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Oracle® Database ApplianceセットアップHTMLガイドFor Linux x86-64

リリース12.1.2.2.0

B69547-05
 

 

Oracle® Database Appliance

セットアップHTMLガイド

リリース12.1.2.2.0

B69547-05(原本部品番号:E27168-07)

2016年12月

Oracle Database Applianceポスターについて

Oracle Database Applianceの設定および構成ポスター・ドキュメントは、タブロイド・サイズ版(11 x 17)の4ページのPDFです(各ページの左下隅にページ番号を表示)。

各ページにはOracle Database Applianceの構成タスクが示されています。ポスターの2、3および4ページの右上隅にはドキュメントへのリンクのクリック・レスポンス(QR)コードが表示され、4ページの下部にはドキュメントのURLアドレスが記載されています。

このドキュメントには、アシスティブ・テクノロジで読むことができる、ポスターに相当するテキストが含まれています。ポスターのページごとに項が分れています。各項のタイトルには関連するポスター・ページのタイトルが含まれ、項の内容はページ内容の代替テキスト説明です。

ページ1: Database Appliance X3-2のインターコネクトとストレージのケーブル接続

1ページは、サーバー・ノードを相互に、そしてストレージ・ユニットへと接続するために必要なケーブル接続のガイドです。

ページ1「Database Appliance X3-2のインターコネクトとストレージの接続」では、各サーバー・ノードをストレージ・シェルフとストレージ拡張シェルフに接続する方法、および各クラスタ・ノードのインタフェースをインターコネクト・ネットワークに接続する方法について説明しています。ポスターは、Oracle Database Applianceの2つの画像と、ケーブル接続について説明した3つの表で構成されます。

ページ左上の画像は、2つのノード(上段はノード1、下段はノード0)とストレージ・シェルフ(ノード0の下)が設置されたOracle Database Applianceの背面を示しています。ストレージ・シェルフは2つのI/Oモジュールを備え、それぞれシェルフの両端にある電源モジュールに挟まれる形で上下に配置されています。慣例上、上段のモジュールはI/Oモジュール(またはコントローラ) 1、下段のモジュールはI/Oモジュール(またはコントローラ) 0と呼ばれます。

ページ右上の画像は左の画像と同じ構成で、同じように背面を示していますが、コンポーネント・スタックの底部にはストレージ拡張シェルフが設置されています。ストレージ拡張シェルフにも2つのI/Oモジュールがあり、配置と識別方法はストレージ・シェルフのI/Oモジュールと同じです。

どちらの画像にも、設置するケーブルを表した線が挿入されています。これらのケーブルはすべて、サーバー・ノードの背面パネルの上部にペアで配置されたソケットの1つを始端としています。(各ノードには2列目のソケットがありますが、このページで示したケーブル接続には必要ありません。)ソケットの各ペアは、番号ラベルとその下の文字列PCIe3で識別されます。この番号は左から右に向かって1、2、3です。左の画像には4本のSASケーブルが表示され、それぞれストレージ・シェルフのソケットを終端としています。また、左の画像には2本のCAT-6ケーブルもあり、これで2つのノード間をつないでいます。右の画像には、サーバー・ノードをストレージ拡張シェルフに接続するSASケーブルがさらに4本追加されています。

接続先を示す表で見分けられるように、線にはコールアウト番号が付けられています。線は便宜上、その線の接続先となるソケットで使用されるラベルの色と同じ色になっています。これらの同じ色は、Oracle Database Applianceに同梱されているケーブルでも使用されており、必要に応じて、ケーブルをポスターのイメージと合わせることができます。ただし、これはあくまで便宜上であり、4本のSASケーブルは同じもので、このページで説明されているいずれの接続にも使用できます。同様に、コールアウト5および6で示されている接続においても、どの色のCAT-6ケーブルであっても使用できます。

