Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90222-01 |
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この項では、様々な印刷関連のファイルについて説明します。ファイルの概要と、ファイルを一般的な印刷ニーズに合せて編集する方法を示します。
表10-2は、UNIXでの印刷時にOracle Reportsで使用されるファイルの一覧です。
PostScriptは、Adobe社が開発したページ記述プログラミング言語です。PPDファイルは、Oracle Reportsなどのアプリケーションで使用できるプリンタの機能を定義するものです。たとえば、使用可能な用紙トレイ、使用可能な用紙サイズ、用紙の物理的サイズ、使用可能なフォントなどがPPDファイルで定義されます。現時点では、Oracle Reportsによってこのファイルから読み取られる情報は、プリンタの用紙サイズ、プリンタで使用可能なフォントおよびデフォルトの解像度です。将来的には、このほかにイメージ分割を正しく行うためのメモリーなどの情報も使用することが考えられます。
PPDファイルを変更するのは、新たに追加したフォントやメモリーをOracle Reportsが認識できるようにする場合のみです。DefaultPageSize
を変更して、優先するページ・サイズを指定することもできます。
注意: ページ・サイズでは、PPDの他のエントリと同様に大文字と小文字が区別されます。基本的に、PPDファイルの他のエントリは変更しないでください。 |
「プリンタの選択」ダイアログ・ボックスで、uiprint.txt
に記述されていないプリンタを選択する場合や、プリンタのタイプをPostScriptタイプに変更する場合は、そのプリンタのPPDファイルを指定するよう要求されます。使用するプリンタに最も類似度の高いプリンタのPPDファイルを選択する必要があります。PPDファイルには、一般に、プリンタのモデル名に似た名前が付けられています。
uiprint.txt
では、プリンタごとにPPDファイルを指定する必要があります。現行のプリンタに対してPPDファイルの指定が正しくない場合(PPDファイルが見つからない場合や、PPDファイルのフォーマットが不正な場合など)、そのプリンタに対してはdefault.ppd
が使用されます。default.ppd
は、デフォルトとなる可能性が最も高いプリンタであるローカル・プリンタの設定を反映するPPDファイルのコピーとなるように設定してください。
Oracle Reportsには、PPDファイルの一般的セットが付属していますが、場合によってはプリンタ専用のPPDファイルをベンダーから入手する必要があります。表10-3は、Oracle Reportsに付属するPPDファイルの例です。
表10-3 Oracle Reportsに付属の一般的なPPDファイル
PPDファイル名 | 対応するプリンタ |
---|---|
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Apple LaserWriter v23.0 |
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Dataproducts LZR-2665 |
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Digital PrintServer 40 |
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デフォルトのレベル1 PostScriptプリンタ |
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HP LaserJet 4/4M PostScript 600DPI |
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Apple LaserWriter II NTX |
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NEC Colormate PS/80 |
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Tektronix Phaser III PXi v2011.108 |
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Linotronic 530 |
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UNIXでプリンタが使用できない場合に使用されるデフォルトのPPDファイル |
Oracle Reports付属のPPDファイル以外のPPDファイルが必要な場合は、次のいずれかを行ってください(推奨順に記載)。
PPDファイルについてプリンタのベンダーに問い合せます。
Adobe社のWebサイトからPPDファイルをダウンロードします。
既存のPPDファイルをコピーして編集します。
Adobe社にPPDの仕様を問い合せて、PPDファイルを作成します。
