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Oracle® Enterprise Data Quality Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース・ノート
リリース14.x、15.x、16.x
E88277-01
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Oracle® Enterprise Data Quality

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース・ノート

リリース14.x、15.x、16.x

E88277-01(原本部品番号:E78145-02)

2016年10月

このドキュメントでは、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ) Address Verification Serverリリース14.xおよび15.xの累積的なリリース情報を示し、次の内容について説明します。

この内容を確認してから製品をインストールまたは使用することをお薦めします。

1 リリース16.3.1 2016年10月

このzipファイルには、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)がすでにインストールされているサーバーにOracle Enterprise Data Quality Address Verification Server API (EDQ AV)をインストールするために必要なインストーラが含まれています。

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース16.3.1のリリース・ノートを次に示します。

1.1 新機能

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

1.1.1 ローマ数字の大/小文字の区別

以前は、住所のローマ数字が大文字として保持されずに、正しい大文字/小文字に変換されることがよくありました(たとえば、IVがIvに変更されていました)。これが、ローマ数字が大文字として保持されるように修正されました。

1.1.2 方向が指定された道路の照合の改善

方向標識のある道路の照合が改善され、信頼性の高い道路の照合が可能になりました(例: 'N. 10th Ave'が'10th Ave N'と一致)。

1.1.3 韓国向けの条件付き書式設定

必要に応じて書式設定された住所で従属地域を出力することで、検証済の韓国の住所の出力が改善されます。

1.1.4 イギリスの別名データ

この改善では、住所の既知の別名を含む新しいUKの参照データの使用が追加されました。別名とは一般に、郵送目的では不要であるが、入力または出力で住所の一部と見なすことのできる、アパート/マンション名または組織名です。これにより、UKの住所の検証能力と検索能力の両方を高めることができます。

1.2 データ更新

このリリースの改善点にアクセスするには、EDQ AVソフトウェアとLoqateデータ・パックの両方を更新する必要があります。このリリースでは、多くの国々に対してLoqateデータ・パックの改善が行われました。

最新のデータ・パックをダウンロードしてインストールするには、このリリースのインストール後にLoqateインストール・マネージャを実行して、Loqateライセンス・キーを入力します。

インストールおよびアップグレード手順は、次の場所から入手できます。

http://docs.oracle.com/middleware/1213/edq/DQAVI/dqavi.htm

問題が発生した場合は、Oracleサポートに連絡してください。

1.3 既知の問題

ありません。

2 リリース16.2 2016年10月

このzipファイルには、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)がすでにインストールされているサーバーにOracle Enterprise Data Quality Address Verification Server API (EDQ AV)をインストールするために必要なインストーラが含まれています。

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース16.2のリリース・ノートを次に示します。

2.1 新機能

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

2.1.1 検索の修正

検索モードで実行しているときの、住所の検証処理が改善されました。重要な改善点は、次のとおりです。

  • SimpleParse検索アルゴリズムが改善され、問合せ文の作成時に入力住所を適切に処理できるようになりました。

  • 有効なコンテキスト組合せおよび候補結果が多数ある場合に、処理時間が長くなるのを防ぎ、処理を制限するために、2つの新しいオプションが追加されました。

2.1.2 RecordBaseタイムアウト

このオプションは、候補レコードのリストの処理にかかる時間を制限します。このオプションの値セットはミリ秒単位です。許容できる品質の結果で効果的に処理するには、この値を3000に設定することが推奨されます。このオプションは、ResultBaseTimeoutオプションと組み合せて使用する必要があります。

2.1.3 ResultBaseTimeout

このオプションは、コンテキスト組合せの処理にかかる時間を制限します。このオプションの値セットはミリ秒単位です。許容できる品質の結果を効果的に処理するには、この値を10000に設定することが推奨されます。このオプションは、RecordBaseTimeoutオプションと組み合せて使用する必要があります。

