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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverプロキシ・プラグインを使用したOracle User Messaging Serviceによるアプリケーションの開発
12c (12.2.1.2.0)
E82668-01
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1 概要

この章では、Oracle User Messaging Service (UMS) APIの概要および次の項について説明します。

1.1 ユーザー・メッセージング・サービスの概要

Oracle User Messaging Service (UMS)は、アプリケーションからデバイスにメッセージを送信する共通サービスまたは様々なプロトコルを使用したサービスを提供します。また、着信メッセージをデバイスまたはサービスからアプリケーションにルーティングします。

Oracle User Messaging Serviceのアーキテクチャおよび機能の詳細は、『Oracle User Messaging Serviceの管理』のOracle User Messaging Serviceの概要に関する項を参照してください。

1.2 ユーザー・メッセージング・サービスAPIの概要

Oracle Fusion Middlewareアプリケーションの開発者は、UMS Java APIまたはUMS WebサービスAPIのいずれかを使用して、アプリケーションにメッセージング・サービスを実装できます。アプリケーションがUSMメッセージング・エンジンと同じJEEサーバーから実行されている場合、UMS Java APIを使用します。そうでない場合、UMS WebサービスAPIを使用します。WebサービスAPIの場合、提供されているUMSクライアント・コードは、実際のWebサービス・コールをラップし、UMS Java APIと非常に類似したUMS WebサービスAPIを利用します。

クラスとインタフェースの詳細は、ユーザー・メッセージング・サービスJava APIリファレンスを参照してください。

UMS Java APIの動作

UMSクライアント・ライブラリは、MessagingClientListenerManagerの2つのメイン・コンポーネントで構成されます。MessagingClientは、MessagingClientFactoryを使用して作成され、メッセージの送受信、AccessPoints(アプリケーションがメッセージの受信に使用するアドレス)の登録およびリスナーの設定にクライアントが使用する手段です。AddressesおよびAccessPointsは、MessagingFactoryを使用して作成されます。ListenerManagerは、アプリケーションがリスナーを使用してメッセージまたはステータスを非同期で受信する場合にコールバックを処理します。

MessagingClientの作成時、ユーザー・メッセージング・エンジンにアプリケーションが登録され、メッセージまたはステータスが着信すると、ListenerManagerがリスナーのonMessageまたはonStatusメソッドをコールします。

次のコードの抜粋では、メッセージング・クライアントの作成方法、アクセス・ポイントの登録方法およびメッセージの送信方法を示しています。

//Create MessagingClient
HashMap<String, Object> clientParameters = new HashMap<String, Object>();
clientParameters.put(ApplicationInfo.APPLICATION_NAME, appName);
MessagingClient messagingClient = MessagingClientFactory.createMessagingClient(clientParameters);
 
//Create sender and recipient addresses
Address sender = MessagingFactory.createAddress("EMAIL:alice@example.com");
Address recipient = MessagingFactory.createAddress("EMAIL:bob@example.com");
 
//Create and register an accessPoint for the Address(es) you want to be able to receive messages for.
AccessPoint accessPoint = MessagingFactory.createAccessPoint(sender);
messagingClient.registerAccessPoint(accessPoint);
 
//Create and send a message
Message message = MessagingFactory.createTextMessage("Hello World");
message.setSubject("Test Subject");
message.addRecipient(recipient);
message.addSender(sender);
String mid = messagingClient.send(message);

1.3 非推奨のAPI

Parlay X Multimedia Messaging APIおよびユーザー・メッセージング・サービスEJB APIは、このリリースでは非推奨です。非推奨のEJB APIはUMS Java APIに置き換えられ、非推奨のParlay X Multimedia Messaging APIはUMS WebサービスAPIに置き換えられています。第2章「ユーザー・メッセージング・サービスJava APIを使用したメッセージの送受信」および第3章「ユーザー・メッセージング・サービスWebサービスAPIを使用したメッセージの送受信」を参照してください。

非推奨のAPIの詳細は、次の場所にある開発者ガイドを参照してください。

http://docs.oracle.com/middleware/1212/ums/UMSDG/index.html

1.4 ユーザー・メッセージング・サービス・サンプル・アプリケーション

Oracle User Messaging Serviceのサンプル・コードは、次のOracle Technology Networkにあります。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/sample-ums-1454424.html


注意:

明示的に示されていないかぎり、サンプル・コードはOracleにより保証またはサポートされていません。トレーニングまたはテストのみを目的としたものです。

Oracle JDeveloper 12cを使用してこれらのサンプル・アプリケーションを構築およびデプロイでき、Webインタフェースを介して通信プリファレンスを管理することもできます(ユーザー通信プリファレンスの管理を参照)。