Oracle Business Intelligenceを設定するには、データベース内で行レベル・セキュリティを実装する必要があります。接続プールは、Oracle BIサーバーが各ユーザーの資格証明をデータベースに渡すように構成できます。
- 管理ツールでリポジトリを開きます。
- データベース・レベルのセキュリティを設定するデータベースに関連付けられている接続プールをダブルクリックします。
- 「接続プール」ダイアログの「一般」タブで、「共有ログオン」を選択し、「ユーザー名」フィールドおよび「パスワード」フィールドに、:USERおよび:PASSWORDと入力します。
:USER
および:PASSWORD
の構文を使用すると、データベースへのログイン時に、自動的にユーザーの資格証明の値が渡されます。:USER
および:PASSWORD
の構文は、セッション変数を参照しません。
注意:
データベース・セッション・コンテキストを使用して、データベースにエンド・ユーザーの識別情報を渡すことができます。セッション・コンテキストを設定するには接続プール・スクリプトを使用します。この手法はデータベース認証に依存しません。
- 「接続プール」ダイアログで「OK」をクリックします。
- データベース・レベルのセキュリティの設定対象となるデータベース・オブジェクトをダブルクリックします。
- 「データベース」ダイアログで「仮想プライベート・データベース」を選択します。このオプションを選択することにより、各ユーザーのキャッシュ・エントリがOracle BIサーバーによって保護されるようになります。
- 「データベース」ダイアログで「OK」をクリックします。
データベース内に行レベル・セキュリティを設定した後、プレゼンテーション・レイヤーなどのオブジェクトに対応するリポジトリ内でオブジェクト権限を設定する必要があります。また、問合せ制限(ガバナー)を設定することもできます。「オブジェクト権限の設定」および「問合せ制限の設定」を参照してください。