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Oracle® Database Appliance X6-2S/X6-2M/X6-2Lデプロイメントおよびユーザーズ・ガイド
リリース12.1.2.9.0 for Linux x86-64
E85929-01
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3 Oracle Database Applianceのデプロイメントの準備

これらのタスクを実行してOracle Database Applianceのデプロイを準備します。

内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceへのネットワーク・ケーブルの接続

Oracle Database Appliance X6-2S、X6-2MまたはX6-2Lを10GBase-T (銅線)または10GbE SFP+ (ファイバー)ネットワークに接続します。

標準のCat-6ネットワーク・ケーブルを使用して、基板に搭載されている10GBase-T (銅線)ネットワーク・ポートに接続します。次の項では、10GbE SFP+ (ファイバー)ネットワークのポートの配線オプションを示します。図で、注釈4および5は、10GBase-T (銅線)ネットワークのポートを示しています。注釈6は、10GbE SFP+ (ファイバー)ネットワークのポートを示しています。

図3-1 Oracle Database Appliance X6-2SまたはX6-2Mのファイバーおよび同線ネットワーク・ケーブルの接続

図3-1の説明が続きます
「図3-1 Oracle Database Appliance X6-2SまたはX6-2Mのファイバーおよび銅線ネットワーク・ケーブルの接続」の説明

図3-2 Oracle Database Appliance X6-2Lのファイバーおよび銅線ネットワーク・ケーブルの接続

図3-2の説明が続きます
「図3-2 Oracle Database Appliance X6-2Lのファイバーおよび銅線ネットワーク・ケーブルの接続」の説明

表3-1 Oracle Database Applianceのネットワーク・ポートの位置および電源のケーブル配線

注釈番号 説明

1

電源ケーブル

2

(オプション) ILOM SER MGTポート。サービス・プロセッサRJ-45シリアル・ポート

3

ILOM NET MGTポート。サービス・プロセッサ10/100/1000Base-Tネットワーク・インタフェース

4

RJ-45コネクタ付きの10 GbEネットワーク・インタフェース・ポート(btbond1)

5

RJ-45コネクタ付きの10 GbEネットワーク・インタフェース・ポート(btbond2)

Oracle Database Appliance X6-2Sでは、これらのポートは使用できません。

6

10 GbEデュアルレートSFP+ (ファイバー・ネットワーク)ポート(sfpbond1)

次の項では、10 GbE SFP+ PCIカードの配線オプションを示します。

ファイバー・ケーブル

光ケーブルの場合は、各ネットワーク・ポート用にShort Range(SR)またはLong Range(LR) SFP+トランシーバを購入し、適切な光ケーブルを接続する必要があります。現在、OracleではSRおよびLRのSFP+トランシーバを販売しています。これらのトランシーバに加えて、適切なLC-LCの終端済光ファイバー・ケーブルをサードパーティ・ベンダーから購入する必要があります。

名前 部品番号

10GbEトランシーバSR (SFP+)

X2129A-N

10GbEトランシーバLR (SFP+)

X5562A-Z

銅線ケーブル

Oracleから次の銅線ケーブルを購入できます。これらのケーブルには組込みのSFP+コネクタが付いています。

名前 長さ 部品番号

TwinAx 1m

1m

X2130A-1M-N

TwinAx 3m

3m

X2130A-3M-N

TwinAx 5m

5m

X2130A-3M-N

周辺機器の取付け

このタスクは、Oracle Database Applianceに対して直接アクセスし、モニター、キーボード、マウスをローカル接続して使用する場合に実行します。

Oracle Database Applianceには、モニターやキーボードなど、人間とコンピュータ間のインタフェース機器が装備されていません。ネットワーク経由ではなく、ローカルでログインする場合は、インタフェース機器を取り付ける必要があります。

