Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド 12c (12.2.1) E70056-01 |
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この章では、ジョブ・マネージャで使用可能なメニューおよびオプションについて説明します。この章の内容は次のとおりです。
ジョブ・マネージャを使用して、Oracle BI Schedulerのジョブの追加、削除、変更または取消しを行います。たとえば、次のタスクを実行できます。
開始時間、開始日、実行間隔、オプションの終了日時など、実行スケジュールのオプションを設定します。
ジョブの追加や「ジョブの変更」のダイアログを使用して、ジョブの追加や変更を行います。これらのダイアログには、次に示す3種類の情報があります。
一般的なジョブ・プロパティ
実行するアクションを指定できるスクリプト・エリア
ジョブ・トリガーを指定できるトリガー・エリア
トリガーはジョブを実行するタイミングを定義します。
ジョブ・マネージャのツールバーには4つのメニューがあります。これらについて、次のトピックで説明します。
「ファイル」メニュー・オプションについて、表6-1で説明します。
表6-1 ジョブ・マネージャの「ファイル」メニュー・オプション
コマンド | 説明 |
---|---|
スケジューラ接続を開く |
「マシン名」ダイアログを開きます。ここでは代替接続メカニズムを指定します。クラスタ化されていない単一Schedulerを実行する場合、アクティブなスケジューラに直接接続オプションを使用して接続します。アクティブなスケジューラがこのマシンで実行中(さらに、特定のネットワーク・インタフェースのみをリスニングするように構成されていない)の場合、マシン名に システムがSSLで保護されている場合、「SSL」チェック・ボックスを選択する必要があります。デフォルトのSSL構成が使用されている場合、他のSSLフィールドをすべて空にできます。 |
スケジューラ接続を閉じる |
Oracle BI Schedulerへのジョブ・マネージャ接続を閉じます。 |
終了 |
ジョブ・マネージャを停止し、Oracle BI管理ツールに戻ります。Oracle BI Schedulerへの接続が開いたままジョブ・マネージャを終了すると、接続は閉じます。 |
「サービス管理」メニュー・オプションについて、表6-2で説明します。
表6-2 ジョブ・マネージャの「サービス管理」メニュー
コマンド | 説明 |
---|---|
スケジュールの一時停止 |
スケジュールが続けられるまで実行するジョブをすべて停止します。「スケジュールの一時停止」はメンテナンスのために必要な場合があります。これによって、管理者が制御ジョブに介入して解決できます。過剰なリソースが使用され頻繁にスケジュールされているカスタム・ジョブがあると、ジョブ・マネージャを含め、そのコンピュータの他のプロセスが非効率的になる場合があります。スケジュールの一時停止により、ジョブの削除や変更ができます。 Oracle BI Schedulerが停止中に「スケジュールの一時停止」が必要な場合があります。この場合、「サービスの開始時に一時停止」オプションも設定しないかぎり、Oracle BIスケジューラを再起動するときにスケジューリングが続行します。JavaHostサービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のエージェントに影響するスケジューラの一般的な構成設定に関する項を参照してください。 |
スケジュールの続行 |
Oracle BI Schedulerの定期実行を再開します。 |
サービスの停止 |
Oracle BI Schedulerのサービスを停止します。 |
「ジョブ」メニュー・オプションについて、表6-3で説明します。
表6-3 ジョブ・マネージャの「ジョブ」メニュー
コマンド | 説明 |
---|---|
新規ジョブの追加 |
新しいジョブのプロパティを指定する「新規ジョブの追加」ウィンドウを開きます。 |
ジョブの削除 |
選択されたジョブをOracle BI Schedulerから削除します。ジョブが削除されると、そのジョブのインスタンスもすべて削除されます。 |
