明の後にあるカッコ内の番号は、Oracleバグ・データベース内のバグ番号です。

SQL*Plus 12.2.0.1.0製品版で修正されたバグ

  • SQL*Plusでは、Passwordコマンドの使用時に二重引用符(")を含むユーザー名が指定された場合に、ORA-1005エラーをスローしなくなりました(17613757)。

  • SQL*Plusでは、コマンドラインで指定されたオブジェクトの名前が46文字を超える場合に、パッケージ本体をコンパイルしてもエラーでクラッシュしなくなりました(18389912)。

  • 表の説明で長い列名がジャンク文字として表示されることがなくなりました(20453052)。

  • セッションのNLS_SORTパラメータの変更後にforceオプションを使用してビューを作成しても、クラッシュが発生しなくなりました(20592522)。

  • 内部修正(17830524、17847776、18925904、19655924、19674161、19953173、21609521)

SQL*Plusリリース12.1で修正されたバグ

  • SQL*PlusでWHENEVER SQLERROR EXIT句を含むsqlスクリプトが正常に実行されるようになりました(10375866)

  • SPERRORLOGで文全体が表示されるようになりました(9559937)

  • SQL*PlusコマンドがPRODUCT_USER_PROFILEで正常に表示されるようになりました(9298298)

  • セッションに障害が起きてもSHUTDOWN IMMEDIATEがハングしなくなりました(8299200)

  • INSERTで挿入したすべての行が正常に報告されるようになりました(7047565)

  • 内部修正(9587813、9575131、8832471、8670263、8244438、7629280、6862613)

SQL*Plusリリース11.2.0.2で修正されたバグ

  • SPERRORLOGで完全な文が正しく表示されるようになりました(9559937)

  • NLS環境でのSQL*Plusの予期しない終了が修正されました。(9575131)

  • SQL*PlusのWHENEVERコマンドを無効にできるようになりました。(9298298)

  • EDITのワイルドカードの動作がドキュメント化されました。(9046816)

  • SHUTDOWN IMMEDIATEがハングしなくなりました。(8299200)

  • 内部変更(9587831、9587716、9587244、9370232、9437352、9379339、9370460、9370232、9328006、9226453、9299444、9226453、7676775)

サポート

SQL*Plusのサポートについては、地域のOracleサポート・サービス・センターにご連絡ください。


SQL*Plusリリース・ノート, リリース12.2

E81322-04

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