このページの各表に示したケーブル接続の詳細な指示では、コールアウト番号と色の両方を使用してケーブルを識別します。各表には、次の3つの列があります。

  • 列1には、コールアウト番号およびケーブルとソケット・ラベルの色が記載されています。

  • 列2は、ケーブルの始端のコンポーネントとソケット・ラベルを示しています。

  • 列3は、ケーブルの終端のコンポーネントとソケット・ラベルを示しています。

次の各項に各表のテキスト説明を示します(それぞれ、関連する表と同じタイトルが付いています)。

ストレージ・シェルフ表

この表では、Oracle Database Applianceサーバー・ノードをストレージ・シェルフに接続する各SASケーブルの始端と終端の場所を説明しています。このページの左の画像に表示された4本のSASケーブルのそれぞれに表の1行が対応しています。

行1は、コールアウト1で示した青色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード0で、2番のPCIe3のSAS0ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はI/Oモジュール1でポート0に接続します。

行2は、コールアウト2で示した水色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード0で、3番のPCIe3のSAS1ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はI/Oモジュール0でポート0に接続します。

行3は、コールアウト3で示した赤色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、2番のPCIe3のSAS1ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はI/Oモジュール1でポート1に接続します。

行4は、コールアウト4で示したピンク色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、3番のPCIe3のSAS0ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はI/Oモジュール0でポート1に接続します。

ネットワーク表

この表では、Oracle Database Applianceの2つのサーバー・ノードにクラスタ・インターコネクトを提供する各CAT-6ケーブルの始端と終端の場所を説明しています。

行1は、コールアウト5で示した緑色のCAT-6ケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、1番のPCIe3のNET0ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はノード0で、1番のPCIe3のNET0ソケット・ペアに接続します。

行2は、コールアウト6で示した黄色のCAT-6ケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、1番のPCIe3のNET1ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はノード0で、1番のPCIe3のNET1ソケット・ペアに接続します。

ストレージ拡張シェルフ表

この表では、Oracle Database Applianceサーバー・ノードをストレージ拡張シェルフに接続する各SASケーブルの始端と終端の場所を説明しています。このページの右の画像に表示された4本のSASケーブルのそれぞれに表の1行が対応しています。

行1は、コールアウト7で示した青色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、2番のPCIe3のSAS0ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はストレージ拡張シェルフのI/Oモジュール1でポート0に接続します。

行2は、コールアウト8で示した水色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード1で、3番のPCIe3のSAS1ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はストレージ拡張シェルフのI/Oモジュール0でポート0に接続します。

行3は、コールアウト9で示した赤色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード0で、2番のPCIe3のSAS1ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はストレージ拡張シェルフのI/Oモジュール1でポート1に接続します。

行4は、コールアウト10で示したピンク色のSASケーブルについてです。このケーブルの始端はノード0で、3番のPCIe3のSAS0ソケット・ペアに接続し、ケーブルの終端はストレージ拡張シェルフのI/Oモジュール0でポート1に接続します。

ページ2: Oracle Database Appliance X3-2のデプロイの準備

ポスター「Oracle Database Appliance X3-2のデプロイの準備」は、Oracle Database Applianceの基本的なハードウェア構成と計画のステップを示す7枚のパネルと、ドキュメントのURLアドレスを示す1枚のパネルで構成されます。

ポスターの右上隅には、ドキュメントへのリンクのクイック・レスポンス(QR)コードも表示されています。各パネルのテキスト説明を次に示します。

パネル1: ハードウェアの設定およびMy Oracle Supportへの登録

a)次のURLで入手可能な『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』に記載されているとおりに、システムのハードウェアが正しく設定およびマウントされていることを確認してください。

http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=dba21

b)出荷品にユーザーの場所に適した正しい電源ケーブルが含まれていることを確認します。

c)パブリック・ネットワークの初期構成をサポートするには、CAT-6ケーブルが2本以上用意されていることを確認します。パブリック・ネットワーク用ケーブルはOracle Database Applianceに同梱されていません。

d)ハードウェア・ベンダーからハードウェア・サポートID (SI)を取得します。

e)My Oracle SupportプロファイルにOracle Database Applianceで受け取ったハードウェアSIおよび新規ソフトウェア・ライセンスを追加します。各SIの登録には最大24時間かかる場合があります

