Oracleウォレットは、Oracle Databaseのセキュリティ資格証明書の格納に使用する、パスワードで保護されたコンテナです。ウォレットを使用することで、埋込みRスクリプトで接続の詳細を指定するためのセキュアなメカニズムが得られます。
Oracle R Enterprise接続のウォレットを作成するには、次の手順を実行します。
Oracle Wallet Managerを起動します。
(LinuxおよびUNIXの場合)コマンド・ラインでowm
と入力します。
(Windowsの場合)「スタート」→「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Integrated Management Tools」→「Wallet Manager」の順に選択します。
ご使用のOracle Databaseのドキュメントの手順に従って、ウォレットを作成します。
Oracle Database 12.1の場合は、『Oracle Databaseエンタープライズ・ユーザー・セキュリティ管理者ガイド』のOracle Wallet Managerの使用に関する項を参照してください。
http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db121&id=DBIMI160
Oracle Database 11.2の場合は、『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』のOracle Wallet Managerの使用に関する項を参照してください。
http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=db112&id=ASOAG160
tnsnames.ora
で、Oracle R Enterprise用の接続文字列を探します。次に例を示します。
mydb_test = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP) (HOST = server23) (PORT = 1521) ) (CONNECT_DATA = (sid=ORCL)) )
ウォレットに接続情報を指定します。手順2で参照されている、Oracle Databaseのセキュリティに関するドキュメントの手順に従います。
ウォレットを構成した後は、接続識別子を指定するだけで、Oracle R Enterprise Serverのデータベースに接続できます。次に例を示します。
ore.connect(conn_string = "mydb_test", all = TRUE)
ore.connect
の詳細を確認するには、次のようにRヘルプ・コマンドを使用します。
help(ore.connect)