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リストの作成と編集
レコードのリストを作成または絞り込む場合、次のようにユーザーの役割に基づいて、検索できるフィールドおよびリストに表示できるフィールドが決まります。
注: 企業の管理者は、ユーザーの役割の検索レイアウトで使用できるフィールドのセットをいつでも変更できます。以前検索に使用できたフィールドを企業の管理者が削除した場合、次回そのフィールドを含むフィルターによりリストを絞り込むと、そのフィールドをフィルターに含めてリストを保存できません。フィルターからフィールドを削除しない場合、Oracle CRM On Demandではリストを実行または保存する前に、フィルターからフィールドが自動的に削除されます。
ユーザーの役割に基づいた、レコードのリストに表示可能なフィールドの決定
検索で返されるレコードのリストに表示できるフィールドは、次のように、ユーザーの役割に基づいて決まります。
- ユーザーの役割に対して[[検索]および[リスト]のすべてのフィールド]権限が有効な場合は、検索で返されるレコードのリストにカラムとして表示するフィールドを選択できます。
- ユーザーの役割に対して[[検索]および[リスト]のすべてのフィールド]権限が無効な場合は、レコードタイプのユーザーの役割に割り当てられた[詳細]ページレイアウトにフィールドが表示される場合のみ、検索で返されるレコードのリストにカラムとして表示するフィールドを選択できます。ユーザーの役割に対して動的ページレイアウトが定義されている場合は、レコードタイプの1つ以上の動的ページレイアウトにフィールドが表示される必要があります。
手順
並べ替えフィールドについて
リストに返されるレコードの初期並べ替え順を指定できます。最大3つの並べ替えフィールドを選択できます。たとえば、担当者リストに対して、[名前 (姓)]、[名前 (名)]、[部門]の順にリストを並べ替えることを選択できます。3つの並べ替えフィールドのそれぞれについて、レコードを昇順で並べ替えるか、降順で並べ替えるかを指定できます。
1番目の並べ替えフィールドを選択した後で、1番目の並べ替えフィールドと同じレコードに直接格納されている並べ替えフィールドのみが2番目および3番目の並べ替えフィールドとして選択できます。たとえば、担当者を検索する場合、1番目の並べ替えフィールドとして担当者の[名前 (名)]フィールドを選択するとします。この場合、担当者レコードに直接格納されている残りの並べ替えフィールドのみを2番目および3番目の並べ替えフィールドとして選択できます。取引先レコードに格納されている[取引先]フィールドなど、他のレコードに格納されているフィールドは使用できません。
作業前の準備。リストの作成時は、設定する条件に使用するフィールドと値を入力する必要があります。まず、そのレコードの[編集]ページに移動し、Oracle CRM On Demandで使用されている正確なフィールド名と値をメモすることをお勧めします。それらの名前や値が正確でないと、フィルター済みリストに正しいレコードが取り出されない場合があります。メモする代わりに、そのレコードの[詳細]ページを印刷して、フィールドの正確な名前を得ることもできます。ただし、プリントアウトには、ドロップダウンリストに表示されるフィールドの値は印刷されません。
リストを設定するには
- 新しいリストを作成するか、既存のリストの[リストを絞り込み]ページに移動します。
ほとんどのレコードタイプの[リスト]ページには、新しいリストを作成する、または既存のリストを絞り込むためのオプションを含む[メニュー]ボタンがあります。リスト管理オプションにアクセスする方法の詳細は、「リストの使用」を参照してください。
注: ほとんどのレコードタイプの[リスト]ページでは、[リスト]ページを閉じずにリストを絞り込み、絞り込んだリストをオプションで保存することもできます。[リスト]ページ内のリストの絞り込みの詳細は、「[リスト]ページ内のリストの絞り込み」を参照してください。
- [リストの新規作成]ページまたは[リストを絞り込み]ページの[検索対象]セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。
- [レコードセット]オプションを選択した場合は、[レコードセット]フィールドのリストから次のいずれかを選択します。
- 表示可能なレコード(全件):少なくとも[表示]することができるレコードで、レポート階層、ユーザーのアクセスレベル、そして共有レコードのアクセスレベルを定義したものになります。
- 自分が所有するレコード (全件)
- 自分がチームに属しているレコード(全件)。次にいずれかに該当するレコードのみがフィルター済みリストに含まれます。
- 自分が所有しているレコード
- チーム機能によって、所有者が共有化したレコード
- 取引先、活動、担当者、世帯、商談、ポートフォリオのグループ割り当て機能によって共有化したレコード
- 自分または部下が所有するレコード(全件)。
- 自分または部下がチームに属しているレコード(全件)
- デフォルトブック (個人)。ブックセレクタのデフォルト設定は、企業の管理者によって定義されます。
- [ブック]オプションを選択した場合は、ブックセレクタでブック、ユーザーまたは委任を選択します。
詳細は、「ブックセレクタの使用」を参照してください。
- [大文字と小文字の区別を選択]セクションで、必要に応じて[大文字と小文字を区別しない]チェックボックスをオンにします。
このチェックボックスがオンの場合、特定のフィールドは検索に対して大文字小文字が区別されなくなります。これらのフィールドは、[検索基準を入力]セクションで青いテキストで示されます。
- [検索基準を入力]セクションで、次の操作を行います。
- (オプション)ユーザーの役割に対して使用不可の検索フィールドが含まれる既存のリストフィルターを絞り込む場合は、フィールド行の横にある[X]アイコンをクリックして、リストから検索フィールドを削除します。