注意:

登録済のハードウェアおよびソフトウェアのSIがないと、オラクル社からソフトウェアまたはサポートを取得できません。

パネル2: ネットワーク構成の計画

a)ネットワーク管理者から次のネットワークおよびクラスタ情報を収集します。

  • 一般的なネットワーク情報

    • ドメイン名(例: example.com)

    • ドメイン・ネーム・サーバー・アドレス

    • (オプション)ネットワーク・タイム・プロトコル・サーバー・アドレス

  • クラスタ・ネットワーク情報

    • 単一クライアント・アクセス名(SCAN)および2つのアドレス(例: hrsys-scanおよび192.0.2.16、192.0.2.17)

    • パブリック・ネットワーク用のネットマスク(例: 255.255.252.0)

    • パブリック・ネットワーク用のゲートウェイ(例: 192.0.2.1)

パネル3: ネットワーク構成の計画(続き)

b)ネットワーク管理者から次のクラスタ・ノード情報を収集します。

  • ノード0のネットワーク情報

    • パブリック名およびアドレス(例: hrsys0および192.0.2.18)

    • VIP名およびアドレス(例: hrsys0-vipおよび192.0.2.19)

  • ノード1のネットワーク情報

    • パブリック名およびアドレス(例: hrsys1および192.0.2.20)

    • VIP名およびアドレス(例: hrsys1-vipおよび192.0.2.21)

注意:

パブリック、VIPおよびSCAN IPアドレスは同じサブネット上に存在する必要があります。

仮想化では、ネットワーク管理者はdom0dom1および仮想マシンに追加のIPアドレスを指定する必要があります。

パネル4: Oracle ILOM構成の設定(オプション)

Oracle Database Applianceをオペレーティング・システムとは切り離して管理するように、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を構成します。

Oracle ILOMネットワークに対して次の情報を収集します。

  • ノード0のOracle ILOMの名前およびアドレス(例: hrsysilomおよび10.0.0.3)

  • ノード1のOracle ILOMの名前およびアドレス(例: hrsysilomおよび10.0.0.4)

  • 管理ネットワーク用のネットマスク(例: 255.255.255.0)

  • 管理ネットワーク用のゲートウェイ(例: 10.0.0.1)

パネル5: ソフトウェアおよびデータベース構成の選択計画

a)次のようにソフトウェア・インストールの選択内容を計画します。

  • 構成タイプ: Custom

  • システム名(例: hrsys)

  • リージョン(例: America)

  • タイムゾーン(例: America/Los_Angeles)

  • デプロイメント・タイプ(例: Oracle Real Application Clusters)

  • ディスク・グループの冗長性: 高(3方向ミラー化)または標準(双方向ミラー化)

  • データベース・バックアップ(例: External)。ローカル・アプライアンスの内部バックアップでは、使用可能なディスク領域の60%がアーカイブ・ログとバックアップに使用され、外部バックアップでは使用可能なディスク領域の20%がアーカイブ・ログに使用されます。

b)次のフィールドに情報を入力する準備をします。

  • Database Name(例: hrdb)

  • DB Class(例: Small)

  • Database Language(例: English)

  • Database Block Size(例: 8192)

  • Database Character Set(例: AL32UTF8)

  • Database Territory(例: America)

パネル6: Oracle Auto Service RequestおよびOracle Cloud File Systemのサイズに対する計画

a)Oracle Auto Service Request (Oracle ASR)を構成するには、次の内容を指定する準備をします(オプション)。

  • デプロイメントに使用するプロキシ・サーバー名

  • プロキシ・サーバー・ポート

  • プロキシ・ユーザー名

  • プロキシ・パスワード

  • Oracleオンライン・アカウントのユーザー名

  • Oracleオンライン・アカウントのパスワード

b)外部Oracle ASR Managerを構成します(オプション)。

  • Oracle ASR ManagerのIP/ホスト名

  • Oracle ASR Managerポート

  • My Oracle Supportアカウントのユーザー名およびパスワード

Oracle ASRの詳細は、次を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/systems/asr/overview/index.html

c)Oracle Cloud File Systemのデフォルトの名前およびサイズを変更するには、次の内容を指定する準備をします。

  • ファイル・システムの名前(デフォルトの名前は/cloudfsです)

