用語集
A
D
- 検出
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Oracle VM Manager内でシステムをオブジェクトとして追加するプロセスは検出と呼ばれます。 Oracle VM Serverと記憶域をOracle VM環境に追加すると、Oracle VM Managerは、提供された情報を使用してリソースに接続し、検証を実行します。 このプロセス中、情報は通常サーバーとマネージャの間で交換されます。 Oracle VM Serverの場合、Oracle VM Managerがサーバー、そのネットワーク接続、サーバーにすでに接続されている記憶域の情報を取得します。 ハードウェアおよびネットワーク構成によっては、Oracle VM Serverの検出中に外部記憶域が自動的に検出される場合があります。 これは、Oracle VM ServerのローカルOCFS2記憶域でよく起こります。
Oracle VM Serverの検出のプロセス中に記憶域を自動的に検出できますが、どのOracle VM Serverにもまだ接続されていないリソースの記憶域検出を実行する必要が生じる場合があります。 検出の前に、記憶域がOracle VM環境の外部に構成されていることが重要です。 記憶域型に応じて、Oracle VM Manager内から様々な記憶域検出操作を実行できます。
- dom0
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ドメイン・ゼロの略称。 ハードウェアおよびデバイス・ドライバへのアクセス権を持つ管理ドメイン。 dom0は、起動時に最初に起動されるドメインです。 dom0にはdomUより多くの権限があります。 ハードウェアに直接アクセスでき、他のドメインのデバイス・ドライバを管理できます。 新しいドメインを起動することもできます。
「制御ドメイン」も参照
- ドメイン
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メモリー、仮想CPU、ネットワーク・デバイス、ディスク・デバイスを含む一連の構成可能リソースで、ここで仮想マシンが実行されます。 ドメインには仮想リソースが割り当てられ、独立して起動、停止、リブートができます。
「dom0」も参照
「domU」も参照
「制御ドメイン」も参照
- domU
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ハードウェアまたはデバイス・ドライバに直接アクセスする権限を持たないドメイン。 各domUは、dom0によって起動されます。
J
- ジョブ
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ジョブは、サーバー検出、リポジトリの提示、VMの作成など、Oracle VM Manager経由で実行される個別の操作で構成されます。 ジョブには、ジョブの進捗状況に従ってリフレッシュされるステータスが割り当てられます。 環境内のすべてのジョブの履歴は、Oracle VM Manager内に格納されます。
ジョブはシーケンシャルで実行され、完了するのに時間がかかる場合があるので、ジョブのステータスを追跡することで、システムが現在実行しているアクション、および現在実行しているジョブが完了した後で実行されるアクションを認識できます。 「Jobs」によって、操作の失敗をデバッグするのに役に立つシステム・メッセージにアクセスできます。
ほとんどのジョブは、それぞれ異なる重大度レベルを持つイベントを生成する傾向があります。
「イベント」も参照
L
M
O
- Oracle VM Manager
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Oracle VM Managerは、使いやすいWebブラウザ・インタフェースとコマンドライン・インタフェース(CLI)を提供する管理プラットフォームです。 Oracle VM Managerは、仮想環境で使用できるリソースを追跡して管理し、またこれを使用してOracle VM Serverプールを容易に管理できます。 Oracle VM Managerにより、テンプレートまたはインストール・メディアからの仮想マシンの作成や仮想マシンの削除、電源オフ、アップロード、デプロイメント、ライブ・マイグレーションを含む、仮想マシンのライフサイクルを管理できます。 また、Oracle VM Managerでは、ISOファイル、テンプレート、共有仮想ディスクなどのリソースを管理できます。
- Oracle VM Server
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仮想マシンを実行するための軽量でセキュアなサーバー・ベース・プラットフォームを提供するように設計された、自己完結型の仮想化環境。 Oracle VM Serverは、複数のドメインまたは複数のゲスト・オペレーティング・システム(Linux、SolarisおよびWindowsなど)を1台の物理マシンで実行できるようにするハイパーバイザおよび権限のあるドメイン(dom0と呼ばれる)から構成されています。 Oracle VM Managerとの通信を有効にするためにOracle VM Agentが含まれます。
Oracle VM Server for x86には、オープン・ソースのXenハイパーバイザ・コンポーネントが組み込まれています。このコンポーネントは、Oracleが開発した大規模な仮想化サーバーに統合するようにカスタマイズされ、最適化されています。 Oracle VM Server for x86は、アクセスおよびセキュリティ管理を担当し、ハイパーバイザのロールが制限されているため、一般にサーバー管理エンティティとして機能します。
Oracle VM Server for SPARCシステムでは、SPARCハイパーバイザがSPARCファームウェアに組み込まれており、一般的にLogical Domains Managerと呼ばれています。 Xenハイパーバイザと同様に、個々の仮想マシンは単一のコンピュータ上で安全に実行され、それぞれが所有するゲストOracle Solarisオペレーティング・システムを実行します
S
- サーバー・プール
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サーバー・プールでは、仮想マシンが稼働できるグループに1つ以上のOracle VM Serverが論理的に体系化されます。
各サーバー・プールには、最大32個の物理サーバーを持つことができます。 各Oracle VM Serverは、1つのサーバー・プールのメンバーにのみなることができます。 サーバー・プールはOracle VMの操作単位です。 ポリシーは、サーバー・プール・レベルで構成および実現されます。
高可用性を実現するには、各サーバー・プールで最低3つのOracle VM Serverノードのクラスタを使用することを強くお薦めします。 クラスタの1つのノードにハードウェア障害が発生した場合、またはメンテナンスのために停止された場合、他の2つのノードでフェイルオーバーの冗長性が維持されます。 クラスタに3つのノードを持つことによって、製品の負荷要件のキャパシティも確保します。
- Storage Connect
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Oracle VMでは、汎用記憶域と呼ばれるすべてのタイプの記憶域と統合しますが、記憶域にアクセスするためプラグインを提供する、記憶域ベンダーの高度な記憶域機能も提供します。 このプラグインは、Oracle VMのStorage Connectフレームワークの一部です。
Oracle VMでは、Sun ZFS Storage ApplianceおよびOracle Axiomシステム向けに独自のOracle VM Storage Connectプラグインを提供しています。
V
- 仮想アプライアンス
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単一の.ova (Open Virtualization Format Archive)ファイルまたは一連の.ovf (Open Virtualization Format)およびimg (ディスク・イメージ)ファイルとして作成されるパッケージ。 仮想アプライアンスには、1つ以上の仮想マシンが含まれ、仮想ディスクと仮想マシン間の相互接続性が含まれます。
以前のリリースでは、仮想アプライアンスはアセンブリという名前でした。
- 仮想ディスク
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ゲスト・オペレーティング・システムにとっては物理ディスク・ドライブに見えるファイルまたは一連のファイル(通常は、リモート・ファイル・システムである場合でも、ホスト・ファイル・システム上にあります)。
- 仮想マシン(VM)
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ゲスト・オペレーティング・システム、およびOracle VM Serverで実行される、関連付けられたアプリケーション・ソフトウェア。 準仮想化マシンまたはハードウェア仮想化マシン。 複数の仮想マシンを同じOracle VM Serverで実行できます。