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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
E82763-01
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E.1 rwdiagの概要

rwdiagは、ネットワーク上のReports Serverとブリッジを検出し、Reports Serverおよびそのクライアントによりネットワークにブロードキャストされたパケットを監視するために使用するユーティリティです。これは、${DOMAIN_HOME}/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/rwnetwork.confおよびブリッジ・タイムアウト値に対する最適な設定の選択にも有用です。rwdiagは、Borland VisiBroker ORB (Oracle ReportsではJDK ORBによって置き換えられている)で提供されているosfindユーティリティに似ています。


注意:

Oracle Reportsでは、Borland社のVisiBrokerが、Sun社の業界標準Java Developer's Kit Object Request Broker (JDK ORB)に置き換わっています。JDK ORBは、異なるサブネットのクライアントからのReports Serverリクエストをサポートし、サブネット内とサブネット間の両方で、動的にReports Serverを検出するためのブロードキャスト・メカニズムを有効にします。

rwdiagは、使用しているプラットフォームに応じて、次の2つのスクリプトのいずれかで起動できます。

Microsoft Windowsの場合:

$DOMAIN_HOME\reports\bin\rwdiag.bat

UNIXの場合:

$DOMAIN_HOME/reports/bin/rwdiag.sh

E.1.1

次の各項では、rwdiagの使用例を示します。

E.1.1.1 例1

このコマンドラインにより、デフォルトの検出タイムアウト値の10秒を使用して、ネットワークからabcという名前のブリッジまたはReports Serverを検出します。

rwdiag.bat -find abc

このコマンドにより、ネットワークでabcが検出されると、検出成功を示すメッセージ、名前、タイプ、ホスト名および所要時間が返されます。Oracle Reportsの検出メカニズムとしてネーミング・サービスが使用されていると、このユーティリティにホスト名が使用できないため、検出成功を示すメッセージのみが返されます。

E.1.1.2 例2

このコマンドにより、検出タイムアウトを5秒に指定して、ネットワークでabcという名前のブリッジまたはReports Serverを検出します。

rwdiag.bat -find abc -timeout 5

E.1.1.3 例3

このコマンドにより、xyz.conf構成ファイル内の設定を使用して、ネットワークでabcという名前のブリッジまたはReports Serverを検出します。

rwdiag.bat -find abc -conf xyz.conf

注意:

ネットワーク構成ファイルがデフォルト以外の場所に格納されている場合、そのファイルの完全なパスを指定する必要があります。

xyz.confの内容は次のとおりです。

<?xml version = '1.0' encoding = 'ISO-8859-1'?>
<!DOCTYPE discoveryService SYSTEM "file:c:\orawin\reports\dtd\rwnetworkconf.dtd">
<discoveryService>
<multicast channel="105.2.3.8" port="35078" timeout="1000" retry="3"/>
<!--namingService name="Cos" host="localhost" port="9999"/-->
</discoveryService>

構成ファイルからどのようにチャネル・アドレスとポート番号が選択されるかに注目してください。abcがなんらかの理由で別のポートで実行されていると、検出されません。

E.1.1.4 例4

このコマンドは、ネットワーク上のすべてのReports Serverとブリッジの検出を試みます。

rwdiag.bat -findAll

ブロードキャスト・メカニズムにより、すべての情報が用意されます。Oracle Reportsの検出メカニズムとしてネーミング・サービスが使用されていると、ホスト情報は使用できません。

E.1.1.5 例5

このコマンドにより、すべてのブロードキャスト・パケットをネットワーク上でReports Serverとそのクライアント単位で監視し、画面にパケット情報を表示します。[q]を押してから[Enter]を押すと、監視が停止します。

rwdiag.bat -monitor

E.1.1.6 例6

このコマンドにより、すべてのブロードキャスト・パケットをネットワーク上でReports Serverとそのクライアント単位で監視し、c:\log.txtログ・ファイルにパケット情報を保存します。[q]を押してから[Enter]を押すと、監視が停止します。

rwdiag.bat -monitor -log c:\log.txt