Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.2) E82764-01 |
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データ・ソースの値に基づく計算が頻繁に行われます。この計算方法の1つとして、式列を使用します。この項の手順では、次の値を計算する2つの式列を作成する方法について説明します。
各注文にかかる税金
顧客ごとの税込み総計
税金を計算する式列を作成するには:
Reports Builderで、ツールバーの「データ・モデル」ボタンをクリックして、レポートのデータ・モデル・ビューを表示します。
作成したデータ・モデルは次のようになります。
ツール・パレットの「式列」ツールをクリックし、次にORDER_TOTALの下にある「G_ORDER_ID」グループ内でクリックして式列を作成します。
ヒント: ツール・パレットとツールバーのツール名を表示するには、マウスをドラッグして各アイコンの上に置きます。そうすると、そのアイコンを説明するヒント・テキストが表示されます。 |
新しい式列オブジェクト(CF_1)をダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。
「一般情報」で、「名前」を「Tax」に設定します。
「プレースホルダ/式」で、「PL/SQL式」プロパティ・フィールドをクリックしてPL/SQLエディタを表示します。
PL/SQLエディタで、テンプレートを使用して次のPL/SQLコードを入力します。
function TAXFormula return Number is tax number; begin tax := :ORDER_TOTAL * .07; return (tax); end;
「コンパイル」をクリックします。
エラー・メッセージが表示されない場合は、「閉じる」をクリックします。エラー・メッセージが表示された場合は、入力したコードが前述のコードと外見が同じかどうか、列名に注意して確認します。
プロパティ・インスペクタを閉じます。
各注文の税金(税率7%)を計算する式列が作成されました。
顧客の発注合計額を計算する式列を作成するには:
第14.3.1項「税金を計算するための式列の作成」の手順2と3を繰り返します。ツール・パレットの「式列」ツールをクリックし、TAXの下にある「G_ORDER_ID」グループをクリックします。次に、「CF_1」をダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。
列名をSALES_TOTAL
に変更します。
PL/SQLエディタを開き、次のように式を変更します。
function SALES_TOTALFormula return Number is sales_total number; begin sales_total := :ORDER_TOTAL + :TAX; return (sales_total); end;
「コンパイル」をクリックします。
エラー・メッセージが表示されない場合は、「閉じる」をクリックします。エラー・メッセージが表示された場合は、入力したコードが前述のコードと外見が同じかどうか、列名に注意して確認します。
プロパティ・インスペクタを閉じます。
各顧客の発注合計額を計算する式列が作成されました。その結果、データ・モデルは次のようになります。
式列の作成が終了したら、レポート・レイアウトに式列を追加する必要があります。それには、レポート・ウィザードに戻る方法が最も簡単です。
レポート・レイアウトに式列を追加するには:
データ・モデル・ビューで、キャンバスを右クリックして「レポート・ウィザード」を選択します。
レポート・ウィザードで、「フィールド」タブをクリックします。「使用可能フィールド」リストに、新しい式列が2つ表示されます。式列をそれぞれクリックし、「>」ボタンをクリックして、各式列を「表示フィールド」リストに移動します。
「終了」をクリックして、レポート出力をペーパー・デザイン・ビューに表示します。次の例のようになります。