Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド 12c (12.2.1.2) E82764-01 |
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この章では、データを様々な方法でランク付けすることが可能なレポートについて学習します。この章の手順に従うと、図34-1に示すレポート出力を生成できます。
概要
データをランク付けするレポートは、ユーザー指定のバインド・パラメータと比較して作成されます。これによって1つのレポートのデータを、カウントやパーセンテージなど、様々な方法でランク付けできるようになります。実行時にランキング条件を設定したり、以前に指定された値をランキング条件のデフォルトとして使用したりすることができます。
データ・リレーションシップ
このレポートでは、データをフェッチする問合せが1つ必要です。データをランク付けするには、次のオブジェクトを作成します。
実行時にカットオフ・ポイントを設定するためのバインド・パラメータ。
レコードがデータベースからフェッチされるたびに1が加算されるバインド・パラメータ。このパラメータの値は、カットオフ用のバインド・パラメータと比較されます。
カットオフ値内にあるレコードのみを表示するようにカスタマイズしたグループ・フィルタ。パッケージされたフィルタではなくカスタマイズされたフィルタを使用することで、カットオフ値をパラメータ化できます。
レイアウト
このレポートでは、表形式のレイアウト・スタイルを少し修正したものを使用します。
使用例
この例では、上位3件までの顧客と売上全体の75%を占める顧客の名前と購入金額合計を表示するレポートを作成します。また、レポートのエンド・ユーザーが実行時にランキング条件(つまり、すべての顧客のうち上位x件の顧客と上位y%の顧客)を設定できるようにします。
このサンプル・レポートの作成過程では、次を行います。
ランキング条件を制御するパラメータとグループ・フィルタの作成による、上位顧客数によるランキング・ロジックの作成
レポート出力にパラメータ値を表示するためのパラメータ用のレイアウト・オブジェクトの追加
エンド・ユーザーが設定するパラメータのみを表示するパラメータ・フォームの作成
ランキング・レポートのサンプルを表示するには、サンプル・フォルダranking
を開き、Oracle Reportsのサンプルrank.rdf
を開きます。アクセス方法の詳細は、「はじめに」の「サンプル・レポートへのアクセス」を参照してください。