DBOPTIONS
適用対象
ExtractおよびReplicat
説明
DBOPTIONSパラメータでは、データベース・オプションを指定します。これはグローバル・パラメータで、パラメータ・ファイル内のすべてのTABLEまたはMAP文に適用されます。一部のDBOPTIONSオプションは、ExtractまたはReplicatのみに適用されます。
                  
DBOPTIONSパラメータは、他のパラメータに関係なく、パラメータ・ファイル内の任意の場所に配置できます。 
                  
デフォルト
なし
構文
DBOPTIONS [ALLOWLOBDATATRUNCATE | NOALLOWLOBDATATRUNCATE] [ALLOWUNUSEDCOLUMN | NOALLOWUNUSEDCOLUMN] [BINDCHARFORBITASCHAR] [CATALOGCONNECT | NOCATALOGCONNECT] [CONNECTIONPORT port] [DECRYPTPASSWORD shared_secret ENCRYPTKEY {DEFAULT | key_name}] [DEFERREFCONST] [DISABLECOMMITNOWAIT] [DISABLELOBCACHING] [DRIVER SQLNCLI11] [ENABLE_INSTANTIATION_FILTERING] [EMPTYLOBSTRING 'string'] [FETCHBATCHSIZErecords] [FETCHCHECKFREQseconds] [FETCHLOBS | NOFETCHLOBS] [FETCHRETRYCOUNT number] [FECHTIMEOUT seconds | NOFECHTIMEOUT] [HOST {DNS_name | IP_address}] [INTEGRATEDPARAMS(parameter[, ...])] [LIMITROWS | NOLIMITROWS] [LOBBUFSIZEbytes] [LOBWRITESIZE bytes] [SESSIONPOOLMAXmax_value| [SESSIONPOOLMINmin_value][SESSIONPOOLINCRincrement_value] [SETTAG [tag_value| NULL] ] [SHOWINFOMESSAGES] [SHOWWARNINGS] [SKIPTEMPLOB | NOSKIPTEMPLOB] [SOURCE_DB_NAMEsrc_dbase_global_name] [SPTHREAD | NOSPTHREAD] [SQLMODE] [SUPPRESSTEMPORALUPDATES] [SUPPRESSTRIGGERS | NOSUPPRESSTRIGGERS] [TDSPACKETSIZE bytes] [TRANSNAME trans_name] [USEODBC | USEREPLICATIONUSER] [XMLBUFSIZE bytes]
- 
                           ALLOWUNUSEDCOLUMN|NOALLOWUNUSEDCOLUMN
- 
                        OracleのExtractに有効です。Extractが未使用の列を含む表を検出したときに異常終了するかどうかを制御します。 デフォルトは ALLOWUNUSEDCOLUMNです。Extractは未使用の列を含む表を検出すると、処理を継続し、警告を生成します。このパラメータを使用する場合は、正しいメタデータ・マッピングを実行できるように、ターゲットにも同じ未使用の列が存在しているか、Replicatにこの表のソース定義ファイルを指定する必要があります。NOALLOWUNUSEDCOLUMNでは、Extractは未使用の列を検出すると異常終了します。
- 
                           ALLOWLOBDATATRUNCATE | NOALLOWLOBDATATRUNCATE
- 
                        DB2 LUWおよびMySQL.のReplicatに有効です。 ALLOWLOBDATATRUNCATEでは、レプリケートするLOBデータがターゲットのCHAR、VARCHAR、BINARYまたはVARBINARY列に対して大きすぎる場合に、Replicatが異常終了することを防ぎます(ターゲットLOB列のみに適用可能です)。DB2 LUWのReplicatのALLOWLOBDATATRUNCATEでは、レプリケートするLOBデータがターゲットのLOB列に対して大きすぎる場合に、Replicatが異常終了することを防ぎます。このLOBデータは、ターゲット列の最大サイズに切り捨てられ、エラー・メッセージや警告は生成されません。デフォルトは NOALLOWLOBDATATRUNCATEで、レプリケートするLOBが大きすぎる場合に、Replicatを異常終了させ、エラー・メッセージを生成します。
- 
                           BINDCHARFORBITASCHAR
- 
