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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
12c (12.2.1.2)
E82764-01
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14.3 2つの式列の作成

データ・ソースの値に基づく計算が頻繁に行われます。この計算方法の1つとして、式列を使用します。この項の手順では、次の値を計算する2つの式列を作成する方法について説明します。

14.3.1 税金を計算するための式列の作成

税金を計算する式列を作成するには:

  1. Reports Builderで、ツールバーの「データ・モデル」ボタンをクリックして、レポートのデータ・モデル・ビューを表示します。

    作成したデータ・モデルは次のようになります。

    図14-3 式レポートのデータ・モデル

    図14-3の説明が続きます
    「図14-3 式レポートのデータ・モデル」の説明

  2. ツール・パレットの「式列」ツールをクリックし、次にORDER_TOTALの下にある「G_ORDER_ID」グループ内でクリックして式列を作成します。


    ヒント:

    ツール・パレットとツールバーのツール名を表示するには、マウスをドラッグして各アイコンの上に置きます。そうすると、そのアイコンを説明するヒント・テキストが表示されます。

  3. 新しい式列オブジェクト(CF_1)をダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示し、次のプロパティを設定します。

    • 「一般情報」で、「名前」を「Tax」に設定します。

    • プレースホルダ/式」で、「PL/SQL式」プロパティ・フィールドをクリックしてPL/SQLエディタを表示します。

  4. PL/SQLエディタで、テンプレートを使用して次のPL/SQLコードを入力します。

    function TAXFormula return Number is
            tax number;
    begin
      tax := :ORDER_TOTAL * .07;
      return (tax);
    end;
    
  5. 「コンパイル」をクリックします。

  6. エラー・メッセージが表示されない場合は、「閉じる」をクリックします。エラー・メッセージが表示された場合は、入力したコードが前述のコードと外見が同じかどうか、列名に注意して確認します。

  7. プロパティ・インスペクタを閉じます。

各注文の税金(税率7%)を計算する式列が作成されました。

14.3.2 顧客の発注合計額を計算する式列の作成

顧客の発注合計額を計算する式列を作成するには:

  1. 第14.3.1項「税金を計算するための式列の作成」の手順2と3を繰り返します。ツール・パレットの「式列」ツールをクリックし、TAXの下にある「G_ORDER_ID」グループをクリックします。次に、「CF_1」をダブルクリックしてプロパティ・インスペクタを表示します。

  2. 列名をSALES_TOTALに変更します。

  3. PL/SQLエディタを開き、次のように式を変更します。

    function SALES_TOTALFormula return Number is
            sales_total number;
    begin
      sales_total := :ORDER_TOTAL + :TAX;
      return (sales_total);
    end;
    
  4. 「コンパイル」をクリックします。

  5. エラー・メッセージが表示されない場合は、「閉じる」をクリックします。エラー・メッセージが表示された場合は、入力したコードが前述のコードと外見が同じかどうか、列名に注意して確認します。

  6. プロパティ・インスペクタを閉じます。

各顧客の発注合計額を計算する式列が作成されました。その結果、データ・モデルは次のようになります。

図14-4 式列を持つデータ・モデル

図14-4の説明が続きます
「図14-4 式列を持つデータ・モデル」の説明

14.3.3 レポート・レイアウトへの式列の追加

式列の作成が終了したら、レポート・レイアウトに式列を追加する必要があります。それには、レポート・ウィザードに戻る方法が最も簡単です。

レポート・レイアウトに式列を追加するには:

  1. データ・モデル・ビューで、キャンバスを右クリックして「レポート・ウィザード」を選択します。

  2. レポート・ウィザードで、「フィールド」タブをクリックします。「使用可能フィールド」リストに、新しい式列が2つ表示されます。式列をそれぞれクリックし、「>」ボタンをクリックして、各式列を「表示フィールド」リストに移動します。

  3. 「終了」をクリックして、レポート出力をペーパー・デザイン・ビューに表示します。次の例のようになります。

図14-5 式レポートの最終出力

図14-5の説明が続きます
「図14-5 式レポートの最終出力」の説明