Oracle Stream Analyticsのインストールと構成
12c (12.2.1.2)
E82803-01(原本部品番号:E77599-02)
2016年11月
このドキュメントでは、Oracle Stream Analytics 12c (12.2.1.2)の新しいOracleホームをインストールおよび構成する方法について説明します。
Oracle Stream Analytics (OSA)をインストールした後、スタンドアロンのOSAドメインを構成できます。OSAのスタンドアロン・サーバー・ドメインにOracle WebLogic Serverは必要ないことに注意してください。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Administering Oracle Stream Explorerの管理』の「スタンドアロンサーバー・ドメイン」を参照してください。オプションで、Apache Sparkのインストールと構成の説明に従って、Apache SparkをOSAインストールと統合できます。
以前のバージョンのOracle Event Processing (OSAの旧称)を使用している場合、OSA 12c (12.2.1.2)のランタイム・ソフトウェアへのアップグレードはないことに注意してください。Oracle Event Processing 11gのスタンドアロン・サーバー・ドメインを作成済の場合は、OSA 12c (12.2.1.2)の新しいOracleホームをインストールし、OSA 12c (12.2.1.2)の新しいスタンドアロン・サーバー・ドメインを構成する必要があります。
インストールおよび構成プロセスを開始する前に、システム環境を検証する必要があります。
次の表に、ご使用の環境がOSAをインストールして構成できるように適切に準備されていることを確認するための重要なタスクと確認項目を示します。
表1-1 システム環境の確認のロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
動作保証とシステム要件の確認。 |
インストールおよび構成について、ご使用のオペレーティング・システムが動作保証され適切に構成されることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証、システム要件および相互運用性の確認に関する項を参照してください。 |
適切なインストール・ユーザーの特定。 |
インストール・ユーザーが、ソフトウェアをインストールおよび構成するための適切な権限を持っていることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。 |
システム上のインストール・ディレクトリと構成ディレクトリの選択。 |
推奨ディレクトリ構造に従って、インストールおよび構成に必要なディレクトリが作成できることを確認します。 |
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリについてに関する項を参照してください。 |
動作保証されたJDKのインストール。 |
配布のインストール・プログラムは、ご使用のシステムで動作保証されたJDKを必要とします。 |
『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のOracle Fusion MiddlewareインストールのJDK要件についてに関する項を参照してください。 |
Oracle Stream Analytics (OSA)の配布は、Oracle Technology Network (OTN)から入手可能です。
OSAを入手するには、次の手順を実行します。
OTNのOSAインストーラ・ダウンロード・ページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/complex-event-processing/downloads/index.html)に移動します。
使用許諾条項に同意し、+推奨のインストール・プロセスを選択して、Oracle Stream Analyticsインストーラ(fmw_12.2.1.2.0_osa_Disk1_1of1.zip
)のDownloadリンクを選択します。
この.zip
ファイルの内容をシステムに抽出します。抽出されるファイルの1つはfmw_12.2.1.2.0_osa_generic.jar
で、製品のインストーラの実行およびシステムへのソフトウェアのインストールに使用されます(Oracle Stream Analyticsのインストールを参照)。
インストール・プログラムを実行する前に、JDKを確認して前提ソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。
インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。
注意:
インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド・ライン・インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』の「サイレント・モードでのOracle Universal Installerの使用」を参照してください。
インストール・プログラムが表示されると、インストールを開始する準備ができています。
インストーラにより、情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。
次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストーラ画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
表1-2 Oracle Stream Analyticsのインストール画面
画面 | 説明 |
---|---|
インストール・インベントリの設定 |
UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。 中央インベントリの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracle中央インベントリについてに関する項を参照してください。 Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。 |