  • ファイル・システムのサイズ(デフォルトのサイズは50GBです)

パネル7: ソフトウェアのダウンロード

次の2つのオプションのいずれかを使用してソフトウェアをダウンロードします。

  • A) (推奨) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータをダウンロードします

    1. 次のURLでコンフィギュレータをダウンロードします。

      http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/engineered-systems/database-appliance/overview/index.html

    2. コンフィギュレータを実行します。可能な場合はOracle Database Applianceのインストールを予定している、ローカルのネットワーク上のコンピュータで行います。

    3. コンフィギュレータを使用して構成の選択内容を入力し、検証します。これで実際のデプロイメント時に使用可能な構成ファイルが作成されます。デプロイメント時にOracle Database Applianceから直接Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを実行することもできます。

  • B) My Oracle Supportノート888888.1の指示に従います

    1. 次のURLを使用してMy Oracle Supportノート888888.1に移動します。

      https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1

    2. ネットワーク上のローカル・コンピュータに最新のソフトウェア(Oracle Database Applianceバンドル)をダウンロードします。

    3. 入手可能な最新のOracle Database Applianceパッチ・バンドルをダウンロードします。これはデプロイメントの前または後に適用する必要があります。READMEファイルを確認します。

注意:

「Deployment Type」、「Database Clas」またはその他のオプションなどの構成オプションの詳細は、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータのオンライン・ヘルプを参照してください。

パネル8: Oracle Database Appliance情報の確認

Oracle Database Applianceオンライン・ドキュメント・ライブラリにあるこのポスターの最新バージョンを確認します。次のURLで入手できます。

http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=dba21

Oracle Technology NetworkのOracle Database Appliance FAQおよびオンライン・デモを確認します。次のURLで入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/engineered-systems/database-appliance/overview/index.html

Oracle Database Appliance情報センター(My Oracle Supportノート1417713.2に記載)を確認します。次のURLで入手できます。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1417713.2

次のURLにあるOracleソフトウェアおよびハードウェア製品の最新情報を確認します。

http://www.oracle.com

ページ3: Oracle Database Appliance X3-2ベア・メタルの設定

「Oracle Database Applianceの設定」は、Oracle Database Applianceの基本的な構成ステップを示す8枚のパネルで構成されるポスターです。

ポスターの右上隅には、ドキュメントへのリンクのクイック・レスポンス(QR)コードがあります。各パネルのテキスト説明を次に示します。

パネル1: 電源ケーブルおよびパブリック・ネットワーク用ケーブルの接続

このパネルは、Oracle Database Appliance X3-2システムの背面の画像を示しています。アプライアンスの背面は、2つのノード(上部)と1つのストレージ・シェルフ(下部)で構成されています。上段のノードはノード1、下段のノードはノード0です。1から4のラベルが付いたコールアウトが7つあり、それぞれアプライアンス上の場所を指します。

コールアウト1は、個々に電源プラグ吸気口を指す合計4つの線で構成されています。そのうちの3つは左側にあります。これらはシステムの左側にある電源コードの吸気口(サーバー電源用4つ(各サーバーに2つずつ)、ストレージ・アレイ用1つ)の領域を指します。1つは右側にあり、ストレージ・アレイの電源プラグ吸気口を指します。これらのコールアウトに関連するテキストは、"電源装置(PSU)に給電します"です。

コールアウト2は、2つのサーバーの上の中央に位置しています。各ノード上のイーサネット・ポート(各ノードの左下部に配置)を指します。このコールアウトに関連するテキストは、"(オプション)イーサネットからOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)のネットワーク管理"です。

