オプション設定

bdd.confの2番目の部分にはオプションのプロパティが含まれています。これらは必要に応じて更新できますが、大部分のインストールでデフォルト値を使用できます。

一般

この項では、すべてのコンポーネントおよびインストール・プロセス自体に関連する設定を構成します。

構成プロパティ 説明
FORCE 以前のインストールから残存しているファイルおよびディレクトリをインストーラで削除するかどうかを決定します。

今回初めてBDDをインストールする場合は、FALSEを使用します。インストールの失敗またはアンインストールの後に再インストールする場合は、TRUEを使用します。

このプロパティは大文字の値のみを受け付けることに注意してください。

ENABLE_AUTOSTART サーバーが再起動されるときにBDDコンポーネントを自動的に再起動するかどうかを決定します。FALSEに設定した場合は、すべてのコンポーネントを手動で再起動する必要があります。

このプロパティは大文字の値のみを受け付けることに注意してください。

BACKUP_LOCAL_TEMP_FOLDER_ PATH バックアップ操作とリストア操作の間に使用される、管理サーバー上のデフォルト一時フォルダへの絶対パス。これは、bdd-adminスクリプトによって個別的にオーバーライドできます。
BACKUP_HDFS_TEMP_FOLDER_ PATH バックアップ操作とリストア操作の間に使用される、HDFS上のデフォルト一時フォルダへの絶対パス。これは、bdd-adminスクリプトによって個別的にオーバーライドできます。

WebLogic (BDDサーバー)

このセクションでは、管理サーバーおよびすべての管理対象サーバーを含む、WebLogic Serverを構成します。StudioやDgraph Gatewayは構成されません。

構成プロパティ 説明および可能な設定
WLS_START_MODE WebLogic Serverが起動するモードを定義します。
  • prod: WebLogicを本番モードで起動します。起動時に、ユーザー名とパスワードが必要です。本番環境にインストールしている場合は、より安全になるように、これを使用します。
  • dev: WebLogicを開発モードで起動します。ユーザー名とパスワードは必要ありません。インストーラは実行時にユーザー名とパスワードを要求しますが、WebLogic Serverを起動する場合、これらは必須ではありません。

このプロパティは小文字の値のみを受け付けることに注意してください。

WLS_NO_SWAP インストーラがWebLogic Serverをインストールする前に、管理サーバーおよびすべての管理対象サーバー上の必要な空きスワップ領域の容量(512MB)を確認するかどうかを決定します。

スワップ領域要件を満たさないノードにWebLogic Serverをインストールする場合、TRUE(スワップ領域確認なし)を使用します。

詳細は、ディスク領域要件を参照してください。

WEBLOGIC_DOMAIN_NAME StudioおよびDgraph Gatewayを実行するWebLogicドメインの名前。これは、インストーラによって自動的に作成されます。
ADMIN_SERVER_PORT 管理サーバーのポート番号。この番号は一意である必要があります。
MANAGED_SERVER_PORT 管理対象サーバー(Studioなど)によって使用されるポート。この番号は一意である必要があります。

単一サーバーでのインストールの場合でもこのプロパティは必要です。

WLS_SECURE_MODE Studioの外向きポートをSSLに切り替えます。

TRUEに設定した場合、管理サーバーおよび管理対象サーバーのStudioインスタンスはそれぞれ、ADMIN_SERVER_SECURE_PORTおよびMANAGED_SERVER_SECURE_PORTでリクエストをリスニングします。

このプロパティは他のBDDコンポーネントにはSSLを有効にしません。

ADMIN_SERVER_SECURE_PORT WLS_SECURE_MODETRUEに設定されている場合にStudioがリスニングする管理サーバー上のセキュアなポート。

SSLが有効な場合でも、StudioはセキュアでないADMIN_SERVER_PORTでDgraph Gatewayからのリクエストをリスニングします。

MANAGED_SERVER_SECURE_PORT WLS_SECURE_MODETRUEに設定されている場合にStudioがリスニングする管理対象サーバー上のセキュアなポート。

SSLが有効な場合でも、StudioはセキュアでないMANAGED_SERVER_PORTでDgraph Gatewayからのリクエストをリスニングします。

ENDECA_SERVER_LOG_LEVEL Dgraph Gatewayによって使用されるログ・レベル:
  • INCIDENT_ERROR
  • ERROR
  • 警告
  • NOTIFICATION
  • TRACE

