| Oracle® Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド Exalytics X2-4、X3-4、X4-4、X5-4およびX6-4 リリース2.0.0.1.0 E80494-01 |
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この章では、Oracle Exalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machineを同じInfiniBandファブリックで一緒に接続する方法について説明します。
次のトピックが含まれます:
このセクションの内容は次のとおりです。
各Oracle Exalytics In-Memory Machineには、2ポートのQDR InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ(HCA)などのInfiniBandカードが付属しています。
Exalytics X2-4およびX3-4モデルの場合、InfiniBandカードはPCIeスロット6に挿入されています。Exalytics X4-4、X5-4およびX6-4 モデルの場合、InfiniBandカードはPCIeスロット4に挿入されています。
Oracle Exadata Database Machineに付属の5mの予備用InfiniBandケーブルを使用できます。サポートが必要な場合は、オラクル社のサポート担当者にお問い合せください。Oracle Exalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machineを同じInfiniBandファブリックで接続するには、これらのケーブルが必要です。
Oracle Exadata Database Machineには、36ポートのInfiniBandリーフ・スイッチ(Sun Datacenter QDR InfiniBand Switch 36)が2個付属しています。ラックの中央にあるこの2つのスイッチをリーフ・スイッチといいます。スパイン・スイッチは、Oracle Exadata Database Machineのフル・ラック構成およびハーフ・ラック構成のユニット1にあります。
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注意: このドキュメントでは、Oracle Exadata Database Machineラックの下部ユニットにあるリーフ・スイッチをリーフ1と呼びます。Oracle Exadata Database Machineラックのリーフ1の上にあるリーフ・スイッチをリーフ2と呼びます。Oracle Exadata Database Machineラックのレイアウトとハードウェア・コンポーネントの詳細は、Oracle Exadata Database Machineオーナーズ・ガイドを参照してください。 |
この項では、次の項目について説明します。
シナリオ1: 1台のExalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machine
シナリオ2: クラスタ化されたExalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machine
Oracle Exalytics In-Memory Machineを格納するラックとOracle Exadata Database Machineラックは、データ・センターに並べて配置することが前提になります。データ・センターにラックを配置する際に、接続するInfiniBandケーブルの長さに注意してください。
2つまでのOracle Exalytics Machineを、Oracle Exadata Database Machineラックに設置することができます。
図7-1に、1台の(非クラスタ化)Oracle Exalytics In-Memory MachineをOracle Exadata Database Machineラックに接続する状況を示します。
図7-1 Oracle Exadata Database Machineに接続する非クラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine

高可用性を実現するため、Oracle Exalytics In-Memory Machineに挿入されるInfiniBandカードの2つのポートを、Oracle Exadata Database Machineの個々のリーフ・スイッチに接続します。たとえば、図7-1に示すように、Oracle Exalytics In-Memory MachineのInfiniBandカードのポート1を、リーフ1スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの下部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続できます。また、Oracle Exalytics In-Memory MachineのInfiniBandカードのポート2を、リーフ2スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの上部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続する必要があります。ポート1はアクティブ・ポートとして機能し、ポート2はパッシブ・ポートとして機能します。
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注意: Oracle Exadata Database Machineのリーフ・スイッチでは、次の空きポートを使用できます。ポート5B、6A、6B、7A、7B、12A |
図7-2に、Oracle Exalytics In-Memory MachineのクラスタをOracle Exadata Database Machineラックに接続する状況を示します。
図7-2 Oracle Exadata Database Machineに接続するクラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine

高可用性を実現するため、各Oracle Exalytics In-Memory Machineに付属のInfiniBandカードのアクティブ・ポートを、リーフ1スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの下部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続します。また、各Oracle Exalytics In-Memory Machineに付属のInfiniBandカードのパッシブ・ポートを、リーフ2スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの上部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続する必要があります。ポート1はアクティブ・ポートとして機能し、ポート2はパッシブ・ポートとして機能します。
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注意: Oracle Exadata Database Machineのリーフ・スイッチでは、次の空きポートを使用できます。ポート5B、6A、6B、7A、7B、12A |
各InfiniBandネットワークには、サブネット・マネージャ(SM)が必要です。使用するファブリックのOracle Exadata Database Machineのいずれかのリーフ・スイッチで実行するSMを使用できます。
InfiniBandスイッチの使用の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
InfiniBand接続を構成するには、/opt/exalytics/bin/から入手できるexalytics_configure_network.shスクリプトを実行します。詳細は、「InfiniBand」を参照してください。
InfiniBandファブリックの様々な面を監視するには、Oracle Exadata Database Machineに付属のSun Datacenter InfiniBand Switch 36でInfiniBandコマンドを実行します。
これらのコマンドの詳細は、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36コマンド・リファレンスを参照してください。
InfiniBandネットワーク接続を確立した後は、Exalyticsマシンでibstatコマンドを使用することにより、rds-ping、rds-info -lを使用して基本InfiniBandネットワーク接続のステータスを確認できます。
ibstatコマンドでは、次の例のように基本ステータスが表示されます。
# ibstat
CA 'mlx4_0'
CA type: MT26428
Number of ports: 2
Firmware version: 2.7.8130
Hardware version: b0
Node GUID: 0x0021280001cf577e
System image GUID: 0x0021280001cf5781
Port 1:
State: Active
Physical state: LinkUp
Rate: 40
Base lid: 106
LMC: 0
SM lid: 54
Capability mask: 0x02510868
Port GUID: 0x0021280001cf577f
Link layer: IB
Port 2:
State: Active
Physical state: LinkUp
Rate: 40
Base lid: 95
LMC: 0
SM lid: 54
Capability mask: 0x02510868
Port GUID: 0x0021280001cf5780
Link layer: IB
接続するポートの物理状態はLinkUpで示されます。
InfiniBandネットワークの基本接続を確認したら、スイッチのCLIでibhosts、ibswitchesおよびibnetdiscoverの各コマンドを実行できます。
ibhostsコマンドでは、InfiniBandファブリックのホスト・ノードが表示され、ibswitchesコマンドでは、ファブリック内のInfiniBandスイッチ・ノードが表示されます。また、ibnetdiscoverコマンドでは、InfiniBandトポロジが検出されます。
このような監視と診断コマンドの詳細は、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36コマンド・リファレンスを参照してください。