Dgraphのログ・レベル

このトピックではDgraphログ・レベルについて説明します。

DgraphはロギングにOracle Diagnostic Logging (ODL)を使用します。Dgraphロガーは、ログ・レベルを指定することで、ログ・ファイルに記載された情報の量とタイプで構成されます。ログ・レベルを指定すると、ロガーは、そのタイプのすべてのメッセージと、それより重大度が高いメッセージを返します。たとえば、ログ・レベルをWARNINGに設定した場合、ロガーはINCIDENT_ERRORメッセージとERRORメッセージも返します。

次の表にはDgraphのログ・レベルおよびその説明がリストされます。
Dgraphのログ・レベル 説明
INCIDENT_ERROR 製品の不具合が原因の可能性があり、Oracleサポートに報告する必要がある重大な問題です。
ERROR 管理者がただちに対処する必要があり、製品のbug以外が原因の重大な問題。
WARNING 管理者による確認を要する、潜在的な問題。
NOTIFICATION プライマリ・サブコンポーネントや機能のアクティブ化や非アクティブ化などの主要なライフサイクル・イベント。
NOTIFICATION:16 通常のイベントをレポートする粒度の詳細なレベル。
TRACE パブリックAPIエントリや終了ポイントなど、管理者に重要なイベントに関するトレースまたはデバッグ情報。
TRACE:16 詳細なトレースまたはデバッグ情報で、Oracleサポートによる特定のサブシステムの問題診断に有益なもの。
TRACE:32 非常に詳細なトレースまたはデバッグ情報で、Oracleサポートによる特定のサブシステムの問題診断に有益なもの。
INCIDENT_ERRORERRORWARNING、およびNOTIFICATIONの各レベルはパフォーマンスに影響しません。他のレベルへのパフォーマンスの影響は、次のようになります。
  • NOTIFICATION:16: パフォーマンスに対する影響は最小。
  • TRACE: パフォーマンスに対する影響は小。このレベルは、問題をデバッグするために本番環境で有効にできる場合があります。
  • TRACE:16: パフォーマンスに対する影響は大。このレベルは、問題のデバッグなどの特殊な状況を除いて本番環境では有効にしないでください。
  • TRACE:32: パフォーマンスに対する影響は特大。このレベルは、本番環境で有効にしないでください。これは、テストまたは開発環境で製品のデバッグに使用されます。