2.2 その他の更新

このリリースで解決された問題の詳細なリストについては、http://www.loqate.com/support/releasenotes/2016Q2cases/にアクセスしてください

2.3 データ更新

このリリースの改善点にアクセスするには、EDQ AVソフトウェアとLoqateデータ・パックの両方を更新する必要があります。このリリースでは、多くの国々に対してLoqateデータ・パックの改善が行われました。

最新のデータ・パックをダウンロードしてインストールするには、このリリースのインストール後にLoqateインストール・マネージャを実行して、Loqateライセンス・キーを入力します。

インストールおよびアップグレード手順は、次の場所から入手できます。

http://docs.oracle.com/middleware/1213/edq/DQAVI/dqavi.htm

問題が発生した場合は、Oracleサポートに連絡してください。

2.4 既知の問題

ありません。

3 リリース16.1 2016年3月

このzipファイルには、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)がすでにインストールされているサーバーにOracle Enterprise Data Quality Address Verification Server API (EDQ AV)をインストールするために必要なインストーラが含まれています。

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース16.1のリリース・ノートを次に示します。

3.1 新機能

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

3.1.1 自動国識別

国が入力されていない場合に、地域、管理領域、郵便番号、データの文字セットなどその他の入力情報を使用して、可能性のある住所の国を特定しようとする機能が住所の検証と検索エンジンに追加されました。自動国識別はデフォルトでは有効化されていませんが、新しいEnhancedCountryToolオプションを使用して有効化できます。下の「リリース16.1の新規オプション」を参照してください。

表1 リリース16.1の新規オプション

新規オプション 使用可能な値

EnhancedCountryTool

ON/True – EDQ AVは、(入力がない場合)代替入力情報に基づいて国を特定しようとします

OFF/False (デフォルト) – EDQ AVは、入力された国のみを使用します


3.2 その他の更新

このリリースで解決された問題の詳細なリストについては、http://www.loqate.com/support/releasenotes/2016Q1cases/にアクセスしてください

3.3 データ更新

このリリースの改善点にアクセスするには、EDQ AVソフトウェアとLoqateデータ・パックの両方を更新する必要があります。このリリースでは、多くの国々に対してLoqateデータ・パックの改善が行われました。

最新のデータ・パックをダウンロードしてインストールするには、このリリースのインストール後にLoqateインストール・マネージャを実行して、Loqateライセンス・キーを入力します。

インストールおよびアップグレード手順は、次の場所から入手できます。

http://docs.oracle.com/middleware/1213/edq/DQAVI/dqavi.htm

問題が発生した場合は、Oracleサポートに連絡してください。

3.4 既知の問題

ありません。

4 リリース15.3 2015年10月

このzipファイルには、Oracle Enterprise Data Quality (EDQ)がすでにインストールされているサーバーにOracle Enterprise Data Quality Address Verification Server API (EDQ AV)をインストールするために必要なインストーラが含まれています。

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース15.3のリリース・ノートを次に示します。

4.1 新機能

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

4.1.1 重複入力の処理

住所解析エンジンに、入力住所の重複データを処理する新機能が追加されました。入力に重複を含む住所要素があると、処理が遅くなり、解析が複雑化します。重複入力の処理はデフォルトでは有効化されていませんが、新しいDuplicateHandlingMaskオプションを使用して有効化できます。このオプションは、重複入力を処理する様々なレベルを有効化することで構成できます。表2「リリース15.3の新規オプション」を参照してください。

4.1.2 韓国: 新しい郵便形式

韓国では最近、郵便住所形式が変更されました。新しい形式には異なる採番システム、道路タイプが組み込まれ、郵便番号が6桁から5桁に変わりました。リリース15.3以降、EDQの住所の検証は新しい形式と互換性があります。