PostScriptファイルに含まれているのはフォント情報のみで、フォント・メトリックは含まれていません。Oracle Reportsは、インストールされているAFMファイルを参照してフォント・メトリック情報を検索します。このAFMファイルは、フォントのベンダーから提供されます。Oracle Reportsには、最も一般的に使用されるフォントのAFMファイルが付属しています。Oracle Reportsによって生成されたPostScriptファイルが正しく印刷されるようにするには、必要なフォントがプリンタにインストールされている必要があります。
PPDファイルは、特定のプリンタの機能を表す静的な情報です。これには、製品出荷時の初期設定が行われています。プリンタをインストールすると、増設メモリー、用紙トレイ、フォントなどがプリンタに追加されることもあります。デバイスを管理する作業は動的で、ディスクにダウンロードされたフォント、エラー・ハンドラ、RAMベースのフォントとプロシージャ・セット、デフォルト・デバイス設定などを把握している必要があります。この種のデバイス管理は、PPDファイルで対応できる範囲を超えています。ただし、一定の規則に従えば、PPDファイルに記述されている情報をカスタマイズして、プリンタの各ローカル・インスタンスに適合させる、あるいは特定のアプリケーションに適合させることも可能です。
元のPPDファイルを変更するかわりに、新しいファイルを作成して、いくつかのパラメータに関してはローカルでカスタマイズし、それ以外の情報については主ファイルを参照するという方法も考えられます。ローカルでのカスタマイズを行うファイルには、主PPDファイルへの参照を次のフォーマットで記述する必要があります。
*Include: "filename"
ここで、filename
は主PPDファイルの名前です。このように参照していれば、後で主PPDファイルの置換が行われても、ローカルのカスタマイズ・ファイルを編集する必要はありません。*Include
キーワードで参照されるファイルは、参照元ファイル(ローカルのカスタマイズ・ファイル)内にあるものとして扱われます。
たとえば、default.ppd
ファイルが次のように定義されているとします。
*PPD-Adobe: "4.0" *Include: "datap462.ppd" *% Page definitions *DefaultPageSize: Letter ………………………… *DefaultPageRegion: Letter
主PPDファイルはdatap462.ppd
です。
管理者はインクルードするファイルの名前は、サイトのデフォルト・プリンタのタイプに合せて変更する必要があります。
ローカルのカスタマイズ・ファイルで主PPDファイルをインクルードする場合、最終的なファイル内で同じキーワードのインスタンスが複数存在することもありえます。したがって、カスタマイズ・ファイルでの主ファイルの位置(先頭または末尾)は重要で、カスタマイズ・ファイルによる変更に影響します。
HPDファイルはPCLプリンタの機能を定義するもので、その役割はPostScriptプリンタに対するPPDファイルに似ています。HPDまたはHP glueファイルには、特定のPCLプリンタで利用可能なフォントの情報が含まれます。HPDファイルのフォーマットは、HP社の『PCL5 Developer's Guide』を参照してください。
PostScriptの場合にAFMファイルを使用するのと同様に、HPフォントにはそれぞれ対応するTFMファイルが必要です。TFMファイルはフォント・ベンダーから提供されており、TFMファイルをインストールすると、新しく追加されたフォントがプリンタのHPDファイルへ追加されます。新しいフォントについては、HPDファイルで次のフィールドを指定します。
FONT={fontname} /tfm={tfm-filename}
説明:
fontname
は、フォントの名前です。
tfm-filename
は、TFMファイルのベース・ファイル名です。
TFMファイルのみでは指定が不十分な場合は、FONT
フィールドの後に次のように指定することもできます。
/ptsize={size {size ...}}
指定したフォントがビットマップ・フォントであるにもかかわらず、TFMにスケーラブル・フォントとして指定されている場合は、使用可能なサイズを次のように指定することによって、ポイント・サイズを制限することができます。
/symset={symset {symset ...}}
これにより、指定したシンボル・セットのみがサポートされます。認識されるシンボル・セットの一覧は、HP社のPCLに関するドキュメントを参照してください。
Oracle Reportsでは、PCLフォーマットで印刷する場合にdefaultpaper
フィールドも指定できます。このフィールドに設定したdefaultpaper
は、ツールキットによって使用されます。このフィールドのフォーマットは次のとおりです。
<defaultpaper={papername}>
たとえば、次のように指定した場合は用紙名がA4に設定されます。
<defaultpaper=A4>
用紙名では、大文字と小文字は区別されません。defaultpaper
を2回以上指定した場合は、最後のdefaultpaper
が使用されます。プリンタで使用できない用紙名を指定した場合、defaultpaper
は無視され、かわりにLETTER
が用紙名として使用されます。同様に、用紙名が正しくない場合もLETTER