ジョブの変更 |
既存のジョブのプロパティを変更できる「ジョブの変更」ウィンドウを開きます。 |
ジョブの表示 |
ジョブのプロパティを表示できる「ジョブの表示」ウィンドウを開きます。 |
ジョブの即時実行 |
選択されたスケジュール済ジョブを即時に実行します。 |
ジョブ・リストのリフレッシュ |
右ペインの「ジョブ」リストに表示されるジョブ情報をリフレッシュします。 1つ以上のジョブに関連するインスタンスを表示するには、最初にジョブをジョブ・ビューで選択します。そして、下にあるインスタンス・ビューでリフレッシュ・アイコンを押します。 |
Oracle BI Schedulerのインスタンスにより、Oracle BI Schedulerにおけるジョブの特定の実行に関する情報が記録されます。「インスタンス」メニュー・オプションについて、表6-4で説明します。
表6-4 ジョブ・マネージャの「インスタンス」メニュー
コマンド | 説明 |
---|---|
インスタンスの取消 |
実行中のジョブを取り消します。ジョブが正常に取り消されると、ジョブのステータスは「取消済」と表示されます。 |
インスタンスのパージ |
使用するインスタンス削除方法を指定できる「インスタンスのパージ」ダイアログを開きます。ジョブID別やユーザーID別でインスタンスを削除したり、特定の時間の前のインスタンスを削除できます。 |
インスタンスの表示 |
選択されたインスタンスの情報が表示されます。 |
ジョブ・インスタンスの即時再実行 |
ジョブ・インスタンスを再実行します。失敗したエージェント・ジョブを再実行すると、失敗した項目のみ配信されます。 |
インスタンス・リストのリフレッシュ |
ジョブ・インスタンス・ビューペインの「インスタンス」リストに表示されるインスタンス情報をリフレッシュします。 |
ジョブ・マネージャのインスタンス・プロパティについて、表6-6で説明します。
表6-5 ジョブ・マネージャのインスタンス・プロパティ
フィールド | 説明 |
---|---|
ジョブID |
このインスタンスに関連付けられているジョブのID。 |
ステータス: 実行中 |
これは、エージェント・ジョブとスクリプト・ジョブで同じです。インスタンスが実行中の場合、ステータスは「実行中」になります。 |
ステータス: 完了 |
エージェントの場合、エージェントの配信デバイスすべてに正常に配信されると、エージェントのインスタンスは「完了」に設定されます。 スクリプトの場合、スクリプトのSeverityプロパティに従って設定されます。表4-2「Oracle BI Schedulerの読取り/書込みスクリプト・オブジェクト・プロパティ」を参照してください。 |
ステータス: 失敗 |
エージェントの場合、エージェントのいずれかの配信デバイスへの配信に失敗すると、エージェントのインスタンスは「失敗」に設定されます。 スクリプトの場合、スクリプトのSeverityプロパティに従って設定されます。表4-2「Oracle BI Schedulerの読取り/書込みスクリプト・オブジェクト・プロパティ」を参照してください。 |
ステータス: 取消済 |
インスタンスをジョブ・マネージャから取り消すと、ステータスは「取消済」に設定されます。 |
ステータス: タイムアウト |
ジョブに最長実行時間が設定されている場合に、インスタンスの実行時間がその時間を超えると、インスタンスのステータスは「タイムアウト」に設定されます。 |
ステータス: 警告 |
エージェントの場合、配信デバイスすべてではなくその一部に正常に配信されると、エージェントのインスタンスは「警告」に設定されます。 スクリプトの場合、スクリプトのSeverityプロパティに従って設定されます。表4-2「Oracle BI Schedulerの読取り/書込みスクリプト・オブジェクト・プロパティ」を参照してください。 |
ステータス: 再実行中 |
スケジューラのクラスタが存在し、アクティブなスケジューラでジョブの実行中にエラーが発生した場合、失敗した部分のジョブは再びスケジュールされます。 |
ステータス: 再度実行 |
修復可能な1つ以上のエラーが発生してジョブが終了した場合、失敗した部分は再びスケジュールされます。また、BIプレゼンテーション・サーバー呼出しがタイムアウトになった場合など、ステータスが「再度実行」に設定されます。ジョブのステータスが、「ステータス: 再度実行」のままの場合、自動的に再スケジュールされません。手動でジョブを再びスケジュールしてください。 |
