Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・リリース・ノート
リリース4.1
E50145-03(原本部品番号:E39883-04)
2015年4月
このドキュメントでは、最新の情報と、正規のマニュアルにはまだ記載されていない情報について説明します。
このドキュメントの内容は次のとおりです。
このセクションでは、リリース間の変更点を示します。
新機能があります。「リリース4.1の新機能」を参照してください。
TimesTenリリース11.2.1.0以上でサポートされている機能は次のとおりです。
TimesTenが変数置換に使用するカスタムの置換文字を設定できます。デフォルトではset define
属性はoff
に設定され、&
の置換文字が使用されます。set define ttIsql
属性の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseリファレンス』のttIsqlに関する項を参照してください。
TimesTenデータベースに接続するために名前付きの接続を作成する場合、「ユーザー指定」接続タイプは、「詳細」と呼びます。
「自動コミット」オプションを、「データベース接続の作成/選択」ダイアログで直接設定できます。新しい「自動コミット」オプションは、接続レベルで設定されます。以前のリリースでは、「自動コミット」オプションは実行インスタンス・レベルで設定されました。
新機能があります。「リリース4.0の新機能」を参照してください。
TimesTenリリース11.2.2.5以上でサポートされている機能は次のとおりです。
ttStats
スナップショットを取得して、2つのスナップショットを比較するttStats
レポートを生成できます。ttStats
スナップショットは、パフォーマンス・メトリックの収集です。TimesTenによって、TimesTenシステム表、システム・ビューおよび組込みプロシージャからパフォーマンス・メトリックが収集されます。
事前定義された新しい「パフォーマンス」レポートがあります。「パフォーマンス」レポートとは、TimesTenデータベースの統計情報および統計スナップショットを示すレポートです。これらのレポートは、「TimesTenレポート」の「パフォーマンス」カテゴリで使用可能です。
TimesTenリリース11.2.2.4以上でサポートされている機能は次のとおりです。
SQL Developerでは、SQLワークロードを評価し、索引を推奨できる「TimesTen索引アドバイザ」がサポートされています。「TimesTen索引アドバイザ」の推奨する索引によって、次のパフォーマンスを向上させることができます: 結合、単独表スキャンおよびORDER BY
またはGROUP BY
の操作。
パラレル・スレッドを使用して、キャッシュ・グリッド、キャッシュ・グループまたはキャッシュ表を作成することなく、OracleデータベースからTimesTenデータベースにデータをロードできます。
Mac OS XシステムでSQL Developerを起動するには、<sqldeveloper_install>
ディレクトリの下のsqldeveloperディレクトリに移動して、sh sqldeveloper.sh
-J-d32
を実行します。オプション-J-d32
は必須です。
行を複製し、列のデータ型がBLOB
(TimesTenリリース11.2.2以上の場合)、ROWID
またはBINARY/VARBINARY
の場合、列にはNULL値が移入されます。
新機能があります。「リリース3.1の新機能」を参照してください。
TimesTenリリース11.2.2以上でサポートされている機能は次のとおりです。
LOBデータ型を定義および使用できます。LOBデータ型の列の定義、LOBデータ型の列の追加、LOBデータ型の表示、およびPL/SQLエディタでのIN
、OUT
およびIN OUT
パラメータでのLOBデータ型の定義が含まれます。
表サイズ情報を計算できます。1つ以上の表のサイズ情報を計算した後、INLINE BYTES
、OUT OF LINE
BYTES
およびMETADATA BYTES
の値を表示できます。
「表サイズ」という新しい表レポートがあります。このレポートには、表サイズを計算した表の表サイズ情報が表示されます。
列レポートは、LOBデータ型が表示されるように拡張されています。
TimesTenリリース11.2.1.4.0以上でサポートされている機能は次のとおりです。
「キャッシュ・グループの作成」
ダイアログ、「表の作成」
ダイアログおよび「列の追加」
ダイアログで列を定義するときに、VARCHAR2
、NVARCHAR2およびVARBINARYデータ型のINLINEを指定できます。
REF CURSOR
をOUT
パラメータとして使用して、PL/SQLファンクション、プロシージャまたはパッケージをテストできます。
「データのインポート」を使用して、表にデータをロードできます。
新しいキャッシュ・グループ・レポートが2つあります。1つのレポートでは、キャッシュ・グループのタイプと件数のサマリーが提供されます。2つ目のレポートには、読取り専用、非同期ライトスルー、同期ライトスルー、ユーザー管理の各キャッシュ・グループの属性がリストされます。
TimesTenデータベースに接続するために指定した接続を使用すると、要素の「SQL」タブで表やビューなどのデータベース要素のDDL文を表示するために、接続の「データベース接続の作成/選択」ダイアログ・ボックスで「パスワードの保存」チェックボックスを使用する必要がなくなりました。
キャッシュ・グループの作成やロードなどのキャッシュ・グループ操作を実行するために、指定した接続の「データベース接続の作成/選択」ダイアログ・ボックスで「パスワードの保存」チェックボックスを選択する必要がなくなりました。