ようこそ |
この画面では、情報を参照してすべての前提条件が満たされていることを確認して「次」をクリックします。 |
自動更新 |
この画面では、自動更新をスキップする選択をするか、パッチを選択するか、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索します。 |
インストール場所 |
この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。 「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle Stream Analyticsをインストールしていることを確認できます。 |
インストール・タイプ |
Stream AnalyticsまたはStream Analytics (サンプルを含む)を選択します。オプションを切り替えて、インストール・タイプの下のリストでインストールされる項目を確認します。 |
前提条件チェック |
この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。 確認されたタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。 |
インストール・サマリー |
この画面では、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。レスポンス・ファイルには、入力したすべての情報が収集して格納され、後で(コマンドラインから)サイレント・インストールを実行するために使用できます。 「インストール」をクリックしてインストールを開始します。 |
インストールの進行状況 |
この画面はインストールの進行状況を示します。 進行状況バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次へ」をクリックしてサマリーを表示します。 |
インストール完了 |
この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。 |
インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。
デフォルトでは、インストーラによって、Oracle_Inventory_Location/logs
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。
ログ・ファイルとその場所の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。
インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。
インストール後のディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解』のOracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリに関する項を参照してください。
viewInventory
スクリプトを使用すると、Oracleホームの内容を表示することができます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。
OSAのインストールにOracle Fusion Middleware Infrastructureは含まれないため、スタンドアロン・サーバー・ドメインのみがOSA用に作成されます。スタンドアロンサーバー・ドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Stream Explorerの管理』の「スタンドアロンサーバー・ドメイン」を参照してください。
スタンドアロン・ドメインの構成手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Stream Analyticsの管理』の「スタンドアロンサーバー・ドメインの作成」を参照してください。このガイドには、ドメインの更新およびドメインのサーバーの起動および停止を含むOSAの他の管理タスクも含まれています。
Apache Spark (Spark)は、速度、使いやすさおよび高度な分析に重点を置いて構築されたオープン・ソースのビッグ・データ処理フレームワークです。
注意:
OSAは、クラスタ・モードのSparkデプロイメントのみをサポートします。OSAがOSA_HOME
にインストールされています。
たとえば、OSA_HOME = /apps/oracle/middleware
です。
OSAアプリケーション・ドメインがOSA_DOMAIN
という名前で作成されています。
たとえば、OSA_DOMAIN=OSA_HOME/user_projects/domains/osa/defaultserver
です。
OSAでサポートされているいずれかのクラスタ・タイプ(Spark StandaloneやHadoop YARNなど)を使用してSparkクラスタが設定されています。サポートされているSparkバージョンのダウンロードおよびドキュメントへのリンクについては、Apache Spark統合の前提条件を参照してください。
準備ができたら、次の各項の情報を使用してSparkをOSAと統合します。
SparkをOSAとともに使用するには、サード・パーティのコンポーネントをインストールして構成する必要があります。
次の表に、Sparkクラスタ環境でOSAとともにSparkを使用するために必要なコンポーネントに関する情報を示します。これらの情報は、これらのコンポーネントのインストールと構成について説明するこの後の各トピックで参照します。
コンポーネント | バージョン | リンク |
---|---|---|
Apache Kafka | 0.8.2.2 (Scala 2.10用) | ダウンロード: http://kafka.apache.org/downloads.html |
Hadoop YARN | 2.6.X (推奨) | ダウンロード: http://hadoop.apache.org/releases.html |