インスタンスID |
ジョブのこの特定インスタンスの一意のIDです。 |
開始時間 |
Schedulerがジョブ・インスタンスを開始した日時です。 |
終了時間 |
ジョブ・スケジューラがジョブ・インスタンスを完了した日時です。 |
ExitCode: エージェント |
インスタンスの「終了コード」は、成功した配信の数に設定されます。カウントはデバイスへの正常配信の数に対応しますが、エージェントの各受信に対して複数のデバイスが存在する場合があります。 |
ExitCode: スクリプト |
インスタンスの「終了コード」は、スクリプトのExitCodeプロパティに従って設定されます。 デフォルトは0(ゼロ)です。表4-2「Oracle BI Schedulerの読取り/書込みスクリプト・オブジェクト・プロパティ」を参照してください。 |
メッセージ |
インスタンスのエラー情報、警告、またはインスタンス実行に関する一般的なメッセージが含まれているテキスト・メッセージです。 |
ジョブの追加や「ジョブの変更」のダイアログで、フィールドを使用して、ジョブの一般的なプロパティの構成や変更を行います。一般的なジョブ・プロパティについて、表6-6で説明します。
さらに、表6-7でジョブ・アクション・プロパティについて、表6-8で繰返しジョブのトリガーについて説明します。
表6-6 Oracle BI Schedulerの一般的なジョブ・プロパティ
フィールド | 説明 |
---|---|
名前 |
短く、わかりやすいジョブ名です。このフィールドは「ジョブ・マネージャ」ウィンドウにある右ペインの「ジョブ」リスト表示にも表示されます。 |
説明 |
エンド・ユーザーに対するそのアクションに関するジョブの簡潔な説明です。このフィールドは「ジョブ・マネージャ」ウィンドウにある右ペインの「ジョブ」リスト表示にも表示されます。 |
ユーザーID |
すべてのジョブで必須です。Oracle BI Presentation ServicesやOracle BI Serverと通信するジョブの場合、UserIDは有効なOracle Business IntelligenceユーザーIDである必要があります。このフィールドは「ジョブ・マネージャ」ウィンドウにある右ペインの「ジョブ」リスト表示にも表示されます。 このジョブを実行する際、Oracle BI Schedulerはこのフィールドで指定されたユーザーIDのために、これを実行します。 |
最大実行時間(ミリ秒) |
ジョブの実行を強制的に取り消すまでにジョブが実行する最長時間をミリ秒単位で指定します。ジョブの実行時間が超過すると、これはタイムアウトの理由コードで失敗します。 ジョブのタイムアウトを回避するには、このフィールドを0(ゼロ)に設定します。 注意: 1秒は1,000ミリ秒です。 |
最終実行時間 |
このジョブが実行を開始した最後の時間を表示する表示専用フィールドです。このフィールドは「ジョブ・マネージャ」ウィンドウにある右ペインの「ジョブ」リスト表示にも表示されます。 ここで表示される日時が夏時間が適用されるタイム・ゾーンの日時の場合、このタイム・ゾーンは夏時間を反映します。たとえば、夏時間が適用される月に「(GMT) グリニッチ標準時間: ダブリン、エジンバラ、リスボン、ロンドン」を設定すると、これはBST(イギリス夏時間)を意味します。 |
次回実行時間 |
繰返しジョブと次回このジョブを実行する時間を表示する表示専用フィールドです。トリガーを使用して、この値を判別します。 ここで表示される日時が夏時間が適用されるタイム・ゾーンの日時の場合、このタイム・ゾーンは夏時間を反映します。たとえば、夏時間が適用される月に「(GMT) グリニッチ標準時間: ダブリン、エジンバラ、リスボン、ロンドン」を設定すると、これはBST(イギリス夏時間)を意味します。 |
実行インスタンス件数 |
現在実行中のこのジョブのインスタンスの数を表示する表示専用フィールドです。 |
完了時にジョブを削除 |