この新しい形式は、標準の韓国データ・セット(DSVKOR)に自動的に組み込まれます。機能を次に示します。

  • すべての新しい名前および5桁の郵便番号を含め、新しい形式に準拠する入力住所が検証され、新しい形式に従って出力されます。

  • 古い形式に準拠する入力住所が検証され、古しい形式に従って出力されます。ただし、住所の6桁の郵便番号が5桁の郵便番号に置き換えられている場合は、5桁の郵便番号が出力されます。

形式の変更により、韓国でのEDQの住所検証による住所のジオコーディングが後退する可能性があります。

表2 リリース15.3の新規オプション

新規オプション 使用可能な値 備考

DuplicateHandlingMask

1 (単一フィールド・レベル)。エンジンにより入力が前処理され、単一入力フィールド内の重複データが削除されます。

2 (クロス・フィールド・レベル)。エンジンにより入力が前処理され、すべての入力フィールドで重複データが削除されます。

4 (タグ・フィールド・レベル)。エンジンにより入力が前処理され、住所行入力フィールド全体で重複データが削除されますが、地域などのタグ付き入力は削除されません。

8 (フィールド・ステータス・レベル)。エンジンにより出力が後処理され、検証されていないフィールドから重複データが削除されます。

これらの値は 排他的ではないため、値を追加することで組合せを有効にできます。たとえば、DuplicateHandlingMaskを3に設定することで、単一フィールド・レベルクロス・フィールド・レベルを有効にすることができます。最適な結果を得るには、DuplicateHandlingMaskを11に設定します。これは、単一フィールド・レベル、クロス・フィールド・レベル、フィールド・ステータス・レベルの組合せです。

SuppressUnmatched

このオプションをTRUEまたはONに設定した場合、検証されていないフィールドは住所フィールドに出力されません(住所住所1住所2など)。デフォルト・オプションはFALSEまたはOFFです。

なし

NewSearchPrefered

このオプションをTRUEまたはONに設定した場合、検索モードでEDQ AVをコールする際に、古い検索方法ではなく新しい検索が優先され使用されます。

入力がほぼ完了している場合、通常は新しい検索の方が効率的であるため、オプションはTRUEまたはONに設定する必要があります。入力が完全な住所からは遠い場合、古い検索の方が効率的であると考えられるため、オプションはFALSEまたはOFFに設定する必要があります。デフォルト・オプションはFALSEまたはOFFです。


4.2 その他の更新

このリリースで解決された問題の詳細なリストについては、http://www.loqate.com/support/releasenotes/2015q3casesにアクセスしてください

4.3 データ更新

このリリースの改善点にアクセスするには、EDQ AVソフトウェアとLoqateデータ・パックの両方を更新する必要があります。このリリースでは、多くの国々に対してLoqateデータ・パックの改善が行われました。

最新のデータ・パックをダウンロードしてインストールするには、このリリースのインストール後にLoqateインストール・マネージャを実行して、Loqateライセンス・キーを入力します。

インストールおよびアップグレード手順は、次の場所から入手できます。

http://docs.oracle.com/middleware/1213/edq/DQAVI/dqavi.htm

問題が発生した場合は、Oracleサポートに連絡してください。

4.4 既知の問題

このリリースでは、オーストラリアと韓国の住所について、検証および修正の効果に関する問題が検出され、調査中です。主にこれらの国々に住所があるお客様は、このリリースをスキップすることを検討してください。

5 リリース15.2 2015年5月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース15.2のリリース・ノートを次に示します。

5.1 新機能

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

5.1.1 新規オプション

検索モードが改善され、動作を制御するオプションを使用できるようになりました。検索モードでは、様々な基準に基づいて結果を返す複数のアルゴリズムを使用します。このリリースから、有効な住所検索を実行する方法を推進する(下の表の)新しいオプションを使用できます。これらのオプションとその値は、EDQの住所の検証プロセッサの「オプション」タブの「追加オプション」ボックスで指定します。