                        DEFGEN、Extract、およびDB2 for iのReplicatに有効です。CCSID 65535の CHARまたはVARCHAR、またはCHARおよびVARCHAR FOR BIT DATAとして定義される列を、変換可能な通常のエンコーディングがフィールドにある場合のように処理できます。エンコーディングはジョブCCSIDから取得されます。このオプションが有効な場合、DEFGENは、フィールドがdefsファイルのバイナリであることを示しません。
- 
                           CATALOGCONNECT | NOCATALOGCONNECT
- 
                        ODBCデータベースのExtractおよびReplicatに有効です。デフォルトでは、Oracle GoldenGateはカタログ問合せのために新しい接続を作成しますが、 NOCATALOGCONNECTを使用すると新しい接続の作成を防止できます。z/OS上のDB2の場合、NOCATALOGCONNECTでは、MVS DB2初期化パラメータmvsattachtypeがCAFに設定されているときに、Oracle GoldenGateによる複数の接続の試みを防ぎます。CAFモードでは複数の接続がサポートされていないため、Oracle GoldenGateはオープンしている接続のコミットを受信するまで、システム・カタログ表領域にコミット・ロックを発行する可能性があります。コミット・ロックを防ぐために、Oracle GoldenGateでは、複数の接続をサポートするRRSAF(mvsattachtype=RRSAF)を使用することをお薦めします。
- 
                           CONNECTIONPORTport
- 
                        マルチデーモンMySQLのReplicatに有効です。Replicatが接続する必要があるインスタンスのTCP/IPポートを指定します。最小値は1、デフォルト値は3306です。 
- 
                           DECRYPTPASSWORDshared_secret algorithmENCRYPTKEY {key_name| DEFAULT}
- 
                        クラシック・キャプチャ・モードのExtractに有効です(Oracle)。 Oracle Transparent Data Encryption (TDE)を使用して暗号化されたREDOログ・データを復号化する、TDE鍵を復号化する共通鍵(パスワード)を指定します。TDE鍵は、まず、共通鍵を鍵として使用してOracleサーバー内で暗号化された後、Extractに配信され、そこで同じ共通鍵を使用して復号化されます。共通鍵は、Oracleサーバー・セキュリティ担当者によって、Oracle WalletまたはHardware Security Moduleで作成する必要があります。Oracle GoldenGate管理者のみが、共通鍵を知っている必要があります。 復号化オプションを使用するには、まずGGSCIで ENCRYPT PASSWORDコマンドを使用して、暗号化された共通鍵を生成し、ENCKEYSファイルを作成する必要があります。パラメータ・オプション: - 
                                 shared_secret
- 
                              ENCRYPT PASSWORDコマンドの結果からコピーされる、暗号化された共通鍵(パスワード)です。
- 
                                 algorithm
- 
                              パスワードの暗号化に使用した暗号化アルゴリズムを、 AES128、AES192、AES256またはBLOWFISHの中から指定します。AESは、z/OS上のDB2およびDB2 for iではサポートされません。
- 
                                 ENCRYPTKEY key_name
- 
                              ENCKEYS参照ファイル内のユーザー作成の暗号化鍵の論理名を指定します。ENCRYPT PASSWORDがKEYNAMEkey_nameオプションとともに使用された場合に使用します。ENCKEYSファイルをローカル・システムに作成する必要があります。
- 
                                 ENCRYPTKEY DEFAULT
- 
                              指定すると、Oracle GoldenGateでランダムな鍵が使用されます。 ENCRYPT PASSWORDがKEYNAMEDEFAULTオプションとともに使用された場合に使用します。
 
- 
                                 
- 
                           DEFERREFCONST
