Business Intelligenceリリース・ノート
リリース12.2.1.3.0
E90092-04(原本部品番号:E80928-05)
2018年10月
Oracle BI Enterprise EditionおよびOracle BI Publisherの使用時に発生する可能性のある問題とその回避方法について説明します。
トピック
これらの問題は、Oracle BI Enterprise EditionおよびOracle BI Publisherのすべての分野(インストール、移行、分析とダッシュボード、メタデータ・リポジトリ開発、システム管理など)に関連します。
Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoか、聴覚に障害のあるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。
Oracle Business Intelligenceのパッチは定期的に公開されます。
パッチの詳細と環境に適したパッチを入手する方法は、『OPatchによるパッチ適用』のインストールに必要なパッチの取得に関する項を参照してください。
パッチ番号27823500、27401639および27479453のパッチをWebLogic Serverに適用します。これらのパッチを適用しないと、ノード・マネージャはOracle以外のデータベースで機能しません。
この項では、Oracle Business Intelligenceに関する一般的な問題および回避策について説明します。
高可用性環境で、Oracle BI EEの検索結果からレポートにアクセスするユーザーにページが見つからないというエラーが表示されることがあります。
この問題を回避するには、レポートのURLに移動し、別名のホスト名(bihost1など)を物理ホスト名に置き換えます。
Oracle BI管理ツールの「セッション変数初期化ブロック」ダイアログで「データ・ソース・タイプ」に「データベース」を選択し、初期化文字列に「Default」を選択して、Oracle E-Business Suiteデータベースのデータベース・オブジェクトと接続プールを作成している場合は、「テスト」をクリックすると、予想どおりのエラーが表示されます。エラー・メッセージは「[nQSError: 23006]セッション変数NQ_SESSION.ICX_SESSION_COOKIEに値が定義されていません。」です。
これは予期されたエラーです。「テスト」ボタン・コマンドは、ユーザーがE-Business Suiteから接続している場合にのみ機能し、ブラウザはICX cookieを提供します。
Oracle Business Intelligence 12cでは、Oracle BI Discovererとの統合およびOracle BI Discovererからの移行をサポートしません。
ドキュメント・セットにあるこうした統合や移行に関する記載は無視してください。たとえば、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第8章「アプリケーションでのDiscovererデータの使用」はOracle Business Intelligence 12cには適用されません。
Oracle BI Enterprise Editionの新しいバージョンにアップグレードすると、サンプル・アプリケーションのカスタム・メッセージが上書きされます。
signin.html
およびメッセージ・ファイルlogonmessages.xml
に保存されたカスタマイズ済のメッセージがシステムのデフォルト・メッセージで上書きされます。注意:
移行の場合は、この2つのファイルがOracle BI Enterprise Edition 11gから12.2.1.xに置き換えられる必要があります。カスタマイズ済のメッセージをバックアップして、アップグレード後に新しいカスタマイズ・ファイルに追加することができます。
$ORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/msgdb/l_en/messages/logonmessages.xml
および$ORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/msgdb/pages/common/signin.html
%ORACLE_HOME%\bi\bifoundation\web\msgdb\l_en\messages\logonmessages.xml
および%ORACLE_HOME%\bi\bifoundation\web\msgdb\pages\common\signin.html
logonmessages.xml
およびsignin.html
ファイルに再適用します。$NEWORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/msgdb/l_en/messages/logonmessages.xml
および$NEWORACLE_HOME/bi/bifoundation/web/msgdb/pages/common/signin.html
%NEWORACLE_HOME%\bi\bifoundation\web\msgdb\l_en\messages\logonmessages.xml
および%NEWORACLE_HOME%\bi\bifoundation\web\msgdb\pages\common\signin.html
インスタンスをBAR (Oracle Business Intelligenceアプリケーション・アーカイブ)ファイルにバックアップすると、アップロードしたデータ・ファイルはBARファイルに含まれません。
BARファイルをターゲット・システムにインポートすると、データ・ファイル自体ではなく、データ・ファイルのメタデータのみがインポートされます。この問題を回避するには、BARファイルをインポートしてから、データ・ファイルをターゲット・システムにアップロードします。
