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時間ベースのブック割当について

取引先ブックレコードおよび担当者ブックレコードをインポートして、取引先および担当者のブック割当を管理できます。インポートするブック割当ごとに開始日と終了日を指定できます。ブック割当の開始日を指定しない場合、割当は即時に有効になります。また、将来のプライマリフラグフィールドを使用して、ブック割当が有効になると、取引先または担当者に割り当てるブックがその取引先または担当者のプライマリブックになるかどうかを指定できます。

注: 取引先ブックまたは担当者ブックのレコードをインポートするには、将来のブックの管理権限が役割に含まれている必要があります。

取引先および担当者ブック割当の更新

ブック割当プロシージャは、取引先および担当者のすべてのブック割当を検査して、必要に応じて割当てを更新するために定期的に実行されます。Oracle CRM On Demandの自分のインスタンスでブック割当プロシージャの実行がスケジュールされている時期を特定するには、Oracle CRM On Demand Customer Careに連絡してください。

ブック割当プロシージャによって、取引先および担当者のブック割当は次のように更新されます。

  • ブック割当を有効化します。ブック割当の開始日に割当がまだ有効でない場合は、その割当が有効になります。ブック割当が有効になると、そのブックのメンバーであるユーザーは、そのブックのメンバーシップを使用して取引先または担当者にアクセスできます。

    たとえば、開始日が次の年の1月1日で、ブックAを取引先1に割り当てる取引先ブックレコードをインポートするとします。取引先1のブックAのブック割当は、来年の1月1日午前0時以降にブック割当プロシージャが最初に実行されると有効になります。

  • ブックがプライマリブックかどうかを判別します。ブック割当に対して将来のプライマリフラグフィールドが[Y]に設定されている場合、割当が有効化されると、ブックは取引先または担当者のプライマリブックになります。

    たとえば、現在はブックAが取引先1のプライマリブックであるとします。ブックBを取引先1に割り当てる取引先ブックレコード(開始日は次の年の1月1日、将来のプライマリフラグフィールドは[Y]に設定)をインポートします。ブック割当プロシージャが次の年の1月1日午前0時以降に最初に実行されると、取引先1に対するブックBのブック割当が有効になり、ブックBが取引先1のプライマリブックになります。ブックAは取引先1のプライマリブックでなくなります。ただし、取引先1に対するブックAのブック割当は、ブック割当プロシージャの実行時に割当の終了日を経過していないかぎり、有効なままです。

  • 複数のブックがプライマリブックとして指定された場合の競合を解決します。1つの取引先または担当者に対して、同じ開始日で将来のプライマリフラグフィールドが[Y]に設定されているブック割当が複数ある場合、割当の開始日には、次のように処理されます。
    • すべてのブック割当が有効になります。
    • 有効になった最初のブック割当が、レコードのプライマリブックになります。
    • レコードに既存のプライマリブックがある場合、そのブックはレコードのプライマリブックではなくなりますが、ブック割当の終了日が経過しないかぎり、そのブック割当は有効なままです。

      たとえば、現在はブックAが取引先1のプライマリブックであるとします。取引先1に対して2つの取引先ブックレコードをインポートします。1つはブックBを取引先1に割り当てるレコードで、もう1つはブックCを取引先1に割り当てるレコードです。両方の割当とも、開始日は次の年の1月1日で、将来のプライマリフラグフィールドは[Y]に設定されています。ブック割当プロシージャが次の年の1月1日午前0時以降に最初に実行されると、取引先1に対するブックBとブックCの割当が有効になり、最初に処理された割当が取引先1のプライマリブックになります。ブックAは取引先1のプライマリブックでなくなります。ただし、取引先1に対するブックAのブック割当は、ブック割当プロシージャの実行時に割当の終了日を経過していないかぎり、有効なままです。

  • 必要に応じて、ブック割当を無効化してプライマリブックを削除します。ブック割当レコードの終了日が経過すると、割当は無効になり、ブックはレコードから削除されます。さらに、ブックが取引先または担当者のプライマリブックだった場合、そのブックは取引先または担当者のプライマリブックではなくなります。

    たとえば、現在はブックAが取引先1のプライマリブックであるとします。ブック割当の終了日は今年の12月31日です。ブック割当スクリプトが次の年の1月1日午前0時以降に最初に実行されると、ブック割当が無効になり、ブックAは取引先1のプライマリブックの場所から削除されます。

    ブック割当が無効になると、ブックと取引先または担当者との間の関係が終了し、ブックは取引先または担当者から削除されます。ユーザーは、そのブックのメンバーシップを使用して取引先または担当者にアクセスできなくなります。ただし、別のブックまたは他のアクセス制御コンポーネント(チームメンバーシップなど)を使用して取引先または担当者にアクセスできるユーザーは、引き続きレコードにアクセスできます。