- 
                        Oracleの非統合Replicatに有効です。Replicatトランザクションがコミットされるまで、Oracleターゲット・データベースによるカスケード削除およびカスケード更新の参照整合性制約のチェックおよび強制を延期するように、 DEFERRABLEに制約を設定します。この時点で制約違反がある場合、エラーが生成されます。統合Replicatでは、ターゲット・システムでの参照制約の無効化は必要ありません。ターゲット表での制約を無効化するか DEFERREDに設定するかわりに、DEFERREFCONSTを使用できます。使用すると、DEFERREFCONSTは、DEFERABLEおよびNOT DEFERABLEの両方の制約を延期します。DEFERREFCONSTは、Replicatが処理するすべてのトランザクションに適用します。DEFERREFCONSTは、Oracle Database 12c、11g (11.2.0.2)およびそれ以降の11g R2リリースに有効です。この機能をサポートしていないOracle Databaseリリースととも使用する場合、 DEFERREFCONSTは無視され、Oracle GoldenGateログに通知は返されません。コミット操作でのエラーを処理するために、パラメータ・ファイルのルート・レベルでREPERRORを使用し、TRANSDISCARDまたはTRANSEXCEPTIONオプションを指定できます。注意: 親および子の表の関連する行が同じスレッドによって処理されることを保証する方法がないため、 DEFERREFCONST調整Replicatとともに使用しないでください。
- 
                           DISABLECOMMITNOWAIT
- 
                        OracleのReplicatに有効です。Replicatによる非同期 COMMITの使用を無効化します。非同期COMMIT文には、NOWAITオプションが含まれます。DISABLECOMMITNOWAITを使用する場合、Replicatは、標準の同期COMMIT(WAITオプションを使用するCOMMIT)を発行します。
- 
                           DISABLELOBCACHING
- 
                        Oracleの非統合Replicatに有効です。OracleのLOBキャッシング・メカニズムを無効にします。デフォルトでは、ReplicatはOracleのLOBキャッシング・メカニズムを有効にします。 
- 
                           DRIVER SQLNCLI11
- 
                        SQL Server、クラシックExtractおよびCDC Extractのみに有効です(Replicatはサポートされません)。SQL Server VAMが通信用に SQLNCLI11ドライバを使用するように設定します。SQLNCLI11ドライバがない場合は、SQLOLEDBが使用されます。これは、データベース環境でTLS 1.2が構成されるときに必要です。
- 
                           ENABLE_INSTANTIATION_FILTERING
- 
                        Oracleに有効です。Oracleデータ・ポンプを使用してインポートした表、または SET_INSTANTIATION_CSNコマンドで手動でインスタンス化した表に対して、自動的な表ごとのインスタンス化CSNフィルタリングを有効化します。
- 
                           FETCHBATCHSIZErecords
- 
                        Oracle、DB2 for i、DB2 z/OS、SQL ServerおよびTeradataのExtractに有効です。初期ロードのパフォーマンスを高めるために、1行ごとのフェッチのかわりに配列フェッチを有効にします。 Oracle、DB2 for i、DB2 z/OS、SQL ServerおよびTeradataに有効な値は、フェッチ当たり0から1000000レコードです。DB2 LUWに有効な値は、フェッチ当たり1から1000000レコードです。ゼロ(0)は有効な値ではありません。 デフォルトは1000です。バッチ・サイズが非常に小さくなるか非常に大きくなると、パフォーマンスは低下します。表にLOBデータが含まれている場合、Extractは1行フェッチ・モードに戻り、その後バッチ・フェッチモードを再開します。 
- 
                           FETCHCHECKFREQseconds
- 
                        Oracleの統合Extractに有効です。ADGのキャッチ・アップを確認する各フェッチ・チェック間でExtractが待機する秒数を指定します。数値を小さくするとレイテンシは向上しますが、 current_scn from v$databaseの問合せ数は増加します。デフォルト値は3秒で、最大値は120秒です。