リストフィルターの検索フィールドが、ユーザーの役割に対する検索フィールドとして使用可能でない場合、そのフィールドはグレーで表示され編集不可で、フィールドの横に[X]アイコンが表示されます。リストフィルターから制限付きフィールドを削除できます。フィルターから制限付きフィールドを削除せずにリストを実行または保存すると、Oracle CRM On Demandではリストを実行または保存する前に、フィルターから制限付きフィールドが自動的に削除されます。
- [フィールド]リストからフィールドを選択します。
これらのフィールドには、該当するレコードタイプのターゲット検索フィールドが事前に入力されています。
注:レコードタイプに対するユーザーの役割に割り当てられた検索レイアウトで、企業の管理者が検索フィールドを使用可能にしていない場合、そのレコードタイプのレコードのリストには検索基準を指定できません。
特定のフィールドは、検索中およびリストの並べ替え時のパフォーマンスを向上させるために最適化されます。これらの最適化されたフィールドは、検索フィールドのリストに緑色のテキストで表示されます。検索用に最適化されていないフィールドが検索条件に含まれる場合、検索速度が遅くなることがあります。
注: [検索基準を入力]セクションで紫のテキストで表示されるフィールドは、[大文字と小文字を区別しない]チェックボックスの設定に関係なく、常に大文字小文字が区別されません。これらのフィールドは、高速検索用に最適化されません。
必要な住所フィールドがドロップダウンリストに表示されない場合は、次の表や「国と住所のマッピングについて」に示される対応するフィールドを選択します。
注:この表に示すフィールドは、すべての国またはロケールに適用されるとはかぎりません。
リストをフィルターするフィールド
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ドロップダウンリストから選択するフィールド
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番地 住所1 丁目
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町/番地
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区
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住所 2
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フロア 地区
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住所 3
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市/郡
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市
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Colonia/Section (アメリカの地区) CEDEX Code (CEDEX コード) 住所 4 URB (市街化地域) 地域区分
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私書箱/並べ替えコード
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MEX State(MEXの州) BRA State(BRAの州) Parish(アメリカの郡) Part of Territory(アメリカの準州) 島 都道府県 地域 Emirate(emirの管轄地域) Oblast(ロシアの州)
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都道府県
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島コード Boite Postale(アフリカでの郵便番号) Codigo Postal(南米での郵便番号)
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郵便番号
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- 条件、フィルター値、およびフィルターを定義する演算子(AND、OR)を入力します。
リストを絞り込み中の場合、フィールドにはさらに絞り込むための基準が自動的に挿入されます。
フィルター条件の使用については、「フィルター条件について」を参照してください。
ヒント:所有者がないサービスリクエストのリストを作成するには、[所有者 ID]フィールドの[等しい]フィルター条件を選択し、値を空白のままにします。これは、他のNULLリストを作成するときにも使用できる一般的な方法です。
注意: [フィルター値]を入力する場合は、「フィルター値についてで説明する規則に従っていることを確認してください。ルールに従わないと、リストに正しいレコードが含まれない場合があります。
例
取引先:年間売上が$100,000,000.00を超え、かつ、カナダに所在する取引先のフィルター済みリストを作成する場合は、次のようにフォームに値を入力します。
フィールド
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条件
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値
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年間売上
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より大きい
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100000000
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AND
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国
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等しい