グラフィックス・カード・ポートにモニターを、USBポートにキーボードとマウスを取り付けます。図および表を参照してポートを識別してください。

図3-3 Oracle Database Applianceの周辺機器の接続

図3-3の説明はこの後にあります
「図3-3 Oracle Database Applianceの周辺機器の接続」の説明

図で、注釈1はキーボードおよびマウスのポートを示しています。注釈2はモニターのポートを示しています。

表3-2 Oracle Database Applianceの周辺機器の接続

注釈番号 説明

1

キーボードおよびマウスのUSBポート

2

モニターのグラフィック・カード・ポート

Oracle Database Applianceの初回の起動

この手順は、新しく設置されたOracle Database Applianceを起動する場合、または電源を落とした後にアプライアンスを起動する場合に使用します。

Oracle Database Applianceに初めて電源を投入する準備として、必要なすべての電源コードを接続し、正常に初期化されたことを確認する必要があります。電源ボタンを1回押して、システムを起動できます。

内容は次のとおりです。

電源コードの取付けとコンポーネントの初期化

Oracle Database Applianceの電源コードを取り付けます。

注意:

電源コードを差し込む際は、その前に、電力を供給する電気コンセントが接地されていることを確認します。

AC回路を1つのみ使用する場合は、各コンポーネントの両方の電源コードをその回路に接続します。N+1の電源の冗長性を維持する場合は、2つの異なるAC回路を使用します。各AC回路から各コンポーネントに1本の電源コードを接続します。

提供されるケーブル管理アームとの配線の詳細は、Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイドを参照してください。

Oracle Database Applianceの初回の電源投入

Oracle Database Applianceの電源を初めてオンにするには、この手順を使用します。

注意:

電源コードの接続後、緑色のSP OK発光ダイオード(LED)のライトが数分間点滅した後、常時点灯に変わります。冷却ファンも回転する場合があります。ただし、これらの事象はシステムが起動していることを示してはいません。アプライアンスを正しく起動するには、この項の手順をすべて完了する必要があります。項全体を読んで、初期システム起動に必要な順序を理解してください。

  1. 電源凹型ボタンを押して、アプライアンスの電源をオンにします。

    注意:

    完全に初期化された状態は、緑色のSP OK LEDが常時点灯している状態になることによって示されます。サーバーの緑色のLEDライトのいずれかがまだ点滅している場合は、その初期化手順が完了するまで待機します。

    電源ボタンとシステム初期化ステータス・インジケータ・ライトはフロント・パネルにあります。次の図は、X6-2SおよびX6-2Mでのこれらの場所の例を示しています。X6-2Lのレイアウトは若干異なります。

    図3-4 X6-2SおよびX6-MでのOracle Database Applianceの前面の電源パネル

    図3-4の説明が続きます
    「図3-4 X6-2SおよびX6-MでのOracle Database Applianceの前面の電源パネル」の説明

    表3-3 Oracle Database Applianceの電源投入に関する注釈の説明

    X6-2SおよびX6-2Mの注釈 機能
    4 アプライアンスの前面パネルにある、SP OK LEDライト。
    5 アプライアンスの前面パネルにある、凹型オン/オフ電源ボタン。このボタンを押すのは一度のみです。電源ボタンを何度も押さないでください。
    6 前面パネルにある、緑色の電源OK LED。システムにログインする前に、これらのライトはオンの位置にある(緑色のライトが点滅しない)必要があります。
  2. Oracle Database Applianceの起動完了を待機します。

    注意:

    電源ボタンを何度も押さないでください。起動は、完了までに数分かかることがあります。

    システムの前面にある緑色の電源OK LEDが常時点灯になると、Oracle Database Applianceは使用できる状態になります。

Oracle Integrated Lights Out Managerの構成

Oracle Database Applianceをオペレーティング・システムとは切り離して管理するように、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を構成します。

