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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorアプリケーション・アダプタ・ガイド
12c (12.2.1.2.0)
E82658-01
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C ODI SAPアダプタのコンポーネント、互換性およびアップグレード

この付録では、ODI SAPアダプタのコンポーネントおよび互換性について説明します。ODI SAPアダプタのアップグレードに関する重要な情報も提供します。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 コンポーネント

ODI SAP ABAPアダプタは3つのコンポーネントで構成されています。

  • ODI SAP LKMおよびODI SAP RKM

  • ODI SAP OpenTool (odi-sap.jar)

  • ODI SAPコンポーネント

KMはSAP JCoまたはODI SAP OpenTool (内部的にSAP JCoが使用されます)を介してSAPシステムに接続します。KMは直接的または間接的にSAPシステムに接続し、ODI SAPコンポーネントの一部として配布されたRFCを呼び出します。


注意:

次の事項に注意してください。
  • KMはODIソフトウェアまたはパッチとともに出荷され、ODIリポジトリの中心にインストールされます。

  • ODI SAP OpenTool (odi-sap.jar)は、各ローカルODIソフトウェア・インストール環境の一部です。これは、ODI Studioのインストール環境およびODI エージェントのインストール環境に適用されます。OpenToolはODIソフトウェアの一部です。

  • ODI SAPコンポーネントは、ODIが接続するすべてのSAPシステムにインストールする必要があります。このインストールは、ODI SAPアダプタのインストールの一部として行われます。


C.2 互換性

互換性に関するいくつかの規則を次に示します。

  • 新しいKMでは新しいOpenToolバージョンが必要となることがあります。必要な最低限のOpenToolバージョンは、KMの説明に記載されています。OpenToolのバージョンは、java -jar odi-sap.jarを使用してodi-sap.jarを実行することによって確認できます。

  • 新しいKMでは新しいODI SAPコンポーネントが必要となることがあります。アップデートの必要性については、それぞれのリリースまたはパッチのノートに記述されています。

  • ODI OpenToolsには後方互換性があります。OpenToolは、既存のODIマッピングまたはODIシナリオに影響を与えることなく、新しいバージョンにアップグレードできます。

  • 既存のODIシナリオは、新しいODI SAPコンポーネント・バージョンおよび新しいOpenToolバージョンとともに動作します。

C.3 アップグレード


注意:

アップグレード手順の主な情報源は、製品またはパッチのリリース・ノートです。次に示す手順だけではなく、他の手順が必要となることがあります。

疑問がある場合は、Oracle製品サポートに連絡してください。


特に示されていない場合、新しいODI SAP Adapterバージョンへのアップグレードは次の手順で構成されています。

  • OpenToolのアップグレード

    OpenToolはODIソフトウェアまたはパッチの一部として出荷されるため、手動でアップグレードする必要はありません。必要な場合は、odi-sap.jarを置き換えることによって、OpenToolをアップグレードします。

  • ODI SAPコンポーネントのアップグレード

    ODI SAPコンポーネントのアップグレードの詳細は、D.1項「ODI SAPコンポーネントの更新」で説明しています。

  • KMのアップグレード

    SAPアダプタのアップデートがODIのアップデートの一部として行われた場合、「KMを必須更新で置換」が選択されていると、Upgrade AssistantによってKMがすでに置き換えられていることがあります。選択されていない場合、リポジトリでKMを手動でアップデートする方法は2つあります。要件に基づいて選択してください。両方の方法は組み合せることができます。たとえば、いくつかのマッピングを方法1で開始し、テストが成功した場合、方法2を適用できます。


    注意:

    どのKMアップデート方法を使用する場合も、すべてのマッピングをテストすることをお薦めします。

C.3.1 方法1: 新しいKMとして追加

このアップデート・パスでは、既存のKMは変更されずにそのまま残り、更新されたKMが新しいKMとしてインポートされます。すべての既存のマッピングおよび既存のODIシナリオは変更されません。このアプローチでは、ステップごとに新しいKMにアップデートできますが、新しいKMを使用するにはすべてのマッピング/モデルをアップデートする必要があります。

  • 複製モードですべての新しいKMファイルをプロジェクト内またはグローバルKM (使用しているほう)にインポートします。これにより、新しいKMオブジェクト情報が作成されます。

  • 各KMの名前をCopy of <KM Name>から<KM Name>に変更します。たとえば、Copy of LKM SAP ERP to SQLからLKM SAP ERP to SQL v38に変更します。

  • すべてのマッピング/モデル(アップデートされたKMを使用する)でL/RKMをv38に切り替えます。たとえば、LKM SAP ERP to SQLからLKM SAP ERP to SQL v38に切り替えます。


注意:

既存のODIシナリオは再生成されるまで変更されません。

C.3.2 既存のKMの置換え

このアップデート・パスでは、リポジトリ内のアクティブなKMが新しいバージョンに置き換えられます。古いKMを使用しているマッピングまたはモデルは、アップデートされたKMをすぐに使用するようになります。既存のODIシナリオは再生成されるまで変更されません。

すべてのKMで繰り返す手順:

  • 既存のKMのバックアップを取得します。たとえば、KMを右クリックして「エクスポート」をクリックします。

  • KMを右クリックして、「置換のインポート...」を選択して対応する新しいKMファイルを選択し、「OK」をクリックします。

  • マッピングまたはモデルを変更する必要はありません。


注意:

既存のODIシナリオは再生成されるまで変更されません。