Oracle® Fusion Middleware Oracle Reports ServicesレポートWeb公開ガイド 12c (12.2.1.3.0) E90222-01 |
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次の機能は、XMLレポート・ファイルをデバッグする際に役立ちます。
XMLパーサーは、Oracleデータベース・リリースに付属するOracle XML Development Kit (XDK)に含まれています。XMLパーサーは、XML構文の妥当性をチェックするJavaパッケージです。XMLパーサーを含むJARファイルは、インストール時に自動的に設定され、Oracle Reportsで使用可能となります。
XMLパーサーは、ほとんどの構文エラーを検出し、エラー・メッセージを表示します。エラー・メッセージは、エラーが発生したXMLファイルの行番号と、エラーの簡単な説明から成ります。
XMLパーサーの詳細は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/xmldb/overview/xdkhome-092156.html
)を参照してください。その場合、XML parserまたはXDKで検索します。Oracle Database付属のドキュメントにも情報が記載されています。
XMLレポート定義の設計時には、Oracle Reports Builderでオープンしたほうが便利な場合があります。Oracle Reports Builderでは、オブジェクトが期待どおりに作成または変更されているかをすぐに確認できます。たとえば、XMLレポート定義にサマリーを作成する場合、Oracle Reports Builderで定義をオープンすると、サマリーがデータ・モデルで適切なグループに配置されているかどうかを一目で確認できます。
Oracle Reports Builderでレポート定義全体をオープンするには、REPORT
(またはMODULE
)キーワードを使用します。例:
rwbuilder USERID=username/password@my_db REPORT=c:\corp\myreports\emp.xml
Oracle Reports Builderで部分レポート定義をオープンするには、CUSTOMIZE
キーワードを使用します。例:
rwbuilder USERID=username/password@my_db REPORT=emp.rdf CUSTOMIZE=c:\myreports\emp.xml
注意: この例では、REPORT オプションによって、Windowsプラットフォームに格納されているファイルへのディレクトリ・パスが指定されます。UNIXの場合は、そのプラットフォームの標準に従ってディレクトリ・パスを指定してください(つまり円記号(\)のかわりに通常のスラッシュを使用)。 |
どちらの場合も、Oracle Reports Builderで有効なXMLレポート定義がオープンします。その後、Oracle Reports Builderの様々なビューを使用して、レポートが期待どおりに作成または変更されているかどうかを確認できます。
SRW.ADD_DEFINTION
を使用してXMLレポート定義をメモリー内に作成する場合は、XMLをファイルに書き込むとデバッグに役立ちます。次の例は、各行をメモリー内のドキュメント・バッファおよび(ファイルへの書込みを選択した場合は)指定したファイルに書き込むプロシージャを示しています。
PROCEDURE addaline (newline VARCHAR, outfile Text_IO.File_Type) IS BEGIN SRW.ADD_DEFINITION(newline); IF :WRITE_TO_FILE='Yes' THEN Text_IO.Put_Line(outfile, newline); END IF; END;
この例が実際に機能するには、このプロシージャをコールするPL/SQLでTEXT_IO.File_Type
タイプの変数を宣言する必要があります。例:
custom_summary Text_IO.File_Type;
また、書込み用のファイルをオープンし、addaline
プロシージャをコールして、書き込む文字列と書込み先ファイルを渡す必要があります。例:
custom_summary := Text_IO.Fopen(:file_directory || 'vid_summ_per.xml', 'w'); addaline('<report name="video_custom" author="Generated" DTDVersion="9.0.2.0.0">', custom_summary);