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Oracle® Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド
Exalytics X2-4、X3-4、X4-4、X5-4およびX6-4 リリース2.0.0.1.0
E80494-01
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7 Oracle Exadata Database MachineへのOracle Exalytics In-Memory Machineの接続

この章では、Oracle Exalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machineを同じInfiniBandファブリックで一緒に接続する方法について説明します。

次のトピックが含まれます:

7.1 InfiniBandカード、ケーブルおよびスイッチのファームウェア要件の理解

このセクションの内容は次のとおりです。

7.1.1 InfiniBandカード

各Oracle Exalytics In-Memory Machineには、2ポートのQDR InfiniBandホスト・チャネル・アダプタ(HCA)などのInfiniBandカードが付属しています。

Exalytics X2-4およびX3-4モデルの場合、InfiniBandカードはPCIeスロット6に挿入されています。Exalytics X4-4、X5-4およびX6-4 モデルの場合、InfiniBandカードはPCIeスロット4に挿入されています。

7.1.2 InfiniBandケーブル

Oracle Exadata Database Machineに付属の5mの予備用InfiniBandケーブルを使用できます。サポートが必要な場合は、オラクル社のサポート担当者にお問い合せください。Oracle Exalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machineを同じInfiniBandファブリックで接続するには、これらのケーブルが必要です。

7.1.3 Oracle Exadata Database MachineのInfiniBandスイッチ

Oracle Exadata Database Machineには、36ポートのInfiniBandリーフ・スイッチ(Sun Datacenter QDR InfiniBand Switch 36)が2個付属しています。ラックの中央にあるこの2つのスイッチをリーフ・スイッチといいます。スパイン・スイッチは、Oracle Exadata Database Machineのフル・ラック構成およびハーフ・ラック構成のユニット1にあります。


注意:

このドキュメントでは、Oracle Exadata Database Machineラックの下部ユニットにあるリーフ・スイッチをリーフ1と呼びます。Oracle Exadata Database Machineラックのリーフ1の上にあるリーフ・スイッチをリーフ2と呼びます。

Oracle Exadata Database Machineラックのレイアウトとハードウェア・コンポーネントの詳細は、Oracle Exadata Database Machineオーナーズ・ガイドを参照してください。


7.2 ネットワークの物理接続

この項では、次の項目について説明します。

7.2.1 物理レイアウトの考慮事項

Oracle Exalytics In-Memory Machineを格納するラックとOracle Exadata Database Machineラックは、データ・センターに並べて配置することが前提になります。データ・センターにラックを配置する際に、接続するInfiniBandケーブルの長さに注意してください。

2つまでのOracle Exalytics Machineを、Oracle Exadata Database Machineラックに設置することができます。

7.2.2 シナリオ1: 1台のExalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machine

図7-1に、1台の(非クラスタ化)Oracle Exalytics In-Memory MachineをOracle Exadata Database Machineラックに接続する状況を示します。

図7-1 Oracle Exadata Database Machineに接続する非クラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine

図7-1の説明が続きます
「図7-1 Oracle Exadata Database Machineに接続する非クラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine」の説明

高可用性を実現するため、Oracle Exalytics In-Memory Machineに挿入されるInfiniBandカードの2つのポートを、Oracle Exadata Database Machineの個々のリーフ・スイッチに接続します。たとえば、図7-1に示すように、Oracle Exalytics In-Memory MachineのInfiniBandカードのポート1を、リーフ1スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの下部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続できます。また、Oracle Exalytics In-Memory MachineのInfiniBandカードのポート2を、リーフ2スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの上部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続する必要があります。ポート1はアクティブ・ポートとして機能し、ポート2はパッシブ・ポートとして機能します。


注意:

Oracle Exadata Database Machineのリーフ・スイッチでは、次の空きポートを使用できます。

ポート5B、6A、6B、7A、7B、12A


7.2.3 シナリオ2: クラスタ化されたExalytics In-Memory MachineとOracle Exadata Database Machine

図7-2に、Oracle Exalytics In-Memory MachineのクラスタをOracle Exadata Database Machineラックに接続する状況を示します。

図7-2 Oracle Exadata Database Machineに接続するクラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine

図7-2の説明が続きます
「図7-2 Oracle Exadata Database Machineに接続するクラスタ化Oracle Exalytics In-Memory Machine」の説明

高可用性を実現するため、各Oracle Exalytics In-Memory Machineに付属のInfiniBandカードのアクティブ・ポートを、リーフ1スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの下部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続します。また、各Oracle Exalytics In-Memory Machineに付属のInfiniBandカードのパッシブ・ポートを、リーフ2スイッチ(Oracle Exadata Database Machineの上部ユニットに設置されているSun Datacenter InfiniBand Switch 36)に接続する必要があります。ポート1はアクティブ・ポートとして機能し、ポート2はパッシブ・ポートとして機能します。


注意:

Oracle Exadata Database Machineのリーフ・スイッチでは、次の空きポートを使用できます。

ポート5B、6A、6B、7A、7B、12A


7.3 サブネット・マネージャの選択

各InfiniBandネットワークには、サブネット・マネージャ(SM)が必要です。使用するファブリックのOracle Exadata Database Machineのいずれかのリーフ・スイッチで実行するSMを使用できます。

InfiniBandスイッチの使用の詳細は、次のドキュメントを参照してください。

7.4 InfiniBand接続の構成

InfiniBand接続を構成するには、/opt/exalytics/bin/から入手できるexalytics_configure_network.shスクリプトを実行します。詳細は、「InfiniBand」を参照してください。

7.5 InfiniBandファブリックの監視

InfiniBandファブリックの様々な面を監視するには、Oracle Exadata Database Machineに付属のSun Datacenter InfiniBand Switch 36でInfiniBandコマンドを実行します。

これらのコマンドの詳細は、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36コマンド・リファレンスを参照してください。

7.6 ネットワーク状態の確認

InfiniBandネットワーク接続を確立した後は、Exalyticsマシンでibstatコマンドを使用することにより、rds-pingrds-info -lを使用して基本InfiniBandネットワーク接続のステータスを確認できます。

ibstatコマンドでは、次の例のように基本ステータスが表示されます。

# ibstat

CA 'mlx4_0'
        CA type: MT26428
        Number of ports: 2
        Firmware version: 2.7.8130
        Hardware version: b0
        Node GUID: 0x0021280001cf577e
        System image GUID: 0x0021280001cf5781
        Port 1:
                State: Active
                Physical state: LinkUp
                Rate: 40
                Base lid: 106
                LMC: 0
                SM lid: 54
                Capability mask: 0x02510868
                Port GUID: 0x0021280001cf577f
                Link layer: IB
        Port 2:
                State: Active
                Physical state: LinkUp
                Rate: 40
                Base lid: 95
                LMC: 0
                SM lid: 54
                Capability mask: 0x02510868
                Port GUID: 0x0021280001cf5780
                Link layer: IB

接続するポートの物理状態はLinkUpで示されます。

7.7 拡張ネットワーク接続のテスト

InfiniBandネットワークの基本接続を確認したら、スイッチのCLIでibhostsibswitchesおよびibnetdiscoverの各コマンドを実行できます。

ibhostsコマンドでは、InfiniBandファブリックのホスト・ノードが表示され、ibswitchesコマンドでは、ファブリック内のInfiniBandスイッチ・ノードが表示されます。また、ibnetdiscoverコマンドでは、InfiniBandトポロジが検出されます。

このような監視と診断コマンドの詳細は、Sun Datacenter InfiniBand Switch 36コマンド・リファレンスを参照してください。