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関連するレコードタイプのアクセスレベルについて

アクセスプロファイルウィザードのステップ2で、関連レコードタイプへのアクセス権を付与または無効化します。アクセスプロファイルウィザードの使用方法の詳細は、「アクセスプロファイルの設定プロセス」を参照してください。

特別な権限によって制御される関連レコードタイプは、すべてのアクセスプロファイルに表示され、アクセスレベルがデフォルトで[アクセスなし]に設定されます。様々なレコードタイプで必要なアクセスレベルをユーザーに与えるには、デフォルト設定を変更する必要があります。

たとえば、[カスタムオブジェクト 04]レコードタイプは、親の[商談]レコードタイプの関連レコードタイプです。[全部]アクセスプロファイルでは、[カスタムオブジェクト 04]関連レコードタイプのアクセスレベルはデフォルトの[アクセスなし]に設定されています。この結果、商談チームに所属し[全部]アクセスプロファイルを持つユーザーは、[カスタムオブジェクト 04]関連レコードタイプに基づく関連レコードタイプを表示できません。ユーザーが商談レコードについて[カスタムオブジェクト 04]レコードを表示できるようにするには、デフォルトアクセスレベルを変更する必要があります。

このトピックの内容は次のとおりです。

  • レコードの関係
  • 関連レコードタイプのアクセスレベルオプション

レコードの関係

親レコードタイプとのその関連レコードタイプ(子レコード)の関係によって、関連レコードタイプに割り当てられるアクセスレベルオプションが決まります。

関係のタイプと対応するアクセスレベルオプションを次に示します。

  • 1対多関係。1対多関係では、親レコードが関連レコードタイプの多数の子レコードを持つことができます。たとえば、アクセスプロファイルウィザードの取引先関連情報ページでは、[資産]関連レコードタイプが使用可能です。[取引先]親レコードタイプには、[資産]関連レコードタイプとの1対多関係があります。1対多関係では次のアクセスレベルが使用可能です。
    • 表示
    • 読み取り専用
    • アクセスなし
  • 1対多プライマリ関係。1対多プライマリ関係では、関連レコードタイプがプライマリレコードタイプに基づいており、プライマリレコードタイプのアクセス権によって関連レコードタイプのアクセス権を決定できます。1対多プライマリ関係の親レコードは、関連レコードタイプの多数の子レコードを持つことができます。たとえば、取引先関連情報ページの[商談]関連レコードタイプは、[商談]プライマリレコードタイプに基づきます。[取引先]親レコードタイプには、[商談]関連レコードタイプとの1対多プライマリ関係があります。次のアクセスレベルが1対多プライマリ関係で使用可能です。
    • 表示
    • 読み取り専用
    • アクセスなし
    • プライマリの継承
  • 1対子関係。1対子関係では、子レコードが基づくレコードタイプに対応するプライマリレコードタイプがありません。[添付資料]、[メモ]および[チーム]は、対応するプライマリレコードタイプがない関連レコードタイプの例です。

    注:このルールの例外は、商談に対する担当者子レコード間の関係です。[担当者]レコードタイプには対応するプライマリレコードタイプがありますが、商談と担当者の間の関係は1対子関係です。ユーザーは、既存の担当者の商談への追加や、商談からの担当者の削除を行えます。ユーザーは、商談から新しい担当者を作成することはできません。

    次のアクセスレベルが1対子関係で使用可能です。

    • 読み取り/作成
    • 読み取り/作成/編集
    • 読み取り/編集
    • 読み取り/編集/削除
    • 読み取り専用
    • アクセスなし
    • 全部
  • 1対読み取り専用関係。ただし、関係の名前からわかるように、1対読み取り専用関係ではユーザーは子レコードを編集または作成できません。[監査証跡]は、対応するプライマリレコードタイプがない関連レコードタイプの例です。Oracle CRM On Demandによって[監査証跡]レコードタイプが作成されます。1対読み取り専用関係では次のアクセスレベルが使用可能です。
    • 読み取り専用
    • アクセスなし
  • 多対多関係。多対多関係では、親レコードタイプおよび関連レコードタイプがどちらもプライマリレコードタイプに基づいており、関係の表示方法に応じて、各レコードタイプのレコードが互いの親または子になることができます。たとえば、アクセスプロファイルウィザードのカスタムオブジェクト 01 関連情報ページの[取引先]関連レコードタイプは、[取引先]プライマリレコードタイプに基づきます。[カスタムオブジェクト 01]親レコードタイプには、[取引先]関連レコードタイプとの多対多関係があります。

