Oracle Fusion Middleware T2Pユーティリティにより、Oracle Fusion Middleware環境をテストから本番(T2P)に、本番環境に固有のカスタマイズとともに移動できます。この付録では、Oracle Traffic Director環境を移動するためのサポートについて説明します。
Oracle Traffic Directorインストールを移動することで、それをしない場合に、ある環境で実行したすべてのカスタマイズと構成変更を、もう一度別の環境に適用するために必要となる作業を最小限に抑えることができます。テスト環境で、Oracle Traffic Directorのインストール、構成、カスタマイズおよび検証ができます。システムが安定し、必要に応じて機能するようになったら、本番環境を作成しますが、このとき、テスト環境に取り込んだすべての変更内容を再実行するかわりに、サーバーとその構成のコピーをテスト環境から移行することで本番環境を作成できます。既存の本番環境がある場合は、カスタマイズなど、テスト環境のすべての変更内容を本番環境に移動できます。
テスト環境から本番環境へのOracle Traffic Directorインストールの移動では、本番環境がテスト環境と同じオペレーティング・システム上で動作することを前提としています。また、オペレーティング・システムのアーキテクチャが両方の環境で同じである必要があります。たとえば、両方の環境で64ビットのオペレーティング・システムを実行している必要があります。
Fusion Middlewareのテストから本番への詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの管理』のテスト環境から本番環境への移動に関する項を参照してください。