- 
                           FETCHLOBS | NOFETCHLOBS
- 
                        z/OS上のDB2およびDB2 LUWに有効です。表のLOBオプションが NOT LOGGEDに設定されている場合に、データベース表からのLOBの直接のフェッチを抑止します。NOT LOGGEDが設定されている場合、この列の値はトランザクション・ログからは入手できず、表自体からのみ取得できます。デフォルトでは、Oracle GoldenGateはLOBへの変更をトランザクション・ログから取得します。デフォルトは、FETCHLOBSです。
- 
                           FETCHRETRYCOUNTnumber
- 
                        Oracleの統合Extractに有効です。ADGのキャッチ・アップの待機時に、ExtractがADGの進捗または進捗がない理由を報告するまでの、Extractの試行回数を指定します。この値に FETCHCHECKFREQを乗算することで、ADGの進捗を報告するおおよその頻度が決まります。
- 
                           FECHTIMEOUTseconds|NOFECHTIMEOUT
- 
                        Oracleの統合Extractに有効です。ADGに進捗が見られない場合に、Extractが異常終了するまでの秒数を指定します。進捗がないのは、MRPが実行されていない、またはREDO変更を適用していないことが原因の可能性があります。これが発生した場合は、ADGデータベースを調べる必要があります。デフォルト値は30秒。有効な値は0から4294967295 (ub4の最大値)秒です。 NOFETCHTIMEOUTは、タイムアウトしない(FECHTIMEOUT 0と同じ)ことを意味し、秒数を指定できません。
- 
                           HOST{DNS_name | IP_address}
- 
                        マルチデーモンMySQLのReplicatに有効です。Replicatの接続先のインスタンスをホストするシステムのDNS名またはIPアドレスを指定します。 
- 
                           INTEGRATEDPARAMS(parameter[, ...])
- 
                        OracleのReplicatに有効です。ターゲットOracleデータベース内のデータベース・インバウンド・サーバーを制御するパラメータの設定を渡します。このオプションは、統合Replicatのみで使用します。統合Replicatの詳細およびサポートされるインバウンド・サーバー・パラメータのリストは、『Oracle DatabaseのためのOracle GoldenGateの使用』のキャプチャ・モードと適用モードの選択に関する項を参照してください。 
- 
                           LIMITROWS | NOLIMITROWS
- 
                        MySQL、OracleおよびSQL ServerのReplicatに有効です。 LIMITROWSでは、ターゲット表に主キーまたは一意キーが含まれていない場合に、同一のReplicat SQL文によって複数の行を更新または削除することを防ぎます。デフォルトは LIMITROWSです。LIMITROWSおよびNOLIMITROWSは、パラメータ・ファイル内のすべてのMAP文にグローバルに適用されます。MySQLでは、 LIMITROWSはUPDATEまたはDELETE文のLIMIT 1句を使用します。Oracleターゲットでは LIMITROWS(デフォルト)を使用する必要があります。これはWHEREROWNUM = 1を使用するか、WHERE句でAND ROWNUM = 1を使用します。SQL Serverでは、LIMITROWSは UPDATEまたはDELETE文の前にSET ROWCOUNT 1句を使用します。NOLIMITROWSでは、同一のReplicat SQL文によって複数の行を更新または削除することを許可します。
- 
                           LOBBUFSIZEbytes
- 
                        OracleのExtractに有効です。Oracleオブジェクト・タイプの各埋込みLOB属性に割り当てるメモリー・バッファ・サイズ(バイト単位)を決定します。有効な値は、1024から104857600バイトです。デフォルトは1048576バイトです。 埋込みLOBの長さが指定の LOBBUFSIZEサイズを超えると、次のようなエラー・メッセージが生成されます。GGS ERROR ZZ-0L3 Buffer overflow, needed: 2048, allocated: 1024. 