    注意: 2つのレコードタイプ間の関係は、どちらのレコードタイプが親であるか、ならびにどちらのレコードタイプが関連レコードタイプであるかによって異なる場合があります。たとえば、[カスタムオブジェクト 01]親レコードタイプには[取引先]関連レコードタイプとの多対多関係がありますが、[取引先]親レコードタイプには[カスタムオブジェクト 01]関連レコードタイプとの多対多プライマリ関係があります。

    多対多関係では次のアクセスレベルが使用可能です。

    • 読み取り/作成
    • 読み取り専用
    • 表示
    • アクセスなし
  • 多対多プライマリ関係。多対多プライマリ関係は、親レコードタイプおよび関連レコードタイプの両方がプライマリレコードタイプに基づく関係でもあり、各レコードタイプのレコードが互いの親または子になることができます。ただし、プライマリレコードタイプのアクセス権によって関連レコードタイプのアクセス権を決定できる場合には、いくつかの追加アクセスレベルが使用可能です。たとえば、アクセスプロファイルウィザードアカウントの取引先関連情報ページの[カスタムオブジェクト 01]関連レコードタイプは、[カスタムオブジェクト 01]プライマリレコードタイプに基づきます。[取引先]親レコードタイプには、[カスタムオブジェクト 01]関連レコードタイプとの多対多プライマリ関係があります。次のアクセスレベルが多対多プライマリ関係で使用可能です。
    • 読み取り/作成
    • 読み取り専用
    • 表示
    • アクセスなし
    • プライマリの継承
    • プライマリの追加/継承
    • プライマリの追加/削除/継承

      注意: [読み取り/作成]アクセスレベルは、コール製品詳細メッセージ応答、コール製品詳細メッセージプラン項目関係およびコール製品詳細メッセージプラン項目のレコードタイプではサポートされていません。

関連レコードタイプのアクセスレベルオプション

関連レコードタイプのすべてのアクセスレベルオプションを次に示します。

  • アクセスなし。[アクセスなし]オプションは、すべての関連レコードタイプで使用可能です。ユーザーは関連リストのレコードを表示できません。
  • 読み取り専用。[読み取り専用]アクセスレベルでは、ユーザーは親レコードでの関連レコードのインライン編集を行えません。
  • 読み取り/作成。[読み取り/作成]アクセスレベルは、1対子レコードである関連レコードタイプまたは多対多関係に含まれる関連レコードタイプで使用できます。1対子レコードでは、[読み取り/作成]アクセスレベルによりユーザーが新しいレコードの作成や詳細を表示するための既存のレコードのドリルダウンを行えますが、レコードの編集または削除は行えません。多対多関係では、[読み取り/作成]アクセスレベルによりユーザーは既存のレコードを親レコードに対する子レコードとして関連付けることができますが、既存の関連付けを削除することはできません。
  • 読み取り/作成/編集。[読み取り/作成/編集]アクセスレベルは、1対子レコードである関連レコードタイプで使用できます。ユーザーは、新規レコードの作成や詳細を表示するための既存レコードのドリルダウン、また必要な場合にはレコードの編集を行えます。[読み取り/作成/編集]アクセスレベルではユーザーは子レコードを削除できません。
  • 読み取り/編集。[読み取り/編集]アクセスレベルは、1対読み取り専用関係の読み取り専用である関連レコードを除き、すべての関係で使用可能です。[読み取り/編集]アクセスレベルでは、ユーザーが関連レコードを表示および編集できます。
  • 読み取り/編集/削除。[読み取り/編集/削除]アクセスレベルは、1対子関係の子レコードである関連レコードタイプで使用可能です。[読み取り/編集/削除]アクセスレベルでは、ユーザーはレコードの詳細を表示するための既存レコードのドリルダウン、レコードの編集、またはレコードの削除を行うことができます。[読み取り/編集/削除]アクセスレベルでは、ユーザーは新しい子レコードを作成することはできません。
  • 全部。[全部]アクセスレベルは、対応するプライマリレコードタイプがない関連レコードタイプで使用可能です。そのようなレコードタイプでは、[全部]アクセスレベルにより、ユーザーがレコードの作成、表示、編集および削除を行えます。
  • 表示。[表示]アクセスレベルは、1対多および多対多関係の関連レコードタイプでのみ使用可能です。[表示]アクセスレベルでは、関連レコードの動作は次のとおりです。
    • 親レコードに関連するすべての子レコードは、ユーザーに子レコード自体を参照する権限があるかどうかに関係なく、関連レコードのリストに表示されます。
    • 関連する各レコードは、関係の親レコードタイプのアクセスレベルではなく、自分のプライマリレコードタイプのアクセスレベルを継承します。

