Oracle CRM On Demandの管理 > アプリケーションカスタマイズ > タブ内の外部Webページ、レポートおよびダッシュボードの表示
タブ内の外部Webページ、レポートおよびダッシュボードの表示
Oracle CRM On Demand内では、Web コンテンツをタブに表示することができます。Webコンテンツは、外部WebページやWebから入手可能な企業データなどです。たとえば、Oracle CRM On Demandで作業しているサービス要員に、在庫情報を別のWebアプリケーションで追跡させることができます。この要件を満たすには、Oracle CRM On Demandのメインコンテンツエリアに、外部Webアプリケーションを表示するカスタムWebタブを作成します。
レポートおよびダッシュボード(V3カタログのみ)をカスタムWebタブに埋め込むこともできます。レポートとダッシュボードのカタログ(V2とV3)、およびレポートとダッシュボードをOracle CRM On Demandに埋め込める場所の詳細は、「Oracle CRM On Demandへのレポートおよびダッシュボードの埋め込みについて」を参照してください。
Webコンテンツ、レポートおよびダッシュボードを含むカスタムWebアプレットを作成することもできます。カスタムWebアプレットの概要とカスタムWebタブとの違いについては、「カスタムWebアプレットについて」を参照してください。
注意: Oracle CRM On Demandでのカスタマイズコードの使用に適用される考慮事項の詳細は、「Oracle CRM On Demandでカスタマイズされたコードを使用するお客様についての重要な考慮事項」を参照してください。
カスタムWebタブを表示するには、役割管理ウィザードを使用して、必要なユーザー役割にタブを追加する必要があります。
作業前の準備。次の手順を実行するには、[アプリケーションをカスタマイズ]権限を含む役割が割り当てられている必要があります。
Oracle CRM On Demandページに外部情報を表示する場合は、あらかじめ次の点を確認しておく必要があります。
- 外部アプリケーションにWebインターフェイスがある
- 外部アプリケーションまたはWebページがブラウザウィンドウの完全な制御を要求しない
レポートまたはダッシュボードをWebタブに埋め込むには、レポートまたはダッシュボードを[共有フォルダ]にあるアクセス可能なフォルダに格納する必要があります。
注:シングルサインオンなどの機能を使用する予定がある場合や、WebサイトとOracle CRM On Demandを統合する場合は、企業でWebサービスを確実に有効にする必要があります。
外部Webページをタブに表示するには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [アプリケーションカスタマイズ]セクションで、[アプリケーションカスタマイズ]をクリックします。
- [アプリケーションセットアップ]セクションで、[カスタムWebタブ]リンクをクリックします。
- カスタムタブリストページで、[新規]をクリックします。
- [カスタム Web タブ]ページで、下の表を使用して必要な情報を入力し、レコードを保存します。
- (オプション)更新した名前を、企業で有効にした他の言語に翻訳する必要があることを示すには、Webタブの[翻訳]チェックボックス([カスタムWebタブリスト]ページ上)をオンにします。
フィールド
|
コメント
|
名前
|
カスタムWebタブの名前。
|
タイプ
|
作成するWebタブのタイプ(URL、HTML、レポートまたはダッシュボード)を選択します。
|
ユーザーおよびシステムフィールド
|
Oracle CRM On DemandでWebアプレットを作成する前に、文字エンティティの参照としてエスケープされる可能性がある文字がフィールドに含まれている場合は、%%%User Id%%%などのパラメータフィールド変数の使用方法を注意深く考慮してください。
パラメータフィールド変数をHTMLに挿入する際には、&などのフィールド名の文字が対応する文字エンティティの参照(この場合は&)にエスケープされ、ブラウザでエンティティの参照が展開されて参照されている文字が表示されます。たとえば、A&B Manufacturingという企業名でホームページのHTML Webアプレットを作成するとします。[ユーザーおよびシステムフィールド]ドロップダウンリストから[企業名]を選択して、%%%Company name%%%という変数を挿入できます。この変数の値は実行時にA&B Manufacturingになり、ブラウザにはA&B Manufacturingと表示されます。ただし、JavaScriptコードでは文字エンティティの参照が展開されないため、参照可能なコンテキストに変数を置き、文書のDOMから取得して必要に応じてエンコードします。これらの相違をWebアプレットHTMLコードの次の例に示します。
<span id=”companyname” style=”display:none” data-value=”%%%Company name%%%”></span>
<script type=”text/javascript”>
var var1 = ”%%%Company name%%%”;
var var2 = document.getElementById(“companyname”).getAttribute(“data-value”);
</script>
var1の値は“A&B Manufacturing”に、var2の値は“A&B Manufacturing”になります。var1とvar2の値が異なるのは、HTMLタグおよびデータのエンティティの参照がブラウザでは展開されますが、<script>エレメント内では展開されないためです。