- 
                           LOBWRITESIZEbytes
- 
                        Oracleの非統合Replicatに有効です。Replicatがターゲット・データベースに書き込む各LOBのフラグメント・サイズ(バイト単位)を指定します。LOBデータは、このサイズに達するまでバッファに保持されます。LOBはフラグメントでデータベースに書き込む必要があるため、より大きなブロックで書き込むことで過度のI/Oを防止できます。この値が大きいほど、LOB全体をデータベースに書き込むためのReplicatからデータベース・サーバーへのI/Oコールは少なくなります。 Oracle LOBフラグメント・サイズの倍数を指定します。指定した値は、必要に応じてOracle LOBフラグメント・サイズの倍数に切り上げられます。デフォルトのLOB書込みサイズは、 DBOPTIONSNOSKIPTEMPLOBが指定されている場合は32KB、DBOPTIONS SKIPTEMPLOBが指定されている場合は1MBです。有効な値は、2,048から2,097,152バイト(2MB)です。デフォルトでは、ReplicatはOracleのLOBキャッシング・メカニズムを有効にします。OracleのLOBキャッシングを無効にするには、 DBOPTIONSのDISABLELOBCACHINGオプションを使用します。
- 
                           SESSIONPOOLMAXmax_value
- 
                        Oracleの統合モードのExtractに有効です。Extractがコンテナ・データベースからのフェッチに使用する、OCIセッション・プールのセッション数の最大値を設定します。デフォルト値は10セッションです。 USERIDまたはUSERIDALIASパラメータよりも前に指定する必要があります。そうしないと、指定が無視されてデフォルト値が使用されます。
- 
                           SESSIONPOOLMINmin_value
- 
                        Oracleの統合モードのExtractに有効です。Extractがコンテナ・データベースからのフェッチに使用する、OCIセッション・プールのセッション数の最小値を設定します。デフォルト値は2セッションです。 USERIDまたはUSERIDALIASパラメータよりも前に指定する必要があります。そうしないと、指定が無視されてデフォルト値が使用されます。
- 
                           SESSIONPOOLINCRincrement_value
- 
                        Oracleの統合モードのExtractに有効です。Extractがコンテナ・データベースからのフェッチに使用する、OCIセッション・プールに追加できる増分セッション数の値を設定します。デフォルト値は2セッションです。 USERIDまたはUSERIDALIASパラメータよりも前に指定する必要があります。そうしないと、指定が無視されてデフォルト値が使用されます。
- 
                           SETTAG [tag_value| NULL
- 
                        OracleのReplicatに有効です。REDOログ内の関連付けられたReplicatのトランザクションの識別に使用される、Oracle REDOタグの値を設定します。REDOタグを使用して、Replicat以外のトランザクションを識別することもできます。 このオプションを使用して、双方向構成のReplicatの個別のレコードのサイクル(ループバック)を防いだり、他のトランザクションの取得をフィルタリングします。デフォルトの SETTAG値は00で、2Kバイトに制限されています。有効な値は、単一のOracle Streamsタグです。タグ値の最大長は、16進数の桁で2000 (0-9 A-F)です。Streamsタグの詳細は、『Oracle Streamsレプリケーション管理者ガイド』を参照してください。指定のタグでマーキングされたREDOのトランザクションは、Extractで EXCLUDETAGオプションのTRANLOGOPTIONSパラメータをtag_valueに設定するとフィルタリングできます。タグに基づくフィルタリングを使用して、双方向構成のReplicatトランザクションのサイクル(ループバック)を防いだり、他のトランザクションの取得をフィルタリングします。詳細は、「TRANLOGOPTIONS」を参照してください。DDLOPTIONSパラメータの NOTAGオプションを使用すると、DDLのタグ付けを無効にすることができます。
- 
                           SKIPTEMPLOB | NOSKIPTEMPLOB
- 