Dgraph Gatewayログ・レベルの詳細は、管理者ガイドに記載されています。

SERVER_TIMEOUT データ取込みWebサービス以外のすべてのDgraph Gateway Webサービスに送信されたリクエストへのレスポンス時に使用されるタイムアウト値(ミリ秒)。値0は、タイムアウトしないことを意味します。
SERVER_INGEST_TIMEOUT データ取込みWebサービスに送信されたリクエストへのレスポンス時に使用されるタイムアウト値(ミリ秒)。値0は、タイムアウトしないことを意味します。
SERVER_HEALTHCHECK_TIMEOUT 接続の初期化時のデータ・ソースの可用性の確認時に使用されるタイムアウト値(ミリ秒)。値0は、タイムアウトしないことを意味します。
STUDIO_JDBC_CACHE Studioのデータベース・キャッシングを有効/無効にします。

環境によっては、これをFALSEに設定できます。詳細は、Studioデータベース・キャッシングの無効化を参照してください。

STUDIO_ADMIN_SCREEN_NAME Studio管理者の画面名。英数字、ピリオド(.)およびハイフン(-)のみを含めることができます。
STUDIO_ADMIN_EMAIL_ADDRESS Studio管理者の電子メール・アドレス(ユーザー名となります)。これは、フル電子メール・アドレスである必要があり、先頭はroot@またはpostmaster@にできません。
注意: BDD_STUDIO_ADMIN_USERNAME環境変数をサイレント・インストール用に設定する場合、このプロパティを設定する必要はありません。その場合、インストーラはこの値をBDD_STUDIO_ADMIN_USERNAMEの値で上書きします。
STUDIO_ADMIN_PASSWORD_RESET_REQUIRED 初回ログイン時にStudio管理者にパスワードをリセットするよう求めるかどうかを決定します。
STUDIO_ADMIN_FIRST_NAME Studio管理者の名。
STUDIO_ADMIN_MIDDLE_NAME Studio管理者のミドル・ネーム。
STUDIO_ADMIN_LAST_NAME Studio管理者の姓。

DgraphおよびHDFSエージェント

このセクションでは、DgraphおよびHDFSエージェントを構成します。

構成プロパティ 説明および可能な設定
DGRAPH_WS_PORT Dgraphがリクエストをリスニングするポート。
DGRAPH_BULKLOAD_PORT Dgraphが一括ロード取込みリクエストをリスニングするポート。
DGRAPH_OUT_FILE Dgraphのstdout/stderrファイルのパス。
DGRAPH_LOG_LEVEL Dgraphの出力ログ・サブシステムのログ・レベルを定義します。次のフォーマットを使用する必要があります。
subsystem1 level1|subsystem2,subsystem3
						level2|subsystemN levelN
次に例を示します。
DGRAPH_LOG_LEVEL=bulk_ingest WARNING|cluster ERROR|dgraph, eql, eve INCIDENT_ERROR

必要な数のサブシステムを指定できます。未指定のサブシステムおよびサポートされていない/正しくないフォーマットの値は、デフォルトでNOTIFICATIONとなります。

Dgraphのアウト・ログ・サブシステムおよびサポートされているレベルの詳細は、管理者ガイドを参照してください。

DGRAPH_ADDITIONAL_ARG
注意: このプロパティは、Oracleサポートが使用するためのものです。BDDのインストール時、このプロパティには値を指定しないでください。
Dgraphの起動に使用される1つ以上のフラグを定義します。Dgraphフラグの詳細は、管理者ガイドに記載されています。
DGRAPH_USE_MOUNT_HDFS DgraphデータベースをHDFSに格納するかどうかを指定します。TRUEに設定した場合は、起動時に、DgraphはHadoop DataNodes上で実行されHDFSをマウントします。
DGRAPH_HDFS_MOUNT_DIR DgraphでHDFSルート・ディレクトリをマウントするローカル・ディレクトリへの絶対パス。

インストール時に存在しないディレクトリを使用します。インストール後にこの場所が変更された場合、その新しい場所は、空であり、bddユーザーのための読取り、書込みおよび実行権限がある必要があります。

この設定は、DGRAPH_USE_MOUNT_HDFSTRUEに設定されている場合のみ必要となります。

DGRAPH_ENABLE_MPP Oracleサポートのみで使用。このプロパティは変更しないでください。
DGRAPH_MPP_PORT Oracleサポートのみで使用。このプロパティは変更しないでください。
KERBEROS_TICKET_REFRESH_ INTERVAL DgraphのKerberosチケットがリフレッシュされる間隔(分単位)。たとえば、60に設定した場合は、Dgraphのチケットは、60分毎または1時間毎にリフレッシュされます。

この設定は、DGRAPH_USE_MOUNT_HDFSENABLE_KERBEROSTRUEに設定されている場合のみ必要となります。

KERBEROS_TICKET_LIFETIME DgraphのKerberosチケットが有効な時間。これは、サポートされている時間単位smhまたはdを数値の後に付けて指定する必要があります。たとえば、10h (10時間)または10m (10分)となります。

