Studioでは、コンポーネント構成、ユーザー権限、システム設定などの構成と状態の格納に、リレーショナル・データベースを必要とします。複数のStudioインスタンスとともにインストールする場合は、それらすべてを同一データベースに接続する必要があります。
Studioは次のデータベース・タイプをサポートしています。
- Oracle 11g
- Oracle 12c 12.1.0.1.0+
- MySQL 5.5.3+
本番環境でBDDをインストールしている場合、次を作成する必要があります。
- 前述のいずれかのタイプのデータベース
- データベースのユーザー名とパスワード
- 空のスキーマ。これの名前は任意です。
BDDでは、現在データベースの移行はサポートされません。デプロイメント後に異なるタイプのデータベースに切り替える場合、新しいデータベース・インスタンスでBDDを再インストールする必要があります。クイックスタート・オプションを使用して本番以外の環境にBDDをインストールしている場合は、studioという名前のMySQLデータベースを使用する必要があります。詳細は、クイックスタート・インストールを参照してください。
オプションで、クラスタリングされたデータベース構成を使用できます。クラスタリングを実現するために、Oracle 11gではRACが、MySQLではMySQL Clusterが使用されています。クラスタ化構成の設定の詳細は、データベース・システムのドキュメントを参照してください。
また、
- データベース・クライアントをインストール・マシンにインストールする必要があります。MySQLの場合、これはMySQLクライアントである必要があります。Oracle Databaseの場合、これはOracle Database Clientであり、管理者タイプでインストールする必要があります。インスタント・クライアントはサポートされていないことに注意してください。
- MySQLデータベースがある場合、UTF-8をデフォルトの文字セットとして設定する必要があります。
- Oracleデータベースがある場合、ORACLE_HOME環境変数を、sqlplus実行可能ファイルがある/binディレクトリの1つ上のレベルのディレクトリに設定する必要があります。たとえば、sqlplus実行可能ファイルが/u01/app/oracle/product/11/2/0/dbhome/binにある場合、ORACLE_HOMEを/u01/app/oracle/product/11/2/0/dbhomeに設定する必要があります。これは、BDDの構成ファイルのORACLE_HOMEプロパティとは異なります。
OracleおよびMySQLデータベースのユーザーおよびスキーマを作成するためのサンプル・コマンドは、「本番データベースのサンプル・コマンド」にあります。
デモ環境でのStudioのデータベース要件
デモ環境では、上でリストしたタイプに加えて、StudioでHypersonic (HSQL)データベースがサポートされています。Hypersonicは、JVM内で稼働する組込みデータベースです。Studioが迅速に起動されるという点では有用ですが、パフォーマンス上の問題があり、複数のStudioノードをサポートできないため、本番環境では使用できません。
注意: コネクタ・サービスおよびコンポーネント・レジストリでは、デモ環境であっても、Hypersonicデータベースはサポートされていません。
Hypersonicデータベースを使用する必要がある場合は、インストーラでそれを作成します。これは、BDDの構成ファイルで有効にできます。
重要: Hypersonicデータベースを使用してデモ環境にインストールし、後で本番環境にスケール・アップする場合、前述のサポートされているMySQLまたはOracleデータベースを使用してBDDを再インストールする必要があります。