      たとえば、[取引先]親レコードタイプの[商談]関連レコードタイプのアクセスレベルが[表示]に設定されている場合、関連する商談レコードの動作は、次のようになります。

    • 親取引先レコードに関連するすべての商談は、ユーザーに商談レコードを参照する権限があるかどうかに関係なく、関連レコードのリストに表示されます。
    • 各商談レコードは、親の「取引先」レコードタイプからではなく、プライマリの[商談]レコードタイプからアクセスレベルを継承します。ユーザーがレコードの詳細を確認するために関連する商談レコードのドリルダウンを試みると、商談レコードが引き続き存在していて、ユーザーにその商談レコードの詳細を表示する権限がある場合にのみ、操作は正常に実行されます。ユーザーにその商談レコードの詳細を参照する権限がない場合は、エラーメッセージが表示されます。
  • プライマリの継承。[プライマリの継承]アクセスレベルは、特定の1対多および多対多関連レコードタイプのみで使用できます。[プライマリの継承]アクセスレベルでは、関連レコードの動作は次のとおりです。
    • 関連レコードのリストには、ユーザーに参照権限がある関連する子レコードのみが表示されます。
    • 関連する各レコードは、関係の親レコードタイプのアクセスレベルではなく、自分のプライマリレコードタイプのアクセスレベルを継承します。

      たとえば、[取引先]親レコードタイプの[商談]関連レコードタイプのアクセスレベルが[プライマリの継承]に設定されている場合、関連する商談レコードの動作は、次のようになります。

    • 関連レコードのリストには、ユーザーに参照権限がある関連する商談レコードのみが表示されます。
    • 各商談レコードは、親の「取引先」レコードタイプからではなく、プライマリの[商談]レコードタイプからアクセスレベルを継承します。ユーザーがレコードの詳細を確認するために関連する商談レコードのドリルダウンを試みると、ユーザーには関連レコードのリストのすべての商談レコードの詳細を参照する権限があるため、商談レコードが引き続き存在している場合は、操作が常に正常に実行されます。

      多対多関係では、[プライマリの継承]アクセスレベルの選択は、ユーザーが2つの既存レコードの関係を追加または削除できないことを意味します。ただし、[プライマリの継承]アクセスレベルは、[追加]アクセス権との組合せまたは[追加]アクセス権と[削除]アクセス権との組合せでも使用できます。

      注:[プライマリの継承]アクセスレベル(またはこのアクセスレベルの任意の組合せ)が、関連レコードタイプに対して使用されるプロファイルで見つかった場合、[プライマリの継承]設定が優先されます。たとえば、[プライマリの継承]アクセスレベルと[表示]アクセスレベルの両方が見つかると、[プライマリの継承]アクセスレベルが[表示]アクセスレベルよりも優先されます。[プライマリの継承]、[読み取り専用]、[表示]アクセスレベルのすべてが見つかった場合、[プライマリの継承]アクセスレベルが[表示]アクセスレベルと[読み取り専用]アクセスレベルよりも優先されます。

  • プライマリの追加/継承。[プライマリの追加/継承]アクセスレベルは、親との間で多対多関係を共有する関連レコードで使用可能です。[プライマリの追加/継承]アクセスレベルの[プライマリの継承]の部分は、[プライマリの継承]アクセスレベルと同様に機能します。ただし、[プライマリの追加/継承]アクセスレベルでは、ユーザーは既存の関連レコードを親レコードに関連付けることもできます。関連レコードが正常に追加されると、そのレコードはプライマリレコードのアクセスレベルを継承します。[プライマリの追加/継承]アクセスレベルでは、ユーザーは既存の関連レコードを削除できません。
  • プライマリの追加/削除/継承。[プライマリの追加/削除/継承]アクセスレベルは、親との間で多対多関係を共有する関連レコードで使用可能です。[プライマリの追加/削除/継承]アクセスレベルの[プライマリの継承]の部分は、[プライマリの継承]アクセスレベルと同様に機能します。ただし、[プライマリの追加/削除/継承]アクセスレベルでは、ユーザーは既存の関連レコードの親レコードへの関連付けや、レコード間のリンクの削除(関連解除)を行えます。ユーザーが関連レコードを削除または関連解除しても、レコードは削除されずデータベースに残ります。関連レコードが正常に追加されると、そのレコードはプライマリレコードのアクセスレベルを継承します。