ダッシュボードをアーカイブし、別のサーバーでアンアーカイブすると、そのダッシュボードで分析の下にあるリンクの一部または全部が失われる場合があります。
この問題を回避するには、宛先サーバーのカタログ・フォルダとオブジェクトが、必ず元のサーバー上の構造と一致するようにしてください。
プロンプトを作成すると、各プロンプトが相互に依存することがあります。
このときプロンプトで値を選択すると、各プロンプトへの問合せが再作成されます。一部のプロンプトで以前に選択した値が「すべての列値」にリセットされ、問合せの結果が返ってこない場合があります。この問題を回避するには、すべてのプロンプトを相互に依存しないようにしてください。
IBM AIXにOracle Business Intelligenceリリース12.2.1.3.0をインストールした後で、Oracle BIサーバーを起動すると障害が発生することがあります。
obis1インスタンスのログ・ファイルに次のようなエラー・テキストが表示される場合があります。
[nQSError: 46136] Could not load CSF library libnqcsfwrapper64.so. [[ file: server/Utility/Generic/Src/SUGCSF.cpp; line: 291
Oracle Business Intelligenceリリース12.2.1.3.0は、IBM AIX Database Clientリリース12.1.0.2.0にバンドルされています。Oracle BIサーバーが起動しない問題は、そのIBM AIXクライアント・ライブラリにおけるI/O完了ポート(IOCP) APIの記号の依存性に関連しています。
POWER Systems (64ビット)上のIBM AIXのこの問題を回避するには、Oracle Business Intelligenceをインストールする前に、IOCPモジュールを有効にします。IOCPモジュールを有効にするには、IBM AIXシステムのマニュアルで説明されているとおりにIOCPモジュールをAvailable
に設定します。この設定の後でシステムを再起動してください。
IOCPモジュールが有効化されているかどうかを確認するには、次の例のようにlsdev
コマンドを実行します。$ lsdev | grep iocp
次のサンプル出力は、IOCPモジュールのステータスが「Defined」(デフォルト)、つまり無効であることを意味しています。
iocp0 Defined I/O Completion Ports
この項では、Oracle Business Intelligenceビジュアル・アナライザに関する問題および回避策について説明します。
アジア言語のデータ・ソース(日本語、中国語など)を使用する場合、マップ視覚的要素で国、州、県、省などを正しく識別できない場合があります。
たとえば、中国および日本に関するデータを含むMicrosoft Excelファイルをアップロードしてチャートをマップに変更すると、中国がマップ上で正しく強調表示されないことがあります。
現在、Oracle Business Intelligenceビジュアル・アナライザでは、双方向言語(たとえば、アラビア語とヘブライ語)をサポートしていません。
この問題への対処方法はありません。
Microsoft Accessによって生成されたXLSXファイルのインポートが失敗する場合があります。
この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関する問題および回避策について説明します。
Oracle BI EEで新規ホームページ・ビューを使用しており、新しいダッシュボードを作成するために「ダッシュボード」オプションをクリックすると、「新規ダッシュボード」ダイアログに「検索結果が戻りません」というエラー・メッセージが誤って表示される場合があります。
この問題を回避するには、「OK」をクリックしてメッセージを閉じ、引き続き「新規ダッシュボード」ダイアログを使用してダッシュボードを作成します。
分析にツリーマップ・ビューが含まれる場合、Oracle BI EEを正しいバージョンのJava Development Kit (JDK)とともにインストールしていないと、Adobe Acrobat、Microsoft ExcelまたはMicrosoft Powerpointに結果を適切にエクスポートできません。
この問題を回避するには、Oracle BIサーバー・マシンにJDK 1.8.0.60をインストールします。JDKのバージョンは8u60ビルドb10以上である必要があります。Oracle BI EEをインストールする前に、JDKをインストールする必要があります。
BI Publisherテンプレート(.xpt)を使用したOracle BI Publisherレポートに棒グラフが含まれ、時間がx軸に表される場合、x軸のラベルが適切に表示されません。
Date
からString
に変更します。BI PublisherでScheduleService Webサービスを使用して、ドキュメントをPDFとして印刷すると、ドキュメントはPDFファイルではありません。などのエラー・メッセージが表示される場合があります。
この問題が発生するのは、ファイルをPostscriptプリンタに印刷するためにPDFtoPostScriptフィルタを構成している場合のみです。PDFファイルをPostscriptファイルに変換した後、BI PublisherではWebサービスでコンテンツのタイプがapplication-pdf
からapplication/octet-stream
に変更されません。
この問題を回避するには、WebサービスのDeliveryRequest
パラメータでcontentTypeをapplication/octet-stream
に設定します。
この項では、Oracle BIドキュメントに関する問題および回避策について説明します。
この問題は、更新されていないOracle BI PublisherおよびOracle BI Enterprise Editionのドキュメントについて言及しています。
