この項の例では、Oracle DatabaseインスタンスへのOracle R Enterpriseの接続を指定する様々な方法を示します。各例では、ore.connect
引数の値に、サンプルの値を使用しています。サンプルの値は、使用しているデータベースへの接続に適した値に置き換えてください。
例2-1 ore.connectの使用方法およびSIDの指定
この例では、ore.connect
関数を呼び出し、user
、sid
、host
、password
およびport
引数を指定します。
ore.connect(user = "rquser", sid = "sales", host = "sales-server", password = "rquserStrongPassword", port = 1521 )
例2-2 ore.connectの使用方法およびサービス名の指定
この例では、SIDのかわりにサービス名を使用する方法を示します。さらに、ローカル・ホストへの接続も指定します。
ore.connect(user = "rquser", host = "localhost", password = "rquserStrongPassword", service_name = "sales.example.com")
例2-3 ore.connectの使用方法および簡単な接続文字列の指定
この例では、conn_string
引数を使用して、接続を特定する簡単な接続文字列を指定します。
ore.connect(user = "rquser", password = "rquserStrongPassword", conn_string = "sales-server:1521:sales (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=sales-server) (PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=sales.example.com)))")
例2-4 ore.connectの使用方法および完全な接続文字列の指定
この例では、conn_string
引数を使用して、接続を特定する完全な接続文字列を指定します。
ore.connect(user = "rquser", password = "rquserStrongPassword", conn_string = "DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=sales-server) (PORT=1521)) (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=myserver.example.com))")
例2-5 conn_string引数を使用したOracleウォレットの指定
この例では、conn_string
引数を使用して、Oracleウォレットを指定します。mydb_test
文字列は、Oracleデータベースの接続識別子です。Oracleウォレットには、接続を確立するために必要な情報が格納されています。Oracle R Enterprise接続のOracleウォレットを作成する方法の詳細は、『Oracle R Enterpriseインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。
ore.connect(conn_string = "mydb_test")
例2-6 conn_string引数の使用方法および空の接続文字列の指定
この例では、空の接続文字列を使用してローカル・ホストに接続します。
ore.connect(user = "rquser", password = "rquserStrongPassword", conn_string = "")
例2-7 プラガブル・データベースへの接続でのconn_string引数の使用方法
この例では、conn_string
引数を使用してサービス名を指定して、プラガブル・データベースに接続します。
ore.connect(conn_string = "pdb1.example.com")
例2-8 プラガブル・データベースへの接続でのservice_name引数の使用方法
この例では、サービス名、ホスト名およびポート番号を使用してore.connect
を呼び出し、プラガブル・データベースに接続します。
ore.connect(service_name = "pdb1.example.com", host = "mypdb", port = 1521)
例2-9 Oracle R Enterpriseセッションの切断
この例では、Oracle R EnterpriseセッションをOracleデータベースから明示的に切断します。
ore.disconnect()