が使用されます。
Oracle Reportsでは、次の2種類のフォント・メトリック・ファイルがサポートされています。
AFMファイルには、それぞれ単一のフォントに対するフォント関連のメトリックが格納されています。このメトリックには、スタイル、太さ、幅、文字セットなどの様々なフォント属性が含まれています。AFMファイルおよびAFMファイル形式の説明は、一般に、フォントまたはプリンタのベンダーから入手できます。
AFMファイルをインストールするには、AFMファイルの場所にファイルをコピーします。この場所の一覧は、第10.2.2項「Oracle Reportsで使用するプリンタの設定の確認」に記載されています。ファイル名は、.afm
拡張子を付けずに、フォントの名前に一致している必要があります。たとえば、フォント名がCodedreineunBold
の場合、ファイル名はCodedreineunBold
とする必要があります。
フォント名を確認するには、AFMファイル内でfontnameという文字列を検索します。AFMファイルはフォント・ファイルではなくメトリック・ファイルであることに注意してください。このファイルは、プリンタ用に文字を正しくフォーマットするための情報を伝えるものです。フォントのAFMファイルは存在するが、そのフォントがプリンタ上にない場合、フォント・メトリックが不一致になるため、Oracle Reportsでは適切な出力を生成できません。レポートの設計に使用したフォントがプリンタでも使用可能であることを確認する必要があります。
PCLでは、HPDファイルおよびTFMファイルが使用されます。HPDファイルには、プリンタで使用できるフォントのリストが含まれます。フォントはそれぞれのTFMファイルを参照します。TFMファイルの役割はAdobeのAFMファイルと同じで、個々のファイルには単一のフォントに関する情報が列記されています。HPDファイルは編集可能なASCIIファイルですが、TFMファイルはバイナリ・ファイルであるため編集できません。
Oracle Reportsで使用する新しいフォントがPCL出力で正しく表示されるようにするには、プリンタ用のHPDファイルとTFMファイルを用意する必要があります。既存のHPDファイルをコピーして新たに作成することができますが、使用するプリンタに適したものであることを確認したうえで行ってください。HPDファイルには、プリンタで使用できるフォントを指定する必要があります。
Oracle Reportsには、TFMファイルの一般的セットが付属しています。別のフォント・メトリック・ファイルをプリンタで使用する場合は、フォントまたはプリンタのベンダーから入手してください。TFMファイルをインストールするには、TFMファイルの場所にファイルをコピーします。この場所の一覧は、第10.2.2項「Oracle Reportsで使用するプリンタの設定の確認」に記載されています。
uifont.ali
ファイルは、Oracle Reportsによって使用されるフォント・エイリアスを定義します。特定のフォントが使用できない場合にどのフォントで置き換えるかを定義できるため、これはクロス・プラットフォーム開発に非常に便利なツールです。uifont.ali
は次の場所にあります。
Windowsの場合: $DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\components\ReportsToolsComponent\<reports_tools_name>\tools\common
UNIXの場合: $DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/components/ReportsToolsComponent/<reports_tools_name>/guicommon/tk/admin
フォントのエイリアスを指定するには、次の構文を使用します。
source_font = destination_font
各フォントの次の属性も指定できます。
face.size.style.weight.width.character_set
複数のスタイルを組み合せることもできます。その場合は、プラス記号(+)を使用してスタイルを区切ります。例:
Arial.Italic+Overstrike = Helvetica.12.Italic.Bold
このエントリは、イタリック(Italic)と打消し線(Overstrike)の両方のスタイルが指定されているArialフォントが、12ポイント、太字(Bold)、イタリック(Italic)のHelveticaフォントにマップされることを表します。プラットフォームおよびサーフェス(プリンタまたはシステム)によっては、フォント・フェースの大文字と小文字が区別されることがあります。
uiprint.txt
を利用すると、プリンタ・キューに関する詳細情報、たとえばプリンタ・ドライバのタイプやプリンタの説明などを簡単に定義できます。uiprint.txt
は、Oracle Reportsのインスタンスごとに編集してください。
次の各項では、様々なプリンタ関連のファイルを編集する方法を説明します。
場合によっては、PPDファイルに記述されている属性を変更する必要があります。次の各項では、一般に変更が必要となるいくつかの属性について説明します。