表3 検索モードのオプション

新規オプション 使用可能な値 備考

OutputSortType

AVC (デフォルト)、アルファベット、類似度

AVCでは、結果を住所の検証コードでソートして、最も良い結果を最初に返します。

アルファベットでは、結果をアルファベット順にソートして返します。

類似度では、結果を類似度でソートして、入力データに最も近い一致を最初に返します。

SearchAutoCompleteIndexCheck

はい(デフォルト)、いいえ

Powersearchオートコンプリート索引を使用するかどうかを指定します。これらは、Loqate Address Powersearchデータがライセンスされ、インストールされている場合にのみ機能します。Powersearchデータがインストールされていない場合、アルゴリズムはスキップされ、検索は次のファンクションに移動します。Powersearchメソッドは高速であり、不完全な入力データ向けに設計されています。

AutocompleteIndexOnly

はい、いいえ(デフォルト)

「はい」に設定すると、コールされている他の検索アルゴリズムは停止されます。

「いいえ」の場合、特定の国のPowersearchデータはインストールされず、検索は通常の検索メソッドにスキップします。

SearchLikeFieldCheck

はい(デフォルト)、いいえ

like fieldアルゴリズムを使用するかどうかを指定します。このオプションは、住所フィールドで完全フィールド一致を探します。これは、郵便番号コード、建物名、組織名などの単一アイテムに便利です。

SimpleParse

はい(デフォルト)、いいえ

simple parseアルゴリズムを使用するかどうかを指定します。このオプションは、address入力で土地/建物や通りのようなものを探しますが、無効な入力データに対して特に寛容ではありません。

CombinedSearchMethods

はい(デフォルト)、いいえ

Web検索エンジンのアプローチと同様の、単語ベースの検索アルゴリズムを使用するかどうかを指定します。

MinimumSimilarity

0-100 (デフォルト=70)

ユーザーは返される検索結果のしきい値を設定できます。しきい値が低いほど、出力結果に存在する必要のない入力文字数が大きくなります。


5.1.2 サンプル・データ

このリリースから、EDQ AVインストーラでサンプルUSデータ・オプションをオンにした場合、EDQ AVには、特定の国の完全なデータ・ファイルのライセンシングおよびインストールの前に、インストールごとにサンプル・データ・セットが含められます。サンプル・データは、大規模なUSデータ・パックの小規模なサブセットで、カリフォルニア州サクラメント郡の参照データのみが含まれます。EDQ AVファイルがインストールされている場所に、/dataという名前のフォルダとしてインストールされます。/dataフォルダには、USの検証参照データのファイルが1つと、レキシコンおよびコンテキスト・ルールのファイルが含まれます。

サンプル・データのテストを支援するために、EDQ AVがインストールされている場所に、sample.txtという名前の追加のサンプル入力データ・ファイルもインストールされます。このファイルには、参照データにあるサンプル住所が含まれており、正しいインストールをテストするために使用できます。

5.1.3 評価ライセンスの有効期限の強制

このリリースから、EDQ AVはLoqateデータ・パックの評価ライセンスの有効期限を強制します。データ・パックの評価ライセンスの期限が切れると、EDQ AVはそのライセンスでカバーされている国の住所を検証できなくなります。評価ライセンスの期限が切れた場合、Loqateに連絡して更新をリクエストしてください。

5.1.4 クラッシュの修正

SPARCまたはSOLARIS上で、複数のスレッドで実行されているEDQ AVサーバーがクラッシュすることがあるという問題が識別されました。この問題は解決されました。

5.1.5 その他の更新

このリリースで解決された問題の詳細なリストについては、http://www.loqate.com/support/releasenotes/2015q2casesを参照してください

5.1.6 データ更新

このリリースの改善点にアクセスするには、EDQ AVソフトウェアとLoqateデータ・パックの両方を更新する必要があります。このリリースでは、多くの国々、特に中国向けにLoqateデータ・パックの改善が行われました。