Apache Spark | 1.5.X - Prebuilt for Hadoop 2.6 (またはご使用のHadoopバージョン) 注意: 1.6.Xはサポートされていません |
ダウンロード: http://spark.apache.org/downloads.html |
ご使用のOSAのバージョンでサポートされているSparkのバージョンをインストールします。
Sparkをインストールするには、次の手順を実行します。
Apache Spark統合の前提条件を参照して、SPARK_HOME
にSparkをインストールします。
注意
OSAは、クラスタ・モードのSparkデプロイメントのみをサポートします。
ご使用のOSAのバージョンでサポートされているSparkのバージョンをインストールします。12c (12.2.1.2)については、Apache Spark統合の前提条件を参照してください。
Hadoop Distributed File System (HDFS)およびYARNとともにSparkを使用する場合は、現在の環境と互換性のあるHadoopバージョン用にコンパイルされたSparkバージョンをインストールします。
Spark配布には、OSAに必要なSPARK_HOME/lib/spark-examples-X.X.X-hadoopY.Y.Y.jar
も含まれている必要があります。
Sparkは、クラスタ内の各ノードとともに、OSAドメインが実行されているノードにもインストールする必要があります。
SPARK_HOME
は、OSAノードを含む各ノードで同じ値である必要があります。同じネットワーク・ドライブを各ノードの同じ場所にマウントするのが適切です。
OSA-Spark統合コンポーネントは、アプリケーション・デプロイメントを実装するため、OSA固有のランタイム環境とともにOracleのContinuous Query Language (CQL)サポートをSparkフレームワークに追加します。
このコンポーネントは、OSAサーバーのインストール時に単一のJAR (OSA_HOME/oep/spark/lib/spark-osa.jar
)として提供されます。
このJARファイルは、すべてのワーカー・ノードとともに、OSAノードにもコピーする必要があります。このファイルは、原則としてSparkインストール(SPARK_HOME/lib/spark-osa.jar
)にコピーします。
OSA-Spark環境でデータを送受信するには、Apache Kafkaが必要です。
Kafkaは、OSA-Spark探査との間でデータを送受信できる唯一の外部システムです。2つの探査(1つはSparkで実行され、もう1つはSparkまたはOSAで実行される)をチェーンする場合、その唯一の方法は、Kafkaのターゲットとストリームを明示的に作成してこれらの探査を接続することです。さらに、KafkaはOSA-Spark探査から探査エディタの「ライブ出力ストリーム」にデータをプッシュするためにも使用されます。これは、osa.properties
ファイルのosa.kafka
プロパティを使用して構成されます(Kafka設定を参照)。
Kafkaをインストールするには、次の手順を実行します。
Apache Spark統合の前提条件のダウンロードおよびドキュメント・リンクを参照してください。
注意:
OSAが認識する必要があるのは、Kafkaのエンドポイント(brokerのアドレスやzookeeperのアドレスなど)のみです。
KAFKA_HOME/config/server.properties
(KAFKA_HOME
はKafkaインストール・フォルダ)に次の行を追加することを検討してください。delete.topic.enable=true
OSA-Spark統合では、1つ以上の構成ファイルの設定を利用します。
Spark用にOSAドメインを構成するには、次の手順を実行します。
OSAサーバー(OSAドメイン)を停止します。
ドメイン内にSpark構成フォルダ(OSA_DOMAIN/config/spark
)を作成します。
Spark構成フォルダ内にOSA構成ファイル(OSA_DOMAIN/config/spark/osa.properties
)を作成します。
環境に従ってOSA構成ファイルを編集します(osa.propertiesファイルの構成を参照)。
Spark構成フォルダ内に、環境に必要な追加の構成ファイルを作成します。これには、Hadoop Distributed File System (HDFS)およびYARNに固有のファイル(yarn-site.xml
、core-site.xml
、hdfs-site.xml
など)が含まれる可能性があります。詳細は、ご使用のクラスタのドキュメントを参照してください。
これらのファイルは、OSAでクラスタにファイルをデプロイするために必要です。OSAに必要なのは、クライアント側の設定(名前ノードのURL、リソース・マネージャのURL、タイムアウト、資格証明設定など)のみです。サーバー側の完全なYARN/Hadoop構成をコピーしないでください。
環境に従って追加の構成ファイルの内容を編集します。
OSAドメインを起動します。
次のURLでOSAアプリケーションにアクセスします。
Spark用のOSA: http://host:port/sxspark
OSA: http://host:port/sx
Spark用のOSA: http://localhost:9002/sxspark
OSA: http://localhost:9002/sx
注意:
OSAストリーミング・アプリケーションをデプロイするたびに、構成フォルダの内容が圧縮され、Sparkクラスタに送信されます。このようにして、クラスタの実行中はOSAストリーミング・アプリケーションで同じ構成を使用できます。ヒント
OSA_HOME/oep/spark/config-templates
には、様々なシナリオで有効な構成テンプレートがあります。これらのファイルから始めて、ニーズにあわせてカスタマイズできます。
様々なSpark構成を試みる場合は、OSAドメインの外部に複数の構成フォルダを設定し、一度にいずれかの構成フォルダを指すsymlinkとしてOSA_DOMAIN/config/spark
フォルダを設定できます。たとえば、OSA_DOMAIN/config/spark
は/apps/osa/config/yarn-cluster