コールアウト3は、各ノードのNet0およびNet1ポートを指します。これらのポートは、各ノードの中央右側にあります。水平行に配置された、2つの10ギガバイト・イーサネット・ポートで構成されます。このコールアウトに関連するテキストは、"10GbEネットワークからNet0およびNet1(bond0)"です。

コールアウト4は、下段ノードであるノード0の直接ユーザー・インタフェース接続の設定に使用できるポートを指します。このコールアウトはノード0の2つのUSB 2.0ポートを指しており、これはノード1の下およびストレージ・アレイの上にあります。USBケーブル・キーボードとUSBケーブル・マウスをこれらのポートに接続します。コールアウト4は、HD-15ビデオ・ポートも指します。ビデオ・モニターをそのポートに接続します。このコールアウトに関連付けられているテキストは「(オプション)ノード0でのみ、キーボードおよびマウスをUSBに、ビデオ・ディスプレイをVIDEOに接続」です。

パネル2: システムの起動

パネル2では、Oracle Database Applianceの前面パネルにあるノードの電源ボタンをクローズアップした画像を示します。各ノードには、別個の電源ボタンがあります。ノード1の電源ボタンはOracle Database Appliance X3-2システムの前面パネルの左上隅にあり、ノード0の電源ボタンはOracle Database Applianceシステムの前面パネルの中央左端にあります。

各ノードのプラグを差し込んだ後、各ノードには起動する時間が必要です。

コールアウト5は、緑のSP LEDを指します。ステップ1に示すように電源コードを接続すると、緑のSP LEDが数分点滅した後、安定して点灯します。SP LEDの点滅が終了するのを待ってから、次に進みます。

コールアウト6は、電源を入れる丸いボタンを指します。緑のLEDが安定して点灯したら、各SCの電源ボタンを押して、システムに電源を入れます。電源ボタンを押すのは一度のみです。電源ボタンを何度も押さないでください。

コールアウト7は、緑のOK LEDを指します。電源ボタンを押すと、緑のOK LEDが数分点滅した後、常に点灯した状態になります。OK LEDの点滅が終了するのを待ってから、次に進みます。

パネル3: ストレージとインターコネクトのケーブル接続の検証

SASとインターコネクトが正しく構成されていることを確認するには、次の検証コマンドを実行します。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli validate -c storagetopology

パネル4: コンソールへのログインおよびネットワークの構成

ネットワークを構成すると、ファイルをOracle Database Applianceにコピーできるようになります。

a)デフォルト・パスワードwelcome1を使用して、rootとしてコンソールにログインします。

b)ネットワーク管理者に問い合せ、このステップを実行するために必要な情報を入手します。次のコマンドを実行し、次に示すとおりにダイアログを完了して、表示されたネットワーク値をお使いのネットワークの値で置き換えます。

[root@oak1]# /opt/oracle/oak/bin/oakcli configure firstnet

パネル5: Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルのダウンロード

a)外部クライアントのブラウザからMy Oracle Supportにログオンします。次のノートを読んで、ソフトウェアの最新バージョンを特定します。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1

b)Oracle Appliance Managerソフトウェアのバージョンが最新かどうか判断するには、次のコマンドを実行します。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli show version -detail

バージョンが古い場合は、次のノートに説明されているようにベース・イメージを更新します。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=888888.1

c)次のURLから、Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルのzipファイルをダウンロードします。

https://updates.oracle.com/download/12978712.html

d)コマンドscpを使用して、Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルをノード0上の場所(/tmpなど)にコピーします。

e) (オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティで作成された構成ファイルをノード0上の場所(/tmpなど)にコピーします。

注意:

エンドユーザー・デプロイメントを完了するための詳しい手順については、次の場所にあるMy Oracle Supportノート1373617.1を参照してください。

https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1373617.1

パネル6: Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルの解凍

a)コマンドoakcli unpack -packageを使用して、エンドユーザー・バンドルを現在の場所からデプロイメントに必要な場所に移動します。たとえば、パッケージp12978712_21000Linux-x86-64.zipをディレクトリ/tmpにコピーする場合、次のコマンドを入力します。

