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Oracle® Exalytics In-Memory Machineオーナーズ・ガイド
Exalytics X2-4、X3-4、X4-4、X5-4およびX6-4 リリース2.0.0.1.0
E80494-01
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5 ストレージの構成

この章では、Oracle Exalytics In-Memory Machineのストレージの構成について説明します。

次のトピックが含まれます:

5.1 ディスク・パーティションの概要

表5-1は、Oracle Exalytics In-Memory Machineに構成されているディスク・パーティションを示しています。

表5-1 ディスク・パーティション

パーティション 容量 ハードウェアRAID マウント・ポイント 説明

起動

99MB

RAID1

/boot

起動用パーティション

ベース・オペレーティング・システム、ログ、および一時領域

X6-4: 1.2 TB

X5-4: 1.2 TB

X4-4: 1.2 TB

X3-4: 900 GB

X2-4: 600 GB

RAID1

/


ベース・オペレーティング・システム、ログ、および一時領域用パーティション

ソフトウェアおよびデータ・ファイルなど

X6-4: 3.6 TB

X5-4: 3.6 TB

X4-4: 3.6 TB

X3-4: 2.7 TB

X2-4: 1.8 TB

RAID5

ディスク・パーティション/u01が作成され、当該のsdbディスクで使用できます。

データ用パーティション



注意:

表5-1に示されているハードディスク・ストレージに加えて、X3-4マシンには6個の400 GBのSun FlashAccelerator F40 PCIeカード(メモリー合計: 2.4 TB RAW)が装備され、X4-4マシンには3個の800 GBのSun FlashAccelerator F80 PCIeカード(メモリー合計: 2.4 TB RAW)が装備され、X5-4マシンには3個の1.6 TBのSun Flash Accelerator F160 NVMe PCIeカード(メモリー合計: 4.8 TB RAW)が装備され、X6-4マシンには3個の3.2 TBのSun Flash Accelerator F320 NVMe PCIeカード(メモリー合計: 9.6 TB RAW)が装備されます(/u02にマウントされます)。

フラッシュ・カードの構成方法は、Oracle Exalytics In-Memory Machineインストレーションおよび管理ガイド for Linuxのフラッシュの構成と欠陥があるフラッシュ・カードの交換に関する項を参照してください。


5.2 Storage Area NetworkへのExalyticsの接続

Oracle Exalyticsリリース1パッチセット1 (1.0.0.1)を使用して開始すると、Storage Area Network (SAN)機能がサポートされます。この項では、ExalyticsをStorage Area Networkに接続する手順について説明します。

ExalyticsをStorage Area Networkに接続する手順は次のとおりです。

5.2.1 始める前に

データ・センターの既存のネットワークにOracle Exalytics In-Memory Machineを接続する前に、次の前提条件が満たされていることを確認します。

5.2.1.1 ケーブル要件

光ファイバ・メディア、短波長、マルチモード・ファイバ(400-M5- SN-S)

5.2.1.2 ホスト・バス・アダプタの機能および仕様

詳細は、StorageTek 8 Gb FC PCI-Express HBAインストレーション・ガイド(HBAモデル SG-XPCIE1FC-QF8-Z、SG-PCIE1FC-QF8-Z、SG-XPCIE1FC-QF8-N、SG-PCIE1FC-QF8-NandSG-XPCIE2-QF8-Z、SG-PCIE2FC-QF8-Z、SG-XPCIE2-QF8-N、SG-PCIE2FC-QF8-N用)HBAの機能および仕様に関する項を参照してください。

5.2.2 Storage Area Network (SAN)構成の準備

Oracle Exalytics In-Memory MachineにSAN構成を準備するには、次の手順を実行します。

  1. システムの起動時に次のカーネル・モジュールのロードが可能になるように構成します。

    • qla2xxx.ko

    • dm-multipath.ko

  2. 次のコマンドを実行して、/etc/multipath.confファイルを初期化します。

    /sbin/mpathconf
     
    
  3. rootユーザーとして次のコマンドを実行し、オペレーティング・システムの起動時にマルチパスによる起動を可能にします。

    chkconfig multipathd on
    chkconfig --level 345 multipathd on
    service multipathd start
    

