新しいOracle Databaseソフトウェアのインストール

この手順の概要を使用することで、新しいOracle Databaseリリースのソフトウェアのインストールが支援されます。

注意:

ソースおよびターゲットのOracleホームを異なるユーザーが所有している場合は、Database Upgrade Assistant (DBUA)を使用してデータベースをアップグレードできません。これを行うと、エラーPRKH-1014が返されます。ソース・データベースとターゲット・データベースの所有者が同じであることを確認するか、手動アップグレードを実行してください。

このリリースの新しいOracle Databaseソフトウェアをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle RACデータベースをアップグレードする場合は、記述されている順番で次のステップを実行する必要があります。

    1. ご使用のオペレーティング・システムの『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』の記載に従って、最初にOracle Clusterwareをアップグレードします。

      注意:

      Oracle RACデータベース以外のデータベースをアップグレードする場合、DBUAはNETCAを使用して、アップグレード・プロセス全体の一部として、ユーザーがソース・データベースからリスナーを移行できるようにします。アップグレードの終了時に、リスナーも再配置され、アップグレードされます。

    2. Oracle Grid Infrastructureのインストール・メディアをマウントします。

    3. アップグレードを行う各ノードでオペレーティング・システムの前提条件チェックを実行し、ノードがOracle Grid Infrastructure(Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)に必要なシステムの前提条件を満たしていることを確認します。

    4. 必要に応じて、以前のリリースのOracle Clusterwareソフトウェアが最新のパッチ・バージョンになるように、パッチのアップグレードを実行します。

    5. Oracle Grid Infrastructureインストールを所有するユーザーでログインしていることを確認し、Oracle Grid Infrastructureのインストールを実行します。インストーラの要求に応じて情報を入力します。

    6. プロンプトが表示されたら、別のターミナル・セッションを開き、rootでログインしてroot.shを実行します。

  2. Oracle Clusterwareをアップグレードした後、Oracleのオペレーティング・システム固有のマニュアルを参照して、Oracle Databaseソフトウェアのインストールの準備を行い、Oracle Universal Installerを起動します。

    • DBUAを使用してアップグレードする前に、アップグレード前情報ツールを実行することをお薦めします。DBUAでチェックされる項目のタイプを確認し、データベースに存在する可能性のある問題を事前に確認できます。アップグレード前情報ツールは、検出された前提条件の問題の修正に役立ちます。インストールの完了後、単独でDBUAを実行するか、またはOracle Universal Installerを実行できます。

    • Oracle Label Security、Oracle Database Vault、またはこれらの両方を使用する場合、データベース・エディションの選択ページで「Enterprise Edition」を選択し、「オプションの選択」をクリックして、コンポーネント・リストから一方または両方のコンポーネントを有効にします。

    Oracle Databaseソフトウェアのインストールが正常に完了したら、「終了」ボタンをクリックしてOracle Universal Installerを閉じます。