内のYARNベースのOSA構成を指すとともに、/apps/osa/config/spark-cluster
内のSpark Standaloneクラスタ構成を指します。このようにして、構成を簡単に切り替えることができます。
osa.properties
ファイルは、OSA-Spark統合用の構成ファイルです。
osa.properties
の一般的なデプロイメント設定では、Sparkクラスタのタイプと配布フォルダを定義します。
osa.properties
の一般的なデプロイメント設定の値を示します。パラメータ | 説明 |
---|---|
osa.deploy.spark.master |
必須。SparkクラスタのタイプとマスターURLを指定します。 Spark StandaloneまたはYARNクラスタで実行されているSpark用にOSAを構成できます。
|
osa.deploy.spark.fileshare |
Spark Standaloneの場合に必須。YARNの場合は使用しません。OSAがアプリケーションの配布フォルダとして使用できる共有の場所を指定します。このフォルダは、同じパスのすべてのノードからアクセスできる必要があります。ネットワーク・ファイル・システム(NFS)またはHadoop Distributed File System (HDFS)のパスを指定できます。HDFSを使用する場合は、構成フォルダ内にクライアント構成ファイル(core-site.xml 、hdfs-site.xml )を配置する必要があります。
次に例を示します。
|
osa.properties
のKafka設定では、Kafkaのbrokerとzookeeperを定義します。
osa.properties
のKafka設定の値を示します。パラメータ | 説明 |
---|---|
osa.kafka.brokerlist |
必須。Kafka brokerのカンマ区切りリスト(形式はhost:port )。例: |
osa.kafka.zookeeper |
必須。Kafka zookeeper (形式はhost:port )。例: |
osa.properties
のJARファイル設定では、SparkアセンブリおよびサンプルJARファイルへのパスを定義します。
spark-assembly
およびspark-examples
パッケージをコピーする必要があります。各JARへのパスは、すべてのノードで同じである必要があります。さらに、spark-osa
パッケージを各ノードにコピーする必要があります。 osa.properties
のJARファイル設定の値を示します。パラメータ | 説明 |
---|---|
osa.jars.spark-assembly |
必須。spark-assembly JARファイルへのパス。
例: /apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-assembly-1.5.0-hadoop2.6.0.jar |
osa.jars.spark-examples |
必須。spark-examples JARファイルへのパス。
例: /apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-examples-1.5.0-hadoop2.6.0.jar |
osa.jars.spark-osa |
必須。各ノードに手動でコピーする必要があるspark-osa JARファイルへのパス。
例: /apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-osa.jar |
osa.properties
のランタイム設定では、デプロイされたOSAストリーミング・アプリケーションをチューニングします。
osa.properties
のランタイム設定の値を示します。パラメータ | デフォルト | 説明 |
---|---|---|
osa.runtime.executor.instances |
1 | オプション。ストリームを並列に処理するワーカーの数を指定します。この数は、必要なエグゼキュータのコア数に影響します。このパラメータ値は、デプロイされた各OSAアプリケーションに適用されます。 |
osa.runtime.batchDuration |
1000ms | オプション。ストリーミング・データ処理のバッチ間隔を指定します。 |
osa.properties
のSpark設定では、クラスタ内にデプロイされたSparkアプリケーションのリソース使用量を定義します。
注意:
OSAは、osa.properties
のSparkプロパティ設定がSparkクラスタでOSAストリーミング・アプリケーションを実行するのに不十分な場合は、この設定をオーバーライドします。osa.properties
のSpark設定の値を示します。デフォルト値より小さい値を設定すると、メモリー不足エラーが発生する可能性があります。Sparkプロパティ設定の詳細は、http://spark.apache.org/docs/1.5.1/configuration.htmlを参照してください。パラメータ | デフォルト(最小) | 説明 |
---|---|---|
spark.executor.memory |
1800m | オプション。エグゼキュータ・プロセス当たりの使用メモリー量。 |
spark.executor.cores |
1 | オプション。各エグゼキュータで使用するコア数。スタンドアロン・モードでワーカー上に十分な数のコアがある場合は、このパラメータを設定することにより、アプリケーションが同じワーカー上で複数のエグゼキュータを実行できます。それ以外の場合は、各ワーカー上でアプリケーションごとに1つのエグゼキュータのみが実行されます。 |
spark.driver.memory |
1500m | オプション。ドライバ・プロセスで使用するメモリー量。 |
spark.driver.cores |
1 | オプション。ドライバ・プロセスで使用するコア数(クラスタ・モードのみ)。 |
osa.properties
ファイルの構成例を確認します。
