Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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配布XMLファイルは、レポート出力の配布を指定するために必須ではありませんが、配布が複雑である場合に役立ちます。たとえば、あるレポートの出力を様々な方法で公開する場合があります。レポートのエグゼクティブ・サマリーを上級管理職に、詳細な内訳を個々の部門管理者にそれぞれ電子メールで送信するとします。この場合、2つのレポート・セクションからなる1つのレポートを作成します。1つは縦長のサマリー・セクション、もう1つは横長の詳細セクションです。管理者のリストが含まれるデータ・モデル・グループに詳細セクションを関連付け、宛先を変更してグループの各インスタンスでレポートを一括処理し、関連する管理者に各部門の出力を送信します。
配布XMLファイルを使用すると、ある特定のレポートの複数の出力を1つのXMLファイルに定義し、そのファイルをコマンドラインまたはURLから呼び出すことができるため、配布の複雑さが軽減されます。
XML
やDELIMITEDDATA
などのデータドリブン形式とPDF
やENHANCEDSPREADSHEET
などのレイアウトドリブン形式での一括処理および配布を、同じレポート定義ファイルを使用して行うには、次の要件を満たしている必要があります。
配布XMLファイルでinclude
要素が指定されていること。例:
<include src="mainSection"/>
配布XMLファイルで指定されたセクションに「繰返し」プロパティを適切に設定する必要があります。
ペーパー・レイアウトを使用したレポートでは、配布XMLファイルで指定されたセクションを空欄にしないようにする必要があります。