この設定は、DGRAPH_USE_MOUNT_HDFSENABLE_KERBEROSTRUEに設定されている場合のみ必要となります。

DGRAPH_ENABLE_CGROUP Dgraphに対してcgroupを有効にします。Dgraphに対してcgroupを作成した場合は、これをTRUEに設定する必要があります。

TRUEに設定した場合は、DGRAPH_CGROUP_NAMEも設定する必要があります。

DGRAPH_CGROUP_NAME Dgraphを制御するcgroupの名前。これは、DGRAPH_ENABLE_CGROUPTRUEに設定されている場合に必要となります。インストールする前に、これを作成する必要があります。詳細は、cgroupの設定を参照してください。
AGENT_PORT HDFSエージェントがHTTPリクエストをリスニングするポート。
AGENT_EXPORT_PORT HDFSエージェントがDgraphからのリクエストをリスニングするポート。
AGENT_OUT_FILE HDFSエージェントのstdout/stderrファイルのパス。

データ処理

このセクションでは、データ処理およびHive表ディテクタを構成します。

構成プロパティ 説明および可能な設定
ENABLE_HIVE_TABLE_DETECTOR

後続のプロパティで定義されているスケジュールに応じて、DP CLIによりHive表ディテクタが自動的に実行されるようにします。

TRUEに設定した場合、Hive表ディテクタは、DETECTOR_SERVERで自動的に実行されます。デフォルトでは、実行すると次の処理が行われます。
  • "デフォルト"データベースの新しいHive表がホワイトリストとブラックリストを渡す場合、この表をプロビジョニングします。
  • 対応するソースHive表がないBDDデータ・セットを削除します。これは阻止できないアクションです。

FALSEに設定した場合、Hive表ディテクタは実行されません。

DETECTOR_SERVER Hive表ディテクタが実行されるサーバーのホスト名。これは、WebLogic管理対象サーバーの1つである必要があります。
DETECTOR_HIVE_DATABASE Hive表ディテクタでモニターするHiveデータベースの名前。

デフォルト値は、defaultです。これは、StudioおよびCLIで使用されるHIVE_DATABASE_NAMEのデフォルト値と同じです。これらの各プロパティに異なるデータベースを使用することはできますが、初回インストールのもので始めることをお薦めします。

この値にセミコロン(;)を含めることはできません。

DETECTOR_MAXIMUM_WAIT_TIME Hive表ディテクタが更新ジョブの送信まで待機する最大時間(秒単位)。
DETECTOR_SCHEDULE Hive表ディテクタの実行頻度を指定するcronスケジュール。デフォルト値は0 0 * * *で、Hive表ディテクタが毎月、毎日午前0時に実行されることを設定します。
ENABLE_ENRICHMENTS データ処理のサンプリング・フェーズの間に実行する、Language Detection、Term Extraction、Geocoding Address、Geocoding IPおよびReverse Geotaggerといったデータ・エンリッチメント・モジュールを有効にします。

trueに設定すると、すべてのデータ・エンリッチメントが実行されます。falseに設定すると、いずれも実行されません。

データ・エンリッチメントの詳細は、データ処理ガイドを参照してください。

MAX_RECORDS データ・セットに含まれるレコードの最大数。たとえば、Hive表に1,000,000レコードある場合、サンプリングされるレコードの合計数を100,000に制限します。

各データ・セットのレコードの実数はこの値より多少上下する場合があります。

SANDBOX_PATH Studioユーザーがデータをエクスポートすると作成されるサンプル・ファイルが格納されるHDFSディレクトリのパス。
LANGUAGE サポートされるISO-639言語コード(endefrなど)または値unknownを指定し、データ・セット内のすべての属性の言語プロパティを設定します。これは、索引付けの際、Oracle Language Technology (OLT)ライブラリが起動されるかどうかを制御します。

言語コードにはより多くの処理を必要としますが、指定した言語のOLTライブラリを使用することでよりよい処理および索引付けの結果になります。値がunknownの場合、処理時間は短くなりますが、処理および索引付けの結果はより汎用的になり、OLTは起動されません。

BDDでサポートされている言語の全リストについては、データ処理ガイドを参照してください。

DP_ADDITIONAL_JARS カスタムSerDe JARなど、データ処理中に使用する追加のJARへの絶対パスのコロン区切りリスト。これらは、CLIクラスパスに追加されます。

インストールする前に、各SerDe JARをすべてのクラスタ・ノードの同じ場所に手動でコピーする必要があります。