最新のデータ・パックをダウンロードしてインストールするには、このリリースのインストール後にLoqateインストール・マネージャを実行して、Loqateライセンス・キーを入力します。

5.2 サポート情報

このリリースの新機能および改善点の詳細について、およびアドレスの検証APIの全ドキュメントにアクセスするには、次に登録してください。

http://www.loqate.com/oracle/

このWebサイトで、すべての技術情報にアクセスできます。

5.3 インストール

EDQ AVのこのバージョン(15.2.0.0.0)では、互換性のためにEDQバージョンの更新が必要になることがあります。互換性については、次の表を参照してください。

表4 EDQの互換性

EDQ Address Verification Serverのバージョン 必要なEDQバージョン

12.x、13.x、14.1.0.0.0

EDQ 9.0.7以降、EDQ 11.1.1.7.3以降またはEDQ 12.1.3以降

14.2.0.0.0, 14.3.0.0.0, 14.4.0.0.0, 15.1.0.0.0, 15.2.0.0.0

EDQ 9.0.10以降、EDQ 11.1.1.7.4以降またはEDQ 12.1.3以降


インストール手順は、『Oracle Enterprise Data Quality Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverのインストールとアップグレード』を参照してください

http://docs.oracle.com/middleware/1213/edq/index.html

6 リリース15.1 2015年2月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース15.1のリリース・ノートを次に示します。

6.1 15.1の新機能と改善点

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

6.1.1 ドイツおよび中国向けの検証の高速化

リリース14.4では、US向けの新しいハッシュ索引を導入しました。リリース15.1では、ハッシュ索引をドイツおよび中国に拡張しました。ハッシュ索引は、参照データと完全に一致する住所の検証を高速化するために構築されました。今後のリリースで、他の国々もサポートされる可能性があります。

ハッシュ索引を使用すると、参照データと一致する入力の検証パフォーマンスを大幅に改善することができます。

6.1.2 すべての国でのタイトルの大/小文字の改善

リリース14.4では、USとオーストラリアにインテリジェントなタイトルの大/小文字が導入されました。この機能により、すべての検証済みフィールドで、適切な大/小文字の出力が得られます。リリース15.1では、この機能はすべての国に拡張されました。これには、大文字のローマ数字と大文字の方向を示す単語が含まれます。

6.1.3 インドのプレミアム・データ

このリリースでは、インド向けのプレミアム・データを導入しました。インドのプレミアム・データは、通常のインド・データよりも優れた検証およびジオコーディングを提供します。

7 リリース14.4 2014年12月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース14.4のリリース・ノートを次に示します。

7.1 14.4の新機能と改善点

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

7.1.1 US向けの検証の高速化

このリリースでは、US向けの新しいハッシュ索引を導入しました。ハッシュ索引は、参照データと完全に一致する住所の検証を高速化するために構築されました。今後のリリースで、他の国々もサポートされます。

たとえば、入力住所が"999 Baker way, Ste 320, San Mateo, CA, 94404,"の場合、一致ツールを使用する前に、ハッシュ索引を使用して住所を検証します。

ハッシュ索引を使用すると、参照データと一致する入力の検証パフォーマンスを大幅に改善することができます。

7.1.2 日本向けのAddress Powersearch

日本は、以前のリリースでPowersearchデータ・パックが組み込まれていない数少ない国の1つです。現在、このデータ・パックはコンパイルされており、製品リストに追加されます。

7.1.3 中国、日本、韓国向けのネイティブのAddress Powersearch

日本の住所は、他の多くの国々のように不動産番号ではなく、郵便番号から始まります。当社のPowersearch索引は、以前は、正確にオートコンプリートされるために、Powersearchへのすべての入力は不動産番号で始まる必要がありました。

現在は、入力が各々のネイティブ・スクリプトの場合、Powersearchではネイティブ形式の住所をオートコンプリートできます。  これは進行中の取組みであり、今後のリリースでは他の国々にも拡張されます。