次のドキュメントはガイド内では更新されない予定です。これらのドキュメントに関する更新については、このリリース・ノートと今後のリリース・ノートを確認してください。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス
Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobile Application Designerユーザーズ・ガイド
Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド
Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のガイドには、IBM AIXオペレーティング・システムの要件に関する項があります。
この項の表にはバージョン7.1 (更新1)についての行があります。その行では、値は次のようになっています。
xlC.aix61.rte (バージョン12.1.0.1+)
xlC.rte (バージョン12.1.0.1+)
これを次のように置き換える必要があります。
xlC.aix61.rte (バージョン13.1.0.1+)
xlC.rte (バージョン13.1.0.1+)
Oracle BI管理ツールのオンライン・ヘルプは更新されていません。
Oracle BI管理ツールの現行の機能に関する最新情報についてはOracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイドのOracle BI管理ツールに関する項を参照し、ドキュメントの更新情報についてはリリース・ノートを参照してください。
新機能の項にあるヘルプ・トピックに対する改訂
Oracle BI EE 12cリリース(12.2.1)の新機能に関する項にある、新しいコマンドライン・ユーティリティのヘルプ・トピックには、重複したエントリが2つ含まれています。
コマンドDelete Application Role Command
とRename Application Role Command
は、それぞれ1回だけリストする必要があります。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』では、次に示す問題に対処します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイドの第1章「ADFアプリケーションでのBusiness Intelligenceオブジェクトの埋め込み」では、偽装ユーザーの作成および使用方法に関する項が不正確です。
11gのoracle.bi.server.impersonateUser権限は12cには存在しません。偽装する権限を持ったユーザーまたはアプリケーションを作成するには、リソース・タイプoracle.bi.userを使用し、名前にアスタリスク(*)、アクションに偽装を指定した権限付与を作成する必要があります。
注意:
新しく作成した権限をアプリケーション・ロールまたはユーザーのいずれかに付与することを選択できます。この例では、ユーザーを選択します。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』では、次に示す問題に対処します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第1章「Oracle Business Intelligence Webサービスの概要」では、Oracle Business Intelligenceのセッション・ベースWebサービスに関する項を更新する必要があります。
最後の段落では、クライアントのバージョンに応じて、次のOracle BI EE WebサービスのURLのうちの1つを使用してWSDLドキュメントにアクセスすることを提案しています。
http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v6
http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v7
この段落では、v6やv7について記載するのではなく、Oracle BI EE 12cを記載する必要があり、新しいコードを開発するか、既存のコードを再コンパイルする場合は、バージョン12以降のOracle BI EE WebサービスのURLを使用する必要がありました。たとえば、次のようになります。
http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v12
リリース12c(12.2.1.1.0)からは、カタログ・グループは削除されています。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』にはカタログ・グル―プに関する記載があります。これらのガイドのカタログ・グループに関する記載は適用できません。
この問題は、更新されていないOracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの一部に対する更新について言及しています。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドに対する更新が必要な項は次の通りです。
第5.3項 - アクション・フレームワークの構成
表5.3の前の文は、現在は次のようになっています。
Oracle BI EEのインストールでは、ActionFrameworkConfig.xmlという名前の構成ファイルを使用します。この構成ファイルを手動で編集し、アクション・フレームワークの動作方法を必要に合せて指定します。この構成ファイルは、デフォルトでは次の場所にあります。<Oracle Middleware Home>\user_projects\domains\bifoundation_domain\config\fmwconfig\biinstances\coreapplication
