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用語集

A

管理サーバー

LUNの新規作成やファイル・システムの拡張など、ストレージ・サーバーで管理機能を実行するための専用のOracle VM Server。 このサーバーは、ストレージ・アレイまたはファイル・サーバーに管理ユーザーとしてログインできる必要があります。 このサーバーで利用可能な管理機能は、Oracle VM Storage Connectプラグインによって定義されます。

アセンブリ

複数の仮想マシンとその仮想ディスク、およびこれらの相互接続性が含まれるインフラストラクチャ・テンプレート。 アセンブリは、.ovf (Open Virtualization Format)および.img (ディスク・イメージ)のセット、またはすべてを1つのファイルにまとめた.ova (Open Virtualization Format Archive)ファイルとして作成できます。

リリース3.4.1以降、アセンブリは仮想アプライアンスとして知られています。

B

ボンディング

ボンディングとは、ボンディングされた1つのインタフェースに複数のポートを集約する方法を提供して、ロード・バランシングまたは冗長性を実現するLinux OS機能です。 Oracle VM Serverを検出すると、ボンディングされたインタフェースは、ポートが1つ含まれているとして表示されます。

ネットワーク・ボンディングとは、冗長性やスループットの増加に向けて1つのホスト上でネットワーク・インタフェースを組み合せることです。 冗長性は、単一の物理リンクの障害が原因で仮想化環境のサービスが失われないよう保護するために使用する主要な要素です。

Oracle VMのネットワーク・ボンディングには3つのモードがあります。

  • アクティブ - バックアップ: 一方のネットワーク・インタフェース・カード(NIC)がアクティブで、もう一方のNICがスタンバイです。 アクティブなNICが停止すると、もう一方のNICがアクティブになります。

  • 動的リンク・ライブラリ: すべてのNICが1つのNICとして機能し、ネットワーク・トラフィックがすべてのインタフェースを同時に通過することで、スループットが向上します。 このモードでは、ネットワーク管理者がLACP (Link Aggregation Control Protocol)ボンディングをネットワーク・スイッチに作成する必要があります。

  • ロード・バランスされた: ネットワーク・トラフィックがボンドのNICで等しくロード・バランシングされます。 このモードでは、接続されているネットワーク・スイッチに特別な構成は必要ありません。ただし、このモードでは、VLANとブリッジの使用はサポートされません。 ネットワークでボンディングされたインタフェースにこのモードを使用すると、このネットワークが仮想マシン・ネットワーク・チャネルで構成されている場合は、VLANを使用できません。

C

クローン

オブジェクトの完全なコピーを行うアクションまたは結果。 オブジェクトは仮想マシン、仮想マシン・テンプレート、ISOファイル、または仮想ディスクのいずれかになります。 クローニングはコピーと似ていますが、オリジナルに基づいて新しいオブジェクトを作成しつつ、元のオブジェクトの整合性が保持されます。 クローン・カスタマイザは、クローニング時にオブジェクト・コンポーネントを常駐させる場所(別の記憶域リポジトリなど)の詳細を指定するクローン・オプションの定義に使用できます。

D

検出

Oracle VM Manager内でシステムをオブジェクトとして追加するプロセスは検出と呼ばれます。 Oracle VM Serverと記憶域をOracle VM環境に追加すると、Oracle VM Managerは、提供された情報を使用してリソースに接続し、検証を実行します。 このプロセス中、情報は通常サーバーとマネージャの間で交換されます。 Oracle VM Serverの場合、Oracle VM Managerがサーバー、そのネットワーク接続、サーバーにすでに接続されている記憶域の情報を取得します。 ハードウェアおよびネットワーク構成によっては、Oracle VM Serverの検出中に外部記憶域が自動的に検出される場合があります。 これは、Oracle VM ServerのローカルOCFS2記憶域でよく起こります。

Oracle VM Serverの検出のプロセス中に記憶域を自動的に検出できますが、どのOracle VM Serverにもまだ接続されていないリソースの記憶域検出を実行する必要が生じる場合があります。 検出の前に、記憶域がOracle VM環境の外部に構成されていることが重要です。 記憶域型に応じて、Oracle VM Manager内から様々な記憶域検出操作を実行できます。

dom0

ドメイン・ゼロの略称。 ハードウェアおよびデバイス・ドライバへのアクセス権を持つ管理ドメイン。 dom0は、起動時に最初に起動されるドメインです。 dom0にはdomUより多くの権限があります。 ハードウェアに直接アクセスでき、他のドメインのデバイス・ドライバを管理できます。 新しいドメインを起動することもできます。

「制御ドメイン」も参照

domU

ハードウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメイン。 各domUは、dom0によって起動されます。

E

events

イベントは、今後の参考のためにOracle VM Manager内に「オブジェクト」のステータス情報を登録したり、問題のトレースをより簡単にしたりするために使用されます。 イベントは、通常(必ずではありませんが)、Oracle VM Manager内で起動されるjobsに関連付けられています。 たとえば、ジョブが失敗すると、イベントが生成されます。 イベントは、サーバーのクラッシュや記憶域の切断などの環境内の変化によってトリガーされる場合もあります。 そのため、イベントは、管理者の注意を必要とする潜在的な問題を管理者に警告するために使用されます。

イベントは重大度によって分類されます。 ほとんどのイベントは情報ですが、警告またはエラーの場合もあります。 イベントにエラー・レベルの重大度がある場合、エラーをクリアしてエラーを生成したオブジェクトで引き続き操作を実行するために、エラー・イベントを確認する必要があります。