                        Oracle Databaseのバージョン11gおよび12cのReplicatに有効です。LOBがターゲットOracleデータベースに適用される方法を制御します。 SKIPTEMPLOBのデフォルト。SKIPTEMPLOBでは、LOBデータをターゲットLOB列に直接書き込むことでパフォーマンスが向上します。Replicatでは空のLOB値でSQL文が作成され、LOBロケータがバインド変数に返されます。SQL文が正常に実行された後、返されたLOBロケータを使用してLOBデータが直接LOB列に書き込まれます。NOSKIPTEMPLOBでは一時LOBがSQL文で使用されます。ReplicatではSQL文内でバインド変数が宣言され、一時LOBが関連付けられてから、一時LOBに書き込まれます。Oracle DatabaseはLOB列データを一時LOBから適用します。SKIPTEMPLOBは、LOBデータが含まれるINSERTおよびUPDATE操作に適用されます。表にLOB列を使用したファンクション索引がある場合、LOBデータがNULLまたは空である、あるいはインラインで保存されている場合は、適用されません。部分的なLOB操作には適用されません。SKIPTEMPLOBを使用すると、ReplicatはLOB列の行を更新/挿入する場合に、1つのDML操作とn個のLOB_WRITE (ピース単位)操作を生成/実行します。ただし、SKIPTEMPLOBをFETCHPARTIALLOB(Extractパラメータ)とともに使用すると過剰なフェッチが発生するので、このように使用しないでください。NOSKIPTEMPLOBが下位互換性のために提供され、それ以外の場合はデフォルトのSKIPTEMPLOBが保持されます。
- 
                           SOURCE_DB_NAMEsrc_dbase_global_name
- 
                        Oracleに有効です。証跡のソース・データベースのグローバル名を指定します。 DBOPTIONS ENABLE_INSTANTIATION_FILTERINGが有効な場合に、関連するインスタンス化情報の問合せに使用されます。このオプションは、メタデータが有効な12.2.証跡ファイルのインスタンス化フィルタリングでは省略可能です。ソースに DOMAINがない場合は、ダウンストリーム・データベースでDOMAINを指定しないでください。
- 
                           SPTHREAD | NOSPTHREAD
- 
                        SQL ServerのExtractおよびReplicatに有効です。ストアド・プロシージャに別のデータベース接続スレッドを作成します。デフォルトは NOSPTHREADです。
- 
                           SQLMODE
- このオプションを有効にすると、sql_mode変数は'ANSI_QUOTES'(set sql_mode = 'ANSI_QUOTES')に設定されます。二重引用符(")は識別子引用符文字(`引用符文字など)として扱い、文字列の引用符文字としては扱いません。このモードを有効にしても、`を使用して識別子を引用できます。ANSI_QUOTESを有効にすると、二重引用符(")が識別子として解釈されるため、これを使用してリテラル文字列を引用することはできません。詳細は、『Server SQL Modes』を参照してください。 
- 
                           SUPPRESSTEMPORALUPDATES
- 
                        DB2 LUW 10.1 FixPack 2以上のテンポラル表のレプリケーションに有効です。 SUPPRESSTEMPORALUPDATESでは、システム期間表とバイテンポラル表を関連する履歴表とともにレプリケートします。Oracle GoldenGateでは、行開始列、行終了列およびトランザクション開始ID列を、他の表列とともにレプリケートします。データベース・インスタンスに、適用側でSYSPROC.SET_MAINT_MODE_RECORD_NO_TEMPORALHISTORY¿ストアド・プロシージャを実行する実行権限があることを確認する必要があります。デフォルトで、Oracle GoldenGateは行開始列、行終了列およびトランザクション開始ID列をレプリケートしません。これらの列の元の値を保持するには、次のオプションの1つを実装します。 - 
                              ターゲット・テンポラル表に追加のタイムスタンプ列を追加し、列を適切にマップします。 
- 
                              適用側で非テンポラル表を使用し、列を適切にマップします。 