一般的なルールとして、次の表に示す関連レコードタイプについては、レコードタイプが関連レコードタイプとして使用可能なすべての場合に[プライマリの継承]アクセスレベルがサポートされます。ただし、次の例外が適用されます。

  • [世帯]親レコードタイプでは、見込み客関連レコードタイプは[プライマリの継承]アクセスレベルを継承しません。
  • [パートナー]親レコードタイプに対する[商談]関連レコードタイプでは、[プライマリの継承]アクセスレベルがサポートされません。

次の表に示す関係のアクセスレベルが現在[表示]に設定されている場合は、アクセスレベルを[表示]から[プライマリの継承]に変更することをお勧めします。

注意: [完了済み活動]関連レコードタイプに設定したアクセスレベルが、親レコードの[詳細]ページの[完了済み活動]関連情報セクションに表示されるレコードに適用されます。[活動]または[オープン活動]関連レコードタイプに設定したアクセスレベルが、親レコードの[詳細]ページの[活動]、[オープンタスク]、[オープンアポイント]、および[オープン活動]関連情報セクションに表示されるレコードに適用されます。

関連レコードタイプ

認定リクエスト

活動

出席者コール

ビジネス計画

コール製品詳細メッセージ応答

コール製品詳細メッセージプラン項目関係

コール製品詳細メッセージプラン項目

コール

認定リクエスト

完了済み活動

コース登録

カスタムオブジェクト01以降

試験登録

金融口座: 口座名義人

金融口座: 支店

金融口座: 保有する他金融機関

金融口座

見込み客

メッセージ応答

メッセージプラン項目関係

メッセージプラン項目

目標

オープン活動

商談

計画取引先

計画担当者

計画商談

サービスリクエスト

サブ商談

トランザクション項目

次の表に、[プライマリの継承]、[プライマリの追加/継承]、および[プライマリの追加/削除/継承]アクセスレベルすべてを使用できる関係を示します。この表に示す関係は多対多関係です。

注: [プライマリの継承]アクセルレベルとその組合せをサポートする多対多関係で[読み取り/作成]アクセスレベルを現在使用している場合は、関連レコードタイプの[読み取り/作成]アクセスレベルを[プライマリの継承]の組合せのいずれかに変更することをお勧めします。

親レコードタイプ

関連レコードタイプ

取引先

カスタムオブジェクト01から03

活動

カスタムオブジェクト01から03

キャンペーン

カスタムオブジェクト01から03

キャンペーン

商談

担当者

コール

担当者

完了済み活動

担当者

カスタムオブジェクト01から03

担当者

オープン活動

担当者

商談

カスタムオブジェクト01から03

完了済み活動

カスタムオブジェクト01から03

カスタムオブジェクト01から03

カスタムオブジェクト01から03

オープン活動

カスタムオブジェクト01から03

見込み客

カスタムオブジェクト01から03

商談

カスタムオブジェクト01から03

サービスリクエスト

自動車ディーラー

カスタムオブジェクト01から03

自動車ディーラー

サービスリクエスト

資金

カスタムオブジェクト01から03

世帯

カスタムオブジェクト01から03

見込み客

カスタムオブジェクト01から03

イベント

カスタムオブジェクト01から03

商談

カスタムオブジェクト01から03

パートナー

カスタムオブジェクト01から03

ポートフォリオ

カスタムオブジェクト01から03

サービスリクエスト

カスタムオブジェクト01から03

解決策

カスタムオブジェクト01から03

解決策

サービスリクエスト

車両

カスタムオブジェクト01から03

関連トピック

関連する情報については、次のトピックを参照してください。


公開日 2017 年 9 月 Copyright © 2005, 2017, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.