これはエラーです。構成ファイルは、デフォルトでは次の場所にあります。
<Oracle Middleware Home>\user_projects\domains\bi\config\fmwconfig\biconfig\actions
第9.2.3項「instanceconfig.xmlの更新」
現在、この手順のステップ2では、instanceconfig.xmlファイルが次の場所にあると記載されています。
ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_o bipsn
12cでは、instanceconfig.xml
ファイルは次の場所にあります。
BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS
第9.3.6項「プロファイルの設定」
現在、この説明のステップ5は次のように記載されています。
http://my_server.domain.com:port/analytics
これはエラーです。このパスの/analytics
の部分は省略する必要があります。
この説明のステップ5は、正しくは次のとおりです。
http://my_server.domain.com:port
第9.3.7項「E-Business SuiteからOracle Business Intelligenceへのナビゲート」
現在、この説明のステップ4は次のように記載されています。
4.「メニュー」フィールドで、第9.3.3項「フォーム関数を起動するメニューの作成」で作成したメニュー(たとえば、OBIEE)を選択します。
Oracle Business Intelligenceにリンクするフォーム関数が起動します。
この説明のステップ4は、正しくは次のとおりです。
4.「メニュー」フィールドで、第9.3.3項「フォーム関数を起動するメニューの作成」で作成したメニュー(たとえば、OBIEE)を選択します。
これにより、Oracle Business Intelligenceが起動します。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第10章「Oracle E-Business Suiteのセキュリティとの統合」では、authenticationschemas.xmlの更新に関する項がOracle BI EEリリース12.2.1以降には不適切です。
ステップ4とステップ5の間に、次の文を追加する必要があります。
サブ要素RequestVariable source="constant"
の場所を探し、nameInSource
属性の値をssi
からドメイン構成中に作成したサービス・インスタンスの名前に変更します。明示的に選択しないと、デフォルト値はssiになります。たとえば、次のようになります。
<RequestVariable source="constant" type="auth" nameInSource="ssi" biVariableName="NQ_SESSION.SERVICEINSTANCEKEY" />
エントリがまだ存在しない場合は、新しいエントリを次の下に追加します。
<AuthenticationSchema name="EBS-ICX">
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』の第10章「Oracle E-Business Suiteとの統合」では、認証の設定に関する項が不正確です。
Oracle Business Intelligenceと統合したE-Business Suite環境での認証のために初期化ブロックでセッション変数を使用する場合、軽量のシングル・サインオン(SSO)はリリース12.2.1.3.0では動作しません。軽量SSOはデフォルトで有効です。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』の軽量SSOとレガシー認証オプションに関する項を参照してください。
認証のために初期化ブロックでのセッション変数の使用を続行するには、軽量SSOを無効にする必要があります。disableBISingleSignOn
コマンドを使用して軽量SSOを無効にする必要があります。『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のWLSTコマンドを使用したSSO認証の有効化および無効化に関する項を参照してください。
SSOを使用する必要がある場合、他のオプションを使用できます。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』の第9章「Oracle E-Business Suiteのセキュリティとの統合」では、Oracle E-Business Suiteセキュリティを使用するためにOracle Business Intelligenceを設定する方法について説明します。
この章にある情報の一部は正確ではなくなり、「OBIEE 12cのOracle E-Business Suite (EBS)セキュリティとの統合」(文書ID 2174747.1)というタイトルのMy Oracle Supportノートにある情報に置き換えられました。Oracle E-Business Suiteセキュリティを使用するためのOracle Business Intelligenceの設定の詳細は、サポート・ノートを参照してください。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』では、次に示す問題に対処します。
リリース12c(12.2.1.1.0)からは、カタログ・グループは削除されています。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』にはカタログ・グル―プに関する記載があります。これらのガイドのカタログ・グループに関する記載は適用できません。
Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドは更新されなくなっているため、更新が必要です。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』は、パスワードと偽装に関する記載が明確ではありません。偽装が必要な場合、パスワードは指定しないでください。
次の事項は、『Oracle Business Intelligenceシステム管理ガイド』に関する問題への対応を示しています。
『Oracle Business Intelligenceシステム管理ガイド』の「Oracle Business IntelligenceでのOracle Essbaseの使用の概要」の章には、いくつかの訂正が必要です。
「Essbaseアクティブーパッシブ・トポロジの概要」の項では、高可用性はアクティブ-パッシブ・トポロジを使用してサポートされると記述されています。これは正確ではありません。Essbaseは、高可用性構成をサポートしていません。フェイルオーバー・クラスタ構成の一部としてOracle Essbaseを使用する必要がある場合は、EssbaseをEPM 11.1.2.4およびOPMNプロセスとともに使用してください。
Oracle Business Intelligenceの詳細は、http://docs.oracle.com/en/middleware/を参照してください。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス』では、次に示す問題に対処します。
『Oracle Business Intelligence XMLスキーマ・リファレンス』には、RefObject要素の様々な例が含まれます。
この要素を含める場合は、たとえガイドにある特定の例にid属性がなくても、id属性とqualifiedName属性を必ず両方含めてください。id属性を省略すると、オブジェクト・エラーを解決できませんでしたに類似したメッセージが表示される場合があります。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』では、次に示す問題に対処します。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』の改訂では、次に示す問題に対処します。
「Oracle BI PublisherのWebサービスのデータ型」の章では、次の更新が必要です。
Web Center Contentの配信用の新しいデータ型の追加
項「FTPDeliveryOption」の後に、新しい項「2.3.27 WCCDeliveryOption」を追加します。
次に示す2つの文を説明として使用し、次の表を追加します。
"このデータ型は、レポートをWCCで配信するために設定するオプションを定義します。最初にWCCサーバーをBI Publisherの「管理」ページで設定する必要があります。WCCサーバーを設定するには、『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』の「配信先の設定」を参照してください。
"このデータ型は、ArrayOfWCCDeliveryOption複合データ型で使用されます。
フィールド | 説明 |
---|---|
文字列WCCAccount | オプション。WebContent Serverからアカウントを選択します。 |
文字列WCCAuthor | オプション。作成者の名前を入力します。作成者を指定しない場合、値はデフォルトでユーザーのログイン名になります。 |
文字列WCCComments | オプション。コメントを入力して、WebContent Serverのドキュメントに含めます。 |
文字列WCCFileName | 必須。サーバー上のファイルに割り当てる名前を入力します。例: report.pdf。 |
ブールWCCIncludeMetadata | 必須。Trueを指定すると、ドキュメントとともにカスタム・メタデータを送信できます。カスタム・メタデータはデータ・モデルで定義されます。 |
文字列WCCSecurityGroup | 必須。WebContent Serverのセキュリティ・グループを選択して、レポートに割り当てます。 |
文字列WCCServerName | 必須。BI Publisherの「管理」ページで定義されたWebContent Serverの名前を入力します。 |
文字列WCCTitle | オプション。レポートのタイトルを入力します。タイトルを入力しない場合は、レイアウト名がタイトルとして使用されます。 |
新しい項「ArrayOfWCCDeliveryOption」の追加
「ArrayOfFTPDeliveryOption」の後に、新しい項「2.3.5 ArrayOfWCCDeliveryOption」を追加します。
次の説明と表を使用します。
"このデータ型は、WCCDeliveryOptionオブジェクトの配列を保持します。
フィールド | 説明 |
---|---|
WCCDeliveryOption [] item | 2.3.27項「WCCDeliveryOption」を参照してください。 |
Web Center Contentの配信用の行の追加
「DeliveryChannels」の「表2-22 DeliveryChannelsにより使用可能になるフィールド」で、行「ArrayOfFTPDeliveryOption ftpOptions」の後に、次の表に示す説明を使用して行を追加します。説明は、新しい項「2.3.5 ArrayOfWCCDeliveryOption」と相互参照にする必要があります。
フィールド | 説明 |
---|---|
ArrayOfWCCDeliveryOption wccOptions | 2.3.5項「ArrayOfWCCDeliveryOption」を参照してください。 |
Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第2章「Oracle BI Publisherのデータ・タイプ」では、JDBCDataSourceに関する項に文字列JDBCDriverType | String JDBCDriverTypeフィールドの不正確な説明が記載されています。
