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レコードのロックについて

企業の管理者は、特定のレコードタイプに対して、レコードのフィールドが特定の値の場合にそのレコードで実行できるアクションを制限するようにプロセスを設定できます。このようにユーザーによる特定のアクションを制限することを、レコードのロックと呼びます。プロセスによってレコードがロックされると、Oracle CRM On Demandでは、プロセスで許可されないアクションは実行できず、許可されていないアクションを実行しようとしたことを示すエラーメッセージも表示されます。

企業の管理者が企業でレコードロックプロセスをどのように設定しているかに応じて、プロセスではユーザーのアクションを次のように制限できます。

  • レコードレベルのアクション。レコードロックプロセスでは、ロックされたレコードに対する次のアクションを制限できます。
    • レコードの更新。
    • レコードの削除。
    • 別のレコードとの関係からのレコードの削除(関係からレコードを削除すると、そのレコードがOracle CRM On Demandから削除される場合)。ただし、関係からレコードを削除してもそのレコードがOracle CRM On Demandから削除されない場合は、レコードの削除が制限されている場合でも関係からレコードを削除できます。

      たとえば、企業の管理者が[解決策]レコードタイプに対してプロセスを設定するとします。このプロセスでは、[承認]状態の解決策の削除、[旧式]状態の解決策の更新などを制限できます。

  • 関連レコードレベルのアクション。レコードロックプロセスでは、親レコードがロックされているときに、指定の関連レコードタイプのレコードに対する次のアクションを制限できます。
    • 親レコードからの関連レコードタイプのレコードの新規作成。
    • 関連レコードタイプのレコードが親レコードの子レコードの場合のレコードの更新。この場合、親レコードがロックされている間は、Oracle CRM On Demandのどの場所からも関連レコードを更新できません。
    • 親レコードへの関連レコードタイプの既存レコードの追加。

      たとえば、タスクの状態が[完了]に設定されている場合は、担当者レコードをタスクにリンクできません。

  • フィールドレベルのアクション。レコードロックプロセスでは、レコードのフィールドが特定の値の場合に指定のフィールドの更新を制限できるため、レコードを部分的にロックできます。

    たとえば、企業で共有住所を使用している場合は、住所の状態が[検証済み]に設定されると、住所1、2、3、都道府県、郵便番号、および国の各フィールドは更新できなくなります。ただし、住所レコードのカスタムフィールドは引き続き更新可能です。

レコードをロックするようにプロセスを設定する方法については、プロセス管理」を参照してください。

レコードロックプロセスの上書きについて

特定のユーザーには、ロックされたレコードを更新できるように[プロセス管理の上書き]権限が付与されます。ユーザーの役割で[プロセス管理の上書き]権限が有効になっている場合は、レコードロックプロセスによるロックされたレコードに対するアクションの実行は防止されません。また、レコードがロックされたことを示す警告メッセージまたはエラーメッセージも表示されません。


公開日 2017 年 9 月 Copyright © 2005, 2017, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.