一部のレポートで、用紙サイズをA4にしなければならないとします。UNIXプラットフォームでは、プリンタ・ドライバはuiprint.txt
で指定されており、デフォルトの用紙サイズがA4に設定されているとは限りません。たとえば、hpljet41.ppd
ではデフォルトの用紙サイズはLETTERです。各プリンタ・キューのデフォルト用紙サイズ設定は、対応するPPDファイルから取得されることに注意してください。
A4をデフォルトの用紙サイズとして設定する手順は次のとおりです。
uiprint.txt
を編集し、ページ・サイズとしてA4をサポートしているPostScriptプリンタ定義ファイル(拡張子は.ppd)をインクルードします。たとえば、hpljet41.ppd
をインクルードします。
バックアップとして、hpljet41.ppd
をコピーします。
次のように、uiprint.txt
にエントリを追加します。
Printer_name: PostScript:1: the printer on floor1:hpljet41.ppd
hpljet41.ppd
を編集し、次のように設定を変更します。
DefaultPageSize: A4 DefaultPageRegion: A4 DefaultImageableArea: A4 DefaultPaperDimension: A4
マージンを変更するには、PPDファイルのImageableAreaセクションを変更する必要があります。ImageableAreaでは、指定されたページ・サイズに対してプリンタで印字可能な領域を示す境界を設定します。以後、この指定されたページ・サイズの名前をmediaOptionとします。デバイスでサポートされている名前付きページ・サイズごとに1つの文を記述します。*DefaultImageableAreaには、デフォルトの印字可能領域のmediaOption名があります。デフォルトのページ・サイズとして指定できるのは1つのみです。したがって、この値は*DefaultPageSize、*DefaultPageRegionおよび*DefaultPaperDimensionと同じです。
印字可能領域の定義の構文は次のとおりです。
*ImageableArea mediaOption: "llx lly urx ury " *DefaultImageableArea: mediaOption | Unknown
ll
はlower left(左下)の略、ur
はupper right(右上)の略です。*ImageableAreaの枠ボックスの値は、4つの実数として指定します。これらの数値は、PostScript言語のデフォルトのユーザー空間座標系における、領域の左下角と右上角のx座標およびy座標です。指定ページ・サイズのx軸およびy軸は、*PaperDimensionエントリでのそのページ・サイズのx軸およびy軸に対応しています。
印字可能領域は、プリンタでの印刷が実際に可能なページ内の部分として定義します。ページ・サイズが同じでも、プリンタによって印字可能領域が異なることがあります。これには、現行の解像度、メモリーの大きさ、印刷の向きなどの要素が影響するためです。PPDファイルで、あるページ・サイズに対する印字可能領域の大きさが複数設定されている場合、記録される印字可能領域の大きさは、そのページ・サイズに対して考えられるすべての印字可能領域の和部分となります。この方式により、印字可能領域がPPDファイルに記述されているものより小さくなることはなく、印字可能領域内に出力されたものはすべて目視できるようになります。したがって、現行の構成での印字可能領域が、実際にはPPDファイルに記述されている印字可能領域よりも大きいということもありえます。
次の表は、デバイスでの特定のページ・サイズを表すために、mediaOption
で指定可能なオプションのキーワードです。
表10-4 mediaOption
のキーワード
mediaOption(用紙サイズ) | サイズ(ポイント) | サイズ(mm) | サイズ(インチ) |
---|---|---|---|
Letter |
612 * 792 |
215.9 * 279.4 |
8.5 * 11 |
Legal |
612 * 1008 |
215.9 * 355.6 |
8.5 * 14 |
Ledger |
1224 * 792 |
431.8 * 279.4 |
17 * 11 |
Tabloid |
792 * 1224 |
279.4 * 431.8 |
11 * 17 |
A3 |
842 * 1191 |
297 * 420 |
11.69 * 16.54 |
A4 |
595 * 842 |
210 * 297 |
8.27 * 11.69 |
A5 |
420 * 595 |
148 * 210 |
5.83 * 8.27 |
B4 |
729 * 1032 |
257 * 364 |
10.12 * 14.33 |
B5 |
516 * 729 |
182 * 257 |
7.17 * 10.12 |
例
default.ppd
でA4ページのマージンを変更する手順は次のとおりです。
次の各セクションで、デフォルト・ページをLetter
からA4
に変更します。