関連項目: jobs

G

ゲスト

Oracle VM Serverのドメインで実行されるゲスト・オペレーティング・システム。 ゲストは、準仮想化またはハードウェア仮想化されます。 同じOracle VM Serverで複数のゲストを実行できます。

H

ホスト・コンピュータ

ソフトウェアがインストールされている物理コンピュータ。 通常、Oracle VM ServerまたはOracle VM Managerのいずれかが実行されているコンピュータの参照に使用されます。

J

ジョブ

ジョブは、サーバー検出、リポジトリの提示、VMの作成など、Oracle VM Manager経由で実行される個別の操作で構成されます。 ジョブには、ジョブの進捗状況に従ってリフレッシュされるステータスが割り当てられます。 環境内のすべてのジョブの履歴は、Oracle VM Manager内に格納されます。

ジョブはシーケンシャルで実行され、完了するのに時間がかかる場合があるので、ジョブのステータスを追跡することで、システムが現在実行しているアクション、および現在実行しているジョブが完了した後で実行されるアクションを認識できます。 「Jobs」によって、操作の失敗をデバッグするのに役に立つシステム・メッセージにアクセスできます。

ほとんどのジョブは、それぞれ異なる重大度レベルを持つイベントを生成する傾向があります。

「イベント」も参照

L

ローカル記憶域

ローカル記憶域は、Oracle VM Serverにローカルにインストールされているハード・ディスクで構成されます。 ローカル記憶域は、企業の本番環境には適さない場合がありますが、これは、ローカル記憶域が含まれるOracle VM Serverに障害が発生すると、サーバー・プール内のどの場所でも仮想マシンを実行することが非常に難しくなり、この記憶域の管理オーバーヘッドが増大する場合があるためです。

M

migrate

仮想マシンを、1つのOracle VM Serverから別のサーバー、または「Unassigned Virtual Machines」フォルダに移動すること。 技術的には、稼働中の仮想マシンでのみ移行を実行可能ですが、Oracle VM Manager WebインタフェースおよびOracle VM Managerコマンドライン・インタフェースでは、複数の操作を組み合せることで、稼働中の仮想マシンまたは停止中の仮想マシンのいずれでも移行が実行できます。

移動

オブジェクトを1つの場所から別の場所に移動すること。 これには、停止中の仮想マシンの1つのOracle VM Serverから別のサーバーへの移動、仮想マシン・テンプレートの1つのリポジトリから別のリポジトリへの移動、ISOファイルまたは仮想ディスクの別の記憶域の場所への移動があります。 ローカル・リポジトリにある仮想マシンでライブ・マイグレーションが実行される場合、移行操作では、仮想マシンが移行プロセスの一部として実行中でも、リポジトリ間で仮想マシンを移動できます。

マルチパス

サーバーCPUとそのストレージ・デバイス間に複数の物理パスを作成する技術です。 これによってフォルト・トレランスが向上し、パフォーマンスが強化されます。 Oracle VMでは、マルチパスI/Oがデフォルトでサポートされます。 SANディスクがOracle VM Managerで検出される必要があるため、Oracle VM Serverはマルチパスが有効な状態でインストールされます

O

Oracle VM Server

仮想マシンを実行するための軽量でセキュアなサーバー・ベース・プラットフォームを提供するように設計された、自己完結型の仮想化環境。 Oracle VM Serverは、複数のドメインまたは複数のゲスト・オペレーティング・システム(Linux、SolarisおよびWindowsなど)を1台の物理マシンで実行できるようにするハイパーバイザおよび権限のあるドメイン(dom0と呼ばれる)から構成されています。 Oracle VM Managerとの通信を有効にするためにOracle VM Agentが含まれます。

Oracle VM Server for x86には、オープン・ソースのXenハイパーバイザ・コンポーネントが組み込まれています。このコンポーネントは、Oracleが開発した大規模な仮想化サーバーに統合するようにカスタマイズされ、最適化されています。 Oracle VM Server for x86は、アクセスおよびセキュリティ管理を担当し、ハイパーバイザのロールが制限されているため、一般にサーバー管理エンティティとして機能します。

Oracle VM Server for SPARCシステムでは、SPARCハイパーバイザがSPARCファームウェアに組み込まれており、一般的にLogical Domains Managerと呼ばれています。 Xenハイパーバイザと同様に、個々の仮想マシンは単一のコンピュータ上で安全に実行され、それぞれが所有するゲストOracle Solarisオペレーティング・システムを実行します

R

リフレッシュ・サーバー

サーバー・プールの代わりにファイル・システムのリフレッシュを処理するためのOracle VM Server。 リフレッシュ操作中に、リフレッシュ・サーバーはNFSファイル・サーバーにファイル・システムを一時的にマウントします。 リフレッシュを実行するために、サーバーに完全なデータ・アクセス権限が付与されている必要があります。 各NFSファイル・サーバーには、ファイル・サーバーにアクセスする各サーバー・プールから1つ以上のOracle VM Serverがリフレッシュ・サーバーとして割り当てられている必要があります。

S

サーバー・プロセッサの互換性グループ

サーバー・プロセッサの互換性グループとは、互換性プロセッサ(同じプロセッサ・ファミリとモデル番号を共有するCPU)を備えたOracle VM Serverのグループです。 これらのグループは、あるOracle VM Serverで実行中の仮想マシンを別のOracle VM Serverに安全に移行し継続して実行できるように作成されます。 Oracle VM Managerは、プロセッサ・タイプが異なるサーバーを検出すると、プロセッサ互換性グループを自動的に作成します。

Oracle VM Managerを使用すると、独自の要件に従って、カスタムの互換性グループを作成し、よりスムーズな移行とサーバーのグループ化の機能を向上できます。