表示するオブジェクトのリストをフィルタ処理したり絞り込むために、スキーマ・ブラウザを使用できます。
内部および外部のTimesTenデータベース・ユーザーを作成および削除できます。作成している新しいユーザーにシステム権限を付与できます。既存のユーザーに対し、システム権限の付与または取消しができます。既存の内部ユーザーのパスワードを変更できます。
次のTimesTenレポートを生成できます。
データソース属性の設定およびデータベースのバージョン
TimesTenデータベースに接続しているユーザーがアクセスできるすべてのデータベース・オブジェクトの名前
TimesTenデータベースに接続しているユーザーがアクセスできるすべてのデータベース・オブジェクトの、所有者およびタイプごとの件数
パブリックおよびプライベートのすべてのシノニムの名前
PL/SQLパッケージ、プロシージャおよびファンクションのプログラム・ユニット引数、ソース・コード検索およびソース・コード行の数
TimesTenデータベースに接続しているユーザーに付与されているシステム権限およびオブジェクト権限
PUBLIC
ロールに付与されている権限
TimesTenデータベースに接続しているユーザーがアクセスできるすべての表および列の名前
TimesTenデータベースに接続しているユーザーが所有するすべての表の名前
内部および外部のすべてのデータベース・ユーザーのリスト
TimesTenデータベースに接続しているユーザーが所有するすべての索引の名前
TimesTenデータベースに接続しているユーザーがアクセスできるすべての索引の名前
プライベート・シノニムを作成および削除できます。プライベート・シノニムの定義をファイルまたはSQLワークシートにエクスポートできます。プライベート・シノニムの詳細を表示できます。
パブリック・シノニムを作成および削除できます。パブリック・シノニムの詳細を表示できます。
マテリアライズド・ビューを作成および削除できます。マテリアライズド・ビュー・ログの詳細を表示できます。
次の場合にハッシュ索引を作成できます。
表に主キーを追加するとき
表の既存の主キーの列で索引のタイプを変更するとき
一意の索引は定義されているが、主キーは定義されていないOracle表をキャッシュできます。
Oracleのプライベート・シノニムをキャッシュできます。
TimesTenデータベースに接続しているユーザーが所有するすべての表について、問合せオプティマイザが使用する表および列の統計を更新できます。
無効またはすべてのPL/SQLパッケージ、プロシージャおよびファンクションをコンパイルできます。
表に外部キーを追加するときにカスケード削除を指定できます。
表示エディタを使用して表の列のデータを表示および更新できます。テキスト・エディタ、バイナリ・エディタ、または日付およびタイムスタンプ・エディタを使用して、データ・グリッドのデータを更新できます。
SQL Developer 4.0は、32-bitおよび64-bitのMicrosoft WindowsおよびLinuxシステムで使用可能です。SQL Developer 4.0では、Oracle TimesTen In-Memory DatabaseおよびTimesTen Application-Tier Database Cache 11.2.1.4.0以上をサポートしており、TimesTenソフトウェアでサポートされているプラットフォームに存在するTimesTenデータベースへの接続に使用できます。
クライアント/サーバー環境では、以前のリリースのTimesTenクライアントが接続されているTimesTenサーバーに接続する場合、新しいリリースのサーバーに追加された新機能はサポートされません。
SQL Developerを使用してTimesTenデータベースに接続するには、次の手順を実行します。
11.2.1.4.0以上のリリースのTimesTen Data ManagerまたはTimesTen ClientをSQL Developerと同じシステムにインストールします。SQL Developerを使用してローカル・データベースに接続する場合は、少なくともTimesTen Data ManagerをSQL Developerと同じシステムにインストールします。SQL Developerを使用してリモート・データベースに接続する場合は、少なくともTimesTenクライアントをSQL Developerと同じシステムにインストールします。
LinuxシステムではTimesTen_install_dir
/bin/ttenv.sh
またはTimesTen_install_dir
/bin/ttenv.csh
シェル・スクリプト、
Microsoft WindowsシステムではTimesTen_install_dir
\bin\ttenv.bat
バッチ・ファイルを実行し、TimesTen環境変数を設定してから、SQL Developerを起動します。
CLASSPATH
環境変数に、適切なTimesTen JDBCドライバ・ファイル(LinuxシステムではTimesTen_install_dir
/lib/ttjdbc7.jar
、Microsoft WindowsシステムではTimesTen_install_dir
\lib\ttjdbc7.jar
)が含まれていることを確認します。SQL Developer 4.0では、Java Development Kit(JDK) 7がインストールされている必要があります。
「自動コミット」を選択しないと、接続ナビゲータでのTimesTen SQL操作は自動的にはコミットされません。「コミット」を選択するか、またはSQLワークシートでコミット・コマンドを発行して、明示的にコミットする必要があります。TimesTenでのトランザクションでエラーが発生した場合は、「ロールバック」を選択するか、またはSQLワークシートでロールバック・コマンドを発行して、トランザクションを明示的にロールバックする必要があります。