7.1.4 US、オーストラリア、カナダ向けのタイトルの大/小文字の改善

大/小文字および大文字の使用は多くの住所で問題となる可能性があります。ユーザーはしばしば間違った単語を大文字にしたり、必要な単語を大文字にし忘れたりし、それが住所の読取りや処理を困難にすることがあります。GKRでは、ユーザーが大/小文字にするのを忘れた場合でも、US、オーストラリア、カナダの住所に正しい大/小文字を割り当てることができるようになりました。

7.1.5 発音レキシコンでの解析の改善

このリリースでは、解析を改善するために発音レキシコンが追加されたため、検証品質が改善されました。

発音レキシコンでは、同音異義語およびスペル・エラーを以前の方法よりも正確に処理できます。たとえば、発音レキシコンでは、ハードコードされたルールに依存することなく、単独でBaltamorBaltimoreとして認識できます。これにより、GKRルールに明示的に組み込まれていなかったスペルミスをエンジンで修正できます。

7.1.6 新しいサーバーのオプション

このリリースには、次の新しいサーバーのオプションが含まれています。

  • SearchAutocompleteIndexCheck: このオプションでは、検索プロセスでPowersearchオートコンプリート索引ファイルを使用する必要があるかどうかを制御できます。デフォルトは「オン」です。検索プロセスでPowersearchオートコンプリート索引ファイルを使用しない場合は、このオプションを0またはOFFに設定します。検索プロセスでPowersearchオートコンプリート索引ファイルを使用する場合は、このオプションを1またはONに設定します。これは、プロセス・オプションとしても使用できます。

  • AutocompleteIndexOnly: このオプションでは、検索プロセスでPowersearchオートコンプリート索引のみを使用する必要があるかどうかを指定できます。デフォルトはOFFです。オートコンプリート索引で結果が見つからない場合に、検索ツールでパーサーや一致ツールも使用できるようにするには、このオプションを0またはOFFに設定します。検索ツールでPowersearchオートコンプリート索引ファイルを使用できるようにする場合は、このオプションを1またはONに設定します。これは、プロセス・オプションとしても使用できます。

  • FlexiconCountryList: このオプションでは、(上で説明した)発音レキシコンで解析が可能なISO 3166-1 alpha-3国コードのカンマ区切りリストを指定できます。デフォルト値は空白で、発音レキシコンがデフォルトではどの国でも有効化されていないことを示します。

7.1.7 新しいプロセスのオプション

このリリースには、次の新しいプロセスのオプションが含まれています。

  • HashCheck: このオプションでは、検証プロセスでハッシュ索引を使用するかどうかを制御します。デフォルトは「オン」です。このオプションが0またはOFFに設定されている場合、検証プロセスでは検証中にハッシュ索引を使用しません。

7.2 一般的な提案とヒント

最適な結果を得るために、アプリケーションの開発サイクルで可能になったらただちに、このリリースをインストールしてください。このリリースでは、検証プロセスのスループットと結果の品質の両方を改善しました。

プログラム・ファイルと参照データの両方を更新してください。Loqateエンジンの改善はグローバル・ナレッジ・リポジトリのデータに結合されており、この組合せでうまく機能します。アプリケーションで両方を更新できない場合は、アップグレードする前にサポートに連絡してください。

8 リリース14.3 2014年9月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース14.3のリリース・ノートを次に示します。

8.1 14.3の新機能と改善点

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

8.1.1 Address Powersearch™の改善点

新しいAddress Powersearch™機能は、世界中のほとんどの国をカバーするように拡張されました。高速かつ正確な住所の取得および検証が可能になり、顧客サービスが改善され、不正確な住所データに関連するコストが削減されます。Powersearch機能を使用するには、Loqateから追加のデータ・ファイルを購入する必要があります。

