Oracle CRM On Demandの管理 > ユーザー管理とアクセス制御 > ブックの管理 > ユーザーとブックの関連付け
ユーザーとブックの関連付け
ブックにアクセスできるユーザーおよび各ユーザーのブック内のレコードに対するアクセスレベルを定義できます。ブックにユーザーを関連付けるときは、ブックを操作する際にユーザーにアクセスプロファイルを指定します。次の標準オプションがあります。
- 編集:ブックのレコードを読み取って更新できます。
- 全部:ブックのレコードの読み取り、編集、削除ができます。
- 読み取り専用:ブックのレコードを読み取ることができます。
ブックのカスタムアクセスプロファイルを作成することもできます。[ブックユーザー編集]ページの[アクセスプロファイル]ピックリストには、[ブックユーザーに付与可能]オプションがオンになっているすべてのアクセスプロファイルが表示されます。ブックのカスタムアクセスプロファイルを作成する方法については、「ブックのアクセスプロファイルの作成」を参照してください。
ブックに対するユーザーのアクセスレベルは、レコードに対するユーザーのアクセス権全体に影響します。次に、ユーザーのアクセス権を決定する方法の例を示します。
例1
セールス要員のRyan TaylorのOracle CRM On Demandの設定は次のとおりです。
- セールス要員の役割を使用して、取引先レコードにアクセスできる
- 所有者アクセスプロファイルのアクセスレベルは、取引先レコードタイプに対して読み取り専用に設定されている
- デフォルトアクセスプロファイルのアクセスレベルは、取引先レコードタイプに対して読み取り専用に設定されている
- ABC Widgets取引先の取引先チームのメンバーではない
- Widget Makersブックに関連付けられ、ブックのアクセスプロファイルは[全部]に設定されている
ABC Widgets取引先がWidget Makersブックにある場合、ABC Widgetsレコードに対するアクセス権によって、レコードの読み取り、編集、および削除ができます。Oracle CRM On Demandのアクセス制御システムは、関連するすべてのアクセスプロファイルから最も高い自由度の権利を算出して適用するので、Ryanにはこれらのアクセス権が与えられます。この場合、ブックのアクセスプロファイルは[全部]に設定されているので、取引先レコードのアクセスプロファイルより優先されます。
例2
セールス要員のTanya LeeのOracle CRM On Demandの設定は次のとおりです。
- セールス要員の役割を使用して、商談レコードにアクセスできる
- 所有者アクセスプロファイルのアクセスレベルは、商談レコードタイプに対して読み取り専用に設定されている
- 商談アクセスプロファイルのアクセスレベルは、商談レコードタイプに対して読み取り専用に設定されている
- [商談アクセス]フィールドが[編集]に設定された商談チームのメンバーである
- Widget Makersブックに関連付けられ、ブックのアクセスプロファイルは[全部]に設定されている
商談がWidget Makersブックにある場合、Tanyaのアクセス権では、レコードを読取り、編集および削除できます。一方、商談がWidget Makersブックにない場合、(所有者アクセスプロファイル、自分のデフォルトアクセスプロファイルおよび自分の商談チームのメンバーシップからの)Tanyaのアクセス権では、商談を読み取って編集することはできますが、商談は削除できません。
ユーザーとブックを関連付ける方法
ユーザーとブックを関連付けるには、次の3つの方法があります。
- ブックレコードからは、ブックに複数のユーザーを関連付けることができます。
- ユーザーレコードからは、ユーザーに複数のブックを関連付けることができます。
- ブックユーザーレコードをインポートできます。詳細は、「ブックユーザーのフィールド:インポート準備」を参照してください。
次の手順では、ブックレコードを使用して複数のユーザーをブックに関連付ける方法について説明します。
複数のユーザーをブックに関連付けるには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [ユーザー管理とアクセス制御]セクションで、[ブックの管理]リンクをクリックします。
- [ブック階層]ページで、ユーザーを関連付けるブックの名前のリンクをクリックします。
- [ブック詳細]ページで、[ブックユーザー]セクションのタイトルバーの[ユーザーを追加]をクリックします。
- [ブックユーザー編集]ページで、ブックに関連付けるユーザーを選択します。
次の表では、ブックに関連付ける各ユーザーに指定する必要がある情報について説明します。
フィールド
|
説明
|
ユーザー
|
[ユーザー]フィールドの横の[ルックアップ]アイコンをクリックし、ユーザーを選択します。
注:ユーザーの委任を実行しても、ユーザーのブックに自動的にアクセスできるようにはなりません。別途、委任ユーザーとブックを関連付ける必要があります。
|
ブックユーザー役割
|
(オプション)ピックリストから役割を選択します。
注:ブックユーザー役割は、Oracle CRM On Demand役割ではありません。ブックユーザー役割の作成については、「ブックタイプとブックユーザー役割の作成を参照してください。
|
アクセスプロファイル
|
ブックに対して有効になっているプロファイルのリストから、現在のブックおよびそのすべてのサブブックに対するユーザーのアクセス権を決定するアクセスプロファイルを選択します。標準オプションは次のとおりです。
|
次の手順では、ユーザーレコードを使用して複数のブックをユーザーに関連付ける方法について説明します。
複数のブックをユーザーに関連付けるには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [ユーザー管理とアクセス制御]セクションで、[ユーザー管理とアクセス制御]リンクをクリックします。
- [ユーザーおよびグループの管理]セクションで、[ユーザー管理]リンクをクリックします。
- [ユーザーリスト]で、ブックを関連付けるユーザーの姓をクリックします。
- [ユーザー詳細]ページの[割り当て済みブック]セクションのタイトルバーで、[ブックの追加]をクリックします。
注:[ユーザー詳細]ページに[割り当てられたブック]セクションが表示されない場合は、[レイアウトを編集]リンクをクリックしてセクションをページレイアウトに追加します。
- [割当ブック編集]ページで、ユーザーに関連付けるブックを選択し、各ブックに対してユーザー情報を指定します。
次の表では、ユーザーに関連付ける各ブックに指定する必要がある情報について説明します。
フィールド
|
説明
|
ブック名
|
[ブック名]フィールドの右側にあるアイコンをクリックし、[ブック]セレクタでブックを選択して[OK]をクリックします。
|
ブックユーザー役割
|
(オプション)ピックリストから役割を選択します。
注:ブックユーザー役割は、Oracle CRM On Demand役割ではありません。ブックユーザー役割の作成については、「ブックタイプとブックユーザー役割の作成を参照してください。
|
アクセスプロファイル
|
ブックに対して有効になっているプロファイルのリストから、現在のブックおよびそのすべてのサブブックに対するユーザーのアクセス権を決定するアクセスプロファイルを選択します。標準オプションは次のとおりです。
|
注:ユーザーをブックに関連付けても、ユーザーはブックにアクセスできません。ユーザーがブックにアクセスできるようにするには、「ユーザーおよびユーザー役割に対するブックの有効化」に説明されているように、ブックにアクセスする必要がある各ユーザーおよびユーザー役割に対して、ブックを有効にする必要があります。
|