 異種環境でのレプリケーション: 適用側にテンポラル表がない異種環境では、行開始列、行終了列およびトランザクション開始ID列の値を設定する必要があります。これらのソース列には、ターゲット・データベースでサポートされない可能性のあるタイムスタンプ値があります。最初にマップ変換関数を使用して、これらの値をターゲット・データベースでサポートされる形式に変換してから、列を適切にマップする必要があります。たとえば、MySQLの DATETIME範囲は`1000-01-01 00:00:00.000000'から'9999-12-31 23:59:59.999999¿'までです。DB2 LUWのタイムスタンプ値`0001-01-01-00.00.00.000000000000¿はMySQLにレプリケートできません。このような値をレプリケートするには、この値をMySQLのDATETIME形式に変換する必要があります。たとえば、システム期間表またはバイテンポラル表に次のタイムスタンプ列がある場合、次のようになります。SYS_START -------------------------------- 0001-01-01-00.00.00.000000000000 この列をMySQLにレプリケートするには、関数 colmap()を次のように使用します。map <source_schema>.<source_table>, target <target_schema>.<target_table> colmap(sys_start= @IF( ( @NUMSTR( @STREXT(sys_start,1,4))) > 1000, sys_start, '1000-01-01 00.00.00.000000')); テンポラル表の初期ロード: Oracle GoldenGateではテンポラル表の初期ロードを通常どおりサポートしています。 テンポラル表に関する次の考慮事項に注意してください。 - 
                              システム期間テンポラル表とアプリケーション期間テンポラル表との間のレプリケーションはサポートされません。 
- 
                              非テンポラル表からテンポラル表へのレプリケーションはサポートされません。 
- 
                              システム期間表、バイテンポラル表、および INSERTALLRECORDSパラメータを使用したSUPPRESSTEMPORALUPDATESのレプリケーションはサポートされません。
- 
                              ターゲット表で BUSINESS_TIME WITHOUT OVERLAPSを使用してアプリケーション期間テンポラル表に一意索引が作成されている場合は、ソース表に対して同じ一意索引を作成する必要があります。
- 
                              テンポラル表間の双方向レプリケーションが推奨されるのはデフォルトを使用する場合のみです。 
- 
                              CDRは SUPPRESSTEMPORALUPDATESでのみサポートされます。双方向レプリケーションでのCDRのサポートはありません。
- 
                              デフォルトで、ソース・データベースとターゲット・データベースが異なるタイム・ゾーンで稼働している場合、テンポラル表の行開始列、行終了列およびトランザクション開始ID列に不整合が生じます。このようなシステム期間表とバイテンポラル表のタイムスタンプ列は、それぞれのデータベース・マネージャによって自動的に移入され、それぞれのデータベースのタイム・ゾーンに従って値が設定されます。 
- 
                              レプリケート・パラメータ・ファイル内に GETUPDATEBEFORESが指定されたデフォルトを使用すると、どのデルタ計算にも行開始列、行終了列およびトランザクション開始ID列を使用できません。たとえば、いかなる種類の計算でも、このような列の前イメージと後イメージを取得することはできません。これらの列をデルタ計算で使用するには、SUPPRESSTEMPORALUPDATESを使用します。
 
- 
                              
- 
                           SUPPRESSTRIGGERS | NOSUPPRESSTRIGGERS
- 
                        Oracleの非統合Replicatに有効です。Replicatセッション中にトリガーが起動するかどうかを制御します。これは、手動でトリガーを無効化するかわりに使用できます。(統合Replicatでは、ターゲット・システムでのトリガーの無効化は必要ありません。) SUPPRESSTRIGGERS(デフォルト)では、Oracle GoldenGateでのレプリケーション用に構成されたターゲット・オブジェクトでトリガーが発生しないようにします。SUPPRESSTRIGGERSは、Oracle Database 12c、11g (11.2.0.2)およびそれ以降の11g R2リリースに有効です。SUPPRESSTRIGGERSは11g R1では無効です。特定のトリガーを起動できるようにするには、次の SQLEXEC文をReplicatパラメータ・ファイルで使用できます。このとき、trigger_ownerにはトリガーの所有者、trigger_nameにはトリガー名を指定します。SQLEXEC 'DBMS_DDL.SET_TRIGGER_FIRING_PROPERTY('"S1"','"MY_TRIGGER"',FALSE);'注意: この SQLEXECを一度FALSEで実行すると、TRUEを設定して再びコマンドを実行するまで、トリガーは起動し続けます。