Address Powersearchのしくみの概要を示します。検索オプションを使用してEDQから住所の検証を呼び出すと、住所の検証エンジンがまずPowersearchデータ・ファイルで該当するオートコンプリート索引を探します。存在する場合、このメソッドは候補住所のリストをただちに戻そうとします。索引が存在しない場合、または索引が結果を戻さない場合、古い検索プロセスがトリガーされます。

オートコンプリート索引は、最初の10文字のみを使用してUSデータ・セット内を検索します。サポートされている他の国々では、最大15文字を使用して検索します。Address Powersearchは、現在使用可能な最良の情報を戻します。一部の国のデータ・パックには、番地や地域レベルより詳細な住所が入っていないことがあります。このような国々では、Address Powersearchは番地や市町村名を入力として受け入れて、入手可能な追加情報を使用して完全な名前を戻します。

Address Powersearchでは現在、インド、日本、ボツワナ、エチオピア、サン・マリノ、セントクリストファー・ネイビス、マレーシア、モンゴル、カザフスタンを除く、世界のすべての国々をカバーしています。

オートコンプリート索引ファイルは、Loqateインストール・マネージャを使用してダウンロードできます。必要な国のPowersearchデータへのアクセス許可を得るために、ライセンスのアップグレードが必要になることがあります。

戻される結果は、国の基礎となる参照データと同程度の包括性しかないことに注意してください。関心のある国のカバレージ・レベルを確認するには、データ・カバレージのドキュメントを参照してください。

http://www.loqate.com/datacoveragesummary/

8.1.2 検索時のフォーマットが正しくない入力問合せの処理の改善

2014Q2.0リリースでは、検証オプションに、改善された解析およびスペル修正が導入されました。この機能が検索オプションに追加されたため、入力を標準的な住所構造として認識できない場合に、より良い結果を提供できるようになりました。たとえば、文字列`san francisco 300 berry usa'は、住所要素の順序が正しくありません。ここでの追加の機能により、より正確な結果を提供できるようになりました。

フィールド長が制限されたデータベース・システムで一般的な圧縮データを処理するために、解析の認識も改善されました(たとえば、`SAN FRANCISCO'ではなく`SANFRANCISCO')。

8.1.3 検索中の別名処理の改善

このリリースでは、郵便以外の標準別名を使用することで、検索で部分入力を適切に処理できます。たとえば、USの`1303 Nerine Circle'または`2100 W Point Avenue'の場合、郵便の標準はそれぞれCirとAveですが、検索で、こうした状況の部分入力に対してより適切な結果を提供できるようになりました。

フォーマットが正しくない入力問合せの処理の改善、および検索時の別名処理の改善は、CombinedSearchMethodsオプションによって制御されます。このオプションは、デフォルトではYES (またはONまたはTRUEまたは1)に設定されており、結果の品質が改善されます。

Loqateの互換性のある2014Q3.0データ・ファイルでは、参照データも幅広く改善されています。

8.2 一般的な提案とヒント

プログラム・ファイル(このzipファイルで入手可能)とLoqateから入手可能なグローバル・ナレッジ・リポジトリ・データ・ファイルの両方を更新してください。このリリースでは、バージョン2014Q2.0以降のデータ・ファイルが必要です。エンジンの改善はグローバル・ナレッジ・リポジトリのデータに結合されており、この組合せでうまく機能します。両方を更新できない理由がアプリケーションにある場合は、アップグレードする前にOracleサポートに連絡してください。

9 リリース14.2 2014年5月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース14.2のリリース・ノートを次に示します。

9.1 14.2の新機能と改善点

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

  • 新しいAddress Powersearch™: 29か国での即時の単一行の検索結果。注意: この機能を使用するには、Loqateから追加のデータ・ファイルを購入する必要があります。