[root@oak1]# /opt/oracle/oak/bin/oakcli unpack -package /tmp/p12978712_xxxxxx_Linux-x86-64.zip

標準インストールおよびカスタム・インストール

「Configuration Type」ウィンドウでは、「Typical」構成または「Custom」構成を選択できます。「Custom」を選択すると、次のことを実行できます。

  • (オプション)NTPサーバーの構成(デフォルトはクラスタ時刻同期化サービス)。

  • (オプション)Oracle ILOMの構成および設定。

  • (オプション)追加のネットワーク・インタフェースの指定(2つの追加結合10GbEインタフェースと1つの追加10GbEインタフェース)。

  • (オプション)Oracle Auto Service Requestの構成。

  • (オプション)クラウド・ファイル・システム・パーティションのサイズ変更(/cloudfs)。デフォルトは50GBです。

パネル7: Oracleソフトウェアのデプロイ

a)コマンドstartxを入力してX11ウィンドウ・マネージャ・ソフトウェアを起動します。

b)次のコマンドを入力します。

[root@oak1]# /opt/oracle/oak/bin/oakcli deploy
  • Oracle Appliance Managerが起動して「Welcome」ウィンドウが開きます。

  • (オプション) Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを使用して構成ファイルを保存した場合、「Browse」をクリックしてファイルをロードします。

c)「Next」をクリックします。

「Configuration Type」ウィンドウが開きます。このウィンドウには、「Select Configuration Type」というテキストと、選択可能な次の2つのオプションが表示されます。

  • 「Typical」(推奨)

  • 「Custom」

2つのオプションの下には、「Load an existing configuration」というタイトルのボタンがあります。このボタンには「Browse」というラベルが付いています。

このウィンドウの左下隅には「Help」というボタンがあり、このボタンをクリックして各ウィンドウに関する情報を表示できます。このウィンドウの右下隅には「Back」「Next」および「Cancel」というボタンがあります。これらのボタンは、Oracle Appliance Managerの各ウィンドウに表示されています。

「Typical」または「Custom」のいずれかのインストール・タイプを選択します。

(オプション)構成ファイルがある場合は(ステップ5で説明したmyserver1.confなど)、「Browse」をクリックしてファイルを検索し、その内容をOracle Appliance Managerにインポートします。

d)画面に必要な情報を入力します。

パネル8: Oracle Database Applianceのデプロイメントの実行

Oracle Appliance Manager構成インタビューの終了時に、「Summary」ウィンドウが表示されます。「Summary」ウィンドウには、構成インタビュー中に入力した構成値のリストが表示されます。

「Summary」ウィンドウの下に、「Save the generated configuration」というタイトルで、「Save」というラベルが付いたボタンがあります。このボタンをクリックすると、構成インタビュー中に入力した値を保存できます。このボタンの下に、標準のウィンドウ・ボタンがあり、そこに「Install」というラベルが付いたボタンがあります。

「Install」をクリックして、Oracleソフトウェアのデプロイを開始します。

ページ4: Oracle Database Appliance X3-2仮想プラットフォームの設定

「Oracle Database Appliance X3-2仮想プラットフォームの設定」は、仮想サーバー環境にインストールされたOracle Database Applianceの基本的な構成ステップを示すポスターで、ドキュメントへのリンクのクイック・レスポンス(QR)コード(ポスターの右上隅)とドキュメントのURLアドレス(ポスターの下部)が表示されています。

ポスターの下部のテキストの内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceの詳細は、Oracle Technology Networkにアクセスしてください。

http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/engineered-systems/database-appliance/overview/index.html

デプロイメントの詳細は、次の場所にアクセスしてください。

http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=dba21

また、クイック・レスポンス・コードをモバイル・デバイスでスキャンしてドキュメントを読み取ることもできます。

各パネルのテキスト説明を次に示します。

パネル1: 電源ケーブルおよびパブリック・ネットワーク用ケーブルの接続

このパネルは、Oracle Database Appliance X3-2システムの背面の画像を示しています。アプライアンスの背面は、2つのノード(上部)と1つのストレージ・シェルフ(下部)で構成されています。上段のノードはノード1、下段のノードはノード0です。1から4のラベルが付いたコールアウトが7つあり、それぞれアプライアンス上の場所を指します。

