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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82970-01
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グループ・レベルの集計要素の作成

データ・モデル・エディタを使用すると、グループ・レベルまたはレポート・レベルでデータを集計できます。

たとえば、顧客名を基準に販売高データをグループ化すると、その販売高を集計することで各顧客の販売高の小計を求めることができます。親レベルでのみ子要素のデータを集計できます。

集計関数は、次のとおりです。

  • 平均 - 出現するすべての要素の平均を計算します。

  • 件数 - 要素の出現数を総計します。

  • 最初 - グループ内で最初に出現する要素の値を表示します。

  • 最後 - グループ内で最後に出現する要素の値を表示します。

  • 最大 - グループ内で出現するすべての要素から最高値を表示します。

  • 最小 - グループ内で出現するすべての要素から最低値を表示します。

  • サマリー - グループ内で出現するすべての要素の値を合計します。

  1. 要素を親グループの「ここに集計関数をドロップ」フィールドにドラッグします。

    次の図では、SALARY要素に基づいたグループ・レベルの集計関数をG_DEPTに作成しています。

    要素をドロップすると、親グループ内に新しい要素が作成されます。デフォルトでは、「件数」関数が適用されています。新しい集計要素の名前の横にあるアイコンによって、関数が示されます。このアイコンにカーソルをしばらく合せていると、関数が表示されます。

    次の図は、デフォルトの「件数」関数が定義された新しい集計要素CS_1を示しています。

  2. 関数を変更するには、次に示されているように、関数アイコンをクリックして利用可能な関数のリストを表示して、そのリストから関数を選択します。
  3. 要素の名前の変更など、要素のプロパティを更新するには、その要素のアクションメニュー・アイコンをクリックします。

    メニューで、「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログを次に示します。

    注意:

    要素の名前を変更する際には注意が必要です。その要素は、他の要素との依存関係を持つことがあります。

    次の表で説明するプロパティを、必要に応じて設定します。

    プロパティ 説明

    列名

    BI Publisherのデータ・モデル・エディタで要素に割り当てた内部名です。この名前は、更新できません。

    別名(XMLタグ名)

    Oracle BI Publisherは、デフォルトのタグ名をXMLデータ・ファイル内の要素に割り当てます。このタグ名は、データ・ファイル内でよりわかりやすい名前に更新できます。

    表示名

    この「表示名」がレポート・デザイン・ツールに示されます。この名前は、ビジネス・ユーザーにとってわかりやすくなるように更新してください。

    関数

    目的の関数を選択していないときには、このリストから関数を選択できます。

    データ型

    BI Publisherは、関数に応じてデフォルトのデータ型(IntegerまたはDouble)を割り当てます。一部の関数には、Floatのオプションも選択できます。

    Null時の値

    関数から返された値がNULLの場合は、データにNULLが含まれないようにするために、ここにデフォルト値を指定できます。

    丸め

    デフォルトでは、値は小数第3位に丸められます。必要に応じて、丸めの値を変更できます。

    リセットしないでください

    デフォルトでは、関数はグループ・レベルでリセットします。たとえば、データ・セットがDEPARTMENT_IDを基準にグループ化されているときに、SALARYに対する合計関数が定義してあると、DEPARTMENT_IDデータのグループごとに合計がリセットされ、その部門にのみSALARYの合計を求めることになります。グローバル・レベルでのみ関数をリセットする必要があり、グループ・レベルではリセットする必要がない場合は、「リセットしないでください」を選択します。これにより、すべての部門のSALARYの合計が求められます。このプロパティは、グループ・レベルの関数専用です。