NOSUPPRESSTRIGGERSでは、ターゲット・トリガーが起動できます。[NO]SUPPRESSTRIGGERSを使用するには、Replicatユーザーにdbms_goldengate_auth.grant_admin_privilegeパッケージで付与される権限が必要です。この手順は、Oracleデータベース・インストールの一部です。詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。USERIDまたはUSERIDALIASパラメータは、SUPPRESSTRIGGERSまたはNOSUPPRESSTRIGGERSを含むDBOPTIONS文よりも前に指定する必要があります。
- 
                           TRANSNAMEtrans_name
- 
                        SQL ServerのReplicatに有効です。パラメータ・ファイルに指定されている特定のトランザクション名を各Replicatで使用できるようにします。 trans_nameは、ReplicatがターゲットのDMLトランザクションに対して使用するトランザクションの名前で、デフォルトのggs_replトランザクション名(使用されている場合)よりも優先されます。
- 
                           USEODBC
- 
                        SQL ServerのReplicatに有効です。ReplicatがODBCを使用してDML操作を実行するように構成します。デフォルトでは、OLE DBを使用します。 USEODBCはUSEREPLICATIONUSERと組み合せて使用できません。Replicatが異常終了する原因となります。注意: Replicatは、データベース・カタログに接続してメタデータを取得する場合は、常にODBCを使用します。 
- 
                           USEREPLICATIONUSER
- 
                        SQL ServerのReplicatに有効です。Replicat接続を構成して、 NOT FOR REPLICATIONプロパティを適用します。これは、データベース内のオブジェクト(ID列、外部キー列、チェック制約、およびトリガーなど)に設定されています。レプリケーション・ユーザーを使用する場合は、データの整合性に対する次の懸念を解消する必要があります。 - 
                              ターゲットの IDENTITYシードが更新されません。ターゲットが読取り専用の場合を除き、主キー違反の回避のためにパーティショニング・スキームが必要です。
- 
                              外部キー制約が強制されません。 
- 
                              ON UPDATE CASCADE、ON DELETE CASCADEおよびトリガーが無効化されます。重複する操作が回避されるのでこの無効化はReplicatには有益ですが、ターゲット・アプリケーションにとっては適切でなく、データ整合性の確保のために制約またはトリガーのコードの変更が必要になることがあります。
- 
                              CHECK制約が強制されないため、ターゲット上でデータ整合性を確保できません。
 USEREPLICATIONUSERを使用する際、IDENTITYプロパティおよび制約は'not for replication'オプションとともにデータベース内のオブジェクト・レベルで設定する必要があります。これらの考慮事項の詳細は、『異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用』のSQL Serverでサポートされているものの理解に関する項を参照してください。デフォルトでは、 USEREPLICATIONUSERは無効です。USEREPLICATIONUSERは、送信パフォーマンスを高める必要がある場合にのみ使用することをお薦めします。USEREPLICATIONUSERはUSEODBCと組み合せて使用できません。Replicatが異常終了する原因となります。
- 
                              
- 
                           XMLBUFSIZEbytes
- 
                        OracleのExtractに有効です。 SDO_GEORASTERオブジェクト・タイプのsys.xmltype属性から抽出されたXMLデータを保持するメモリー・バッファのサイズを設定します。デフォルトは1048576バイト(1MB)です。データがデフォルトのバッファ・サイズを超えると、Extractは異常終了します。その場合は、バッファ・サイズを増やしてから、Extractを再起動してください。有効な値の範囲は、1024から104857600バイトです。
親トピック: Oracle GoldenGateパラメータ