コールアウト1は、個々に電源プラグ吸気口を指す合計4つの線で構成されています。そのうちの3つは左側にあります。これらはシステムの左側にある電源コードの吸気口(サーバー電源用4つ(各サーバーに2つずつ)、ストレージ・アレイ用1つ)の領域を指します。1つは右側にあり、ストレージ・アレイの電源プラグ吸気口を指します。これらのコールアウトに関連するテキストは、"電源装置(PSU)に給電します"です。

コールアウト2は、2つのサーバーの上の中央に位置しています。各ノード上のイーサネット・ポート(各ノードの左下部に配置)を指します。このコールアウトに関連するテキストは、"(オプション)イーサネットからOracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)のネットワーク管理"です。

コールアウト3は、各ノードのNet0およびNet1ポートを指します。これらのポートは、各ノードの中央右側にあります。水平行に配置された、2つの10ギガバイト・イーサネット・ポートで構成されます。このコールアウトに関連するテキストは、"10GbEネットワークからNet0およびNet1(bond0)"です。

コールアウト4は、下段ノードであるノード0の直接ユーザー・インタフェース接続の設定に使用できるポートを指します。このコールアウトはノード0の2つのUSB 2.0ポートを指しており、これはノード1の下およびストレージ・アレイの上にあります。USBケーブル・キーボードとUSBケーブル・マウスをこれらのポートに接続します。コールアウト4は、HD-15ビデオ・ポートも指します。ビデオ・モニターをそのポートに接続します。このコールアウトに関連付けられているテキストは「(オプション)ノード0でのみ、キーボードおよびマウスをUSBに、ビデオ・ディスプレイをVIDEOに接続」です。

パネル2: システムの起動

パネル2では、Oracle Database Applianceの前面パネルにあるノードの電源ボタンをクローズアップした画像を示します。各ノードには、別個の電源ボタンがあります。ノード1の電源ボタンはOracle Database Appliance X3-2システムの前面パネルの左上隅にあり、ノード0の電源ボタンはOracle Database Applianceシステムの前面パネルの中央左端にあります。

各ノードのプラグを差し込んだ後、各ノードには起動する時間が必要です。

コールアウト5は、緑のSP LEDを指します。ステップ1に示すように電源コードを接続すると、緑のSP LEDが数分点滅した後、安定して点灯します。SP LEDの点滅が終了するのを待ってから、次に進みます。

コールアウト6は、電源を入れる丸いボタンを指します。緑のLEDが安定して点灯したら、各SCの電源ボタンを押して、システムに電源を入れます。電源ボタンを押すのは一度のみです。電源ボタンを何度も押さないでください。

コールアウト7は、緑のOK LEDを指します。電源ボタンを押すと、緑のOK LEDが数分点滅した後、常に点灯した状態になります。OK LEDの点滅が終了するのを待ってから、次に進みます。

パネル3: ストレージとインターコネクトのケーブル接続の検証およびOracle Virtual Machineイメージの確認

a)ストレージとインターコネクトが正しく構成されていることを確認するには、validateコマンドを実行します。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli validate -c storagetopology

b)Oracle Virtual Machineイメージがインストール済であることを確認します。

パスワードwelcome1を使用して、rootとしてdom0にログインします。

コマンドxm listを入力して、Oracle Database Appliance用のOracle Virtual Machineイメージがインストール済であることを確認します。

[root@oak1 ~]# xm list

このコマンドの実行結果で、「Name」列にDomain-0が含まれていない場合や、なにか他のエラーでコマンドが失敗した場合は、Oracle Virtual Machineイメージをインストールする必要があります。