osa.deploy.spark.master=spark://spark.mycompany.com:6066 osa.deploy.spark.fileshare=/osa-share/spark-deployments osa.kafka.brokerlist=kbroker1.mycompany.com:9092,kbroker2.mycompany.com:9092 osa.kafka.zookeeper=zk.mycompany.com:2181 osa.jars.spark-assembly=/apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-assembly-1.5.0-hadoop2.6.0.jar osa.jars.spark-examples=/apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-examples-1.5.0-hadoop2.6.0.jar osa.jars.spark-osa=/apps/spark/spark-1.5.1/lib/spark-osa.jar osa.runtime.executor.instances=1 osa.runtime.batchDuration=1000ms spark.executor.cores=2 spark.executor.memory=3g spark.driver.memory=2500m
Sparkがスタンドアロン・クラスタで実行され、各ノードの/osa-share/spark-deployments
にマウントされたNFSファイル共有を介してOSAアプリケーションが配布されます。
Kafkaがインストールおよび構成され、2つの専用brokerサーバーと独立したzookeeperサーバーが配置されます。
Spark 1.5.1が各ノードの/apps/spark/spark-1.5.1
にインストールされます。
ランタイム・パラメータによって、並列処理を行わないこと(単一プロセッサ・インスタンス)が指定され、バッチ間隔が1秒に設定されます。
Spark固有のパラメータによって、spark.executor.cores=2
(デフォルトは1
)、spark.executor.memory=3g
(デフォルトは最小値の1500m
)およびspark.driver.memory=2500m
(デフォルトは最小値の1800m
)が指定されます。
この構成では、HDFSやYARNを使用しないため、構成フォルダにコピーする必要がある構成ファイルはosa.properties
ファイルのみです。
この項の手順に従って製品のアンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンドライン)のアンインストールを実行するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールでのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストーラを起動する手順は次のとおりです。
UNIXの場合
コマンド・ラインで、次のコマンドを入力します。
cd $ORACLE_HOME/oui/bin ./deinstall.sh
Windowsの場合
次のいずれかを実行します。
ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\bin
ディレクトリにナビゲートし、deinstall.cmd
をダブルクリックします。
コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
cd %ORACLE_HOME%\oui\bin deinstall.cmd
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」、「Oracle」、「OracleHome」、Oracle Softwareのアンインストールの順に選択します。
アンインストーラにより、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表1-3に示した画面のヘルプを見るには、画面上で「ヘルプ」をクリックします。
表1-3 アンインストール画面と説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品アンインストーラが開始します。 |
アンインストール・サマリー |
アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を指定します。後でサイレント・アンインストールにおいてレスポンス・ファイルを使用できます。サイレント・アンインストールまたはコマンド・ライン・アンインストールの詳細は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」 をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
アンインストールの進捗状況を示します。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると表示されます。画面上の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを終了します。 |
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Oracleホーム・ディレクトリがWindowsオペレーティングシステムでC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Product
ディレクトリに移動してから、ORACLE_HOME
フォルダを右クリックして「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストーラでは削除されません)。
次の手順で、Windowsオペレーティング・システムからプログラム・ショートカットを削除します。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
ディレクトリに移動します。
Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOME
ディレクトリを削除する前に、すべての製品を削除します。
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