現在のクラスタのバックアップ

次に現在のクラスタをバックアップします。

1.1.0または1.1.1からアップグレードしている場合は、ホットフィックスによって追加されたバックアップ・スクリプトを実行します。1.1.3以上からアップグレードしている場合は、bdd-adminbackupコマンドを使用します。すべてのバージョンのスクリプトは、次のデータを単一のTARファイルにバックアップします。このファイルは、アップグレードが失敗した場合に現在のクラスタをリストアするために使用できます。
  • 構成ファイル
  • Studioデータベース
  • Studioで作成されるHive表のスキーマおよびデータ
  • Dgraphデータベース(索引)
  • HDFSのサンプル・ファイル
バックアップ・スクリプトを実行する前に、次のことを確認します。
  • BDD_STUDIO_JDBC_USERNAMEおよびBDD_STUDIO_JDBC_PASSWORD環境変数が設定されている。それらが設定されていない場合、スクリプトは実行時にStudioデータベースのユーザー名およびパスワードの入力を求めます。
  • データベース・クライアントは、管理サーバーにインストールされています。MySQLデータベースの場合、これはMySQLクライアントになります。Oracle Databaseの場合、これはOracle Database Clientであり、管理者タイプでインストールする必要があります。インスタント・クライアントはサポートされていないことに注意してください。
  • Oracleデータベースを所有している場合、ORACLE_HOME環境変数は、sqlplus実行可能ファイルがある/binディレクトリの親ディレクトリに設定されます。たとえば、sqlplus実行可能ファイルが/u01/app/oracle/product/11/2/0/dbhome/binにある場合、ORACLE_HOME/u01/app/oracle/product/11/2/0/dbhomeに設定します。
また、バックアップ操作に使用される一時ディレクトリに十分な空き容量があることを確認します。こうした要件が満たされる必要があるのは、バックアップ操作の間だけです。
  • 1.1.xを所有している場合は、バックアップTARファイルの宛先およびbdd.confTEMP_FOLDER_PATHによって定義されている場所に、Dgraphデータベース、$HDFS_DP_USER_DIRおよびedpDataDir (edp.propertiesで定義)を同時に格納するための十分な容量がある必要があります。
  • 1.2.x以降を所有している場合:
    • バックアップTARファイルの宛先にはDgraphデータベース、$HDFS_DP_USER_DIRおよびedpDataDir (edp.propertiesで定義)を同時に格納するための十分な容量がある必要があります。
    • bdd.confBACKUP_LOCAL_TEMP_FOLDER_PATHによって定義されている管理サーバーの場所にも、3つの項目すべてを同時に格納するための十分な領域がある必要があります。
    • bdd.confBACKUP_HDFS_TEMP_FOLDER_PATHによって定義されているHDFSの場所は、これら3つの項目のうち同時に格納するのは1つのみであるため、最も大きな項目を格納するための十分な空き容量がある必要があります。

現在のクラスタをバックアップするには:

  1. 管理サーバーでコマンド・プロンプトを開き、$BDD_HOME/BDD_manager/binに移動します。
  2. クラスタを停止します。
    ./bdd-admin.sh stop [-t <minutes>]
  3. バックアップ・スクリプトを実行します。
    • BDD 1.1.0および1.1.1:
      ./bdd-backup.sh -o -v <backup_tar_file>
    • 他のすべてのバージョン
      ./bdd-admin.sh backup -o -v <backup_tar_file>
    ここで、<backup_tar_file>はバックアップTARファイルの絶対パスです。このファイルは存在してはならず、その親ディレクトリは書込み可能である必要があります。
  4. 要求されたら、Studioデータベースのユーザー名とパスワードを入力します。

スクリプトは、現在のクラスタを指定したTARファイルにバックアップします。