Oracle ILOMによってOracle Database Applianceの再起動およびトラブルシューティングの代替方法が提供されます。

Oracle ILOMを構成するには、次の項目を最初に設定する必要があります。

  • 名前およびIPアドレス

  • Oracle ILOMのデフォルト・パスワードを置換するパスワード

  • 割り当てられたネットマスクを使用した、管理ネットワークへのアクセス

  • NET MGTポートから管理ネットワークに接続されるイーサネット・ケーブル

デフォルト構成では、Oracle ILOMのDynamic Host Configuration Protocol (DHCP)が有効になっており、DHCPサーバーによってネットワーク設定が自動的に割り当てられます。DHCPサーバーによって割り当てられるIPアドレスまたはホスト名を決定するには、DHCPサーバーとともに用意されているネットワーク・ツールを使用します。

DHCPを使用しない場合は、Oracle Database Appliance Managerコンフィギュレータのカスタム・オプションを使用して、データベースのデプロイ時にIPアドレスおよびホスト名をOracle ILOMに割り当てます。

ご使用のプラットフォーム上でILOM用に使用するポートの詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。

注意:

DHCPを有効にしていない場合、Oracle ILOMにアクセスするには、Oracle Database Applianceの構成を完了する必要があります。

Oracle ILOMに接続するには、次の2つの方法のいずれかを使用します。

  1. 次の手順に従って、Webインタフェースを使用してログインします。

    1. クライアント・システムのブラウザを使用して、DHCPによって割り当てられたIPアドレスまたはホスト名をブラウザのアドレス・フィールドに入力し、[Enter]を押します。

    2. ログイン・ページで、デフォルト・ユーザー名rootおよびデフォルト・パスワードchangemeを入力します。

      Oracle ILOM Webインタフェースが表示されます。

  2. 次の手順に従って、コマンドライン・インタフェース(CLI)を使用してログインします。

    1. クライアント・システムを使用して、コマンドラインに次のコマンドを入力することでSecure Shell (SSH)接続を確立します。

      ssh -l root sp_ip_address

      sp_ip_addressは、DHCPによって割り当てられたIPアドレスです。

    2. デフォルト・ユーザー名rootおよびデフォルト・パスワードchangemeを入力します。

      Oracle ILOM CLIのプロンプトが表示されます。

初期ネットワーク接続の構成

デプロイメント中にネットワーク情報を作成するには、一時的なネットワーク構成フレームワークを構成します。

Oracle Database Appliance X6-2Sには2つの高可用性ネットワークがあり、Oracle Database Appliance X6-2MおよびX6-2Lには3つの使用可能ネットワークがあります。10GBase-Tまたは10GbE SFP+ネットワーク・インタフェースを使用します。初期ネットワーク接続を使用して、デプロイメント・ソフトウェアをOracle Database Applianceに転送し、Webコンソールを使用してアプライアンスをデプロイします。

注意:

初期ネットワーク構成は一時的です。これは、最終イメージのデプロイメント時に置換されます。

注意:

configure-firstnetコマンドは、Oracle Database Applianceで1回のみ使用することをお薦めします。初期ネットワークの構成後に使用すると、ネットワーク設定が予期せず変更される可能性があります。

  1. Oracle Database Applianceにrootとしてパスワードwelcome1を使用してログインします。
  2. コマンドconfigure-firstnetを実行して初期ネットワークを構成します。
  3. 要求されたとおりにネットワーク情報を完了します。デプロイメントの準備で収集したネットワーク構成情報を参照してください。
    configure-firstnetコマンドと例の詳細は、configure-firstnetを参照してください。

Oracle Database Applianceソフトウェアのダウンロード

Oracle Database Applianceをデプロイする前にソフトウェアをダウンロードします。

ソフトウェアをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. My Oracle Supportノート2144642.1に移動します。

  2. 指示に従って、Oracle Database Applianceシングル・インスタンス・ソフトウェア・バンドル(SIB)ファイルをネットワーク上のローカル・コンピュータにダウンロードします。