文字列JDBCDriverType | String JDBCDriverTypeフィールドの正確な説明は次の通りです。
ドライバー・タイプの文字列には、jdbcまたはjndiのいずれかを指定できます。
『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』第2章に記載されているJobOutputおよびJobOutputDeliveryオブジェクトのstatusフィールドに示されている値は正しくありません。
getAllScheduledReportHistoryReturn Webサービスを通じて使用できるステータス値の正しいリストは次のとおりです。
STATUS_RUNNING = 'R';
STATUS_SUCCESS = 'S';
STATUS_FAILED = 'F';
STATUS_CANCELLING = 'G';
STATUS_CANCELED = 'C';
STATUS_WITH_DELIVERY_ERROR = 'D';
STATUS_SKIPPED = 'K';
STATUS_WARNING = 'I';
STATUS_UNKNOWN = 'X';
JobOutputDeliveryステース値:
STATUS_FAILED = 'F';
STATUS_WARNING = 'I';
STATUS_UNKNOWN = 'X';
STATUS_RUNNING = 'R';
STATUS_SUCCESS ='S';
Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第3章「ScheduleService」では、getScheduledJobInfo()メソッドに関する項を更新する必要があります。署名がJobInfoオブジェクトを参照するのは不正確です。
現在、JobInfoオブジェクトは次のように参照されています。
JobInfo getScheduledJobInfo(int jobInstanceID, String userID, String password);
代わりに、署名は次のようにJobDetailオブジェクトを参照する必要があります。
JobDetail getScheduledJobInfo(int jobInstanceID, String userID, String password);
『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』の第8章「Delivery Manager Java APIの使用」では、SFTP_HOSTKEY_FINGERPRINTプロパティに関する情報が表8–8「SFTP経由でのドキュメント配信のプロパティ」に記載されていません。正確な情報については、次の項を参照してください。
SFTP_HOSTKEY_FINGERPRINT
SSHホスト・キーのMD5フィンガープリントを16進の文字列で入力します。各バイトを区切るためにコロン(:)などのデリミタを含めないでください。このプロパティは省略可能です。
このプロパティが設定されている場合、実行時にサーバーから取得されたホスト・キーのMD5フィンガープリントが入力された値と一致するか検証されます。フィンガープリントの不一致はSSHクライアントが意図しないホストに接続しようとしていることを示しており、場合によっては中間者攻撃の結果である可能性もあるため、一致しない場合は接続が終了します。このプロパティが設定されていない場合、ホスト・キーのフィンガープリントを検証せずにホストへの接続が確立されます。
サポートされている構成ファイルのプロパティと要素
<hostKeyFingerprint>
要素は<server type="sftp">
でサポートされています
Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第11章「レイアウト・エディタへの拡張機能の追加」には、JavaScript拡張プラグインをレイアウト・エディタに追加できる旨が記載されています。
レイアウト・エディタではカスタムJavaScriptプラグインはサポートされません。この問題の回避策はありません。
Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第7章「BI Publisher Java APIの使用」では、PDFドキュメント・マージ機能に関する項が適切でないため、次のテキストで置き換えられます。
PDFドキュメントのマージ
「Oracle BI PublisherおよびOracle BI Enterprise Editionの一部のドキュメントが更新されていない」を参照してください。
多くのビジネス・ドキュメントが、最終的に1つのドキュメントにマージする必要がある別個の複数のドキュメントで構成されています。PDF Mergerクラスでは、複数ドキュメントをマージして単一のPDFドキュメントを作成する機能がサポートされています。また、さらに操作して、ページ番号、透かしまたはその他の背景イメージを追加できます。
入力/出力ファイル名を使用したPDFドキュメントのマージ
次のコードは、物理ファイルを使用して2つのPDFドキュメントをマージ(連結)して、単一の出力ドキュメントを生成する方法を示しています。
PDF_1ファイル名(文字列)
PDF_2ファイル名(文字列)
PDFファイル名(文字列)
入力/出力ファイル名を使用したPDFドキュメントのマージのサンプル・コード