このオプションを選択すると、Oracle BI Schedulerは、そのトリガーで定義されているとおり、スケジュールされた最後の実行の後にジョブを削除します。次の実行時間がなくなると、ジョブは完了になります。ジョブが削除されると、すべてのインスタンスも削除されます。大半のジョブの場合、ジョブはジョブ・マネージャを使用して手動で削除できるため、このオプションは選択しないでください。 |
無効 |
このオプションを選択する場合、トリガーが期限切れになるとジョブ・スクリプトは実行されません。ただし、トリガー設定に応じて次の実行時間は更新されます。「無効」フィールドは、新しいジョブのテストやデバッグの際に役立ちます。すべての情報を失うことなく管理者が迅速にジョブを無効にできるためです。 |
存在しない場合に実行 |
Oracle BI Schedulerが停止している(すべてのスケジューリングが一時停止しているかOracle BI Schedulerアプリケーションが停止している)間にこのオプションを選択する場合、ジョブの次回実行時間を逃すと、Oracle BI Schedulerが再起動した後でジョブが実行されます。このオプションを選択しない場合、そのトリガーで定義されているとおり、ジョブが次の実行時間に実行されます。 |
ジョブが削除されたときにスクリプトを削除 |
このオプションを選択する場合、ジョブが削除されると、その関連ジョブ・スクリプトも削除されます。多数のジョブが同じジョブ・スクリプトを参照する場合、このオプションは設定しないでください。 |
ジョブの追加ダイアログおよび「ジョブの変更」ダイアログで利用可能なジョブ・アクション・プロパティについて、表6-7で説明します。ジョブの追加や「ジョブの変更」のダイアログの「スクリプト」領域のフィールドを使用して、実行時にジョブが行うアクションを定義します。
表6-7 ジョブ・マネージャのジョブ・アクション・フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
スクリプト・タイプ |
Oracle BI Schedulerでは、VBScript、JScript、JavaおよびNQCmdがサポートされています。「スクリプト」フィールドにより参照されるスクリプトのタイプに応じてこのフィールドを設定します。表示されるフィールドは、指定したスクリプトのタイプに応じて異なります。 |
ファイルからスクリプトをロード |
(VBScriptとJScriptのみ)ジョブ・マネージャで、スクリプトのファイル名または実際の内容を「スクリプト・パス」フィールドに入力できます。 |
スクリプト |
(VBScriptとJScriptのみ)この値は、ジョブ・スクリプト・ファイルへの参照かジョブ・スクリプト自体の内容になります。これが参照の場合、TestConnect.jsなどのファイル名をこのフィールドに入力します。パスが指定されていないと、Oracle BI Schedulerでは「デフォルト・スクリプト・パス」構成値で参照されるディレクトリを調べます。JavaHostサービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のエージェントに影響するSchedulerの一般的な構成設定に関する項を参照してください。パスが指定されている場合、パスはOracle BI Schedulerアプリケーションからアクセスできる必要があります。 |
パラメータ |
(VBScript、JScriptおよびJavaのみ)フィールド値がパラメータ配列によりジョブ・スクリプトに渡されます。1行に1つずつパラメータを入力します。次に、例を示します。 c:\oracleBI\data\scheduler cli_snowflake SELECT Lastname FROM Employee |
クラス名 |
(スクリプト・タイプ=Java)Javaプログラム・アクションの完全修飾実装クラスです。 |
クラス・パス(JARファイル) |
(スクリプト・タイプ=Java)Javaプログラムが含まれているJARファイルの名前です。 |
追加のクラス・パス |
(スクリプト・タイプ=Java)Javaプログラムが正常に実行される必要があるユーティリティ・クラスとライブラリが格納されている他のJARファイルです。JARファイルのカンマ区切りリストが格納されます。このパラメータの後、ジョブ・マネージャと同様に、コマンドライン・パラメータを付加する必要があります。 |
