SET_UNIONS関数

SET_UNIONS集計関数は、1つの複数割当て属性を取得し、その属性からすべての値の共用体であるセットを構成します。

SET_UNIONS関数の構文は次のとおりです。 
SET_UNIONS(<multi-assign_attribute>)
ここで、属性のデータ型は、セット・データ型にする必要があります(複数割当て文字列属性の場合はmdex:string-setなど)。

この関数は、SELECT句でのみ使用できます。

SET_UNIONSの例

この例では、Bodyは複数割当ての文字列属性です。 
RETURN results AS
SELECT SET_UNIONS(Body) AS bodyUnion
FROM WineState
GROUP BY WineType
ORDER BY WineType
この文の結果は次のようになります。 
WineType        bodyUnion
-------------------------------------------
| Bordeaux   | { Silky, Tannins }         |
| Brut       | { Robust }                 |
| Chardonnay | { }                        |
| Merlot     | { Fruity }                 |
| Pinot Noir | { Supple }                 |
| Red        | { Robust, Silky, Tannins } |
| White      | { Firm, Fresh, Robust }    |
| Zinfandel  | { Robust, Tannins }        |
-------------------------------------------
セットは次のようにして導出されます。
WineType bodyUnion
Bordeaux 3つのレコードに割り当てられ、各レコードに"Silky"と"Tannins"の2つのBody割当てが含まれています。このため、共用体は2つの割当てを持つ2要素のセットを返します。
Brut 2つのレコードに割り当てられ、各レコードに"Robust"の1つのBody割当てが含まれています。このため、共用体は"Robust"を持つ1要素のセットを返します。
Chardonnay 2つのレコードに割り当てられていますが、いずれのレコードにもBodyの割当てはありません。このため、共用体は空です。
Merlot 2つのレコードに割り当てられ、1つのレコードには"Fruity"の1つのBody割当てがありますが、もう1つのレコードにはBody割当てはありません。このため、その1つのレコードには単一割当てを持つ1つの共用体が存在します。
Pinot Noir 1つのレコードのみに割り当てられ、"Supple"の1つのBody割当てが含まれています。このため、そのレコードには1つの共用体が存在します。
Red 8つのレコードに割り当てられており、6つのレコードには"Silky"と"Tannins"の2つのBody割当て、1つのレコードには"Robust"と"Tannins"の2つのBody割当て、最後のレコードには"Robust"の1つのBody割当てが含まれています。このため、結果の共用体は、3つの別個の割当てを持つ3要素のセットを生成します。
White 4つのレコードに割り当てられ、最初のレコードには"Fresh"と"Robust"の2つのBody割当て、2番目のレコードには"Firm"と"Robust"の2つのBody割当てが含まれますが、3番目と4番目のレコードにはBody割当てがありません。このため、"Firm"、"Fresh"および"Robust"割当てを持つ1つの共用体が存在します。
Zinfandel 1つのレコードのみに割り当てられ、そのレコードに"Robust"と"Tannins"の2つのBody割当てが含まれています。このため、そのレコードには1つの共用体が存在します。