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カナダ
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見込み客:見込み売上が$100,000.00を超え、かつ、評価がAまたはBである見込み客のフィルター済みリストを作成する場合は、次のようにフォームに値を入力します。
フィールド
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条件
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値
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見込売上
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より大きい
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100000
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AND
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評価
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より小さい
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C
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- [カラムの表示]セクションで、検索結果にカラムとして表示するフィールドを選択し、[使用可能項目]リストから[選択した項目]リストにフィールドを移動します。選択したフィールドの順序を変更するには、上下の矢印を使用します。
ヒント: レコードのリストが返された後、カラム見出しを新しい位置にドラッグアンドドロップすると、リスト内のカラムの順序をすばやく変更できます。カラムの順序を変更した後で、オプションでリストを保存できます。
- [並べ替え順]セクションで、目的の初期並べ替えフィールドおよび並べ替え順を次のように指定します。
- [並べ替え基準]ドロップダウンリストで1番目の並べ替えフィールドを選択し、[昇順]または[降順]をクリックして並べ替え順を選択します。
- 必要に応じて2番目および3番目の並べ替えフィールドを選択して、これらのフィールドの並べ替え順を指定します。
特定のフィールドは、検索中およびリストの並べ替え時のパフォーマンスを向上させるために最適化されます。これらの最適化されたフィールドは、並べ替えフィールドのリストに緑色のテキストで表示されます。並べ替えフィールドとして最適化されていないフィールドを選択した場合、検索速度が遅くなることがあります。
注: この手順では、チェックボックスタイプのフィールドを、並べ替えフィールドとして選択できません。ただし、リストを作成した後で、カラムの見出しをクリックすることによって、チェックボックスの値に基づいたフィールドの並べ替えをすることはできます。
- (オプション)リストを保存せずに検索基準の結果を確認するには、[実行]をクリックします。
リストページが表示され、検索基準の結果が表示されます。次に、タイトルバーの[メニュー]ボタンをクリックして[リストを保存]または[リストを絞り込み]を選択すると、リストを保存できます。
- [保存]をクリックして、[保存オプション]セクションのフィールドに必要な情報を入力します。
フィールド
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説明
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リスト名
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リストの名前を入力します(50文字まで)。リスト名には、引用符("")以外の任意の記号または区切り記号を使用できます。
作成されたリストはASCIIコードの昇順で配置されます。つまり、並べ替えで大文字小文字が区別されます。そのため、大文字で始まるリスト名が先に表示され、小文字で始まるリスト名がその後に表示されます。
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説明
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251 文字までの説明を入力します。
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リストのアクセス可能性
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ユーザー役割に[公開リストを管理する]権限が含まれている場合は、このオプションのうちのいずれかを選択します。
- 個人。作成者のみがフィルター済みリストを表示できます。
- 公開。すべての従業員がリストを使用できます。公開リストは社内のすべての従業員向けにレコードのホームページに表示されます。
- 役割固有。特定の役割を持つユーザーだけがリストを使用できるようにします。
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- [保存および実行]をクリックします。
作成したフィルター済みリストは、このページのタイトルバーのドロップダウンリストと、レコードの[ホームページ]の[リスト]セクションに表示されます。
ヒント:リスト要求がタイムアウトしたことを示すメッセージが表示された場合は、リスト条件をさらに絞り込んで再試行してください。検索およびリストの最適化の詳細は、トレーニングおよびサポートセンターのWebサイトを参照してください(このサイトにアクセスするには、Oracle CRM On Demandの各ページの上部にある[トレーニングおよびサポート]グローバルリンクをクリックします)。
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