import java.io.*; import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFMerger; . . . public static void main(String[] args) { PDFMerger merger = null; try { // Initialize PDFMerger - last argument is PDF file name for output merger = new PDFMerger(new File(args[args.length - 1])); // Add PDF documents to merge for (int i = 0; i < args.length - 1; i++) { merger.addDocument(new File(args[i])); } } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); } finally { if (merger != null) { // Close the merged document try { merger.close(); } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); } } } }
入力/出力ストリームを使用したPDFドキュメントのマージ
PDFドキュメント(入力ストリーム配列)
PDFドキュメント(出力ストリーム)
入力/出力ストリームを使用したPDFドキュメントのマージ
import java.io.*; import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger; . . . public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream) { PDFMerger merger = null; try { // Initialize PDFMerger merger = new PDFMerger(outputStream); // Add input stream one by one for (InputStream inputStream : inputStreams) { merger.addDocument(inputStream); } } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } finally { if (merger != null) { // Close the merged document try { merger.close(); } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } } }
ページ番号を配置するための背景とのマージ
次のコードは、入力ストリームを使用して2つのPDFドキュメントをマージし、単一のマージ出力ストリームを生成する方法を示しています。
ページ番号をPDFに追加できます。
最終出力PDFドキュメントでページ番号を表示する位置にPDFフォーム・フィールドを組み込んだ背景用PDFテンプレート・ドキュメントを作成します。
フォーム・フィールドに@pagenum @という名前を設定します。
フィールドに、ページ番号の開始番号を入力します。フィールドに値を入力しない場合、開始ページ番号はデフォルトで1に設定されます。
入力:
PDFドキュメント(入力ストリーム配列)
背景用PDFドキュメント(入力ストリーム)
出力:
PDFドキュメント(出力ストリーム)
ページ番号を配置するための背景とPDFドキュメントとのマージのサンプル・コード
import java.io.*; import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger; . . . public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, InputStream backgroundStream, OutputStream outputStream) { PDFMerger merger = null; try { // Initialize PDFMerger merger = new PDFMerger(outputStream); // Set Background merger.setBackground(backgroundStream); // Add input stream one by one for (InputStream inputStream : inputStreams) { merger.addDocument(inputStream); } } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } finally { if (merger != null) { // Close the merged document try { merger.close(); } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } } } return true; }
テキストまたはイメージの透かしの設定
草案段階の一部のドキュメントでは、ドキュメント全体に「DRAFT」という透かしが表示される必要があります。また、ドキュメントに背景イメージが必要な場合もあります。次のコード・サンプルは、PDFDocMergerクラスを使用して透かしを設定する方法を示しています。
テキストの透かしの設定
setTextDefaultWatermark()
メソッドを使用して、次の属性でテキストの透かしを設定します。
テキストの角度(度): 55
色: 明るい灰色(0.9, 0.9, 0.9)
フォント: Helvetica
フォント・サイズ: 100
開始位置は、テキストの長さに基づいて計算されます。
または、setTextWatermark()
メソッドを使用して、各属性を別々に設定する方法もあります。setTextWatermark()メソッドを次のように使用します。
setTextWatermark
("Watermark Text", x, y) - 透かしテキストを宣言し、開始位置のxおよびy座標を設定します。次に示す例では、透かしテキストは「Draft」、座標は200f, 200fです。
setTextWatermarkAngle