5.2.3 光ケーブルの接続

光ケーブルを接続するには、次の手順を実行します。


注意:

HBAでは、類似するまたは互換性のある別のファイバ・チャネル製品に接続されない(つまり、マルチモード対マルチモードになっていない)かぎり、光接続で通常のデータ転送を実行できません。

  1. 光ファイバ・ケーブルをHBAのLCコネクタに接続します。

    図5-1 光ケーブルの接続: Oracle Exalytics In-Memory Machine X2-4のデュアル・ポートのHBA

    図5-1の説明が続きます
    「図5-1 光ケーブルの接続: Oracle Exalytics In-Memory Machine X2-4のデュアル・ポートのHBA」の説明

    図5-2 光ケーブルの接続: Oracle Exalytics In-Memory Machine X3-4のデュアル・ポートのHBA

    図5-2の説明が続きます
    「図5-2 光ケーブルの接続: Oracle Exalytics In-Memory Machine X3-4のデュアル・ポートのHBA」の説明

  2. ケーブルのもう一方の端をFCデバイスに接続します。

光ケーブルをHBAに接続すると、システムに電源を投入できます。

5.2.4 Red Hat/SUSE Linux OS(オプション)の診断サポートのインストール

詳細は、StorageTek 8 Gb FC PCI-Express HBAインストレーション・ガイド(HBAモデル SG-XPCIE1FC-QF8-Z、SG-PCIE1FC-QF8-Z、SG-XPCIE1FC-QF8-N、SG-PCIE1FC-QF8-NandSG-XPCIE2-QF8-Z、SG-PCIE2FC-QF8-Z、SG-XPCIE2-QF8-N、SG-PCIE2FC-QF8-N用)Red Hat/SUSE OSの診断サポートに関する項を参照してください。

5.2.5 接続の検証

接続を検証するには、次の手順を実行します。

  1. 次のようにマルチパス・デバイスの状態を確認します。

    [root@node1 ~]# service multipathd status 
    multipathd (pid  xxxx) is running...
    
  2. multipath -llコマンドを実行し、次の例のようなマルチパス・デバイスの詳細情報を表示します。

    # multipath -ll
    mpath2 (3600144f0d153d65600004f90462c0003) dm-3 SUN,Sun Storage 7410
    [size=100G][features=0][hwhandler=0][rw]
    \_ round-robin 0 [prio=1][active]
     \_ 7:0:0:0 sdc 8:32  [active][ready]
    \_ round-robin 0 [prio=1][enabled]
     \_ 8:0:0:0 sde 8:64  [active][ready]
    mpath3 (3600144f0d153d65600004f90464f0004) dm-4 SUN,Sun Storage 7410
    [size=200G][features=0][hwhandler=0][rw]
    \_ round-robin 0 [prio=1][active]
     \_ 7:0:0:2 sdd 8:48  [active][ready]
    \_ round-robin 0 [prio=1][enabled]
     \_ 8:0:0:2 sdf 8:80  [active][ready]
    

    前述の例では、ストレージ・デバイスに構成される2つのLUNはmpath2およびmpath3になります。

5.2.6 設定の完了

次の手順を実行します。

  1. LUNをマウント・ポイントにマウントします。

    # mount /dev/mapper/mpathXX <mount_point>
    

    注意:

    マルチパスLUNは、/dev/mapper/mpathXXで、ブロック・デバイスとして利用できます。

  2. マウント・ポイントを/etc/fstabに追加して、オペレーティング・システムの起動時に自動マウントします。

5.3 その他の情報

ストレージの構成について詳細またはサポートが必要な場合は、オラクル社のサポート担当者にお問い合せください。