DSN(データ・ソース名) |
(スクリプト・タイプ=NQCmd)BI Serverに接続するためにOracle BI Schedulerが使用するデータ・ソース名です。 注意: 偽装はNQCmdで使用されます。「ユーザーID」の値は、BI Server接続時にOracle BI Schedulerが偽装しようとするユーザーです。 |
SQL入力ファイル |
(スクリプト・タイプ=NQCmd)NQCmdが実行するSQLファイルの完全修飾パスです。フルパスを入力するか、「...」ボタンをクリックしてファイルの場所を参照します。このフィールドは一般的に、集計の永続性の機能により生成されるファイルで使用されます。 |
追加コマンドライン・パラメータ |
(スクリプト・タイプ=NQCmd)NQCmdに渡すパラメータです。1行に1つずつパラメータを入力します。次に、例を示します。 -o D:\foo\bar.txt |
ジョブのトリガーにより、ジョブを実行するタイミングとその頻度が決まります。ジョブの追加や「ジョブの変更」のダイアログの「トリガー」エリアのフィールドを使用して、実行時にジョブが行うアクションを定義します。
Oracle BI Schedulerのジョブ・トリガーには単一実行トリガーと繰返しトリガーの2種類があります。
「トリガー・タイプ」リストを使用して、トリガー・タイプを選択します。単一実行トリガーはアクションを一度実行します。単一実行トリガーには2種類があります。
今すぐ実行:このトリガーはジョブの即時実行を指定します。一度のみ実行されます。
1回実行:このトリガー・タイプのジョブは、「開始日」と「開始時間」のフィールドで指定された日時に実行され、「1回実行」を選択するとアクティブになります。指定した時間が過去の場合は、エラーが発生します。「開始時間を現在時刻に設定」オプションを選択すると、このトリガーは「1回実行」トリガーと同等になります。
すべての繰返しトリガーは、ある期間に渡り、指定した間隔でジョブを実行するように指定します。繰返しトリガーで使用するフィールドを表6-8に示します。繰返しトリガーのタイプを表6-9に示します。
表6-8 ジョブ・マネージャの繰返しトリガーのフィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
タイムゾーン |
ジョブの実行で使用するタイムゾーンを指定します。instanceconfig.xmlファイルでの指定に従ってデフォルトのタイムゾーンを表示します。JavaHostサービスの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のタイムゾーン設定の説明に関する項を参照してください。 |
開始日 |
最初の繰返し区間を実行する日付を指定します。繰返し区間は、「開始時間」から「終了時間」までの時間として定義されます。「開始時間を現在時刻に設定」オプションを選択した場合、このフィールドは非表示になります。 |
終了日 |
最後の繰返し区間を実行する日付を指定します。 「終了日あり」オプションが設定されている場合、アクティブになります。終了日が設定されていない場合、ジョブは無限に実行されます。 |
開始時間 |
繰返し区間の下限を指定します。その日におけるジョブの最初の実行は、この値で指定した時間に行われます。 |
終了時間 |
繰返し区間の上限を指定します。 指定された日におけるジョブの最後の実行は、この値で指定した時間かその前に行われます。この値が「開始時間」値より早い時間の場合、その区間は指定された日の深夜に及びます。たとえば、開始時間が午後11:00で終了時間が午前2:00のトリガーは、「開始日」で指定された日の午後11:00に実行を開始し、次の日の午前2:00まで続行します。 |
終了日あり |
このオプションを選択した場合、「終了日」を指定します。 このオプションを選択しない場合、ジョブはスケジュールされたままになります。 注意: スケジュールは永久的になりますが、ジョブ・インスタンスは永久的になりません。Oracle BI Schedulerを再起動する場合、ジョブ・スケジュールで指定したように次の実行時間が設定されます。Oracle BI Scheduler停止中にインスタンスが実行されている場合、これは取り消されます。 |
