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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
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9.2 フォントの追加

Oracle Reportsでは、次の場合に使用するフォントを追加できます。


注意:

フォントをReportsのフォント・ディレクトリに追加した後で、Reports Serverを再起動する必要があります。

9.2.1 Oracle Reports Builderへのフォントの追加

特定のフォントを使用してレポートを作成するには、レポートを設計する際、そのフォントがOracle Reports Builderのフォント選択ボックスで選択できる状態になっている必要があります。フォントがフォント選択ボックスに表示されるようにするには、Oracle Reports Builderが実行されるディスプレイまたはシステムにそのフォントを追加します。この手順を実行する前に、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して、フォントの追加について確認してください。

UNIX上にType1フォントを追加するには:

  1. フォント関連のファイルをベンダーから入手します。これらのファイルには、PFBファイル、PFAファイル、AFMファイルなどがあります。

  2. 使用可能な変換プログラムを使用して、バイナリのPFBファイルをASCIIのPFAファイルに変換します。一般に、このような変換プログラムは、t1asciiなどのシェアウェアとして入手できます。

  3. プラットフォームごとの指示に従って、フォントのインストール先のディレクトリにPFAファイルをコピーします。

  4. フォントのインストールを確認するために、xlsfonts -uというコマンドを入力します。このコマンドを実行すると、システムで使用可能なすべてのフォントが一覧表示されます。

    Reflection XなどのUNIXエミュレータを使用している場合は、xlsfontsコマンドを実行しても、システムにインストールされているフォントが表示されないことがあります。これは、エミュレータの構成時に指定されたフォント・パスまたはフォント・サーバーからフォントが取得されるためです。フォント・サーバーを使用している場合は、フォントのインストール後に、フォント・サーバー構成ファイルにフォント・ディレクトリを追加してフォント・サーバーを再起動してください。エミュレータ側では、フォントがインストールされているフォント・サーバーへのフォント・パスを指定します。このようにしても、xlsfontsの実行時にフォントが表示されない場合は、新しいフォント・ディレクトリが構成ファイル内のカタログの最初の要素であることを確認してください。

    図9-2 xlsfontsの出力例

    図9-2の説明が続きます
    「図9-2 xlsfonts出力例」の説明

  5. フォントがインストールされているフォント・サーバーを指定したディスプレイ上か、フォントがインストールされているディスプレイを指定したディスプレイ上で、Oracle Reports Builderを起動します。

9.2.2 レポート出力用のフォントの追加

Oracle Reportsで出力を生成する場合、プリンタ定義ファイルで指定されているフォントのみが使用されます。新しく追加したフォントを出力で使用するには、レポートの設計時にそのフォントをレイアウト・オブジェクトに割り当てることができるように、フォントをOracle Reports Builderに追加します。詳細は、第9.2.1項「Oracle Reports Builderへのフォントの追加」を参照してください。


注意:

Oracle Reports Builderで使用するフォントがランタイム・プラットフォームでは使用できないものである場合、ランタイム・プラットフォーム上でそのフォントのエイリアスを作成してください。詳細は、第9.4項「フォント・エイリアシング」を参照してください。

フォント追加の処理は、WindowsとUNIXで異なります。

9.2.2.1 UNIXでのフォントの追加

TTFフォントを追加するには:

  1. レポートに使用されているすべてのTTFファイルおよびTTCファイルをREPORTS_FONT_DIRECTORYにコピーします。デフォルトのフォント・ディレクトリは$DOMAIN_HOME/reports/fontsです。

  2. uifont.aliファイルに不要なエイリアシングがある場合は削除します。たとえば、デフォルトでArialがHelveticaにエイリアシングされている場合などです。レポートでArialフォントを使用する場合、uifont.aliファイルからエイリアシングを削除する必要があります。

PostScriptフォントを追加するには:

  1. 新しいフォントのAFMファイルを、ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/AFMにコピーします。

  2. 新しいフォントに対応する次のようなエントリを、プリンタ定義ファイル(PPD)の*Font情報セクションに追加します。

    *Font new_font_name Standard '(00.1001)" Standard ROM
    *Font ...
    

    PPDファイルで指定されているnew_font_nameがAFMファイル名と同じであることを確認します。これは、Oracle ReportsではPPDファイル内のフォント名に基づいてこのファイルが検索されるためです。また、AFMファイル名に拡張子の.afmが含まれていないことを確認します。

    たとえば、AFMファイル名がCodedreineunBoldの場合、PPDファイルでは次のように指定する必要があります。

    *Font CodedreineunBold: Standard "(00.1001)" Standard ROM
    
  3. 必要であれば、エイリアス・ファイルに変更を加えて、このフォントへのマッピングを指定します。

    レイアウト・オブジェクトに、新しいフォントと同じ名前のフォント名が関連付けられている場合、マッピングは必要ありません。レイアウト・オブジェクトに別のフォント名が使用されている場合に、元のフォントではなく新しいフォントが出力ファイルで使用されるようにするには、元のフォントを新しいフォントにマップします。

    たとえば、レイアウト・オブジェクトのフォントがHelveticaの場合に、新しくインストールしたフォントを出力で使用するには、次の行を[Printer:PostScript1]セクションに追加します。

    Helvetica = CodedreineunBold
    

    uiprint.txtで別のPostScriptレベルが指定されている場合は、このセクションが異なることに注意してください。第9.4項「フォント・エイリアシング」を参照してください。

PCLフォントを追加するには:

新しいフォントをOracle Reportsで使用するには、プリンタのHPDファイル(プリンタ定義ファイル)およびTFMファイルが必要です。HPDファイルは、既存のファイルからコピーして作成できます。このファイルの内容が使用するプリンタに適合していることを確認してください。このファイル内で参照されているフォントは、プリンタで使用可能なものである必要があります。TFMファイル(フォント)が、Oracle Reportsのインストレーションで使用できない場合は、フォントおよびプリンタのサプライヤに問い合せる必要があります。新しいTFMファイルは、一意のフォント名を付けてHPDファイルに追加する必要があります。

  1. HPDファイルに、新しいフォントのエントリを追加する必要があります。たとえば、新しいフォントがCodedreineunである場合は、次のような行を追加します。

    FONT= Codedreineun
    /tfm=9nb17035.tfm
    
  2. 対応するTFMファイルをTFMディレクトリにコピーします。

    ORACLE_HOME/guicommon/tk/admin/TFM
    
  3. 必要に応じて、第9.2.2.1項「UNIXでのフォントの追加」でPostScriptプリンタの説明に従って、エイリアス・ファイルを変更します。マッピングを定義するセクションは[PCL]である必要があります。

9.2.2.1 Windowsでのフォントの追加

Windowsに新しいフォントを追加する場合は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して、フォントの追加について確認してください。新しいフォントの文字セットがOracle Reports Builderと互換性がある場合、そのフォントがフォント選択ボックスに表示されます。