  • 検証時の柔軟なスペル修正。

  • ブラジル向けのジオコーディングの改善。

  • バッチ処理でのスループット向上のための、パフォーマンスの改善。

Loqateの互換性のある2014Q2.0データ・ファイルでは、参照データも幅広く改善されています。

9.2 既知の問題

このリリースは、9.0.10または11.1.1.7.4より前のバージョンのEDQでは、正しく機能しません。(たとえば)EDQ 11.1.1.7.3または9.0.9が実行されているサーバー上にAV 14.2.0.0.0がインストールされた場合、住所の検証プロセッサはロードに失敗し、ログ・ファイルにバージョンに互換性がないことを示すエラーが表示されます。これは、EDQのバグ18139586によるもので、EDQ 11.1.1.7.4および9.0.10で修正されました。

10 リリース14.1 2014年3月

Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverリリース14.1のリリース情報を次に示します。

10.1 14.1の新機能と改善点

このリリースには、次の新機能および改善点が含まれています。

  • USA、ブラジル、ボスニア・ヘルツェゴビナ向けのポイントレベルのジオコーディング

  • ジオコーディングの改善。新しいMaximumGeoDistanceおよびMinimumGeoAccuracyオプション

  • 検索モードと検証モードそれぞれの柔軟性を高める新しいReturnDataTypeおよびSuppressMatchFieldsオプション

  • ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、US向けの参照データの改善

  • ブラジル、カナダ、US向けの解析の改善

  • 翻字の改善

10.2既知の問題と回避策

このリリースにおける既知の問題および回避策を次に示します。

EDQアプリケーション・サーバーのJavaヒープに1024 MBを超えるメモリーが割り当てられている32ビット環境では、住所の検証プロセッサの複数のインスタンスを使用するプロセスが、利用可能なメモリーを超えるメモリーを使用しようとして、アプリケーション・サーバーがクラッシュする可能性があります。

広範なテストにおいて、64ビット環境および住所の検証プロセッサの単一インスタンスを使用するプロセスでは、この問題は露呈していません。

この問題を確実に回避するには、常に64ビット環境で、追加のAddress Verification Serverをサポートするのに十分なメモリーを確保して、EDQを実行することをお薦めします。詳細な要件については、Oracleサポートに連絡してください。

11 関連ドキュメント

詳細は、Oracle Enterprise Data Qualityドキュメント・セットの次のドキュメントを参照してください。

  • Oracle Enterprise Data Quality Address Verification Serverインストレーションおよびアップグレード・ガイド

このドキュメントおよびすべてのドキュメントの最新版は、次に示すOracle Enterprise Data QualityのドキュメントWebサイトで参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E48549_01/index.htm

12 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Enterprise Data Qualityリリース・ノート、リリース14.x、15.x、16.x

E88277-01

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ここに記載された情報は予告なしに変更される場合があります。また、誤りが無いことの保証はいたしかねます。誤りを見つけた場合は、オラクル社までご連絡ください。

このソフトウェアまたは関連ドキュメントを、米国政府機関もしくは米国政府機関に代わってこのソフトウェアまたは関連ドキュメントをライセンスされた者に提供する場合は、次の通知が適用されます。

U.S. GOVERNMENT END USERS: Oracle programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, delivered to U.S. Government end users are "commercial computer software" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the programs, including any operating system, integrated software, any programs installed on the hardware, and/or documentation, shall be subject to license terms and license restrictions applicable to the programs. No other rights are granted to the U.S. Government.

このソフトウェアもしくはハードウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアもしくはハードウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアもしくはハードウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

OracleおよびJavaはOracle およびその関連企業の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。

Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationの商標または登録商標です。すべてのSPARCの商標はライセンスをもとに使用し、SPARC International, Inc.の商標または登録商標です。AMD、Opteron、AMDロゴ、AMD Opteronロゴは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標または登録商標です。UNIXは、The Open Groupの登録商標です。

このソフトウェアまたはハードウェア、そしてドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に別段の定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。適用されるお客様とOracle Corporationとの間の契約に定めがある場合を除いて、Oracle Corporationおよびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても一切の責任を負いかねます。