グローバル・レベルの関数の実行

「グローバル・レベル関数」オブジェクトを使用すると、最上位のレポート・レベルでレポート・データ・セットに要素を追加できます。

最上位レベル・データとして、次のタイプの要素を追加できます。

注意:

小数を返す計算要素と式にはデータ型に「整数」を選択すると、データが切り捨てられなくなります。

「グローバル・レベル関数」オブジェクトを次に示します。集計関数に基づく要素を追加するには、オブジェクトの「ここに集計関数をドロップ」領域に要素をドラッグします。式またはPL/SQLに基づく要素を追加するには、「メニュー」をクリックし、該当するアクションを選択します。

グローバル・レベル集計関数の追加

選択した要素に基づいてグローバル・レベルの集計関数を追加できます。

使用可能な関数は次のとおりです。

データ・セットからデータ要素をドラッグして、「グローバル・レベル関数」オブジェクトの「ここに集計関数をドロップ」領域にドロップします。
たとえば、次のイメージではSalary要素に基づくグローバル・レベル集計関数を作成しています。

図GUID-6FA176DC-0766-4D71-B4F1-047DF8A2FEA9-default.gifの説明
マウスのボタンを放すと、データ・モデル・エディタによって、集計要素にデフォルト名が割り当てられます。また、デフォルト関数として、「件数」が割り当てられます。
次の図では、新しいグローバル・レベルの要素CS_1の関数を「件数」から「平均」に変更しています。

図GUID-E4FA6C80-83D9-4B07-BE64-AEDEE2EC5C6F-default.gifの説明
新しい要素名の左側にある関数アイコンをクリックして、リストから関数を選択します。
デフォルト名を変更するには、要素名の右側のアクション・アイコンをクリックし、「プロパティ」をクリックして「プロパティの編集」ダイアログを開きます。このダイアログで使用できるプロパティの詳細は、要素のプロパティの設定を参照してください。

グループ・レベルまたはグローバル・レベルの集計関数を式により追加できます。

グループ・レベル要素を追加する場合は、「グループ」オブジェクトの「メニュー」をクリックし、「式による要素の追加」を選択します。

図GUID-63A214ED-C623-4988-8404-93817C62DD7F-default.gifの説明
「式による要素の追加」ダイアログ内のフィールドおよび演算子に入力します。

図GUID-BDB634B7-0073-4101-AB35-8E3BB95978FC-default.gifの説明
「表示名」フィールドで、ビジネス・ユーザーにわかりやすい名前を入力します。
(オプション)データ型を選択します。
送り矢印を使用して、式に必要なデータ要素を「使用可能」ボックスから「式」ボックスに移動します。
演算子をクリックして、その演算子を「式」ボックスに挿入するか、関数リストから選択します。
式を検証するには、「式の検証」をクリックします。

このPL/SQL関数は、VARCHARデータ型を返す必要があります。

「プロパティ」ページで、PL/SQLパッケージをデータ・モデルのプロパティの「Oracle DBデフォルト・パッケージ」として指定します。
「グローバル・レベル関数」オブジェクトの「メニュー」をクリックし、「PL/SQLによる要素の追加」をクリックします。
「PL/SQLによる要素の追加」ダイアログに、次のフィールドを入力します:
- 名前 - 要素のわかりやすい名前を入力します。
- 表示名 - 表示名を入力します。これがレポート・デザイン・ツールに示されます。ビジネス・ユーザーにわかりやすい名前を入力します。
- データ型 - 「文字列」を選択します。
図GUID-6691F45B-8B4D-4571-8EC8-B218F97498B5-default.gifの説明
「使用可能」ボックスからPL/SQLパッケージを選択し、送りボタンをクリックしてその関数を「グループ・フィルタ」ボックスに移動します。