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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド
12c (12.2.1.2)
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16.3 レポートのポートレットとしての公開

Oracle Reportsを登録した後、次の手順を実行すると、レポートをポータルに公開できます。

  1. レポートのプロバイダを作成します。この手順では、ポータル内でユーザーに提供するレポートが収納されるプロバイダを定義します。または、Oracle Portalにデフォルトで含まれている既存のプロバイダも使用できます。

    第16.3.1項「レポートに対するプロバイダの作成」を参照してください。

  2. レポートをアイテム・リンク脚注 1 またはポートレット脚注 2 としてページに追加し、必要に応じてカスタマイズします。これにより、ユーザーがレポートをページ上で利用できるようにするとともに、ページ設計者がレポート・パラメータを設定し、レポートの自動実行をスケジューリングできるようにします。レポート出力をOracle Portalにも配布できます。

    詳細は、次の項を参照してください。

16.3.1 レポートに対するプロバイダの作成

レポートを収納するプロバイダをまだ定義していない場合は、作成する必要があります。プロバイダの作成の詳細は、Oracle Portalのオンライン・ヘルプを参照してください。


注意:

レポートを収納するプロバイダは、データベース・プロバイダである必要があります。また、その「アクセス」ページで「プロバイダとして公開」の設定が選択されていることが必要です。

16.3.2 ページへのレポート・ポートレットの追加

レポートをOracle Portalに登録した後、そのレポートをポータル・ページ上のポートレットとして公開できます。


注意:

レポートをポートレットとして公開するには、「ポートレットとして公開」ボックスを選択しておく必要があります。

レポートをポートレットとして公開するには、次の作業が必要です。

  1. まだ「ビルダー」ページを表示していない場合は、ページ上部の「ビルダー」をクリックします。

  2. 「構築」タブをクリックします。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットで、作成したレポート・ポートレットを配置するページ・グループの名前を選択します。

  4. 「ページの作成」をクリックして新しいページを作成するか、既存のページの名前を入力して「編集」をクリックすることでそのページを編集します。

  5. 新しいページを作成する場合は、ウィザードの手順に従います。設定に関する情報が必要な場合は、右上端にある疑問符をクリックしてください。作業が完了したら、「完了」をクリックします。


    関連項目:

    Oracle Reportsアイテムをページに追加する方法の詳細は、第16.3.3項「アイテム・リンクとしてレポートをページへ追加」を参照してください。

    既存のページを編集する場合は、次の手順に進みます。

  6. レポート・ポートレットを追加するページ領域で、「ポートレットの追加」ツールをクリックします。


    ヒント:

    ツールにマウスを合せると、そのツールに関するヒントが表示されます。

  7. ポートレット・リポジトリを、レポート・ポートレットを含んでいるプロバイダまでドリルダウンします。レポート・ポートレットは、ポートレット・リポジトリの中の、そのポートレットが属しているポータルDBプロバイダの下に表示されます。プロバイダの位置は、ポートレット・リポジトリがどのように編成されているかによって異なります。ポータルDBプロバイダがかなり新しいプロバイダである場合、ポートレット・リポジトリの下方に表示される可能性があります。

  8. レポート・ポートレットの名前をクリックして、「選択したポートレット」リストに追加します。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. レポート・ポートレットの右上端にある「カスタマイズ」をクリックします。

  11. 「パラメータ」タブにパラメータ値を入力し、必要に応じて「スケジュール」タブでジョブの自動実行をスケジューリングします。

  12. ポートレットのサイズは、レポート定義ファイル・オブジェクトの「カスタマイズ」ページで「ポートレットの幅」パラメータと「ポートレットの高さ」パラメータを指定して制御できます。これらのパラメータ値は、パーセント(%)またはピクセル数で指定できます。

    たとえば、次のように入力します。

    ポートレットの幅: 90%

    ポートレットの高さ: 480

    値を指定しない場合は、Oracle Reports Servicesによりデフォルトの値(幅が640ピクセル、高さが320ピクセル)が使用されます。

    「ポートレットの幅」「ポートレットの高さ」フィールドをユーザーに表示する場合は、「カスタマイズ」を使用して、ユーザーも各ポートレットの幅と高さを調整できます。ユーザーが指定した値によって、レポート定義ファイル・オブジェクト・コンポーネントの「カスタマイズ」ページで設定した値はオーバーライドされます。

  13. レポートのパラメータをユーザーに表示するかどうかは、「レポート定義ファイル・アクセス」コンポーネントのカスタマイズ・ページで指定できます。

    レポートのパラメータをユーザーに表示する手順は次のとおりです。

    1. レポートの「開発」タブの最下部にある「カスタマイズ」をクリックします。

    2. 表示するパラメータごとに「ユーザーに表示」を選択します。


      注意:

      このページからパラメータのデフォルト値を設定することもできます。

      表示するパラメータに、対応するOracle Portalページのパラメータがある場合、「カスタマイズ」ページでパラメータ値を空にしておくと、ポートレットにはそのページのパラメータ値が継承されます。ユーザーがポートレットのパラメータに値を入力した場合は、その値がページのパラメータより優先します。

16.3.3 アイテム・リンクとしてレポートをページへ追加

Oracle Reportsアイテム・タイプを使用して、Oracle Reportsコンポーネントをアイテム・リンクとしてページに追加できます。Oracle Portalをデフォルト以外の言語設定でインストールした場合、第16.3.4項「デフォルトでインストールされていないOracle Portalでのアイテム・リンクとしてのレポートの実行」を参照してください。


注意:

このアイテム・タイプは非表示のアイテム・タイプのリストから指定する必要があり、ページ・グループ管理者のみがアイテム・タイプを構成できます。

  1. まだ「ビルダー」ページを表示していない場合は、ページ上部の「ビルダー」をクリックします。

  2. 「構築」タブをクリックします。

  3. 「ページ・グループ」ポートレットで、作成したレポート・アイテム・リンクを配置するページ・グループの名前を選択します。

  4. 「ページの作成」をクリックして新しいページを作成するか、既存のページの名前を入力して「編集」をクリックすることでそのページを編集します。

  5. 新しいページを作成する場合は、ウィザードの手順に従います。設定に関する情報が必要な場合は、右上端にある疑問符をクリックしてください。作業が完了したら、「完了」をクリックします。

    既存のページを編集する場合は、次の手順に進みます。

  6. 「アイテムの追加」をクリックします。Oracle Reportsアイテム・タイプは非表示のアイテム・タイプとして使用可能です。このアイテム・タイプを使用可能なアイテム・タイプに含めるには、「使用可能なアイテム・タイプを設定」リンクをクリックします。

  7. 「非表示のアイテム・タイプ」リストからOracle Reportsを選択し、右矢印(>)をクリックして「表示されるアイテム・タイプ」リストに移動します。または、「>>」をクリックして「非表示のアイテム・タイプ」リスト内のすべてのアイテムを「表示されるアイテム・タイプ」リストに移動します。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. 「コンテンツ・アイテム・タイプ」メニューでOracle Reportsアイテム・タイプを選択し、「次へ」をクリックして、Oracle Reportsの追加ページを表示します。

  10. ポータルのユーザーがレポートをクリックしたときに表示される表示名を入力します。

  11. 使用可能なデフォルトのOracle Reportsコンポーネントのリストから選択します。

  12. レポートを表示する前にレポートにユーザー入力が必要な場合は、「パラメータ・フォームの表示」を選択します。

  13. 「新しいブラウザ・ウィンドウでアイテムを表示するリンク」を選択し、レポートが別のページに表示されるようにします。

  14. 「終了」をクリックします。Oracle Reportsアイテムがページにリンクとして表示されます。

  15. リンクをクリックしてレポートを実行します。「パラメータ・フォームの表示」が選択されている場合は、必要なパラメータを入力します。

16.3.4 デフォルトでインストールされていないOracle Portalでのアイテム・リンクとしてのレポートの実行

Oracle Portalをデフォルト以外の言語設定でインストールした場合、レポートをポータル・ページのアイテム・リンクとして公開する際に必要となるエントリには、自動的にインストールされないものがあります。選択した言語は、rwlang.sqlスクリプトを使用してインストールする必要があります。

したがって、次の条件がどちらも該当する場合は、スクリプトrwlang.sql (ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/)を実行する必要があります。

  • Oracle Portalのインストール時にデフォルト(US)以外の言語を1つ以上選択した場合。

  • Oracle Portalのアイテム・リンクとしてレポートを公開する場合。


注意:

この作業はインストール後に1回実行しておくと、Oracle Portalのアイテム・リンクとしてレポートを公開できるようになります。

スクリプトを実行するには、次の作業を実行します。

  1. ORACLE_HOME/portal/admin/plsql/wwd/ディレクトリに移動します。

  2. sqlplusを実行します。

  3. ポータル・スキーマを使用してOracle Portalにログオンします。

  4. これは、Oracle PortalのPL/SQLパッケージのインストールに使用するポータル・スキーマです。

  5. 次のパラメータを使用してrwlang.sqlスクリプトを実行します。

    @rwlang.sql language_list
    

    説明:

    language_listは、カンマで区切られた言語のリストです。

    たとえば、フランス語と日本語をインストールするには次のように実行します。

    @rwlang.sql f,ja
    

使用上の注意

  • カンマ(,)の前後にはスペースを入れません。sqlplusは言語リストを、カンマ(,)で区切られた1つのパラメータとしてではなく2つのパラメータとして処理するためです。

  • rwlang.sqlスクリプトのヘッダーには、すべての言語の略語が一覧表示されています。スクリプト・ファイルは任意のテキスト・エディタで開いて、各種の略語を調べることができます。

16.3.5 Oracle Portalへのレポート出力の配布

ORACLEPORTAL宛先にReports Serverから配布する手順は次のとおりです。

  1. レポート出力をOracle Portalに配布するための配布ファイル(distribution.xmlなど)を作成します。例:

    <destinations>
      <destype id="customforPortal" name="oraclePortal">
        <property name="outputpage" value="Test_Reports"/>
        <property name="statuspage" value="result"/>
        <property name="pagegroup" value="test_reports"/>
        <property name="itemtitle" value="TestReport"/>
        <include src="report"/>
      </destype>
    </destinations>
    

    注意:

    この例では、pagegroupのtest_reportsがOracle Portalに存在するように確認するか、既存のpagegroup名を指定する必要があります。

  2. 次のURLでレポートを実行します。

    http://host:port/reports/rwservlet?server=reports_server
    &report=report_name&destination=distribution_file
    &distribute=yes&userid=user/password@db
  3. Oracle Portalにおいて、URLに指定されているページに移動して、レポートが表示されることを確認します。



脚注の凡例

脚注 1: アイテム領域のページ上にある個々のコンテンツ要素(テキスト、ハイパーリンク、イメージなど)。
脚注 2: 通常Webコンテンツ部分を表示するために使用される再利用可能プラガブルWebコンポーネント。