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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド
12c (12.2.1.3.0)
E90114-02
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F CSV出力の生成

このトピックでは、大きいレポートのCSV出力を生成する方法について説明します。

BI Publisherの12.2.1.3より前のリリースでは、大きいレポートのCSV出力によってパフォーマンス上の問題が生じていました。BI Publisherでは次の3つのステージを使用してCSV出力を生成するため、CSV出力が400MBより大きいとメモリー不足の問題が発生していました。

  1. XML出力

  2. 書式設定された出力

  3. CSV出力

12.2.1.3リリース以降では、CSV出力はXMLファイルなしで直接生成されるため、その他の出力フォーマットを選択せずにCSV出力フォーマットのみを選択した場合には、大きいレポートのCSV出力によってメモリーの問題が発生することはありません。

要件

CSV出力のみを有効にするには、データ・モデル・プロパティ・ページで「CSV出力の有効化」プロパティを設定します。詳細は、『Oracle Business Intelligence Publisherデータ・モデリング・ガイド』のデータ・モデル・プロパティの設定に関する項を参照してください。

制限事項

次の場合、データ・エンジンではCSV出力を生成できません。

  • SQL問合せにCLOB/BLOB列が含まれている

    問合せにCLOB列が含まれている場合、LOBはXMLデータまたは非構造化データである可能性があるため、データ・プロセッサではCSV出力を生成できません。フラット化されたCSVフォーマットへのLOB列の変換は、スケールされません。このタイプの変換は、データ・エンジン内に書式設定エンジンを埋め込む場合と同様の複雑なコード変更を必要とします。

  • SQL問合せにDFF/EFF列が含まれている

    問合せにDFF (付加フレックスフィールド)またはEFF (拡張フレックスフィールド)列が含まれている場合、データ・プロセッサはCSV出力を生成できません。各DFFまたはEFF列は、問合せでネストされたサブグループとして扱われるため、ネストされたXMLデータが生成されます。ネストされたXMLデータをCSV出力に直接フラット化することはできません。

  • データ・モデルにSQLデータ・セットとSQL以外のデータ・セットの両方が含まれている

    データ・モデルにSQLとSQL以外のデータ・セット(Webサービス、http、xmlなどの非標準データ・セット)が混在している場合、データ・プロセッサではCSV出力を生成できません。

  • データ・モデルに非標準のSQL問合せが含まれている

    データ・モデルに、参照を戻すプロシージャや関数などの非標準の問合せが含まれている場合、データ・プロセッサではCSV出力を直接生成できません。ネストされたXML構造を戻す非標準の問合せは、データ・エンジン内では処理できません。

  • スケジュールされたレポートに複数の出力フォーマットがある

    スケジュールされたレポートに対して複数の出力フォーマットを選択した場合、データ・プロセッサでは、XMLファイルから直接CSV出力は生成されません。

  • スケジュールされたレポートでバーストが使用されている

    レポートのバーストでは、CSVフォーマットはデータ・エンジンで直接生成されません。データの分割および配信には、Raw XMLデータの解析が必要です。