(n) - 透かしテキストの角度を設定します。このメソッドをコールしない場合は、0(ゼロ)が使用されます。
setTextWatermarkColor
(R, G, B) - RGBカラーを設定します。このメソッドをコールしない場合は、明るい灰色(0.9, 0.9, 0.9)が使用されます。
setTextWatermarkFont
("font name", font size) - フォントとサイズを設定します。このメソッドをコールしない場合は、Helvetica, 100が使用されます。
次の例は、これらのプロパティを設定し、PDFDocMergerをコールする方法を示しています。
入力:
PDFドキュメント(入力ストリーム)
出力:
PDFドキュメント(出力ストリーム)
PDFドキュメントでのテキストの透かしの設定のサンプル・コード
import java.io.*; import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger; . . . public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream) { PDFMerger merger = null; try { // Initialize PDFMerger merger = new PDFMerger(outputStream); // You can use setTextDefaultWatermark() without these detailed setting merger.setTextWatermark("DRAFT", 200f, 200f); //set text and place merger.setTextWatermarkAngle(80); //set angle merger.setTextWatermarkColor(1.0f, 0.3f, 0.5f); // set RGB Color // Add input stream one by one for (InputStream inputStream : inputStreams) { merger.addDocument(inputStream); } } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } finally { if (merger != null) { // Close the merged document try { merger.close(); } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } } } return true; }
イメージの透かしの設定
イメージの透かしは、ドキュメントの背景全体または特定の領域(例: ロゴ表示領域)に表示されるように設定できます。次のように、長方形の座標を使用して、イメージの配置とサイズを指定します。
float[] rct = {LowerLeft X, LowerLeft Y, UpperRight X, UpperRight Y}
たとえば、次のようになります。
float[] rct = {100f, 100f, 200f, 200f}
イメージは、定義された長方形の領域にあわせてサイズが変更されます。
サイズを変更せずに実際のイメージ・サイズを使用するには、左下Xと左下Yの位置で配置を定義し、右上Xと右上Yの座標は-1fと指定します。たとえば、次のようになります。
float[] rct = {100f, 100f, -1f, -1f}
入力:
PDFドキュメント(入力ストリーム)
イメージ・ファイル(入力ストリーム)
出力:
PDFドキュメント(出力ストリーム)
PDFドキュメントでのイメージの透かしの設定のサンプル・コード
import java.io.*; import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger; . . . public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream, String imageFilePath) { PDFMerger merger = null; try { // Initialize PDFMerger merger = new PDFMerger(outputStream); FileInputStream wmStream = new FileInputStream(imageFilePath); float[] rct = {100f, 100f, -1f, -1f}; merger.setImageWatermark(wmStream, rct); // Add input stream one by one for (InputStream inputStream : inputStreams) { merger.addDocument(inputStream); } } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } finally { if (merger != null) { // Close the merged document try { merger.close(); } catch (Exception exc) { exc.printStackTrace(); return false; } } } return true; }
Oracle Fusion Middleware Business Intelligenceリリース・ノート, リリース12.2.1.3.0
E90092-04
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このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionの新機能およびその他の重要な変更について説明します。
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