「自動コミット」を選択すると、接続ナビゲータでのTimesTen SQL操作は自動的にコミットされます。トランザクションにオープンされている表がない場合は、SQLワークシートのトランザクションも自動的にコミットされます。オープンされている表がある場合は、ワークシートのトランザクションは自動的にはコミットされず、「コミット」を選択するか、またはSQLワークシートでコミット・コマンドを発行して、明示的にコミットする必要があります。
「自動コミット」を有効にするには、「ツール」→「プリファレンス」を選択します。「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「データベース」ノードの左側にある「+」をクリックしてノードを展開し、「拡張」を選択します。
パススルー・レベルを0以外の値に設定すると、接続ナビゲータでのSQL操作に影響する場合があります。SQLワークシートでのパススルー操作の発行から接続ナビゲータに戻るときに、この設定が0にリセットされていることを確認します。
接続ナビゲータから個別のデータベース接続を使用する非共有のワークシートを作成して、特定のパススルー・レベル設定がそのワークシートにのみ適用されるようにすることもできます。共有ワークシートから、「非共有SQLワークシート」アイコンをクリックするか、[Ctrl]+[Shift]+[N]を押して、非共有ワークシートを作成します。
「索引」ノードの左側にある「+」をクリックして索引のリストを表示した後、表示する特性の索引の名前をクリックしても、「SQL」タブがないため、索引のDDL文を表示できません。CREATE INDEX
文を表示するには、索引の基礎になる表またはマテリアライズド・ビューから「SQL」タブをクリックします。
数値列に数値フィルタを指定しようとすると、TimesTenエラー2963(Inconsistent datatypes: (NUMBER,CHAR) are not compatible in expression
)が戻されます。数値列にフィルタ値を指定するには、「表」ノードの左側にある「+」をクリックして表のリストを表示した後、数値列を含む表の名前をクリックします。表の「データ」タブで、数値列の名前をクリックします。「フィルタ」フィールドで、数値を入力して[Enter]キーを押します。
TimesTen ttBulkCp
ユーティリティと互換性のある形式の表からデータをエクスポートする前に、次の手順でDATE
およびTIMESTAMP
データの形式を設定します。
「ツール」→「プリファレンス」を選択します。
「プリファレンス」ダイアログ・ボックスで、「データベース」ノードの左側にある「+」をクリックしてノードを展開します。
「NLS」を選択します。
「日付書式」フィールドで、RRRR-MM-DD
を指定します。
「タイムスタンプ書式」フィールドで、DD-MON-RRRR HH24:MI:SSXFF
を指定します。
ttBulkCp
ユーティリティで認識される形式の表からデータをエクスポートするには、表の名前を右クリックして、「アンロード」を選択します。「アンロード」を選択した後、アンロード・ウィザードの手順1(「ソース/宛先」)が表示されます。「書式」ドロップダウン・メニューで、「ttbulkcp」を選択します。手順1を完了した後、「次」ボタンをクリックしてアンロード・ウィザードの手順2(「データの指定」)に進みます。手順2を完了した後、「次」ボタンをクリックして手順3(「アンロードのサマリー」)に進みます。データのエクスポート操作を完了するには、「終了」ボタンをクリックします。
DATE
およびTIMESTAMP
データ形式は、データをエクスポートした後、元の設定に戻すことができます。
11.2.1.5以前のTimesTen 11gリリースでは、ADMIN
権限を付与されていないユーザーは、CREATE PROCEDURE
またはCREATE ANY PROCEDURE
権限が付与されていても、PL/SQLオブジェクト(プロシージャ、ファンクション、パッケージなど)を作成できません。回避策として、SYS.SYSTEM_PRIVILEGE_MAP
システム表に対するSELECT
権限をPUBLIC
ロールに付与します。
11.2.1.4以前のTimesTen 11gリリースでは、ADMIN
権限を付与されていないユーザーとしてキャッシュ・エージェントまたはレプリケーション・エージェントを起動しようとすると、「agent status cannot be determined」
エラーが戻されます。キャッシュ・グループのロードやリフレッシュなど、キャッシュ・エージェントによって処理される操作を実行しようとしても、同じエラーが戻されます。
TimesTenリリース11.2.1.5.0以上では、ユーザーにCACHE_MANAGER
権限を付与すれば、これらの操作を実行できます。
TimesTenデータベースでのPL/SQLプロシージャおよびファンクションの階層プロファイルおよびデバッグはサポートされません。
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
またはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
(聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle SQL Developer Oracle TimesTen In-Memory Databaseサポート・リリース・ノート, リリース4.1
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