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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
E82763-01
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9.6 異なるプラットフォームでのレポート出力の確認

Oracle Reports 12cリリース(12.2.1.1)では、WindowsおよびUNIXのどちらでも、TTFやTTCなど幅広く使用されているフォント・フォーマットが使用されます。このため、通常は両方のプラットフォームで同じ外観のレポート出力が生成され、特別な構成は不要です。

Oracle Reportsでは、フォント・メトリックを適切なTTFファイルから読み取って、レポート出力を正しくフォーマットします。これによって、フォント・メトリックの不一致によりテキスト文字の不揃いが発生する問題がなくなります。使用可能なTTFファイルのフォントは自動的に検索されます。TTFフォント・ファイルが見つからない場合、11gより前の実装のフォント検索メカニズムが使用されます。

WindowsでTTCフォント・タイプのサンプル・レポートを実行するには:

  1. Reports BuilderでTTCフォント・タイプのレポートを開きます。

  2. 「ファイル」→「ファイルへ出力」→「PDF」を選択し、出力を保存します。

UNIXで同じTTCフォント・タイプのレポートを実行するには:

  1. 最初に、レポートで使用されているTTCフォントがUNIXサーバー・マシンの$DOMAIN_HOME/reports/fonts (MSGOTHIC.TTCなど)で使用できることを確認します。それが使用できない場合、Windowsマシン(C:\WINDOWS\Fonts)からコピーします。

  2. 次のコマンドラインを使用してレポートを実行します。

    http://host:port/report=report_name.rdf&destype=cache&desformat=pdf&userid=user/password@db
    

UNIXにおける出力とWindowにおける出力とを比較して、両方がほぼ同じであることを確認します。


ヒント:

UNIXでは、DPIをWindowsと同じ値に設定します。たとえば、UNIXでDPIを96から600 (WindowsのDPI値)に変更すると、UNIXのPDF出力とRTF出力はWindowsにおけるそれらの出力と同じになります。

ただし、スクリーン・プリンタのDPI値が変更されるので、HTML出力ファイルは拡大されます。有効なプリンタが設定されておらず、画面解像度(screenprinter.ppd)がPDFドライバとHTMLドライバの両方によって使用されている場合にのみ、この問題が発生します。たとえば、TK_PRINTERをDPI解像度600 (Windowsの解像度値と同じ値)の有効プリンタまたはダミーのプリンタに設定すると、UNIXのHTML出力とPDF出力はWindowsにおけるそれらの出力と同じになります。

WindowsのDPIが600の場合にWindowsとUNIXで同じ外観のレポートHTML出力が生成されるようにする方法の例を次に示します。

  1. 有効なプリンタがない場合、uiprint.txtファイルに次のエントリを追加します。

    Font:ASCII: DPI changed PPD file:default.ppd:

  2. datap462.ppdファイルでデフォルト解像度を600に変更します。

    *DefaultResolution: 600dpi


    注意:

    screenprinter.ppdの解像度は変更しないでください。

  3. 有効なプリンタがある場合、uiprint.txtファイルでそのプリンタを構成し、DefaultResolutionを600に変更します。

  4. フォントをフォント・フォルダに格納してから、レポートを実行します。