パネル4: ネットワークの構成

ネットワークを構成すると、scpを使用してファイルをOracle Database Applianceにコピーできるようになります。

a)パスワードwelcome1を使用して、rootとしてdom0にログインします。

b)コマンド/opt/oracle/oak/bin/oakcli configure firstnetを使用してネットワークを構成します。

c)「Global」オプションを選択します。入力を求められたら、ドメイン名、DNSサーバー、ホスト名、ネットワーク・インタフェース、ノードのIPアドレス、ネットワーク・マスクおよびゲートウェイ・アドレスを入力します。

パネル5: ODA_BASEのデプロイ

a)My Oracle SupportからODA_BASEテンプレートをダウンロードして、dom0のディレクトリ/OVSにテンプレートをコピーします。

b)/opt/oracle/oak/bin/oakcli deploy oda_baseコマンドを使用してODA_BASEをデプロイします。

c)場所の入力を求められたら、ダウンロードしてコピーしたODA_BASEテンプレートのファイル名をフルパスで入力します。

次に例を示します。

/OVS/templateBuild-2013-01-31.tar.gz

d)コア・ライセンスの入力を求められたら、使用を許可するコア数に該当する1から8までの値を入力します。

e)(オプション)ODA_BASEのメモリー割当てを変更します。

注意:

次のURLから、ODA_BASEのテンプレートをダウンロードします。

https://updates.oracle.com/download/16186172.html

パネル6: ODA_BASEへのOracleソフトウェアのデプロイ

a)ポート5900のホスト名dom0を使用して、VNCクライアントでdom1に接続します。

b)dom1のVNCセッションで、コマンドstartxを入力してX11ウィンドウ・マネージャ・ソフトウェアを起動します。

c)端末セッションを開いて、次のコマンドを入力します。

/opt/oracle/oak/bin/oakcli deploy

Oracle Appliance Managerが起動して「Welcome」ウィンドウが開きます。

d)「Next」をクリックします。

パネル7: ODA_BASEへのOracleソフトウェアのデプロイ(続き)

「Configuration Type」ウィンドウが開きます。このウィンドウには、「Select Configuration Type」というテキストと、選択可能な次の2つのオプションが表示されます。

  • 「Typical」

  • 「Custom」

注意:

「Custom」を選択すると、次のような「Typical」構成でデフォルト設定されるオプションを構成できます。
  • 通常のディスク冗長性

  • NTPサーバー

  • Oracle ILOM

  • 追加のネットワーク・インタフェース

  • Oracle Auto Service Request (ASR)

  • /cloudfsファイル・システムのサイズ(デフォルトは50GBです)

2つのオプションの下には、「Load an existing configuration」というタイトルのボタンがあります。このボタンには「Browse」というラベルが付いています。構成ファイルがある場合は(ステップ5で説明したmyserver1.confなど)、「Browse」をクリックしてファイルを検索し、その内容をOracle Appliance Managerにインポートします。

このウィンドウの左下隅には「Help」というボタンがあり、このボタンをクリックして各ウィンドウに関する情報を表示できます。このウィンドウの右下隅には「Back」「Next」および「Cancel」というボタンがあります。これらのボタンは、Oracle Appliance Managerの各ウィンドウに表示されています。

パネル8: 構成情報の入力後、「Install」をクリックしてデプロイメントを開始

Oracle Appliance Manager構成インタビューの終了時に、「Summary」ウィンドウが表示されます。「Summary」ウィンドウには、構成インタビュー中に入力した構成値のリストが表示されます。

「Summary」ウィンドウの下に、「Save the generated configuration」というタイトルで、「Save」というラベルが付いたボタンがあります。このボタンをクリックすると、構成インタビュー中に入力した値を保存できます。このボタンの下に、標準のウィンドウ・ボタンがあり、そこに「Install」というラベルが付いたボタンがあります。

「Install」をクリックして、Oracleソフトウェアのデプロイを開始します。デプロイメントを終了するには約1時間かかります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

Oracleサポート・サービスでは、My Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。


Oracle® Database ApplianceセットアップHTMLガイド, リリース12.1.2.2.0

B69547-05

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