ブック割当プロシージャは変更できません。

時間ベースのブック割当の例

時間ベースのブック割当の例として、現在はブックAが取引先1に割り当てられていない場合を考えてみます。今年の12月1日に、ブックAを取引先1に割り当てる取引先ブックレコードをインポートします。ブック割当の開始日は次の年の1月1日で、終了日は同じ年の3月31日です。ブック割当プロシージャによって、ブック割当は次のように有効化および無効化されます。

  • 次の年の1月1日午前0時以降にブック割当プロシージャが最初に実行されるより前は、取引先1へのブックAの割当は無効で、ブックAは取引先1の詳細ページの[ブック]関連情報セクションに表示されません。
  • 次の年の1月1日午前0時以降にブック割当プロシージャが最初に実行されると、ブック割当プロシージャによってブック割当が有効化されます。これによって、ブックAは取引先1の詳細ページの[ブック]関連情報セクションに表示されます。
  • 次の年の3月31日終了以降にブック割当プロシージャが最初に実行されると、ブック割当プロシージャによってブック割当が無効化されます。これによって、ブックAは取引先1の詳細ページの[ブック]関連情報セクションに表示されなくなります。

ブック割当の開始日と終了日を指定する際の制限

ブック割当の開始日と終了日を指定する際は、次の制限に注意してください。

  • 開始日と終了日の両方を指定する場合、開始日は終了日より前の日付である必要があります。
  • 開始日を指定しない場合、割当はOracle CRM On Demandに追加されると同時に有効になります。
  • 終了日を指定しない場合は、ブックがレコードから削除されないかぎり、ブック割当は有効なままです。
  • 終了日を指定して開始日を指定しない場合、ブック割当は即時に有効になり、終了日に達するか、またはブック割当がレコードから削除されるか、いずれかが発生するまでブック割当は有効です。

たとえば、ブックAを取引先1に割り当てる取引先ブックレコードをインポートし、このレコードには開始日と終了日が指定されていないとします。この場合、ブック割当は即時に有効になり、ブック割当に終了日が指定されていないため、ブック割当プロシージャによってブック割当が無効になることはありません。ただし、ブックAは、ユーザーインターフェイスを使用して取引先1から削除できます。

注:1つの取引先に複数のブックを同時に割り当て、ブック割当ごとに開始日と終了日を同じ日付にすることも異なる日付にすることも可能です。同様に、1つの担当者に複数のブックを同時に割り当て、ブック割当ごとに開始日と終了日を同じ日付にすることも異なる日付にすることも可能です。

開始日と終了日はOracle CRM On Demandのユーザーインターフェイスのブック割当詳細に表示できますが、ユーザーインターフェイスでこれらの日付は変更できません。

既存のブック割当の更新について

ブックを取引先または担当者に割り当てるレコードをインポートするときに、その取引先または担当者にブックがすでに割り当てられている場合は、Oracle CRM On Demandの既存のブック割当レコードが、インポートされるレコードの値で更新されます。また、[開始日]または[終了日]フィールドの既存の値は、空白の値をインポートすることによって上書きできます。たとえば、ブックAが取引先1にすでに割り当てられているとします。割当の開始日は過去の日付で、終了日は将来の日付です。次に、開始日は既存の割当と同じだが終了日がないブックAおよび取引先1に対する取引先ブックレコードをインポートします。この場合、既存の割当が更新され、終了日は削除されます。

有効なブック割当を更新する際の条件

既存のブック割当がすでに有効な場合、既存の割当の有効期間とインポートするレコードの有効期間は、重複するか連続している必要があります。有効なブック割当を更新するためにインポートするレコードの開始日と終了日は、次の条件を満たす必要があります。

  • 既存の割当に終了日が指定されていない場合、インポートするレコードの開始日に将来の日付は指定できません。
  • インポートするレコードの開始日は、既存の割当の終了日より8日以上後の日付にできません。

これらの条件を満たさない場合、既存の有効なブック割当は更新されません。

将来のブック割当を更新する際の条件

ブックを取引先または担当者に割り当てるレコードをインポートするときに、開始日が将来の日付で、同じブックおよび同じ取引先か担当者に対するブック割当レコードがすでに存在する場合、インポートする割当の終了日は既存の割当レコードの開始日より8日以上前の日付にできません。たとえば、次の年の2月1日にブックAを取引先1に割り当てるレコードがすでに存在し、この割当の開始日を次の年の1月1日に変更する場合、インポートするレコードの終了日は次の年の1月25日より前の日付にできません。インポートする割当レコードの終了日が1月24日以前の場合、レコードのインポートは失敗し、レコードがすでに存在することを示すエラーメッセージが返されます。

関連トピック

関連する情報については、次のトピックを参照してください。


公開日 2017 年 9 月 Copyright © 2005, 2017, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.