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Expression Builderのデータタイプ

このトピックでは、Oracle CRM On Demandにおけるデータタイプ、およびそれらのデータタイプをExpression Builderで使用する方法について説明します。

注: このトピック内で式の例において使用されている、言語に依存しないフィールド名およびフィールド名構文は、Expression Builderのリリース29サービスパック1より前のリリースで使用されていたフィールド名およびフィールド名構文です。これらの例はまだ有効です。ただし、Expression Builderのリリース29サービスパック1以降で、対応するフィールドを式のために[フィールド]リストから選択する場合、フィールド名およびフィールド名構文は、それらの例で示されたものとは異なります。フィールド名およびフィールド名構文が常に正しくなるよう、Expression Builderでは、式のフィールドは必ず[フィールド]リストから選択することをお勧めします。式でのフィールド名およびフィールド名構文の詳細は、「式について」を参照してください。

Oracle CRM On Demandのデータタイプ

次の表では、式でOracle CRM On Demandのフィールドが使用された場合に返されるデータ型について説明します。フィールドの値を取得するには、[{FieldName}]構文か[<FieldName>]構文を使用します。

Oracle CRM On Demand のフィールドのタイプ

式で返されるデータタイプ

整数

整数

ピックリスト

文字列

通貨

通貨

ID

文字列

テキスト

文字列

チェックボックス

ブール

たとえば、条件が必要な場所に[<Active>]を直接使用できます。FieldValue('<Active>') = 'Y'も使用できます。

日付

日付

日時

日時

数値

数値

データタイプに基づく演算

取引明細書が1つ以上のフィールド値を参照しており、それらのフィールドのデータ型が異なる場合、データ型の順序が計算に影響を与えることがあります。指数演算子以外の演算子は、データタイプが異なる2つのオペランドに適用されます。右側の演算子は左側のオペランドのデータタイプに変換された後、オペレーションが評価されます。たとえば、CloseDateが02/09/2007の場合、次の式

PRE('<CloseDate>') + 30

は、02/09/200730に評価されます。そのため、次の条件

[<CloseDate>] > PRE('<CloseDate>') + 30

は、構文的には有効ですが、意味的には無効です。この条件を正しく書き直すと次のようになります。

[<CloseDate>] - 30 > PRE('<CloseDate>').

注:指数演算子が使用される場合、演算子の右側のオペランドは左側のオペランドのデータタイプに変換されません。

次の表では、値の例を使用したさまざまな演算の結果について説明します。

フィールド

データタイプ

値の例

数量

整数

5

単価

通貨

2.25

計算

 

結果

データタイプ

[<Item Price>] + [<Quantity>]

7.25

通貨

[<Quantity>] + [<Item Price>]

7

整数

[<Item Price>] - [<Quantity>]

(2.75)

注:[通貨]フィールドの場合、丸括弧はその値が負であることを示します。

通貨

[<Quantity>] - [<Item Price>]

3

整数

[<Item Price>] * [<Quantity>]

11.25

通貨

[<Quantity>] * [<Item Price>]

10

整数

[<Item Price>] / [<Quantity>]

0.45

通貨

[<Quantity>] / [<Item Price>]

2.50

通貨

指数演算子が使用される場合、演算子の右側のオペランドは左側のオペランドのデータタイプに変換されません。

この例(数量が整数フィールドで、値が5。単価が通貨フィールドで、値が2.25)では、演算子の右側のオペランドが左側のオペランドのデータタイプに変換された場合、数量 ^ 単価は25、データタイプは整数になることが予想されます。ところが結果は次の表のようになります。

計算

 

結果

データタイプ

[<Item Price>] ^ [<Quantity>]

57.67

通貨

[<Quantity>] ^ [<Item Price>]

37.38

通貨

Expression Builderでは否定演算子(マイナス記号[-])もサポートされます。次に例を示します。

計算

 

結果

データタイプ

-1 * [<ItemPrice>]

(2.25)

通貨

数値を文字列に変換した場合、計算は正しく実行されません。次に例を示します。

計算

 

結果

説明

 

データタイプ

1234 + abcd

1234

数値

文字列"abcd"は数値0に評価された後、1234に追加されます。

abcd + 1234

abcd1234

文字列

数値1234は文字"1234"に評価され、文字列"abcd"に追加されます。

関連トピック

関連するExpression Builderの情報については、次のトピックを参照してください。


公開日 2017 年 9 月 Copyright © 2005, 2017, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.