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拡張キーワード検索について

ターゲット検索とキーワード検索以外に、Oracle CRM On Demandでは拡張キーワード検索がサポートされています。拡張キーワード検索では、完全一致を含むレコードを検索する以外に、入力した検索文字列に似ている文字列を含むレコードを検索できます。この検索では、文字列の順序、またはスペースや句読点を使用して文字列をどのように区切るかに関係なく、レコードと入力した正確な検索文字列を照合します。単語の語幹に基づいているレコードを照合し、スペルが似ている単語を照合することもできます。

一般に、ターゲット検索の方が、拡張キーワード検索よりもパフォーマンスに優れています。検索する正確な文字列がわかっている場合は、拡張キーワード検索セクションではなく、UIの[検索]または[高度な検索]セクションで使用できるターゲット検索を使用します。正確な文字列がわからず、似ているレコードを検索する場合は、拡張キーワード検索を使用します。

次の表に示すように、拡張キーワード検索には、サポートされているフィールドを含む選択したレコードタイプの検索に使用される1つの検索フィールドが含まれています。

レコードタイプ

拡張キーワード検索に含まれるフィールド

取引先

  • 取引先名
  • 場所
  • 請求先住所 - 市

アポイント

  • 主題

担当者

  • 担当者名 (名)
  • 担当者名 (姓)
  • 電子メール
  • 担当者市

商談

  • 商談

タスク

  • 主題


各レコードタイプの拡張キーワード検索セクションのツールヒントには、そのレコードタイプに対してサポートされているフィールドが表示されます。たとえば、取引先を検索する際にSunnyvaleと入力すると、拡張キーワード検索では、アクセスできるすべてのアカウントの[取引先名]、[場所]および[請求先住所 - 市]フィールドでSunnyvaleが検索されます。検索では、サポート対象の検索フィールドに入力した検索文字列があるすべてのレコードが表示されます。

拡張キーワード検索の特徴

このトピックでは、拡張キーワード検索の特徴について説明します。

  • 検索では、次の単語の照合が実行されます。
    • 単語の完全一致

      検索文字列の完全一致、つまり検索に入力された文字列と同じスペルを含むレコードが検索されます。

    • 累積一致

      検索文字列が少なくとも1回は含まれているレコードが検索され、検索文字列の一致回数および発生頻度で累積スコアが決定され、返されるレコードがランク付けされます。たとえば、First National Bank of Arizonaを検索すると、一致文字列の値が4のArizona First National Bankのレコードが、一致文字列の値が3のFirst National Bankのレコードより前に返されます。

    • 語幹一致

      問合せ文字列と同じ語根の値を含むレコードが検索されます。たとえば、Manufacturerを検索すると、Manufacturerに加えて、ManufacturingまたはManufacturedを含むレコードも返されます。(語幹一致がサポートされるのは英語のみです。)

    • ファジーマッチ

      指定した検索文字列の単語と類似したスペルの単語を含むレコードが検索されます。たとえば、OrcaleとスペルミスしてOracleを検索するとOracleを含むレコードが検索されます。(ファジーマッチがサポートされるのは英語のみです。)

  • 検索では大文字と小文字が区別されません(たとえば、Bellaを検索するとBellaまたはbellaが返されます)
  • 検索では次の項目が無視されます。
    • 発音区別符号。たとえば、Velkaを検索するとVeľkáが返されます
    • 次を含む句読点。
      • アポストロフィ( ’ )
      • 角かっこ([ ])
      • 山かっこ(< >)
      • 波かっこ({ })
      • 丸かっこ[( )]
      • コロン(:)
      • コンマ(, ¸ )
      • ダッシュ( – — ―)
      • 省略記号( … ... . . .)
      • 感嘆符(!)
      • ピリオド(.)
      • ハイフン( - )
      • 疑問符(?)
      • 引用符( ‘ ’ “ ” ' " ")
      • セミコロン(;)
      • スラッシュ( / ⁄)
    • ノイズワード

      検索問合せでは、拡張キーワード検索で、英語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語およびスウェーデン語のノイズワードが無視されます。ノイズワードはあまりに頻出するため役に立たず、検索の時間を節約するために無視されます。英語のノイズワードの例としては、orandtheなどがあります。

  • 拡張キーワード検索には、専用の検索用インデックスが必要となります。Oracle CRM On Demandからのデータは、時間間隔の経過後に検索用インデックスと同期されます。そのため、追加または変更されたばかりのレコードは、時間が経過するまで見つからないことがあります。
  • 拡張キーワード検索は複雑な検索のため、検索パフォーマンスは検索条件とデータ品質によって異なる可能性があります。より詳細な検索基準を使用して検索することや、検索対象の正確な文字列またはフィールドがわかる場合は[高度な検索]を使用することをお薦めします。

先行入力サポート

拡張キーワード検索では、先行入力検索がサポートされています。先行入力検索では、検索対象の特定のレコードタイプのサポート対象フィールドの検索文字列を含む[最近のアイテム]リストのレコードが検索されます。先行入力検索では大文字と小文字が区別されず、発音区別符号が無視され、フィールド値の最初、フィールド値のサブストリング、フィールドの最後のいずれかで照合できます。

サポートされる[最近のアイテム]リストには次のリストが含まれます。

  • 最近表示されたレコードタイプ(個人)
  • 最近作成されたレコードタイプ(個人)
  • 最近変更されたレコードタイプ(個人)

先行入力検索では、検索文字列を入力すると、小さな[最近のアイテム]ウィンドウが拡張キーワード検索セクションのそばに開きます。このウィンドウには、入力した検索文字列の文字と一致する文字列を含むすべてのレコードが、最大10レコードまでリストされます。先行入力検索では、検索文字列の入力につれて、1回に1文字が太字で照合されます。ウィンドウにリストされる項目には、レコードの名前およびサポートされているフィールド名がレコード名の後のかっこ[( )]内に表示されます。レコード名は、次に示す表に示されているフィールドから導出されます。

レコードタイプ

レコード名を導出するために表示されるフィールド

取引先

取引先名

アポイント

主題

担当者

名前(名)名前(姓)

商談

商談

タスク

主題

サポートされているフィールドの値と検索文字列が一致すると、一致した値が太字になります。たとえば、取引先レコードの[場所]フィールドに値が含まれている場合、取引先名(場所、請求先住所 - 市)がウィンドウに表示されます。たとえば、次の表に示される設定で3つの取引先を作成したとします。

取引先名

場所

請求先住所 - 市

Account1

カリフォルニア

Sunnyvale

Account2

カリフォルニア

Sunnyvale

Account3

Sunnyside

Sunnyside

Sunnyvaleの取引先を検索する場合に、Sと入力すると、[最近のアイテム]ウィンドウに次のように表示されます。

Account3 (Sunnyside, Sunnyside)
Account2 (カリフォルニア, Sunnyvale)
Account1 (カリフォルニア, Sunnyvale)

Sunnyvと入力すると、[最近のアイテム]ウィンドウに次のように表示されます。

Account2 (カリフォルニア, Sunnyvale)
Account1 (カリフォルニア, Sunnyvale)

検索では、[取引先名]、[場所]、[請求先住所 - 市]のいずれかのフィールドにSunnyvaleが含まれる、最近表示された取引先、最近作成された取引先、最近変更された取引先のリストの取引先レコードが返されます。[最近のアイテム]ウィンドウのレコードをクリックすると、そのレコードの[詳細]ページが開きます。

関連トピック

関連する情報については、次のトピックを参照してください。


公開日 2017 年 9 月 Copyright © 2005, 2017, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.