[ユーザーおよびシステムフィールド]ドロップダウンリストからオプションを選択して、カーソルの現在の位置にある[URL]または[HTML]フィールドにパラメータフィールドを追加します。たとえば、ドロップダウンリストから[ユーザー ID]を選択すると、カーソルの位置に応じて[URL]または[HTML]フィールドに%%%User id%%%が挿入されます。実行時、このパラメータは、サインインしているユーザーのユーザーIDと置き替えられます。
もう1つの例として、リストから[ホスト名]を選択した場合、カーソルの位置に%%%Hostname%%%が挿入されます。実行時、このパラメータは、Oracle CRM On Demandが動作しているサーバーのホスト名と置き替えられます。環境の移行時にOracle CRM On Demandホスト名を手動で変更する必要がなくなるため、Oracle CRM On DemandへのURLを含む設定では便利です。
詳細は、「ユーザーおよびシステムフィールド」を参照してください。
|
URL
|
注:この設定は、[タイプ]メニューから[URL]を選択した場合のみ利用できます。
ユーザーがハイパーリンクをクリックしたときに呼び出されるURL(www.oracle.comなど)を入力します。URLのhttp://部分は、入力する必要がありません。URLが有効なUniform Resource Identifier(URI)であることを確認してください。有効でない場合、ユーザーが[カスタム Web タブ]にアクセスすると、埋め込みコンテンツのかわりにエラーメッセージが表示されます。
注意: Oracle CRM On DemandのURLの標準化の詳細は、「URLの標準化について」を参照してください。
また、[URL]フィールドにカーソルを置き、[ユーザーおよびシステムフィールド]ドロップダウンリストを選択することにより、コンテキスト依存のパラメータを挿入できます。このアクションにより、[URL]フィールドにフィールドパラメータ(%%%fieldname%%%で指定)が挿入され、ユーザーが値をクリックしたときに、現在のレコードに基づいたフィールド値に置き替わります。URLを指定しない場合、タブをクリックするとその移動先は空のURLになります。
各ブラウザにはURLの最大長があります。この長さを超えてURLを指定した場合、ユーザーがWebタブをクリックすると、ブラウザで予期しない動作が見られることがあります。
注: URLを使用して、V2カタログのレポートまたはダッシュボードをURLタイプのカスタムWebタブに埋め込むことができますが、この機能は完全にサポートされているわけではありません。アップグレード後にURLが機能しない場合があります。カスタムホームページレポート機能を使用して、Oracle CRM On Demand内でV2カタログのレポートを表示してください。
|
HTMLヘッド追加
|
注:この設定は、[タイプ]メニューから[HTML]を選択した場合のみ利用できます。
入力したHTMLは、Webタブを追加するページのHTMLコード内部の<iframe>エレメントのsrc属性で使用されます。[WebタブHTML]フィールドに追加したコードはすべて、<iframe>エレメントに追加されます。このフィールド内で、HTMLの<head>セクションに埋め込んだJavaScriptファイルへの参照を含めることができます。
Oracle CRM On Demandページ内でのJavaScriptファイルの参照はサポートされません。このフィールドに入力したすべての内容が<head>タグに追加されます。
|
WebタブHTML
|
注:この設定は、[タイプ]メニューから[HTML]を選択した場合のみ利用できます。
入力したHTMLは、Webタブを追加するページのHTMLコード内部の<iframe>エレメントのsrc属性で使用されます。[WebタブHTML]フィールドに追加したコードはすべて、<iframe>エレメントに追加されます。このフィールドに入力したすべての内容が<body>タグに追加されます。
|
パス
|
注: このフィールドは、[タイプ]メニューから[レポート]または[ダッシュボード]を選択した場合にのみ使用できます。
[ルックアップ]アイコン(虫めがね)をクリックしてから、[共有フォルダ]にある必要なレポートまたはダッシュボードに移動し、[OK]をクリックします。
[パス]フィールドは、レポートまたはダッシュボードの選択後に自動入力されます。
|
パラメータ
|
注: このフィールドは、[タイプ]メニューから[レポート]または[ダッシュボード]を選択した場合にのみ使用できます。
(オプション)実行時にレポートまたはダッシュボードに適用されるフィルターを指定する場合、[パラメータ]フィールドにフィルターを指定します。
フィルターの指定の詳細は、「埋め込みのレポートおよびダッシュボードのフィルターの指定について」を参照してください。
|
説明
|
Webタブの説明を入力します。
|
高さ
|
Webタブのピクセル値を入力します。
|
幅
|
Webタブのピクセル値を入力します。
|
[クラシック]アイコン
|
[ルックアップ]アイコン(虫めがね)をクリックして、クラシックテーマでWebタブに使用するアイコンを選択します。
|
[モダン]アイコン
|
[ルックアップ]アイコン(虫めがね)をクリックして、モダンテーマでWebタブに使用するアイコンを選択します。
|
注: この更新した名前を他の有効な言語で表示する場合は、[翻訳]チェックボックスをオンにします。他の言語では(または、このページの[翻訳言語]リストから別の言語を選択した場合は)、翻訳した名前を手動で入力するまでは、更新された名前は括弧で囲まれた青いテキストで表示されます。この青いテキストの更新された名前は、翻訳する必要がある用語を追跡する場合に役立ちます。
Oracle CRM On DemandにカスタムWebページを追加した後は、これをユーザーが表示する前に、ユーザーが使用できるようにする必要があります。実行方法については、「役割の追加」を参照してください。
|