Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド 12c (12.2.1.2.0) E82973-02 |
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リポジトリが完全になったら、このリポジトリに対してサンプル問合せを実行して、これが正しく作成されているかどうかテストできます。
検出された問題をすべて修正して再度テストします。満足のいく結果が得られるまでこのプロセスを繰り返します。
Oracle BIサーバー・ユーティリティnqcmd
を使用して、リポジトリに対してテスト問合せを実行できます。このユーティリティは、Oracle BIサーバーのODBC DSNを使用して接続します。nqcmd
を使用するには、Oracle BIサーバーが稼働中である必要があります。
nqcmd
ユーティリティは、WindowsシステムとUNIXシステムの両方で使用できます。
このユーティリティは、健全性のテスト用です。大きな負荷がかかるテストには、「アンサー」または別のクライアントを使用してください。数千行の問合せはnqcmd
では動作しません。
nqcmd
を使用して他のODBCデータ・ソースに対して問合せを実行することは可能ですが、この項では、このユーティリティを使用してOracle BIサーバーに問合せを行う方法のみを説明します。
たとえば、Windowsの場合は次のようにします。
SQL文を含むテキスト・ファイルをユーティリティに渡すことができます(スクリプト・モード)。または、コマンドラインにSQLを入力できます(対話モード)。問合せは、問合せで使用されているオブジェクト名が完全修飾名でない場合、デフォルトのサブジェクト・エリアに対して実行されます。
この表は、nqcmd
のコマンドライン引数を示しています。
引数 | 説明 |
---|---|
-? |
使用可能なコマンドライン引数をリストします。 |
-ddata_source_name |
接続先のOracle BIサーバーのODBCデータ・ソース名。 このパラメータを省略すると、コマンドラインにDSNを入力するように求めるプロンプトが表示されます。 ヒント: Windowsでは、「コントロール パネル」→「管理ツール」→「データ ソース (ODBC)」に移動し、使用可能なローカルODBCデータ・ソース名を確認できます。「システム DSN」タブをクリックし、使用可能なDSN(たとえば、AnalyticsWeb_coreapplications)のリストを表示します。 |
-uuser_name |
有効なOracle Business Intelligenceのユーザー名。 |
-ppassword |
対応するOracle Business Intelligenceのユーザー・パスワード。 パスワード引数はオプションです。パスワード引数を指定しない場合は、コマンド実行時にパスワードを入力するように求められます。セキュリティ侵害のリスクを最小限にとどめるために、パスワード引数をコマンドラインやスクリプトで指定しないことをお薦めします。パスワード引数のサポートは下位互換性の保持を目的としており、将来のリリースでは削除される予定です。スクリプト上の理由から、標準入力によってパスワードを指定できます。 |
-ssql_input_file_name |
テストSQL問合せを含むテキスト・ファイルの名前およびパス。 |
-ooutput_result_file_name |
ユーティリティが問合せの結果を書き込むファイルの名前およびパス。このオプションは、必ず-sとともに使用します。 |
-Ddelimiter |
SQL入力ファイルで使用されるデリミタ(セミコロン(;)やコロン(:)など)。このオプションは、必ず-sとともに使用します。 |
-a |
非同期処理を可能にします。 複数のSQL文を含むSQL入力ファイルを渡す場合、一般的にこのオプションは、-sとともに使用されます。 |
-z |
出力結果ファイルでACPのかわりにUTF8出力を使用できるようにします。 このオプションを含めて問合せ結果に国際文字を表示する必要がある場合があります。 |
-utf16 |
このオプションを含めて問合せ結果に国際文字を表示する必要がある場合があります。 |
-NotForwardCursor |
ODBCの順方向専用カーソルを無効にします。 この引数が含まれていると、ODBC DSNで指定された設定は上書きされます。 |
-v |
|
-SessionVar session_variable_name=session_variable_value |
指定したセッション変数を含み、これを指定した値に設定します。 |
-C、-R、-f、-H、-qおよび-NoFetchは、使用可能な引数としてユーティリティにリストされていますが、一般的にこれらのオプションは使用されません。
nqcmd
をスクリプト・モードではなく対話モードで実行した場合(つまり、SQL入力ファイルを渡さない場合)、データソース名およびユーザー資格証明を入力した後でnqcmd
によってオプションのメニューが表示されます。多くのオプションが表示されますが、一般的にOracle BIサーバーに対しては、Q、TおよびCのみを使用します。
コマンドラインに問合せを入力するには、Qを入力します。問合せは1行に入力する必要があります。また、デリミタとしてセミコロンは使用できません。[Enter]を押すとSQLがOracle BIサーバーに送信されます。
プレゼンテーション表を参照するには、Tを入力し、プレゼンテーション列を参照するには、Cを入力します。カタログ・パターン、ユーザー・パターン、表パターンおよび表タイプ・パターンの入力を求めるプロンプトがユーティリティによって表示され、それから結果が返されます。
カタログ・パターンに、表示する表を含むサブジェクト・エリアを入力します。表パターンに、特定の表を入力します。パーセント(%)を入力して、すべてのサブジェクト・エリアまたはすべての表を表示できます。%を他の文字とともに使用して、一連の文字と置き換えることができます。また、アンダースコア(_)を他の文字とともに使用して、1文字と置き換えることができます。
ユーザー・パターンおよび表タイプ・パターンは、Oracle BIサーバーに対する問合せには使用しません。これらのオプションには、%を入力してください。
また、Dを入力してOracle BIサーバーがサポートしているデータ・タイプの静的リストを表示できます。