Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.2) E82763-01 |
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Oracle Reportsを登録した後、次の手順を実行すると、レポートをポータルに公開できます。
レポートのプロバイダを作成します。この手順では、ポータル内でユーザーに提供するレポートが収納されるプロバイダを定義します。または、Oracle Portalにデフォルトで含まれている既存のプロバイダも使用できます。
第16.3.1項「レポートに対するプロバイダの作成」を参照してください。
レポートをアイテム・リンク脚注 1 またはポートレット脚注 2 としてページに追加し、必要に応じてカスタマイズします。これにより、ユーザーがレポートをページ上で利用できるようにするとともに、ページ設計者がレポート・パラメータを設定し、レポートの自動実行をスケジューリングできるようにします。レポート出力をOracle Portalにも配布できます。
詳細は、次の項を参照してください。
レポートを収納するプロバイダをまだ定義していない場合は、作成する必要があります。プロバイダの作成の詳細は、Oracle Portalのオンライン・ヘルプを参照してください。
注意: レポートを収納するプロバイダは、データベース・プロバイダである必要があります。また、その「アクセス」ページで「プロバイダとして公開」の設定が選択されていることが必要です。 |
レポートをOracle Portalに登録した後、そのレポートをポータル・ページ上のポートレットとして公開できます。
注意: レポートをポートレットとして公開するには、「ポートレットとして公開」ボックスを選択しておく必要があります。 |
レポートをポートレットとして公開するには、次の作業が必要です。
まだ「ビルダー」ページを表示していない場合は、ページ上部の「ビルダー」をクリックします。
「構築」タブをクリックします。
「ページ・グループ」ポートレットで、作成したレポート・ポートレットを配置するページ・グループの名前を選択します。
「ページの作成」をクリックして新しいページを作成するか、既存のページの名前を入力して「編集」をクリックすることでそのページを編集します。
新しいページを作成する場合は、ウィザードの手順に従います。設定に関する情報が必要な場合は、右上端にある疑問符をクリックしてください。作業が完了したら、「完了」をクリックします。
既存のページを編集する場合は、次の手順に進みます。
レポート・ポートレットを追加するページ領域で、「ポートレットの追加」ツールをクリックします。
ヒント: ツールにマウスを合せると、そのツールに関するヒントが表示されます。 |
ポートレット・リポジトリを、レポート・ポートレットを含んでいるプロバイダまでドリルダウンします。レポート・ポートレットは、ポートレット・リポジトリの中の、そのポートレットが属しているポータルDBプロバイダの下に表示されます。プロバイダの位置は、ポートレット・リポジトリがどのように編成されているかによって異なります。ポータルDBプロバイダがかなり新しいプロバイダである場合、ポートレット・リポジトリの下方に表示される可能性があります。
レポート・ポートレットの名前をクリックして、「選択したポートレット」リストに追加します。
「OK」をクリックします。
レポート・ポートレットの右上端にある「カスタマイズ」をクリックします。
ポートレットのサイズは、レポート定義ファイル・オブジェクトの「カスタマイズ」ページで「ポートレットの幅」パラメータと「ポートレットの高さ」パラメータを指定して制御できます。これらのパラメータ値は、パーセント(%)またはピクセル数で指定できます。
たとえば、次のように入力します。
ポートレットの幅: 90%
ポートレットの高さ: 480
値を指定しない場合は、Oracle Reports Servicesによりデフォルトの値(幅が640ピクセル、高さが320ピクセル)が使用されます。
「ポートレットの幅」と「ポートレットの高さ」フィールドをユーザーに表示する場合は、「カスタマイズ」を使用して、ユーザーも各ポートレットの幅と高さを調整できます。ユーザーが指定した値によって、レポート定義ファイル・オブジェクト・コンポーネントの「カスタマイズ」ページで設定した値はオーバーライドされます。
レポートのパラメータをユーザーに表示するかどうかは、「レポート定義ファイル・アクセス」コンポーネントのカスタマイズ・ページで指定できます。
レポートのパラメータをユーザーに表示する手順は次のとおりです。
レポートの「開発」タブの最下部にある「カスタマイズ」をクリックします。
表示するパラメータごとに「ユーザーに表示」を選択します。
注意: このページからパラメータのデフォルト値を設定することもできます。 |
表示するパラメータに、対応するOracle Portalページのパラメータがある場合、「カスタマイズ」ページでパラメータ値を空にしておくと、ポートレットにはそのページのパラメータ値が継承されます。ユーザーがポートレットのパラメータに値を入力した場合は、その値がページのパラメータより優先します。
Oracle Reportsアイテム・タイプを使用して、Oracle Reportsコンポーネントをアイテム・リンクとしてページに追加できます。Oracle Portalをデフォルト以外の言語設定でインストールした場合、第16.3.4項「デフォルトでインストールされていないOracle Portalでのアイテム・リンクとしてのレポートの実行」を参照してください。
注意: このアイテム・タイプは非表示のアイテム・タイプのリストから指定する必要があり、ページ・グループ管理者のみがアイテム・タイプを構成できます。 |
まだ「ビルダー」ページを表示していない場合は、ページ上部の「ビルダー」をクリックします。
「構築」タブをクリックします。
「ページ・グループ」ポートレットで、作成したレポート・アイテム・リンクを配置するページ・グループの名前を選択します。
