このリリースのOracle Database XStreamガイドの変更内容
このドキュメントは、Oracle Databaseの最新リリース用に変更されています。
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)での変更
Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)の『Oracle Database XStreamガイド』の変更内容は次のとおりです。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
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DML競合ハンドラ
XStreamには、ビルトインのDML競合ハンドラが用意されています。
XStream Inの競合の検出および解消の管理を参照してください。
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マルチテナント環境でのアプリケーション・コンテナおよびアプリケーション共通オブジェクトのサポート
XStreamは、アプリケーション・ルートおよびアプリケーションPDBに加えられた変更をレプリケートできます。
XStream Outとマルチテナント環境およびXStream Inとマルチテナント環境を参照してください。
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ユーザー定義型に対するサポートの改善
XStreamは、オブジェクト型、REF、VARRAYをサポートするようになりました。
取得プロセスによって取得されるデータ型およびインバウンド・サーバーによって適用されるデータ型を参照してください。
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LCRIDバージョン
LCRIDは、XStream OutのLCRの位置を指定するために使用するRAW値です。Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1)以降では、LCRIDはバージョン管理されます。
LCRIDとLCRの位置を参照してください。
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XStreamによるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)での異なるキャラクタ・セットのサポート
CDBのルートのキャラクタ・セットがAL32UTF8である場合、CDB内の任意のプラガブル・データベース(PDB)は、ルートおよび他のPDBとは異なるキャラクタ・セットを使用できます。
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XStreamによるデータベース・オブジェクトの長い識別子のサポート
このリリースでは、一部のデータベース・オブジェクトの識別子の長さは最大128バイトになります。XStreamアウトバウンド・サーバーでは、長い識別子を持つデータベース・オブジェクトに加えられた変更を取得し、XStreamインバウンド・サーバーでは、長い識別子を持つデータベース・オブジェクトへの変更を適用できます。
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LCRの追跡
DBMS_XSTREAM_ADMパッケージのmessage_tracking_frequency適用パラメータまたはSET_MESSAGE_TRACKINGプロシージャを使用して、ストリームでLCRを追跡できます。変更がXStream Inのクライアント・アプリケーションに到達できないを参照してください。
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新しい取得プロセスのパラメータ
次の新しい取得プロセスのパラメータがXStream Out構成に追加されています。
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annotateddlsize
これらの適用パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。
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新しい適用パラメータ
次の新しい適用パラメータがXStreamインバウンド・サーバーに追加されます。
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batchsql_mode -
cdgranularity -
message_tracking_frequency
これらの適用パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。
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XStreamコンポーネントでのイベントの履歴の表示
DBA_REPLICATION_PROCESS_EVENTSビューには、XStreamコンポーネントでのイベントの履歴が表示されます。XStream Outコンポーネントでのイベントの履歴の監視およびXStream Inコンポーネントでのイベントの履歴の監視を参照してください。
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)での変更点
Oracle Database 12cリリース1 (12.1)の『Oracle Database XStreamガイド』の変更内容は次のとおりです。
新機能
このリリースの新機能は次のとおりです。
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Oracleマルチテナント・オプションのサポート
Oracleマルチテナント・オプションによって移植可能な一連のスキーマ、オブジェクトおよび関連構造をOracle Databaseに含めることができ、アプリケーションには論理的に別のデータベースのように見えます。この自己完結型コレクションは、プラガブル・データベース(PDB)と呼ばれます。1つのマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)には複数のPDBが格納されます。CDBおよびPDBが含まれているXStream OutまたはXStream In環境を構成できます。
XStream Outおよびマルチテナント環境およびXStream Inおよびマルチテナント環境を参照してください。
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XStream Inでの大規模なトランザクションの即時適用
パフォーマンスの最適化として、XStreamインバウンド・サーバーでは、論理変更レコード(LCR)のコミットを受信する前に、即時適用を使用して大規模なトランザクションを適用できます。
大規模トランザクションにおけるXStream Inのパフォーマンスの最適化を参照してください。
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XStream Inを使用した適用進捗表を削除する機能
トランザクション処理の潜在的なボトルネックを回避するために、REDOログを使用して、適用進捗表ではなくその進捗状況を追跡するようにXStream Inを構成できます。
トランザクション・トラッキングでの潜在的なボトルネックの回避を参照してください。
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XStream Inを使用したトランザクションの適用スケジューリングの最適化
ターゲット表の制約がソース表での制約と一致する場合は、インバウンド・サーバーの
compute_lcr_dep_on_arrival適用パラメータをYに設定することで、依存性の計算を最適化できます。トランザクション適用スケジューリングの最適化を参照してください。
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新しい適用パラメータ
次の新しい適用パラメータがXStreamアウトバウンド・サーバーに追加されています。
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excludetag -
excludetrans -
excludeuser -
excludeuserid -
getapplops -
getreplicates
次の新しい適用パラメータがXStreamインバウンド・サーバーに追加されました。
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compute_lcr_dep_on_arrival -
eager_size -
enable_xstream_table_stats -
handlecollisions -
max_parallelism -
optimize_progress_table -
optimize_self_updates -
suppresstriggers
これらの適用パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。
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新しい取得プロセスのパラメータ
次の新しい取得プロセスのパラメータがXStream Out構成に追加されています。
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excludetag -
include_objects -
inline_lob_optimization -
use_rac_service
これらの適用パラメータの詳細は、Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。
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信頼できるセキュリティ・モデルと信頼されないセキュリティ・モデル
組織の要件に最も適したXStreamセキュリティ・モデルを実装できます。
XStreamのセキュリティ・モデルを参照してください。
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VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の増加されたサイズ上限のサポートXStream OutおよびXStream Inでは、
VARCHAR2、NVARCHAR2およびRAWデータ型の増加されたサイズ上限をサポートします。取得プロセスにより取得されるデータ型およびインバウンド・サーバーにより適用されるデータ型を参照してください。
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オブジェクト・リレーショナルまたはバイナリXMLとして格納されている
XMLTypeのサポートXStream OutおよびXStream Inでは、オブジェクト・リレーショナルまたはバイナリXMLとして格納されている
XMLTypeをサポートします。取得プロセスにより取得されるデータ型およびインバウンド・サーバーにより適用されるデータ型を参照してください。
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拡張LOB重複除外を使用して格納されたSecureFiles LOBの列のサポート
XStreamでは、拡張LOB重複除外を使用して格納されたSecureFiles LOBの列への変更をサポートします。
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UTL_SPADVパッケージで生成されたHTMLレポートUTL_SPADVパッケージのSHOW_STATS_HTMLプロシージャは、同じパッケージのCOLLECT_STATSおよびSTART_MONITORINGプロシージャによって収集された統計を含むHTML出力を生成します。UTL_SPADVパッケージおよびOracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンスを参照してください。