開始時間を現在時刻に設定 |
このオプションを選択すると、「開始日」と「開始時間」のフィールドは無視され、それらの値にはOracle BI Schedulerの現在の日時が移入されます。 |
間隔(分単位) |
繰返し区間中に次のジョブを実行するまでの時間を分単位で指定します。ジョブはその開始時間に即座に実行を開始し、n分ごとに再び実行します。nはこのフィールドの値です。 |
最大同時インスタンス |
ジョブがn分間隔(間隔(分単位)フィールドの値)で実行される場合、長時間実行ジョブでは実行が重なることがあります。このフィールドを使用して、同時実行インスタンスの数を設定します。同時インスタンスの数を制限しない場合は、この値をゼロに設定します。 |
「トリガー・タイプ」リストで利用可能な繰返しトリガー・タイプを表6-9で説明します。フィールドはすべての繰返しトリガーに関連します。選択したトリガー・タイプに応じて、追加オプションがアクティブになります。表の例は、これらの追加オプションを使用する方法を示します。
表6-9 ジョブ・マネージャの繰返しトリガーのタイプ
トリガーのタイプ | 説明と例 |
---|---|
日 |
ジョブを毎日または数日おきに実行します。「間隔の日数」で、次の繰返し区間までの日数を指定します。 次に、例を示します。 2010年1月1日から2010年1月15日まで、午前8:00~午後5:00の時間帯に1時間間隔でジョブを実行するには、「開始日」を1/1/10に、「開始時間」を午前8:00に、「終了時間」を午後5:00にそれぞれ設定します。また、「終了日あり」フラグを設定し、「終了日」を1/15/10に、間隔(分単位)を60に、「間隔の日数」を1にそれぞれ設定します。 ジョブを5分間隔で無限に実行するには、「開始日」を適切な日に、「開始時間」を午後12:00に、「終了時間」を午前11:59に、間隔(分単位)を5に、「間隔の日数」を1にそれぞれ設定します。 |
毎週 |
指定した曜日にジョブを実行します。「間隔の週数」で、次回実行するまでの週数を指定します。「曜日」フィールドで、実行が行われる曜日を指定します。 次に、例を示します。 隔週の月曜日、水曜日および金曜日の正午にジョブを実行するには、「開始日」を適切な日に、「開始時間」と「終了時間」を午後12:00に、間隔を1に、「間隔の週数」を2に、「曜日」を月曜日、水曜日および金曜日にそれぞれ設定します。 |
指定月の指定日 |
指定月の指定日にジョブを実行します。「月」フィールドで、このジョブを実行する月を指定します。「日」フィールドで、これらの月の対象日を指定します。指定した月に指定日が存在しない場合、その日は無視されます。 次に、例を示します。 1月、2月および3月の1日と15日の午後5:00にジョブを実行するには、「開始日」を1月1日に、「開始時間」と「終了時間」を午後5:00に、間隔を1に、「月」を1月、2月および3月に、「日」を1と15にそれぞれ設定します。 ジョブをうるう日(2月29日)ごとの午前2:00に実行するには、「開始日」を1月1日に、「開始時間」と「終了時間」を午前2:00に、間隔を1に、「月」を2月に、「日」を29にそれぞれ設定します。 |
指定月の指定曜日 |
指定月の指定曜日の特定の繰り返しでジョブを実行します。「月」フィールドで、このジョブを実行する月を指定します。「曜日」フィールドで、これらの月のジョブを実行する曜日を指定します。「繰返し」フィールドで、実行する日を指定します。繰返しは、「最初」、「第2」、「第3」、「第4」および「最後」のいずれか、またはすべてにできます。「最後」値は、その月にその曜日が4回であるか、5回であるかに応じて、第4週または第5週の指定曜日が使用されることを指定します。 次に、例を示します。 12月の第1と第3の金曜日の午前4:00~午後8:00の時間帯に1時間間隔でジョブを実行するには、「開始日」を適切な日に、「開始時間」を午前4:00に、「終了時間」を午後8:00に、間隔を60に、「月」を12月に、「曜日」を金曜日に、「繰返し」を最初第3にそれぞれ設定します。 夏時間から標準時間への切替えごとに午前3:00にジョブを実行するには、「開始日」を適切な日に、「開始時間」と「終了時間」を午前3:00に、「月」を10月に、「曜日」を日曜日に、「繰返し」を最後にそれぞれ設定します。 |