「ページの作成」をクリックして新しいページを作成するか、既存のページの名前を入力して「編集」をクリックすることでそのページを編集します。
新しいページを作成する場合は、ウィザードの手順に従います。設定に関する情報が必要な場合は、右上端にある疑問符をクリックしてください。作業が完了したら、「完了」をクリックします。
既存のページを編集する場合は、次の手順に進みます。
「アイテムの追加」をクリックします。Oracle Reportsアイテム・タイプは非表示のアイテム・タイプとして使用可能です。このアイテム・タイプを使用可能なアイテム・タイプに含めるには、「使用可能なアイテム・タイプを設定」リンクをクリックします。
「非表示のアイテム・タイプ」リストからOracle Reportsを選択し、右矢印(>)をクリックして「表示されるアイテム・タイプ」リストに移動します。または、「>>」をクリックして「非表示のアイテム・タイプ」リスト内のすべてのアイテムを「表示されるアイテム・タイプ」リストに移動します。
「OK」をクリックします。
「コンテンツ・アイテム・タイプ」メニューでOracle Reportsアイテム・タイプを選択し、「次へ」をクリックして、Oracle Reportsの追加ページを表示します。
ポータルのユーザーがレポートをクリックしたときに表示される表示名を入力します。
使用可能なデフォルトのOracle Reportsコンポーネントのリストから選択します。
レポートを表示する前にレポートにユーザー入力が必要な場合は、「パラメータ・フォームの表示」を選択します。
「新しいブラウザ・ウィンドウでアイテムを表示するリンク」を選択し、レポートが別のページに表示されるようにします。
「終了」をクリックします。Oracle Reportsアイテムがページにリンクとして表示されます。
リンクをクリックしてレポートを実行します。「パラメータ・フォームの表示」が選択されている場合は、必要なパラメータを入力します。
Oracle Portalをデフォルト以外の言語設定でインストールした場合、レポートをポータル・ページのアイテム・リンクとして公開する際に必要となるエントリには、自動的にインストールされないものがあります。選択した言語は、rwlang.sqlスクリプトを使用してインストールする必要があります。
したがって、次の条件がどちらも該当する場合は、スクリプトrwlang.sql
(ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/
)を実行する必要があります。
Oracle Portalのインストール時にデフォルト(US
)以外の言語を1つ以上選択した場合。
Oracle Portalのアイテム・リンクとしてレポートを公開する場合。
注意: この作業はインストール後に1回実行しておくと、Oracle Portalのアイテム・リンクとしてレポートを公開できるようになります。 |
スクリプトを実行するには、次の作業を実行します。
ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/
ディレクトリに移動します。
sqlplus
を実行します。
ポータル・スキーマを使用してOracle Portalにログオンします。
これは、Oracle PortalのPL/SQLパッケージのインストールに使用するポータル・スキーマです。
次のパラメータを使用してrwlang.sqlスクリプトを実行します。
@rwlang.sql language_list
説明:
language_list
は、カンマで区切られた言語のリストです。
たとえば、フランス語と日本語をインストールするには次のように実行します。
@rwlang.sql f,ja
使用上の注意
カンマ(,)の前後にはスペースを入れません。sqlplusは言語リストを、カンマ(,)で区切られた1つのパラメータとしてではなく2つのパラメータとして処理するためです。
rwlang.sqlスクリプトのヘッダーには、すべての言語の略語が一覧表示されています。スクリプト・ファイルは任意のテキスト・エディタで開いて、各種の略語を調べることができます。
ORACLEPORTAL
宛先にReports Serverから配布する手順は次のとおりです。
レポート出力をOracle Portalに配布するための配布ファイル(distribution.xml
など)を作成します。例:
<destinations> <destype id="customforPortal" name="oraclePortal"> <property name="outputpage" value="Test_Reports"/> <property name="statuspage" value="result"/> <property name="pagegroup" value="test_reports"/> <property name="itemtitle" value="TestReport"/> <include src="report"/> </destype> </destinations>
注意: この例では、pagegroupのtest_reports がOracle Portalに存在するように確認するか、既存のpagegroup名を指定する必要があります。 |
次のURLでレポートを実行します。
http://host:port/reports/rwservlet?server=reports_server
&report=report_name&destination=distribution_file
&distribute=yes&userid=user/password@db
Oracle Portalにおいて、URLに指定されているページに移動して、レポートが表示されることを確認します。
脚注の凡例
脚注 1: アイテム領域のページ上にある個々のコンテンツ要素(テキスト、ハイパーリンク、イメージなど)。