*% Page definitions *DefaultPageSize: A4 *PageSize A4: " " *% These entries set up the frame buffer. Usually used with manual feed. *DefaultPageRegion: A4 *PageRegion A4: "A4" *% These provide the physical dimensions of the paper (by keyword) *DefaultPaperDimension: A4 *PaperDimension A4: "595 842"
次のセクションに、マージン定義を追加します。
*% Imageable (writable) areas for each page size, in pixels *DefaultImageableArea: A4 *ImageableArea A4: "2 2 593 840 "
注意: PPDのエントリは、すべて大文字と小文字が区別されます。 |
PostScriptプリンタでは、Oracle Reportsで使用できるフォントはそのプリンタで使用可能であることが判明しているもののみです。マルチプロセスのオペレーティング・システムにおいて、個人のリクエストに応じてプリンタを使用できることは珍しいため、Oracle ReportsではすべてのフォントのリストがPPDファイルから取得されます。
プリンタに新しいフォントがインストールされたときは、対応するフォント・エントリをプリンタのPPDファイルに追加する必要があります。フォント・エントリのフォーマットは次のとおりです。
*Font {fontname}: {encoding} "({version})" {charset}
説明:
{fontname}
は、PostScriptで定義されているAdobeフォント・フェース名です。
{encoding}
はPostScriptエンコード名です。
{version}
はFontInfoのバージョン番号です。
{charset}
はAdobe文字セットです。
encoding
の値の意味は、フォント・タイプによってわずかに異なります。エンコードを判定できない場合、エンコードの値はunknownに設定されます。各フォントのcharset
の値はそのフォントで可能なエンコードの種類を示しており、それに従って通常はアプリケーションによってフォントの再エンコードが行われます。詳細は、Adobe社から発表されているPPDの仕様を参照してください。
新しいフォントをプリンタに追加する際、対応するAFMファイルもフォント・メトリック・ディレクトリに追加する必要があります。実際のフォント属性を取得して、印刷ページ上に正しくテキストを配置するためには、Oracle ReportsではAFMファイルが必要になります。
例
新しいフォントCodedreineunBoldを追加したとします。PPDファイルを編集して、このフォントを追加する必要があります。
PPDファイル内で、次の文字列を検索します。
*% Font Information
新しいフォントに対する次のエントリを、パラグラフの最後に追加します。
*Font CodedreineunBold: Standard "(00.1001)" Standard ROM
Oracle Reportsによって生成されるPostScript出力には、トレイ情報が埋め込まれています。PPDファイルにはデフォルト・トレイの定義があり、その後にプリンタで使用可能なトレイが定義されています。別のトレイに印刷するには、PPDファイルのDefaultInputSlot
エントリを更新します。
PPDファイルで、デフォルトのトレイと有効な入力スロットが定義されているセクションを検索します。そのセクションは、通常は次のような行で始まっています。
*OpenUI *InputSlot: <PickOne>
デフォルト・トレイのエントリは、次のように定義されています。
*DefaultInputSlot: Lower
スロットの定義は、通常はデフォルト・トレイのエントリの後にあり、次のように指定されています。
*InputSlot Upper/Multipurpose Tray: " ... *InputSlot Lower/Paper Cassette: "
このセクションは、次のような行で終了します。
*CloseUI: *InputSlot
DefaultInputSlot
は、定義済スロットのリストの値のいずれかに設定できます。
場合によっては、HPDファイルに記述されている属性を変更する必要があります。次の各項では、一般に変更が必要となるいくつかの属性について説明します。
たとえば、用紙サイズをA4に変更するには、次の行を使用するHPDファイルに追加します。
<defaultpaper=A4>
PostScriptの場合にAFMファイルを使用するのと同様に、Oracle ReportsでHPフォントを使用するには、各フォントに対応するTFMファイルが必要です。TFMファイルは、フォントのベンダーから提供されます。新しいフォントをインストールしたときは、そのフォントをHPDファイルに追加します。
新しいフォントについては、HPDファイルで次の設定を指定します。
FONT={fontname} # {fontname} is a descriptive name for the font /tfm={tfm-filename} # {tfm-filename} is the base filename for TFM file
注意: HPDファイル内のフォント名のエントリは一意にする必要があります。 |